フリーランスエンジニアで稼げない原因と稼ぎ方をご紹介します

フリーランスエンジニアになりたいのだけど、事前に稼げない人の特徴が知りたいなぁ。具体的な稼ぎ方についても教えて欲しい
こんなお悩みにお答えします。
本記事では、「フリーランスエンジニアで稼げない人の特徴」「フリーランスエンジニアの稼ぎ方」をご紹介します。

僕は現役でフリーランスエンジニアをやっています。実務経験は2年で、月収は50万円ほど。主にJavaを用いた開発を担当しています。
結論から言うと、フリーランスエンジニアで稼げない人は、努力の方向性が間違っている可能性が高いです。詳細は記事で解説しますね。
記事の後半では、「フリーランスエンジニアの稼ぎ方」についてまとめました。
これからフリーランスエンジニアとして稼ぎたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもフリーランスエンジニアといっても種類は様々
まずフリーランスエンジニアと言っても、大きく分けて以下3つの種類にわけられます。
- プログラマー(システムエンジニア)
- インフラエンジニア
- コーダー(Web制作)
プログラマー(システムエンジニア)
1つ目はプログラマーです。
プログラマーは、主にプログラミング言語を使って、システムエンジニアが書いた設計書をもとに開発を担当します。
ちなみにプログラマーとシステムエンジニアを、兼任している方は多いので、ここではプログラマー=システムエンジニアと定義しています。
プログラマーはバックエンドかフロントエンド、もしくは両方を担当する方もいます。
僕自身もプログラマーでして、普段はWebアプリケーションのバックエンド開発を行っています。
フリーランスプログラマーの平均年収は、レバテックフリーランスの調査によると、840万円との結果が出ています。
レバテックフリーランスが2020年5月時点で取り扱っている案件を見てみると、プログラマーの平均月額単価は約70万円となっています。単純に12か月換算した場合、フリーランスエンジニア・プログラマーの平均年収840万円と考えられます。
引用元:レバテックフリーランス
フリーランスエンジニアになるなら、プログラマーやシステムエンジニアであれば平均年収が高い傾向にあるため、稼ぎやすいです。
インフラエンジニア
2つ目はインフラエンジニアです。
インフラエンジニアはプログラミングではなく、サーバーの構築や運用、保守やセキュリティ関連を担当するエンジニアです。
外部からのサイバー攻撃やウイルス等から守るためのセキュリティ強化や、安定したネットワーク環境の設計から構築を担当します。
またインフラエンジニアの平均年収は、レバテックフリーランスの調査によると、768万円との結果が出ています。
レバテックフリーランスに掲載されているインフラエンジニアの求人・案件の平均月額単価(2021年2月時点)は64万円のため、この12ヶ月分を年収と考えると、フリーランスインフラエンジニアの平均年収は768万円と計算できます。
引用元:レバテックフリーランス
インフラエンジニアも稼ぎやすいですね。プログラミングはあまり好きではないけど、サーバーの構築とかをしたい方とかにおすすめです。
コーダー(Web制作)
3つ目はコーダーです。
ここでいうコーダーとは、Web制作を行う方のことを指しています。
Web制作は主にHTML,CSS,JavaScriptなどを使って、Webデザイナーがデザインした設計書をもとにコーディングを行います。
Web制作の平均年収に関しては、公式サイトなどで発表されている情報が見当たりませんでした。
一応ネットで調べたところ、一般的に平均年収は300万円〜400万円という情報が多かったです。
実際、SNSを見ても月20万円~30万円稼いでいる方が多いので、おそらくそのくらいじゃないかなと。
Web制作では大きく稼げないですし、稼げたとしても単発案件が多いので、継続的に稼ぎ続けるには相当な労力や営業力が必要です。
フリーランスエンジニアで稼げない人の特徴
フリーランスエンジニアで稼げない人の特徴を挙げていきます。
- 行動力がない
- コーダーで稼ごうとしている
- 市場価値を把握していない
- スキルアップを怠っている
- 期待値コントロールができていない
- 広く浅くスキルを磨こうとしている
- 自信がない
- 単純にスキル不足
稼げない人の特徴①:行動力がない
1つ目は、行動力がない人です。
どんなにスキルが高かったとしても、行動力がなければ案件を獲得することができず、稼げないからですね。
たとえば正社員で実務経験5年あるけど、フリーランスになるのが怖くて行動できず、給料手取り20万円といったプログラマーはわりと多くいます。僕の友人もその一人。
フリーランスプログラマーになれば、1〜2年以上の実務経験があれば月単価50万円前後はいくので、稼げないなんてことはないです。
稼げない人の特徴②:コーダーで稼ごうとしている
2つ目は、コーダーで稼ごうとしている方です。
先述しましたが、ここでいうコーダーとは主に、Webサイト制作をしている人のことを指しています。
Web制作とは、クラウドワークスやランサーズ、もしくは友人や知人からWebサイトのコーディング案件を獲得し、コーディングが終わったら納品するといった単発案件です。
Web制作は1案件3万円〜5万円などが多く、月に50万円も稼ごうとしたら相当案件をこなす労力と営業力が必要です。
そのため、フリーランスになってもWeb制作で大きく稼ぐのは、不可能ではないですが難易度が高いです。
稼げない人の特徴③:自分の市場価値を把握していない
3つ目は、自分の市場価値を把握していない方です。
フリーランスエンジニアになったものの、市場価値を把握していないため、安月給で雇われているケースですね。
たとえばフリーランスプログラマーで経験2年あるにもかかわらず、週5勤務で月20万円で雇われている方など。
2年の実務経験があれば月単価50万円以上は狙えますが、プログラマー本人が自分の市場価値を把握していないと、それ自体わからないですからね。
現役エンジニアが自分の市場価値を把握するなら、フリーランスエージェントに相談するのが一番早いです。
稼げない人の特徴④:スキルアップを怠っている
4つ目は、スキルアップを怠っている方です。
既にフリーランスエンジニアとして月50万円稼げていたとしても、現状に満足してスキルアップを怠ると、その先の単価アップが難しくなります。
単価を上げるなら言うまでもなく、それに応じたレベルの案件に参画する必要があります。
なのでスキルのキャッチアップは、積極的に行なっていくと良いですね。
稼げない人の特徴⑤:期待値コントロールができていない
5つ目は、期待値コントロールができていない人です。
期待値コントロールとは、相手先に対して自分がどれくらいの成果物を残せるのかといった、期待値をコントロールすることです。
たとえばフリーランスの面談の際に、自分を高く売り込みすぎている方とかですね。
高く売り込んだところで、実際に現場に入って期待した成果が出せないと、退場させられる可能性が高いです。
反対にスキルがあるのに、怖くて自分を低く見せすぎて、単価が下がってしまうパターンもあります。
これを防ぐには、自分ができることとできないことを明確にすることです。
ちょっと背伸びすれば届くくらいの感じで売り込むのが、無理しない範囲なので良いかなと。
稼げない人の特徴⑥:広く浅くスキルを磨こうとしている
6つ目は、広く浅くスキルを磨こうとしている方です。
広く浅くだと、単価の大きい案件に参画することが難しくなるため、結果的に稼げないのです。
たとえば、Javaの開発経験が3年以上で単価が70万円として、「Java1年、Ruby1年、PHP1年」といったスキルだと、参画しにくいですよね。
広く浅くよりも相手先は「Java3年」の経験者がほしいわけです。
なので、言語は特に1点突破した方が稼ぎやすくなります。
稼げない人の特徴⑦:自信がない
7つ目は、自信がない方です。
自信がない方は営業をかける際に、費用を安く見積もったりします。また面談時に、できる技術でも自信なさそうに答えてしまいます。
そのため、安く雇われてしまいがちなのです。
自信がない方にお金を払おうとは思わないですから、自信がなくても、「いまの自分にできることとできないこと」を論理的に区別すべきです。
稼げない人の特徴⑧:単純にスキル不足
8つ目は、シンプルにスキル不足なパターンです。
スキル不足だと、スキルシートに書ける内容も薄くなりますし、それ相応の単価に設定されてしまいます。
たとえばプログラマーの実務未経験の場合、月単価35万円だったりします。Web制作にしてもスキルが足りないと高単価の案件を受けることができないですよね。
なので、スキル不足だとフリーランスになったとしても稼げないのです。

フリーランスエンジニアの稼ぎ方
フリーランスエンジニアの稼ぎ方をご紹介します。
- プログラマー・SEを目指す
- インフラエンジニアを目指す
- 会社で実務経験を積む
- 独学する
- スキルを身につける為に自己投資する
- 営業力の強いエージェントを複数使う
稼ぎ方①:プログラマー・SEを目指す
1つ目は、「プログラマー・システムエンジニアを目指す」です。
先に述べたように、プログラマーの平均年収は約840万円と、コーダーと違って圧倒的に年収が高いです。
たとえば僕は、Javaの開発実務経験が1年で、月単価50万円の案件に参画することができています。
なので、現状コーダーや会社員プログラマーで稼げていない方は、フリーランスプログラマーにシフトすれば稼げるようになります。
稼ぎ方②:インフラエンジニアを目指す
2つ目は、「インフラエンジニアを目指す」です。
インフラエンジニアの平均年収は768万円ですので、プログラマーよりは下がりますがそれでも十分多いですよね。
プログラミングよりもネットワークやサーバー構築をして稼ぎたい方におすすめです。
稼ぎ方③:会社で実務経験を積む
3つ目は、会社で実務経験を積むです。
フリーランスエンジニアは即戦力が求められるので、Web制作にしてもプログラマーにしても、まずは会社で実務経験を積んでから独立した方が安定的に稼げます。
たとえば僕は、フリーランスエンジニアになるまえは正社員エンジニアとして、1年5ヶ月勤務し、そのうちJavaの開発実務経験1年積みました。
その後の独立した初月から月収50万円を稼げるようになったので、現状実務経験がない方は、一旦会社員エンジニアになることをおすすめします。
稼ぎ方④:独学する
4つ目は、独学です。
フリーランスエンジニアになって稼げたとしても、その先の単価を上げるためには実務経験に加えて独学もした方が良いです。
なぜなら独学するとスキルが身につくだけではなく、面談の際にアピールすることができるから。
僕自身、フリーランスエンジニアの面談の際に「プライベートで何か学習されていることはありますか?」とよく聞かれました。
エンジニアは実務以外でも積極的に学習する人が成長するので、独学をすることで「この人は積極的に勉強する人なんだな」とアピールできるのです。
結果的に単価の高い案件にも、参画しやすくなるというわけです。
稼ぎ方⑤:スキルを身につける為に自己投資する
5つ目は、スキルを身につけるために自己投資をすることです。エンジニアで稼いだお金を使って、さらにスキルを磨くということですね。
たとえば、プログラミングのスキルを身につけるために
- 書籍
- 資格取得
- 動画教材
- プログラミング学習サイトの課金
- プログラミングスクール
- コワーキングスペース契約
上記のいずれかに、自己投資をするなど。
多くの人は稼げるようになったらすぐに良い家に住んで良い車を買って、良い食べ物を食べてと散財しがちです。
さらに高みを目指すなら、稼いだお金で自己投資をするのが効率が良いです。
稼ぎ方⑥:営業力の強いエージェントを複数使う
6つ目は、営業力の強いフリーランスエージェントを複数使うことです。
フリーランスプログラマーやインフラエンジニアの方は、フリーランスエージェントを使えば高単価な案件を探してくれます。
僕も実際にフリーランスエージェントに相談した結果、月収50万円以上の案件を紹介してくれました。
経験年数が高ければ高いほど、単価の高い案件に参画することが可能です。
以下記事では、僕が色々使ってきた中で、最も案件数が多くて対応が良かったフリーランスエージェントをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

フリーランスエンジニアは正しい方向性で努力すれば稼げる
フリーランスエンジニアは稼げる職業の一つです。
実務経験を2〜3年以上積み、プログラマーやシステムエンジニア、またはインフラエンジニアになれば、稼げないなんてことはないです。
以下の記事では、フリーランスエンジニアになるためのロードマップをご紹介していますので、フリーランスになりたい方はあわせて読んでみてください。
