「実務未経験からITエンジニアになるには、どうすればいいのかな?」
こんなお悩みにお答えします。
ITエンジニアは将来性があり、手に職がつく人気の職業です。そして、正しい努力をすれば未経験からでも転職ができます。
とはいえ、具体的にどうすれば良いのか疑問ですよね。
そこで今回は、未経験からITエンジニア(プログラマー)になるためのロードマップをご紹介します。
僕は本記事でお伝えする方法を実践した結果、未経験からエンジニアに転職できました。そして1年5ヶ月後には、月収50万円稼げるフリーランスエンジニアにもなれました。
この記事を読み終える頃には、エンジニアになるために必要な知識を全て把握できているでしょう。
ロードマップは全14STEPで解説しますね。ではみていきましょう!
ITエンジニア(プログラマー)の仕事内容と年収は?
前提として、ITエンジニア(プログラマー)の仕事内容と年収を解説します。
- プログラマーの仕事内容
- プログラマーの平均年収
ITエンジニア(プログラマー)の仕事内容
プログラマーは主に、システムエンジニアが作成した設計書をもとに、プログラミングでシステムを開発します。
たとえばスマートフォンのアプリやWebサイト、テレビのリモコンやその他家電製品なども、全てプログラマーがシステムを開発しています。
プログラミングでできることは、「プログラミングでできること一覧!身近な例で解説」で詳しく解説しています。
世の中のあらゆるシステムは、プログラマーによって開発されているんです。
ITエンジニア(プログラマー)の仕事の流れ
基本的にプログラマーは、以下の流れでシステム開発を行います。

- 要件定義:顧客と何を作るか決める
- 内部設計:顧客向けに開発の設計書を作る
- 外部設計:プログラマー向けに開発の設計書を作る
- プログラミング:外部設計書をもとに開発をする
- 単体テスト:プログラムのバグがないかテストする
- 結合テスト:複数のプログラムを結合しテストする
- 総合テスト:全プログラムを結合しテストする
- リリース:完成物をリリースする
- 保守運用:リリース後にメンテナンスする
プログラマーは、プログラミングからリリースまでの下流工程を担当します。
要件定義や内部設計、外部設計は上流工程と呼ばれており、システムエンジニアが担当します。
以下の記事で、プログラマーの具体的な仕事内容について解説していますので、一度読んでみてください。
ITエンジニア(プログラマー)の平均年収
プログラマーの平均年収を表にしてみました。
雇用形態 | 平均年収 | データ引用元 |
正社員 | 425万円 | 厚生労働省・賃金構造基本統計調査 |
フリーランス | 840万円 | レバテックフリーランス |
日本全体の平均年収は、国税庁の発表によると461万円です。
正社員プログラマーの平均年収は、日本の平均年収よりも比較的に低い傾向にあります。
プログラマーはフリーランスの方が、圧倒的に年収が高いですね。プログラマーとして年収を大きく伸ばすなら、フリーランスになるのが得策です。
未経験からITエンジニア(プログラマー)になれる理由
未経験からITエンジニア(プログラマー)になることは可能です。
その理由を、以下3つ解説していきます。
- 正しい努力をすれば可能
- IT業界は売り手市場
- 転職までの目安期間は3~6ヶ月
理由1:正しい努力をすれば可能
未経験からエンジニアになるには、正しい努力をすればOKです。間違った努力をしてしまうと、結果が出ずに挫折します。
たとえばプログラミング学習の手順を間違えたり、面接対策を自己流で行ったりする人は、失敗しやすいです。
なぜかと言うと、僕が学習手順を間違えたことがあり、かなり時間を無駄にしてしまったから。面接対策を自己流で行ったこともありますが、受かった試しがありません。
これからお伝えするロードマップを実践していただければ、過去の僕のように無駄な遠回りをせずに、ITエンジニアになれますよ。
理由2:IT業界は売り手市場
IT業界は売り手市場です。多くの企業がエンジニアを求めているので、いまはエンジニアが有利な立場にあります。
なぜエンジニアは売り手市場なのかというと、以下をご覧ください。

上記の通りで、IT業界は圧倒的に人手不足です。一方でIT化は進んでおり、今後も人手不足は加速していくと予想されています。
ただ人手不足と言っても、企業は全くの未経験者を求めているわけではありません。
未経験者といっても、何のスキルもない人を雇っても足手まといになります。なので、企業は書類選考や面接である程度審査しているのです。
未経験からエンジニアになることは可能です。ただし、面接に受かるには一定水準のスキルが必要です。
なので、本記事で一定水準までスキルをあげていく方法を解説します。
理由3:転職までの期間は3~6ヵ月
未経験からエンジニアになるまでの期間は、学習開始から大体3~6ヵ月程度が目安です。
エンジニアになるためには基礎知識が必要。その基礎知識を身につけるには、約300時間〜600時間の学習と、転職活動をしなければなりません。
僕は未経験からエンジニアになる時、2ヵ月半で600時間の学習をしました。その後は3ヶ月間転職活動をしています。つまり、5ヵ月半でエンジニアになれたということです。
個人差はあるので、3ヵ月でなる人もいれば、6〜8ヶ月ほどかかる方もいます。
転職までに大体3~6ヵ月程度を目安に見ていただければ良いですね。
未経験からITエンジニア(プログラマー)になるためのロードマップ【準備編】
エンジニアになるためのロードマップを解説していきます。
準備編として、以下の6STEPを解説していきます。
- プログラマーの種類
- なりたいエンジニア像を決めよう
- 3つのIT業界について理解しよう
- ITエンジニアになるために必要なスキル
- パソコンとネット環境を準備しよう
- 学習時間を確保しよう
STEP1:ITエンジニア(プログラマー)の種類
まず、プログラマーといっても、さまざまな種類のプログラマーがいます。
名称 | 仕事内容 | 主な使用言語 |
Webプログラマー | Web上で動作するアプリケーションの制作がメイン。 他にも企業の業務Webシステム等の開発や、Webサイトの制作なども該当する。 | HTML/CSS/JavaScript/Java/Ruby/ Python/PHP/SQL |
アプリケーションプログラマー | PCやスマホで動作するアプリを制作するプログラマー。たとえば、Twitterやメルカリ、LINEなどのアプリ制作など。 近年スマホが普及しているため、今後もさらに需要が高まると予想される。 | Java/C/Ruby/PHP/Swift/ Kotlin/SQL |
ゲームプログラマー | パソコンやスマートフォン、テレビゲーム機などのゲーム開発を行うプログラマー。 デザイナーやクリエイターとの連携が必要。 | C++/C#/SQL |
組み込み系プログラマー | 家電製品や電子機器を制御するシステムを開発するプログラマー。 電子レンジや冷蔵庫、洗濯機などの家電製品の中には、組み込み系プログラマーによって開発された、 あらゆる動作を制御するための小型のコンピューターが入っている。 | C/C++/C#/SQL |
汎用系プログラマー | 1つの汎用機(大型コンピュータ)で色々な開発をするプログラマー。 たとえば、銀行のシステムやクレジットカードの顧客データベースの構築など。 昔主流だった。COBOLを使用することが多い。 | C/COBOL/FORTAN/Java/ RPG/SQL |
オープン系プログラマー | パソコンを主軸に色々な業務システムの開発を行うプログラマー。 汎用機ではなく、パソコンを使用するため、WindowsなどのOSを使用することが可能。 またプログラミング言語もいろいろ使えるため、柔軟にシステム開発を行うことができます。 現在はこのオープン系が主流。 | Java/JavaScript/PHP/Ruby/Python/ C++/C#/VB.net |
通信系プログラマー | ネットワーク機器を実装するためのソフトウェアの開発、アクセスプログラムの開発を行うプログラマー。 たとえば、Wi-Fiルーターやモデム、テレビ会議システムやIP電話使用時の通話システムなど。 JavaやC言語が使われることが多い。 | C/C++/Java |
上記の通りです。
プログラマーはプログラミングをする点では、どのプログラマーでも同じです。
Web系やゲーム系、組み込み系など、いろいろな種類があるのです。
STEP2:なりたいITエンジニア(プログラマー)像を決めよう
STEP2は、どんなプログラマーになりたいのかを決めていきましょう。目標を定めることで、どこに向かっていくべきかが明確になり、戦略を組み立てやすくなります。
Web系プログラマーになりたいのか、ゲーム系プログラマーになりたいのか。
もし、なりたいエンジニア像がわからないという方は、ひとまず「Webプログラマー」がお勧めです。
Webプログラマーは、案件数が多いので、転職活動を有利に進められます。将来フリーランスになる際も、案件が見つかりやすいですよ。
STEP3:3つのIT業界について理解しよう
IT業界は、大きく分けて3つあります。
3つのIT業界 | 企業の特徴 | メリット | デメリット | 未経験者の入社難易度 |
Web系(自社開発企業) | 自社サービスを開発している企業 | 納期が緩く、比較的ゆったり開発ができる。私服出勤やリモートワークがしやすい。 | 即戦力を求めている企業が多い | 高 |
SIer(受託開発企業) | 他社のサービスを自社で開発している企業 | さまざまな案件を経験できる。企業によってリモートワークができる。 | 基本的に男性はスーツ出勤。納期が厳しい。 | 中 |
SES(SES企業) | 他社に自社のエンジニアを派遣する企業 | 納期がある。さまざまな案件を経験できる。企業によってリモートワークができる。 | 基本的に男性はスーツ出勤。納期が厳しい。案件によって現場の当たり外れがある。 | 低 |
1社目は、業界はどこでもOKです。エンジニアとして市場価値を高めていくなら、「実務経験を積むこと」が重要です。
とはいえ、SES企業は案件ガチャといわれており、案件によってはプログラミングのテストやデータ整備などの雑用ばかりさせられるケースがあります。
SESでも開発経験を積ませてもらえるケースもありますが、運の要素が強いですね。
僕は1社目はSIerで、主にプログラミング言語のJavaを使った開発をしていました。
エンジニアとして価値を高めていくなら、SIer(エスアイヤー)かWeb系自社開発企業へ入社するのが良いでしょう。
具体的な企業の選び方や応募の仕方に関しては、後述します。
STEP4:ITエンジニア(プログラマー)になるために必要なスキル
ITエンジニア(プログラマー)になるために必要なスキルは、以下の通り。
- PCの基礎:例)タイピング、基本操作
- Webの基礎:例)Httpとは、Web画面が動く仕組み
- プログラミングの基礎:例)文法、変数、条件分岐、繰り返し処理、クラス、メソッドなど
上記は、必要最低限の項目です。
未経験とはいえ、全くの未経験者を求めている企業は、少ないです。
上記の項目は押さえていきましょう。
STEP5:パソコンとネット環境を準備しよう
自宅にパソコンとネット環境がない方は、用意しましょう。
プログラミングを学習するには、ネット環境とパソコンは必須です。この辺の自己投資を避けているようでは、エンジニアになることは困難です。
エンジニアになった後も、自身のパソコンで学習することになります。なので、今のうちに準備しておいた方が良いですね。
パソコンはMac bookがおすすめです。僕もmacを使っていますが、Windowsよりも操作が簡単です。
おすすめPC:MacBook Pro 14インチ スペースグレイ
ネット回線は、基本的にスマートフォンと同じ会社に統一すると良いですよ。スマートフォンの料金から、セット割引が入る場合があります。
- SoftBank Air
:面倒な回線工事不要。ソフトバンクユーザーならスマホに割引もできる。コンセントに指すだけで即日Wi-Fiが繋がる。
- Softbank光
:回線速度最大1GMbps。ソフトバンクユーザーならスマホに割引もできる。
- auひかり
:回線速度最大10GMbps。auユーザーならスマホに割引もできる。
- ドコモ光
:回線速度最大1GMbps。ドコモユーザーならスマホに割引もできる。
僕はスマホがワイモバイル(ソフトバンク系列)なので、ネットもSoftBankAirにしております。毎月スマホ料金から1080円割引してもらっています。
スマホがドコモならドコモ系のネット回線、auならau系が良いですね。ネット回線の申し込みはネットからできますよ。
STEP6:学習時間を確保しよう
STEP6は、「学習時間を確保しよう」です。
3~6ヶ月でエンジニアになるには、最低でも平日2~3時間、休日は5~8時間の学習が必要です。
- 平日:2時間×22日×3ヶ月=132時間
- 休日:7時間×8日×3ヶ月=168時間
- 合計:300時間
まずは今のあなたの1日の行動時間を捻出しましょう。
以下を参考にしてみてください。
- 1日の行動を全て洗い出す
- 無駄な行動を全て辞める
- 空いた時間を学習に投下する
上記の通りです。
たとえば僕は、以下のことを辞めて、空いた時間を学習に費やしました。
学習のために辞めたこと
- スマホゲーム(全てアンインストール)
- ネットサーフィン(スマホを封印)
- 友人との遊び
- YouTube視聴
- 無駄な飲み会
- 無意味な人付き合い
- 夜更かし
どんなに忙しい人でも、1日の中で無駄な時間を過ごしているはず。1日の行動をスマホのメモアプリか紙に書き出し、徹底的に無駄を省いてみるとよいですね。
今は遊びたい気持ちは我慢して、エンジニアになった後に思う存分遊べばOKです。
未経験からITエンジニア(プログラマー)になるためのロードマップ【学習編】
未経験からITエンジニア(プログラマー)になるためのロードマップ「学習編」を解説します。
以下のステップで解説していきますね!
- STEP7:プログラミングを学習しよう
- STEP8:ポートフォリオを作成しよう
STEP7:プログラミングを学習しよう
STEP7は、プログラミングの学習をしましょう。学習時間は、大体300~600時間ほどが目安です。
プログラミングは独学するか、転職支援付きのプログラミングスクールを受講するかが良いですね。
学習方法その1:プログラミングを独学する
プログラミングを独学するなら、プログラミング学習サイトを活用すると良いですよ。
学習サイトは色々ありますが、ひとまず初心者向きの「ドットインストール」でOKです。
HTML/CSS/JavaScriptを学び、簡単なWebサイトを作るところから始めましょう。
具体的なプログラミング学習の始め方は、以下で解説しています。
学習方法その2:転職支援付きのプログラミングスクールを受講する
転職支援付きのプログラミングスクールを受講するのも効果的です。
転職支援付きスクールのメリット
- プロの講師に質問し放題
- 挫折しにくい環境で学べる
- エンジニア転職支援を受けられる
- 非公開の求人を紹介してもらえる
- エンジニアの仲間ができる
- ポートフォリオが作れるようになる
- 実践に近い形式で学習できる
僕はプログラミングの独学でモチベーションが続かず、挫折してしまったので、プログラミングスクールを受講しました。受講したスクールはTECH CAMPの短期集中コースです。
TECH CAMP受講後は、転職支援を受けつつ転職活動を行いました。そして受講してから約5ヶ月で、エンジニアに転職できています。
プログラミングは独学だとエラーで詰まったり、わからないところがでてきた際に、質問できる人がいないと挫折しやすいです。
プログラミングスクールは講師に質問し放題なのと、転職支援がついているところもあります。挫折せずにエンジニアになりたい方は利用してみると良いですよ。
以下の記事では、無料と有料のプログラミングスクールをまとめていますので、参考にしてみてください。
STEP8:オリジナルポートフォリオを作成しよう
プログラミングのスキルを身につけたあとは、ポートフォリオを作りましょう。ポートフォリオとは、実績の証明物のことです。
たとえば面接では「自分はプログラミングをたくさん勉強しました!」と、口ではなんとでも言えますが、証拠がないですよね。
しかしポートフォリオがあれば、ソースコードを見ればその人がどのくらいの学習したのかがわかるため、信頼性が高まるのです。プログラミングを学習したあとは、ポートフォリオを作成してみてください。
ポートフォリオの例1:Webアプリケーション
ポートフォリオといっても、何を作ればいいかわからない方が大半だと思います。
そこで、例を挙げてみます。
- 掲示板サイト
- メモアプリ
- ブログアプリ
- SNSアプリ
- 電卓
上記の通り。
ちなみに僕は、初心者の頃に学習サポートアプリを作成しました。

HTMLとCSSでコーディングをし、サーバーサイドはRubyを使用しています。
もし作りたいものがなければ、既存である何かのWebサイトを真似して作ってみるのもありです。
ポートフォリオの例2:技術ブログ
技術ブログもポートフォリオになります。技術ブログとは、当サイトのように、技術系の記事を書いてあるブログのことをいいます。
たとえば当ブログは、【Java】変数とは?宣言方法や使い方まとめ【現役エンジニアが解説】という記事を書いているのですが、これはプログラミング言語Javaの解説記事です。
学習内容をブログにアウトプットすることで、面接官に「この人は日常でも積極的に学習するタイプの人だな」と評価されやすくなります。
技術ブログがあれば面接に受かりやすくなります。今後エンジニアになったとしても、日々学んだことをブログにアウトプットすることで、知識が定着しやすくなりますよ。
ブログは10分もあれば開設できます。また、ポートフォリオに使えますので、ぜひ開設してみてください。
未経験からITエンジニア(プログラマー)になるためのロードマップ【面接対策編】
未経験からITエンジニア(プログラマー)になるためのロードマップ「面接対策編」を解説していきます。
- STEP9:履歴書・職務経歴書を準備しよう
- STEP10:転職サイトに複数登録しよう
- STEP11:会社選びのポイントを押さえよう
- STEP12:面接で聞かれる質問の対策をしよう
- STEP13:企業に50~100社ほど応募しよう
- STEP14:面接で良質な企業を見分けよう
順番にみていきましょう。
STEP9:履歴書・職務経歴書を準備しよう
STEP9は、「履歴書と職務経歴書を準備しよう」です。
なお、履歴書と職務経歴書はしっかり記入してください。面接を受けるためには、まず書類選考を通過する必要があるからです。
自己PRのポイントは以下の通り。
ポイント
- 2~3つ書く
- 結論から書く
- ポジティブに
- 具体的に
- 数字を使う
自己PRは、企業の採用担当者が面接したいと思うような魅力的なPRを書きましょう。
履歴書と職務経歴書は他人に見てもらい、指摘してもらうと改善点が見えやすいです。
STEP10:転職サイトを複数登録しよう
複数の転職サイトに登録していきましょう。
複数登録すべき理由は、以下の通り。
- サイトによって案件が異なる
- 案件の保有数が異なる
- 転職エージェントは当たり外れがある
おすすめの無料転職サイトは、下記記事でご紹介しています。5~10社ほど登録しておきましょう。
STEP11:会社選びのポイントを押さえよう
エンジニアになるなら、会社選びはとても重要です。入社する会社によって、技術の習得度合いが変わってくるからですね。
会社選びのポイントは以下の通り。
- 言語研修の制度はあるか
- みなし残業ではないか
- 開発経験が詰めそうか
言語の研修制度はなくてもよいですが、できればあった方が良いです。研修があるということは、新人エンジニアを育てていく方針があるからですね。
たとえば研修がないところは、以下の3パターンに分かれます。
- 即戦力を求めている:未経験者は即戦力にならないので面接に受かりにくい。
- 実践で学んで欲しいと思っている:未経験でも採用される可能性はあるが、実務についていけなくなる可能性もあるため、食らいついていく姿勢が必要。
- 誰にでもできる雑用をさせられる可能性がある:開発経験が詰めないので、これは悪質なケース。
上記の通り。
なるべく言語研修がある会社の方が、比較的に安心かなと。
STEP12:面接で聞かれる質問の対策をしよう
面接時に聞かれる質問の対策を、事前にしておきましょう。
以下は実際に僕がエンジニア転職活動の際に、面接で聞かれた質問集です。
- 経歴
- 前職の入社理由
- 退職理由
- エンジニアの志望理由
- 応募企業への志望理由
- 将来なりたいエンジニア像
- 仕事でストレスを感じることは何か
- 今独自で何か学習をしていることはあるか
- 実際にプログラミングを学習してみた感想は
- SQLは学習したことはあるか
- ポートフォリオの制作背景
- 過去の失敗経験とその対処方法
- 逆質問
詳しくは下記記事で解説していますので、あわせでどうぞ。
STEP13:企業に50~100社ほど応募しよう
プログラミングを学んで面接対策もできた方は、企業に応募をしていきましょう。応募数の目安は、大体50〜100社ほどですね。
ITエンジニア(プログラマー)は技術職なので、一般職と違い、比較的に難易度が高いです。
書類選考になかなか通らないというケースが大半です。とにかく数を打つ必要があります。
参考までに、僕の応募数と面接数を以下に載せておきます。
- 転職活動期間:2ヶ月半
- 応募数:約70社
- 面接回数:8回
- 内定獲得数:4社
- 内定獲得企業:受託開発1社、SES3社
上記の通りです。転職活動の時は、書類選考に落ちまくって結構なえていたのですが、応募しまくったら8社は面接してくれました。
そして4社から内定をもらうことができ、結果的に受託開発企業に就職をしました。
とにかく応募を増やすことがポイントです。
STEP14:面接で良質な企業を見分けよう
面接時に良質な企業かどうかを見分けましょう。
特にSES企業やSIer企業と面接する時には、以下の確認が必要です。
- 面接時間が30分以内など短い:人柄を見ていない、誰でも採用したいのでブラックの可能性大
- 逆質問で初めに行う業務内容を確認:1年間プログラミングのテストしかできないなど判明することがある
- 業務内容が「テレアポ・営業・製造」:エンジニアとしてのスキルが伸びないので避けるべき
同じIT業界でも、実務経験が積めない会社があります。
良質な会社は、面接時間は1時間くらいあります。ぜひ面接時に良質な企業かどうかを見分けてみてください
未経験からエンジニアになるためのロードマップは、以上です。
ここまで読んでくださった方は、もうエンジニアになるためのノウハウは熟知しているはず。あとはとにかく行動するのみです。
未経験からITエンジニア/プログラマー入社後に押さえるべきポイント
ここからは、実際に未経験からITエンジニアに転職した後に、押さえるべきポイントを解説していきます。
- 入社後の業務イメージを把握しよう
- お金をもらいつつ実務経験を積もう
- 質問力を身につけておこう
- プログラミング言語の資格を取得しよう
- 最初の1年はプライベートも勉強しよう
- キャリアアップするなら1年で転職はあり
- フリーランスエンジニアになるなら実務経験1~2年積もう
入社後の業務イメージを把握しよう
入社後にどんな業務をするのか気になる方は多いと思います。企業形態や職場によって、どんな業務や開発案件をするのかは、変わってきます。
参考までに、僕が入社した時の1年目の業務イメージを載せておきます。
- 入社1〜4ヵ月:研修・プログラミング・テスト
- 5〜8ヵ月:プログラミング改修・テスト
- 9〜12ヵ月:設計・プログラミング・テスト
上記の通り。言語は主にJavaでした。
就職先企業が何の言語を扱うのかは、求人をみたり面接のときに聞いたりすればわかります。事前に対策しておくと良いでしょう。
給料をもらいつつ実務経験を積もう
エンジニアに転職できたということは、給料をもらいながら学べる環境に身を置けたということです。
未経験からエンジニアになるにはハードルが高いですが、一度業界に潜り込みさえできれば、あとは実務経験を積み上げるだけで市場価値が上がっていきます。
現に僕はJavaの実務経験を1年積み、フリーランスエンジニアに転身した結果、月収が正社員時代の2倍以上になりました。
給料をもらいながら、実務経験をコツコツ積み上げてみてください。
質問力を身につけておこう
質問力は早めに身につけておきましょう。新人エンジニアは、上司に質問する機会が多いからですね。
質問力があることで、上司に評価されやすくなります。
たとえば、質問力がある人とない人の違いは以下の通り。
悪い例
すみません、ここちょっとわからないのですが、どうすればよいですか?
良い例
すみません、〇〇をしていたところ、エラーが出たのですが解決ができません。
エラー名で検索し、上位10サイトを確認したところ、〇〇が原因だと思いました。
そこで〇〇を試しましたが、うまくいきません。
他にも〇〇ではないかと思いましたが、よく考えると〇〇なため、関連性がなさそうです。
他に何か考えられることはお分かりでしょうか?
悪い例では、上司に質問を丸投げしてしまっているので、上司が考える負担が増えてしまいます。新人がやりがちなのですが、これでは上司から良い評価をもらうことができません。
なので、
- 結論、どうしたいのか?
- その問題は何をしている時に起きたのか?
- 何を調べたのか?
- どんな仮説を立てたのか?
- 仮説の根拠は何か?
- 結果どうなったのか?
こんな感じで質問の仕方を考えることで、上司から質問力のある新人と良い評価を受けやすくなります。
実際に質問を考えている最中に、問題解決につながるケースもあります。質問力は日頃から鍛える意識を持っておきましょう。
以下では、質問力の上げ方についてまとめていますので、1度目を通しおいてください。
プログラミング言語の資格を取得しよう
プログラミング言語の資格を取得することを、検討してみてください。
言語の資格を取得することで、プログラミングの知識が向上したり、キャリアアップ時に面接を有利に進められるから。
僕はプログラミング言語Javaの資格を取得しましたが、おかげでフリーランスエンジニアになる際に面談で評価してもらえました。

資格を取得する過程で勉強した内容も、実務で役立っています。
基本情報技術者やITパスポートといった資格もありますが、それよりも言語の資格を先に取った方がいいです。
基本情報やITパスポートは取得者が多いので、周りと差別化しにくいんですよね。
自分がメインで扱う言語の資格を取得してみてください。
最初の1年はプライベートも勉強しよう
最初の1年間は、プライベートも勉強しましょう。新人エンジニアは覚えることが多く、復習や予習をしないとなかなか実務でついていけないからですね。
僕自身、最初の半年間は勉強を怠ったせいで、実務でついていけずに上司に迷惑をかけたことが多々ありました。
いまとなっては、サボってしまったのは失敗だったなと思います。
初めの1年間は、毎日30分でもいいので、勉強しておいた方が自分のためになります。
キャリアアップするなら1年で転職はあり
キャリアアップするなら、1年で転職はありです。
理由は以下の通り。
- 1社目は給料が上がりにくい
- エンジニアは1年で市場価値が上がる
例えば新人エンジニアは、上司から「新人で仕事ができない」という印象をもたれています。
1年で転職することで、人間関係や職場の評価をリセットできます。
もちろん会社で適正な評価を受けられている方は、1年で無理に転職する必要はないです。
ある程度業務ができるようになってきたにもかかわらず、給料が上がらないのであれば、転職した方が年収があがりやすいです。
フリーランスエンジニアになるなら実務経験1~2年積もう
フリーランスエンジニアになりたい方は、実務経験を1年〜2年は積みましょう。
フリーランスエンジニアは即戦力が求められるので、経験が浅いと案件が決まらないからですね。
僕自身、Javaの実務経験を1年積んだ結果、2ヶ月で案件を40社ほど紹介してもらえました。
フリーランスエンジニアになれば年収が上がるので、新人エンジニアの方は、頑張って実務経験を積み上げてみてください。
未経験からITエンジニア(プログラマー)になる最大のメリット2つ
未経験からエンジニアになる最大のメリットを2つご紹介します。
- 収入が伸びる可能性が高まる
- 会社が倒産してもスキルは無くならない
順に見ていきましょう。
収入が伸びる可能性が高まる
エンジニアになれば、収入が伸びる可能性が高まります。エンジニアは1年の経験を積むだけでも、圧倒的に時給が上がるから。
僕は新卒で入社したブラック企業は手取り16万円でした。その後販売員に転職し、7年勤めましたが、給料は手取りたったの23万円。
しかし、エンジニアに転職し1年5ヵ月でフリーランスエンジニアになった結果、収入が正社員時代の2倍以上に跳ね上がりました。
僕は高卒で学歴も資格もない凡人ですが、フリーランスエンジニアになったことで、収入を大きく伸ばすことができたのです。
会社が倒産してもスキルは無くならない
会社が倒産しても、スキルはなくなりません。エンジニアのスキルがあれば、会社がつぶれても、別の会社でスキルを活かすことができます。
たとえば40代で接客業で働いているとします。その勤めている会社が倒産したとします。その後転職活動をしても、40代から正社員として雇ってくれる一般企業は、少なそうですよね。
しかし、エンジニア業界は、先述したように圧倒的な人手不足。実務経験があれば、40代でも雇ってくれる企業はたくさんあります。
エンジニアになって手に職をつければ、将来が安泰になります。
未経験からITエンジニア(プログラマー)になる際の質問集【Q&A】
Q1.30代からでもITエンジニアになれますか?
A.30代からでもエンジニアになることは可能です。実際に僕の知り合いで、30代後半からエンジニアに転職した方もいます。
Q2.SESやSler企業からフリーランスエンジニアになれますか?
A.実務経験さえ積むことができれば、フリーランスエンジニアになることは可能です。僕自身、SIerで1年経験を積んだ結果、フリーランスエンジニアになれました。
Q3.ポートフォリオは必須ですか?
A.Web系自社開発企業は、未経験者でもある程度の戦力を求めているケースがあるため、ポートフォリオはほぼ必須です。SIerやSES企業であれば、研修制度があるため、即戦力を求めていない場合が多いです。そのため、ポートフォリオはなくても受かるケースがあります。
Q4.独学とプログラミングスクールどちらが良いですか?
A.最短でエンジニアを目指したい方や、挫折したくない方はスクール。マイペースに行きたい方は独学でいいでしょう。
参考記事:プログラミングスクールはやめとけ無駄?
Q5.スクールに行くなら、働きながらか仕事をやめるか、どちらが良いですか?
A.安定にいくなら働きながら。確実にエンジニアになる覚悟がある方は、仕事を辞めてからの方が良いでしょう。
Q7.英語や数学ができなくてもエンジニアになれますか?
A.中学生レベルの英語力と、足し算や引き算程度の算数ができればOKです。実務で数学を扱うことは、一部の案件を除いてあまりないです。英語は翻訳すればOKですからね。
参考記事:プログラミングは英語力が必要か
Q8.作りたいものがないのですが、エンジニアになれますか?
A.作りたいものがなくても、スキルを身につける手段はたくさんあるので、エンジニアになることは可能です。
未経験からITエンジニア(プログラマー)になるなら即行動しよう:まとめ
未経験からITエンジニア(プログラマー)になるためのロードマップを解説しました。
ボリュームは多いですが、ひとつずつSTEPを踏んでいただければ、未経験からエンジニアになることは可能です。
エンジニアは将来性があって手に職がつく職業です。
もしあなたがエンジニアになり市場価値を高めたいのであれば、あとは行動するのみです。