プログラマーは高卒だと厳しい?現実はどうなのか解説します

プログラマーになりたいのだけど、高卒だと厳しいのかな?
こんな疑問にお答えします。
本記事では、「高卒未経験からプログラマーは厳しいのか」というテーマで解説します。

僕は高卒のIT未経験からプログラマーに転職しました。現在は大阪の開発会社でフリーランスエンジニアとして勤務しています。実体験をもとにわかりやすくお伝えしますね。
記事の後半では、高卒でプログラマーになるメリットや、高卒から転職する方法についても解説しました。
これからプログラマーを目指している方は必見の内容ですので、ぜひ最後まで見てみてください。
プログラマーは高卒でもなれる理由

高卒でもプログラマーになることは十分可能です。
その理由を以下6つご紹介します。
- IT業界は実力重視の世界
- IT業界は人手不足
- 実際に求人は学歴不要や高卒以上が多い
- フリーランスの面接では学歴はほぼ触れられない
- 根性がある
順に見ていきましょう。
理由1:IT業界は実力重視の世界
高卒でも十分プログラマーになれます。なぜならIT業界は実力重視の世界だからですね。プログラマーは技術職なので、学校の勉強ができなくても技術力があればOK。
たとえば、頭の良い大卒の方でも、技術力がなければプログラマーとしては使えません。学歴はあるに越したことはないですが、学歴があっても技術力がなければ評価されないんですよね。
IT業界は専門スキルが必要なので、実力が重視されています。高卒でもプログラマーのスキルを磨いていけば、市場価値を上げることは可能です。
理由2:IT業界は人手不足
IT業界は昔から人手不足です。これからも人手不足は加速していくと推測されています。
なぜ人手不足かと言うと、近年、急速にIT化が進んでいるにもかかわらず、プログラマーになる人の数が追いついていないからですね。
たとえば、経済産業省のIT人手不足調査によると、2030年には約79万人もの人手が不足するといわれています。

高卒でも十分チャンスはあります。
僕も高卒ですが、現にいまプログラマーとして働けています。
理由3:実際に求人は学歴不要なものが多い
中小企業の場合に限りますが、面接の際に学歴について聞かれることはあまりありません。
転職サイトの求人を見る限りでも「高卒以上」のプログラマーの求人は多いです。

上記の通りです。
たとえば、大手企業であれば、高卒は募集していないところが多いです。たしかに一昔前でも、学歴がある方が有利な状況でした。でも今は時代が変わり、学歴よりも人柄や「やる気」が重要視される傾向にあります。
中小企業であれば、高卒以上または学歴不要で募集しているところは多いですよ。
理由5:フリーランスの面談では学歴は触れられない
プログラマーといっても、会社に属さない働き方もあります。それがフリーランスのプログラマーです。
フリーランスになるには企業と面談をするのですが、その面談の際に学歴について聞かれることはほぼありません。フリーランスは「実務経験があるかどうか」が重要だからです。
経験さえ積めば、高卒でも大卒でも関係ないということです。
未経験から会社員プログラマーになる際にも、大手企業以外ではあまり学歴は重視されていません。
以下記事では、未経験からプログラマーになるためのロードマップをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

理由6:根性がある
高卒は根性がある方が多い印象があります。大学に行かずに就職の道を選ぶということは、一般的なルートとは少し違った歩み方をしていますよね。
「自分でなんとかやっていける」という自信が心のどこかにあるから、そういった選択ができるのだと思います。僕も高卒ですが、就職の道を選んだ当時は「まぁなんとかなるっしょ」くらいの気持ちでした。
その勢いと根性があればIT業界でも通用しますし、ITにかかわらず、他の業界でもやっていけると僕は思っています。
プログラマーは高卒だと厳しい現実もある

プログラマーには高卒でもなれますが、厳しい現実もあります。良いところだけでなく、厳しい点についても知っておきたいですよね。
具体的にどのあたりが厳しいのか、以下の5つを見ていきましょう。
- 大企業への就職は厳しい
- 30代以上の転職は難易度が上がる
- 最初は給料が低い傾向にある
- 劣等感を感じやすい方もいる
- 勉強が苦痛だとしんどい
厳しい現実1:大企業への就職は厳しい
高卒でプログラマーになる場合、大企業への就職は厳しいです。なぜなら、大企業の応募条件は大卒以上であるケースが多いからですね。
とはいえ、大企業に就職すると、プログラマーではなく上流工程ばかり担当させられるケースも多いです。上流工程だと顧客との打ち合わせが多いので、プログラミングができないため、プログラマー的な働き方ではなくなります。
近年、IT企業はプログラマーは外注して自社の社員にはマネジメントや設計を中心にさせる会社が増えています。大企業には特にその傾向が強い印象があるんですよね。

なので大企業への就職が厳しいからといって、プログラマーへの道が閉ざされたわけではありませんよ。
厳しい現実2:30代以上の転職は難易度が上がる
大卒でも言えることですが、プログラマーは30歳以上の場合、転職の難易度があがります。というのも、多くのIT企業は若手を求めている傾向にあるからですね。
もちろんこれは未経験の場合なので、すでにプログラマーの経験があれば、30代でも40代でも案件はたくさんあります。ただ高卒未経験で30代以上となると、やはり面接に受かりにくいです。
とはいえ、30代でも実際にプログラマーになっている方はいます。
事前学習をして基礎力を身につけ、企業に応募しつづければ、十分なれます。
厳しい現実3:最初は給料が低い傾向にある
未経験からプログラマーになった場合、最初の1〜2年は給料が低い傾向にあります。これは大卒でも同じですね。
高卒は大卒に比べると、さらに給料が低かったりします。もちろん会社によるので、高卒でも大卒でも給料は同じというところもあるでしょう。
IT業界の良いところは、技術力を磨けば、高卒でも給料が上がりやすいところ。実際に僕は高卒未経験からプログラマーになって、1年目は月の給料が手取り17万ほどでしたが、3年目にフリーランスプログラマーになった結果、月収50万円を超えました。
最初は給料が低くても、実務経験を積み上げていけば、高卒でも大卒でも関係なく市場価値は高められます。
厳しい現実4:劣等感を感じやすい方もいる
高卒は大卒の人とくらべて、自分が劣っていると感じやすいタイプの方もいます。
大卒の方が高卒よりも勉強していますし、学力的な部分では高卒よりも優れているのは普通のことだと思います。
ただ仕事となると、学歴よりも理解力や論理的思考力の部分が重要です。仕事ができるかどうかは、高卒でも大卒でも関係ないと思います。
理解力や論理的思考力は、後からいくらでも身につけられます。現時点でそれらの能力がなくても問題ありません。
厳しい現実5:勉強が苦痛だとしんどい
高卒は大学受験を経験していない方が多いので、勉強が得意ではない方も多いでしょう。
僕も高卒なので大学の受験勉強の経験はないですし、そもそも勉強は嫌いでしたので、高校時代もろくに勉強はしませんでした。
でもプログラマーは日々勉強なので、勉強嫌いだとちょっとしんどいです。プログラマーが楽しければ、苦痛ではないんですけどね。
プログラマーとして市場価値を高めていくには、技術力が必要です。
最初の2年は「嫌でも勉強はしないといけない」という意識は持っておいた方が良いですね。
高卒でプログラマーになるメリット3つ

高卒からプログラマーになるメリットを3つご紹介します。
以下の3つについて見ていきましょう。
- 市場価値が上がる
- 友達や親に自慢できる
- 2〜3年で年収500万以上
その1:市場価値が上がり需要のある人材になれる
高卒からプログラマーになれば、市場価値が上がり、需要のある人材になれます。
プログラマーは圧倒的に人材不足なので、高卒でも中卒でも人手が欲しい企業は山ほどあるからです。
さらにプログラマーは技術職なので、一般職と比べて年収が高い傾向にあります。
高卒からはい上がるなら、プログラマーが最も効率が良いと思っています。
その2:友達や親に自慢できる
プログラマーになれば友達や親に自慢できます。高卒で学歴がなくても、プログラマーと名乗ることで、普通の人からすると「なんかすごい人」と思われます。
特に自慢したい訳ではないという方でも、職業を聞かれた際にプログラマーと名乗るだけでも、わりと好印象を与えられます。
その3:2〜3年の実務経験で年収500万円以上は可能
プログラマーになって2〜3年の実務経験を積み、フリーランスになれば年収500万円以上は到達可能です。
実際にレバテックフリーランスのサイトを見ると、経験2年で月収55万円の案件もありました。

フリーランスのエンジニアは需要があるので、一気に年収が上がる傾向にあります。
一般職だと大卒が優遇されがちですが、技術職であるプログラマーに学歴はさほど関係ありません。
実際に僕は、高卒未経験からプログラマーになり、いまではフリーランスプログラマーとして月収50万円稼げています。
高卒で大きく年収を伸ばしていくのであれば、プログラマーが適しています。
以下では、転職支援付きのプログラミングスクールをまとめていますので、今後プログラマーを目指したい方はぜひ活用してみてください。

僕が実際に高卒でプログラマーになってよかったこと
実際に僕が高卒未経験からプログラマーになってよかったことをお伝えします。
参考にしてみてください。
- 論理的思考力が向上した
- 年収が上がった
- 手に職がついた
- 自信がついた
その1:論理的思考力が身についた
1つ目によかったことは、論理的思考力が向上したことです。論理的思考力があれば問題解決能力が向上するので、日常の小さなトラブルにも対処しやすくなります。
プログラマーは日々問題解決をする仕事なので、ロジカルに考える機会が多いです。そのため、論理的思考力が身につきやすいのです。
その2:年収が上がった
2つ目によかったことは年収が上がったことです。僕は前職は販売員でしたが、7年勤めても手取りはたったの23万円ほど。しかも店長だったのに。
でもプログラマーになってからは、たった2年半で月収50万円を超えたんですよね。
個人的にはもっと早くにプログラマーになっておくべきだったと思っています。
でも2年経験を積めば年収は高められるので、後発組でも全然遅くないです。
その3:手に職がついた
3つ目によかったことは、手に職がついたことです。スキルがあれば、たとえ会社がつぶれたとしても、そのスキルは無くならないです。
身についたスキルを武器にして、より単価の高い案件に参画すれば年収をさらに高めていけます。この辺が一般職とは違うプログラマーの良いところですね。
手に職がついたことで、将来への不安も圧倒的に減りましたね。
その4:自信がついた
4つ目は自信がついたことです。僕は高卒で学歴がなく、もともと何のスキルもありませんでした。
プログラマーになる前は年収が300万円台で「自分はこのまま平凡な人生で終わるのかな。なにをやってもうまくいかないし。」と自信がなかったです。
でもプログラマーになってスキルが身につき、年収もあがったことで、自信が身についたんですよね。「自分でもやればできる」と思えるようになりました。
もしあなたも、過去の僕のように自信がないという場合でも、「挑戦し続ければ必ず自分に合ったステージ」は存在します。
なので、ぜひ諦めないでほしいです。
高卒IT未経験からプログラマーになる方法

最後になりますが、高卒未経験からプログラマーになる方法について、僕の実体験をもとに解説していきます。
- プログラミングを学ぶ
- ポートフォリオを作る
- 複数の転職サイトに登録
- 面接対策をする
- とにかく応募をする
順番にみていきましょう。
プログラミングを学ぶ
まずはプログラミングを学びましょう。プログラマーになるには、プログラミングスキルが必要です。
プログラミングを学ぶ方法は、以下の通り。
- 独学で学ぶ
- プログラミングスクールで学ぶ
プログラミングは独学でもいいですし、スクールを活用しても良いです。

僕は独学で一度挫折してしまったので、プログラミングスクールの「TECH CAMP」を受講し、5ヶ月ほどでプログラマーに転職できました。このスクールは転職支援もついているので、おすすめです。
ポートフォリオを作ろう
プログラミングを学習したあとは、プログラミングでポートフォリオを作成しましょう。
ポートフォリオとは、実績の証明物のことです。プログラミングで実際にアプリなどを作り、面接官にアピールするために作ります。
ポートフォリオの例を挙げると、例えば以下のようなものがあります。
- Twitterのクローンアプリ
- Webサイト
- Todoアプリ
- 掲示板サイト
- そのほか作りたいもの
上記は一例ですが、ポートフォリオを作ることで、面接時に高評価を得られやすいです。もしポートフォリオがなかった場合、なかなか書類選考すら通らないというケースもあります。
自分一人でポートフォリオを作る自信がない方は、プログラミングスクールで作成の支援を行なっているところも多いので、活用してみるのもありですよ。
以下でポートフォリオ作成ができるスクールをまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。

転職活動をする
続いて転職活動をしていきます。まず複数の転職サイトに登録しましょう。複数サイトに登録すべき理由は、Aのサイトにはある求人が、Bのサイトにはないこともあるからですね。
たとえば僕は、転職サイトに7つほど登録を行い、合計で70社応募しました。その結果、大阪の受託開発企業から内定を獲得できました。
転職サイトには少なくとも、5~7つほどは登録しておきましょう。
下記記事では、IT転職におすすめの無料サイトをまとめていますので、ご活用ください。

面接対策をする
転職サイトへの登録が終わりましたら、あとは面接対策をしていきましょう。
主に聞かれる想定質問は以下の通り。
- 自己紹介(あなたの経歴)
- 自己PR(強み・弱み)
- エンジニア志望理由
- なぜうちの会社を選んだのか
- 前職の退職理由(転職者)
- 前職での成果・苦労した事
- あなたが会社に求める事
他にも会社によって質問は様々ですが、概ね上記を押さえておけば大丈夫です。
面接のコツは「なぜその質問をするのか」と、面接官の立場に立って考える事です。
実際に面接を受けてみて、実践で練習するのもありですよ。受けてみないとわからないこともありますからね。
下記記事では、エンジニア転職の面接で質問されることについて、より詳しくまとめています。

企業に応募する
面接対策までできましたら、あとはひたすら企業に応募しましょう。プログラマーは人気職なので、数を打たないと書類選考や面接を通過できません。
履歴書の自己PRを具体的に書いたり、志望動機をわかりやすく書いて工夫すれば、書類選考は通過しやすくなります。
就活はつらいこともありますが、ここで挫折してしまってはエンジニアにはなれません。
目安として、50社〜100社くらいは応募してみると良いかなと。
高卒でもプログラマーになれる
高卒でもプログラマーになれます。
実際に僕は高卒でプログラマーとして働けていますし、他にも中卒でもプログラマーとして活躍されている方もいます。
高卒未経験からプログラマーになるには、まずはプログラミングを学習するところからです。
ある程度学習を終えた後は、複数の転職サイトに登録し、企業に応募をしていくと良いです。
面接対策を適切に行い、基礎学習をすれば、高卒でもプログラマーになれますよ。
以下では、転職支援付きのプログラミングスクールをまとめていますので、ぜひ活用してみてください。
