未経験からITエンジニア転職は難しい?面接に受からない原因と対策

「未経験からITエンジニアになりたいのだけど、面接に受からない。もう無理なのかな?そろそろ就活が嫌になってきたのだけど、どうすればいいの?」
こんなお悩みにお答えします。
本記事をお読みいただくことで、「未経験からITエンジニアの面接に受からない原因と具体的な対策」がわかりますよ。

実際に僕は2020年に、未経験から開発エンジニアに転職をしました。当時の応募数は70社ほど。実体験をもとに解説しますので、情報の信ぴょう性はあるかと思います。
近頃、未経験からITエンジニアになるのは難しいという意見を、ネットやTwitterなどでよく見かけるようになりました。僕も3ヶ月間の就職活動で、かなり苦労した経験があるので、その気持ちは痛いほどわかります。
結論を言うと、未経験からエンジニアは、確かに難しいですが「正しい面接対策を行えば可能」です。その方法について本記事で解説していきます。
ぜひ最後までご覧いただき、エンジニア転職を成功させましょう。

未経験からエンジニア転職は難しいけどなれる理由
未経験からエンジニア転職は難しいですが、正しい面接対策を行えば受かります。
- 実際に私や友人が転職できたから
- 誰でも初めは未経験だから
理由1:実際に私や友人が転職できたから
僕は2020年7月より転職活動をしてきましたが、70社ほど応募して3社から内定をもらう事ができました。友人も同じ時期に未経験からエンジニアに転職をしました。
コロナの時期もあり、就活はかなり苦戦しましたが、それでも未経験者を雇ってくれる企業はわりといます。
理由2:誰でも初めは未経験だから
シンプルに考えて、今の超ベテランエンジニアも、みんな初めは「未経験」です。
なので、未経験からエンジニア転職ができないなんてことはないのです。
でも最近は未経験からエンジニアを目指す人が増え、プログラミングスクールの受講生も増えてきているので、昔に比べるとエンジニア転職の難易度が上がっているのは事実かもです。
でも諦めずに面接をしっかり行えば、受かるのも事実。
現に僕は、転職困難な時期であるコロナ真っ只中の2020年に、未経験からエンジニア転職をしました。
そして、今ではフリーランスエンジニアにもなれています。
未経験からITエンジニアの面接に受からない原因
未経験からITエンジニアの面接に受からない原因は、以下の通りです。
- 応募者が殺到している
- スクール卒が多い
- 経験者を欲しがっている
- 質問の回答に詰まっている
- 志望動機が弱い
- 技術力を高めようとしている
- プログラミングができない
- 自己PRでPRできていない
- そもそも応募数が少ない
詳しく解説していきます。
受からない原因①:応募者が殺到している
僕は2020年7月から約2ヶ月半の間、未経験からエンジニアになるために転職活動をしていました。
応募した企業の数は70社程で、その内3社から内定をもらいましたが、残りのほとんどは書類選考落ちもしくは面接落ちです。
70社も応募して、たったの3社からしか内定がもらえない時点で、未経験からエンジニア転職が難しい事がわかります。
実際に何社か面接を受けた中で、とある面接官が「応募者がかなり多い」「プログラミングスクールの卒業生がほとんど」とも言っていました。
僕が就職した会社の部長も「応募数がかなり多い」と口にしていました。
受からない原因②:応募者はプログラミングスクール卒業生が多い
応募者はプログラミングスクールの卒業生が多いです。
おそらく、今プログラミングスクールが流行っているからですね。
僕も実際にプログラミングスクールの「TECH CAMP」に通っていました。
プログラミングスクールでは、プログラミングの学習の他にもポートフォリオという「実績の証明」を作成するところがあります。自分で何かアプリやwebサイトを作って、それを面接時にアピールするのです。
面接官としては、プログラミングスクール卒業生の面接を山ほど受けているわけです。ということは最低でもプログラミングスクール卒業生のレベルくらいでないと、面接を通過する事が困難になります。
受からない原因③:企業側が経験者を欲しがっている
先ほどプログラミングスクール卒業生のレベルが最低基準というお話をしました。
ではプログラミングスクールにいけば転職できるのか?と言われると、そういうことでもないです。
企業は「経験者」を欲しがっているところが大半だからですね。
そもそも未経験から採用して一人前に育てるのには2年程かかるので、コストがかかります。そうなると未経験者の採用を弱めて経験者を欲しがるのも無理はないですよね。
受からない原因④:面接官の問いに対して回答に詰まっている
面接官の問いに対して、回答に詰まってしまうと、落ちる確率が上がります。
なぜならエンジニアには、「コミュニケーション能力」が求められるからです。
ITエンジニア(プログラマー)は、ひたすらカタカタとPCを叩いているイメージがありますが、それだけではありません。
打ち合わせや会議、進捗の報告など、コミュニケーションを取る機会が多いです。
とはいえ、もしあなたがコミュニケーションが苦手といった場合でも、想定される質問の対策さえ行えば大丈夫です。
受からない原因⑤:志望動機が弱い
志望動機が弱いと、受かりません。ここでいう志望動機とは2つあります。
- エンジニアになりたい志望動機:あなたがどのくらい本気でエンジニアになりたいのか。
- その企業に応募した志望動機:あなたとその会社の共通点、今後会社に馴染んでいけるのか
面接官は、あなたが会社にどれだけ長く働いてもらえそうかを見極めようとしています。
その状況の中で、以下のような回答をしてしまうと、面接には受かりません。
上記の回答は、未経験者がよくしがちな回答例なので、面接官は聞き飽きています。
志望動機の対策に関しては後述していきますので、しっかり対策をしていきましょう。
受からない原因⑥:技術力を高めようとし過ぎている
未経験者が技術力を高めようとしすぎるのも、よくないです。
技術力を高めようとしすぎると、時間がかかり、いつまでも就職活動に本腰を入れられないからですね。
ちょっと応募して面接に落ちたくらいでは、何が原因で落ちたのかがわかりません。もし「自分にはまだまだ技術力が足りないから落ちたんだ」と思ってしまうと、さらに学習時間が伸びてしまいます。
未経験者はどれだけ学習しても、「実務未経験」です。結局のところ「ポテンシャル採用」には変わりありません。
ある程度学習をしたら、面接対策に注力していった方が良いですね。
受からない原因⑦:プログラミングが全くできない
そもそもプログラミングスキルがなさすぎると、面接に落ちる確率はかなり高くなります。
未経験とはいえ、企業は「全くの未経験」を求めているわけではないからです。
なかには全くプログラミングができない人で受かる人も、稀にいます。そのような方はコミュニケーション能力が相当高いか、あるいは比較的受かりやすいブラック企業を受けた可能性が高いです。
プログラミングの基礎勉強すらしていないと、面接官から「この人やる気ないよね」と思われてしまっても仕方ありません。
ITエンジニアで開発の仕事をしていくのであれば、プログラミングの知識は必要です。なので基礎くらいは、学習しておくべきです。
以下では、最短でプログラミングスキルを身につけるためにおすすめのプログラミングスクールをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

受からない原因⑧:履歴書の自己PRでPRできていない
履歴書の自己PRでPRできていないと、書類選考で落とされる確率が上がります。書類選考の段階で、ある程度やる気やポテンシャルがみられているからですね。
あなたのこれまでの経験や能力を、今後エンジニアとして活かせるのかどうかが書かれている必要があります。
受からない原因⑨:そもそも応募数が少ない
そもそも応募数が少ないと、受かりません。
一般職であれば、20社〜30社ほど応募すれば、面接にたどり着けると思います。技術職であるITエンジニアは、その程度では面接にたどり着くことは困難です。
もちろん学歴が良かったり、技術力があるなら話は別です。なので未経験であれば、とにかく数を打ちましょう。
現に僕は転職サイトに複数登録をし、色々なサイトから合計で70社ほど応募しました。その内10社くらい面接にたどり着くことができ、4社から内定をもらえました。
以下でエンジニア転職におすすめの転職サイトをまとめていますので、複数登録して応募の数を打っていきましょう。

未経験からITエンジニアの面接に受からない時の6つの対策
結論、以下の6つが対策となります。
- 質問の対策をする
- 志望動機を具体化する
- 技術力を求め過ぎない
- プログラミング学習する
- 自己PRを志望動機につなげる
- 複数の転職サイトに登録する
順番に解説していきますね。
対策①:質問の対策をする
質問の対策をすれば、回答時に詰まりにくくなります。
面接官の問いにスムーズに答えられる様になると、コミュニケーション能力があると評価されます。といっても、どんな問いが来るのかわからないと思うので、僕が実際に面接を受けて聞かれた点を記載しておきますね。
- 経歴紹介
- 前職の入社理由と退職理由
- エンジニアの志望理由
- 応募企業への志望理由
- 将来なりたいエンジニア像
- 仕事でストレスを感じることは何か
- 今独自で何か学習をしていることはあるか
- 実際にプログラミングを学習してみた感想は
- SQLは学習したことはあるか
- ポートフォリオの制作背景
- 過去の失敗経験とその対処方法
- 逆質問
上記はよくある質問です。
詳しくは下記記事でも解説しておりますので、よければご参考ください。

対策②:2つの志望動機を具体化する
履歴書の志望動機は具体的に書きましょう。以下は例です。
- エンジニアになりたい志望動機:例)手作業で行っていたことがシステムによって自動化され、感動したから〜…
- その企業に応募した志望動機:例)御社のホームページを拝見させていただき、〇〇という理念に大変共感したからです。というのも、私は前職で〇〇の経験があり〜…
①は、あなたの前職での経験を絡めて「なぜエンジニアを目指そうと思ったのか」のストーリーを組み立てます。
②は、応募したい企業のホームページを見て、その企業の「経営理念・指針」について共感を示す回答を考えます。

志望動機に正解はありませんので、上記の型を参考に、あなたの経験を元に組み立てていきましょう。
対策③:技術力を追い求め過ぎない
僕は面接に落ちた際に、「自分には技術力がまだまだ足りないんだ」と思っていたことがあります。
しかし、その後も就活を続けていく中で、「あれ?これってコミュニケーション次第じゃない?」と気づきました。
僕自身、面接時にプログラミングや技術に関する問いは、あまりされませんでした。もちろん多少はありましたが、それよりも面接官は、その人の人柄や経歴、志望動機を重要視していた印象があります。
なので未経験者は、ある程度プログラミングスキルを身につけたら、あとは面接対策に時間を費やすべきです。
対策④:プログラミングの学習する
技術力は高めすぎるのはよくないですが、逆になさすぎるのも問題です。
なぜならプログラミングの学習をしていないと、そもそも書類選考の時点で落とされる確率があがるからですね。
プログラミングは独学だと挫折する確率が90%くらいあるので、プログラミングスクールにいくのもありです。
プログラミングスクールはいろいろありますが、僕は「TECH CAMP(テックキャンプ)」を受講し、実際に受託開発企業のエンジニアに転職できました。
エンジニアに転職さえできれば、あとは実務経験を積み上げるだけで市場価値が上がります。実際に僕は経験2年半で月収50万円になりました。

将来の自己投資として、スクールを活用するのは賢明な手段です。
対策⑤:履歴書の自己PRを志望動機につなげて書く
面接までたどり着けない方は、履歴書や職務経歴書の自己PRを見直しましょう。
自己PRには、あなたが得意なことの他にも、今学習していることを書くと良いですね。
そしてそれらのことを、「エンジニアとしてどう活かせるのか」につなげましょう。自己PRと志望動機を繋げることで、面接官も、「この人はやる気がありそうだな。一度面接してみようかな」と思ってくれやすいです。
たとえば現職が接客業、または営業職の方なら、
- 販売成績:どのようにしてその成績が取れたのか
- 失敗経験:その失敗からどのように改善しようとしたのか、結果どうなったのか
- コミュニケーション能力:部下や同僚とどんな風にコミュニケーションを心がけていたのか
上記のようなエピソードがあれば、それを記載しておきましょう。
対策⑥:複数の転職サイトに登録する
転職サイトや転職エージェントには、複数登録しておきましょう。
なぜなら転職サイトによって取り扱っている求人数や、求人の種類が異なるからですね。
たとえば僕は、7つほど転職サイトに登録をし、転職活動をしていました。
転職エージェントを活用すれば、無料であなたにあった求人の紹介や、履歴書や職務経歴書の添削も行ってくれます。
面接に受からないなら、数を打って勝負しましょう。
下記記事では、IT転職におすすめのサイトをまとめていますので、複数登録して早速応募してみてください。

未経験からITエンジニアになるにはポートフォリオは必要なのか
未経験からITエンジニアの面接時に、ポートフォリオはあった方が有利です。ポートフォリオとは、簡単にいうと実績の証明物です。
自分でプログラミングでアプリ等を作り、面接時にアピールすることで、面接に受かりやすくなります。
ポートフォリオは応募する企業の形態によって、必要性が変わってきます。
- 自社開発企業はほぼ必須
- SES・受託開発はなしでも受かることもある
詳しく解説していきます。
自社開発企業はほぼ必須
自社開発企業とはその名の通り、自社でサービスを開発している会社です。
自社開発は即戦力を求めているケースが多いです。未経験だったとしても、ある程度の技術力が求められるので、ポートフォリオはほぼ必須です。
あと重要なのが、ただポートフォリオを作るのではなく、
- 「どのような経緯でそのポートフォリオを作ったのか」
- 「なぜそのプログラミング言語を選んだのか」
上記についても考えておきましょう。自社開発には特に「発想力(アイデア)」が求められるからですね。
もしポートフォリオを作るほどの技術力がない方は、ポートフォリオ制作支援を行なっている「プログラミングスクール」を活用しましょう。
以下でポートフォリオ作成ができるプログラミングスクールをまとめていますので、ぜひ活用してみてください。

研修制度がある会社であれば「なし」でも受かることも
研修制度がある会社といえば、SESや受託開発企業が多いです。
- SESとは、自社から他社にエンジニアを派遣し、客先常駐で勤務すること
- 受託開発とは、取引先企業から仕事をもらい自社で開発すること
上記の通りです。
実際に求人を見てもわかる通り、SESや受託開発は、自社開発に比べて「研修がある」ところが多い印象があります。
研修があるということは、「未経験者を育てる環境がある」ということです。なので、どうしても技術力がなくてポートフォリオを作れないという方は、SESか受託開発企業を中心に応募すると良いです。
とはいえ、やはりプログラミングは独学かスクールで学んでいる人の方が、受かりやすいのは事実です。
未経験からエンジニアは正しいルートをたどれば転職できる
未経験からITエンジニアになりたいなら、ある程度の技術力を身につけ、面接対策をすれば受かります。
僕は高卒未経験から、エンジニアに転職することができました。大事なのは、プログラミングの基礎を学習した上で、面接官に「この人と一緒に働いてみたい」と思わせることです。
一つ一つの質問の意図を考え、その期待に答えられる「あなたならではの回答」を用意しましょう。
以下では、エンジニア転職支援付きのプログラミングスクールをご紹介していますので、効率よくスキルを身につけ転職したい方は、チェックしてみてください。
