ブログ記事削除のSEO効果は?読まれない価値の低いページの対策

2021年8月29日

ブログ記事削除の基準とSEO効果
shin

シン

フリーランスエンジニア。Java(SpringBoot)。Oracle認定Java Gold保有。全日本SEO協会認定SEOスペシャリスト。SEO検定全級保有。プログラミング、エンジニア、SEO情報を発信。大阪在住

「全然読まれていないブログの記事は、削除するとSEOに良いのかな?余計にアクセスが減ったら嫌だしなぁ。削除する判断基準ってみんなどうしているのかな?」

こんなお悩みにお答えします。

ブログ記事を削除すると、SEO的にどのくらい効果があるのか気になりますよね。

読まれないページは削除した方が、サイト全体の評価が上がる可能性があります。

とはいえ、読まれていないからといって、戦略なしで記事を削除するのはよくありません。

本記事では「ブログの記事削除によるSEO効果」「削除する際の判断基準」について解説します。

僕は現役でフリーランスブロガー兼プログラマーをやっています。さらにSEO検定の資格を全級保有していますので、これからお伝えする情報の信ぴょう性はあるかと。

記事の後半では、「ブログの記事を削除した後にやるべきこと」についても解説しております。

適切な記事削除の基準を理解し、SEO評価を高めてブログに読者を増やしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

ブログ記事の削除はSEO効果はあるの?

結論として、低品質な記事は削除することでSEO効果を発揮する可能性があります。

なぜならGoogleはサイト全体を評価しているからですね。

低品質なコンテンツがサイトの一部にしか存在しない場合でも、サイト全体の掲載順位に影響を与えることがあるということにご注意ください。低品質なページを削除したり、内容の薄いページをまとめて役に立つコンテンツに改善したり、もしくは低品質なコンテンツを他のドメインに移動させたりすることが、最終的に良質なコンテンツの掲載順位を改善することにつながります。

Google ウェブマスター向け公式ブログ

上記の通りです。

ですが、これをみて「なるほど、それじゃアクセスが全然ない記事は消しちゃえ!」と考えた方はちょっと待ってください。

ブログ記事の削除はあくまでも「改善の余地がない場合」に行いましょう。

ブログ記事の削除基準は?読まれない価値の低いページの対策

ブログの記事を削除する基準について、僕のこれまでの経験と、入念にリサーチした内容を元に解説していきます。

下記の条件に当てはまる場合は、記事を削除してもOKかと。

  • 公開から3ヶ月以上
  • 検索クエリがない
  • 月間0pv
  • 内部リンクで使えない
  • 100記事以上書いている
  • リライトする価値がない

順番にみていきましょう。

削除基準①:公開から3ヶ月以上

記事公開から3ヶ月以上経過しているもので、改善の余地がない場合は、削除の対象にしても良いです。

ブログの記事は、検索順位が安定するまでに、約3〜6ヶ月ほどはかかるといわれています。

客観的にみて、リライトしても無駄だなと思うのであれば、待っていても仕方がないです。

ですので、削除を検討してもいいでしょう。

削除基準②:検索クエリがない

Google Search Consoleを見て検索クエリがない場合も、削除対象にしてOKです。

検索クエリとは、ユーザーが実際に検索をしたキーワードのことをいいます。

検索クエリがないということは、「検索結果で表示されたことがない」ので、需要がないと判断できますね。

Googleサーチコンソールの検索クエリ

上記の画像は、当ブログのお問い合わせページの検索クエリです。検索されていない場合は、このように「データがありません」と表示されます。

もちろんお問い合わせページは必要なので、検索されなくても消してはいけません。通常のページで検索クエリがあるかないかが重要です。

サーチコンソールを使えば、削除するかどうか判断しやすいです。

削除基準③:月間0pv

公開から3ヶ月以上経っており、アナリティクスでみて月間0PVのブログ記事は、削除対象にしても良いですね。

もちろん客観的に見て、「リライトする価値がない」ということが前提です。

月間0PVということは、誰一人として読まれていないということですので、価値の低いページと判断できます。

削除基準④:内部リンクでも使えない

内部リンクでも使えない記事は、削除しても良いでしょう。

雑記ブログやトレンドブログを運営されている方は、内部リンクで使えない記事は多いかもしれませんね。

たとえば、「その日限りのイベント」についてまとめたトレンド記事などは、トレンドが過ぎたら今後需要があがることは、ほとんどないですよね。

賞味期限が切れている記事や、関連性のない記事は内部リンクで繋いでも読まれにくいので、削除でOKです。

以下の記事では、SEO効果を最適化する内部リンクの貼り方を解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

削除基準⑤:100記事以上書いている

記事削除をするのであれば、100記事以上書いていることを前提にしましょう。

なぜならサイト全体で記事数が少ないと、Googleから良い評価を得られていない可能性があるから。

たとえば、全く同じ内容のAとBの記事があったとします。2つの記事はそれぞれ別々のサイト。しかし、サイト全体で良い評価を受けているサイトの方が、上位表示されやすい傾向にあります。

目安にはなりますが、100記事未満なら、記事削除を考えるよりも新規記事作成を優先しましょう。

質の高い記事が増えることで、サイトの評価が上がり、全体的にアクセスが伸びる可能性があります。

100記事以上書いて、リライトして、それでも全くアクセスがこないなら削除を検討しましょう。

削除基準⑥:リライトする価値がない

リライトをしてもアクセスアップする見込みが全くない場合は、削除しましょう。

たとえば、キーワードの上位が企業や公式サイトばかりで、リライトしても上位表示がほぼ不可能な時とかですね。

別のキーワードに変えてリライトできるならいいですが、それも無理そうなら、削除しましょう。

アクセスの見込みのない記事をリライトするよりも、新記事作成に注力した方が効率良いです。

以下の記事では、ブログのアクセスを伸ばすためのSEO対策について解説していますので、一度目を通してみて下さい。

どうしてもブログ記事を削除したくない場合は?

思い入れのあるブログ記事など、どうしても削除したくない記事ってありませんか?

そんな時の対処法が下記の通りです。

  • noindexをつける
  • 一旦下書きに戻しておく
  • リライトで再構成する

順番に解説していきます。

noindexをつける

noindexをすると、検索結果にのらないようにできます。

noindexは簡単に言うと、Web上を巡回しているロボット(クローラ)に対して、「この記事はインデックスしないでね」と伝える設定のようなものです。

当ブログはWordPressで「AFFINGER6」というテーマを使っているのですが、横の設定から簡単に「noindex」をつけることができます。

WordPressをお使いの方であれば「All in one SEO Pack」というプラグインを導入することで、noindexを設定することも可能です。

WordPressのテーマによっては、プラグインなしでnoindexができるものもあります。

削除したくないけど、低品質だとみなされそうな記事は、noindexをしておきましょう。

一旦下書きに戻しておく

どうしても削除はしたくないけど、低品質な記事の場合は、一旦下書きに戻しておくのもありですね。

あとでリライトする予定があるなら、ひとまず下書きに戻しておきましょう。

リライトで再構成する

リライトで記事を再構成するのも、SEO効果があります。

アクセスが全く来ない記事は、時には記事全体の構成から見直すこともポイントです。

たとえば、

  • キーワードや見出しを追加
  • 見出しの順番を入れ替える
  • タイトルを変更
  • 情報の追記、または削除

などなど。

内容は同様でも、キーワードや見出しを追加することで、アクセスが狙えることもあります。

たとえば「映画 おすすめ」というタイトルで上位表示できないなら、「映画 おすすめ 20代」にタイトルを変更すれば、そのキーワードで上位表示できる場合があります。

見出しの入れ替えや追加、情報の追記や削除をすることで、質が高まり検索順位が上がるケースがあります。

現に僕は、検索順位が50位圏外だった記事を試しに再構成したら、6位まで上げられたこともあります。

以下の記事では、ブログの適切なリライトのやり方を解説していますので、よければ参考にしてみて下さい。

ブログ記事の削除後にやること

ブログ記事を削除した後にやることについて、解説します。

インデックス削除申請をする

記事は削除しても、すぐには検索結果から消えないです。

なので、Google Search Consoleで削除依頼を出すことで、早めに検索結果から消去されます。

削除依頼をするメリットは、早めに検索結果から記事URLを消去してもらうことで、読者の誤クリックを防ぐことができることです。

タイトルをクリックしたのに記事がないと、一瞬「あれ?」ってなりますよね。

インデックス削除申請のやり方は下記の通りです。

削除申請の手順

①Google Search console「削除」→「新しいリクエスト」

②削除した記事URLを貼り付ける→「このURLのみを削除」→「次へ」をクリック

③最後に「リクエストを送信」で完了です。

もしサーチコンソールで削除依頼をしなかった場合でも、時間が経過すると検索結果から削除されます。

高品質な記事を作ることに専念する

「そんなことわかってるよ!」という声も聞こえてきそうですが、まぁ聞いてください笑

キーワードを狙ったり見出しを整えたり、SEO対策はとても重要ではありますが、何よりも「質の高い記事を作る」ことが第一だと思います。

というのも、いくら検索エンジン向けにSEO対策をしても、ユーザーに好かれない記事は上位表示されないからです。

なので質の高い記事を作るための「コンテンツSEO」を一番に考えていきましょう。

以下の記事では、質の高いブログ記事の作り方をご紹介していますので、あわせてご覧ください。

価値の低いブログ記事は削除するとSEO効果を発揮する場合がある

ブログの記事削除によるSEO効果と、削除基準について解説してきました。

せっかく書いた記事はなるべく削除したくないですよね。できるならリライトをして質を向上させたいところ。

どうしても改善の余地がない場合は、noindexか記事削除を検討しましょう。

当ブログはSEOに関する記事を他にも執筆しています。

以下はSEO対策の基本をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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