プログラマーとは何する人?仕事内容をわかりやすく解説

プログラマーは普段何をするの?仕事内容をわかりやすく教えて欲しい。
こんな疑問にお答えします。
ご紹介する「プログラマーの仕事内容」をお読みいただければ、実際にプログラマーがどんな仕事をしているのかがわかりますよ。

実際に僕は現役のプログラマーです。実体験を基に、プログラマーの仕事内容をわかりやすく解説しますね!
記事の後半では「プログラマーの平均年収や将来性」「未経験からプログラマーになる方法」についてもまとめました。
プログラマーに興味がある方や、これから目指してみたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
プログラマーの仕事内容をわかりやすく解説

プログラマーの仕事内容を解説していきます。プログラマーにはいろいろ種類があるので、種類別でご紹介していきますね。
- プログラマー(共通)
- Webプログラマー
- アプリケーションプログラマー
- ゲームプログラマー
- 組み込み系プログラマー
- 汎用系プログラマー
- 通信系プログラマー
1:プログラマーの仕事内容(共通)
プログラマーは主にプログラミングでシステムを開発します。
設計書をもとにプログラミングをする
世の中にある様々なシステムはプログラマーによって開発されています。システムエンジニアが作成した設計書をもとに開発を行います。

システムの開発には「プログラミング言語」を使用します。プログラミング言語とは、コンピュータに指示だしをするための言語です。たとえば、日本人なら日本語で話しますし、韓国人なら韓国語で話ますよね。それと同じで、人がコンピューターに指示を出すには、コンピュータが理解できるようにプログラミング言語を使う必要があります。
プログラミング言語といっても、実はいろいろな種類があります。たとえば、以下のコードはプログラミング言語「Java」の一例です。
public static void main(String args[]) {
System.out.println(“HELLO WORLD”);
}
プログラミング言語によってコードの書き方はさまざまです。言語によって簡単な書き方だったり、難しかったり、実現できることやできないことがあったりします。
僕たちが何気なく使っている色々なシステムは、プログラマーが開発しています。たとえば、WebサイトやWebアプリ、スマホゲームやテレビゲーム、家電製品のプログラムなど。
以下では、プログラミング言語別でできることをまとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

プログラミングのテストを行う
プログラマーは開発したシステムのテストをします。テストとは、プログラムが正しく動くかどうかを確認する作業のことです。具体的には以下の作業を行います。
- 画面操作しながら動作確認
- テストコードを書いて確認
- テストした箇所をスクショで証拠画像を取る
- 画像をエクセルにまとめる
- バグがあればプログラムの修正を行う
- バグをなおしたら再度テストを実施
プログラムは一度書いただけで正しく動作することは少ないです。なのでテストをしてバグを見つけ出し、システムリリースの前にバグを直す必要があります。テストは単純作業ですが、プログラムのバグがないかをチェックするための重要な工程です。
プログラマーとシステムエンジニアの違い

プログラマー(PG)は主にプログラミングとテストがメインです。システムエンジニア(SE)は、要件定義や設計書の作成がメインですね。
- 要件定義:顧客とどんなシステムを作るのかを決めること(SE)
- 設計書:システムを開発するために色々ルールが決められている(SE)
- プログラミング:設計書をもとにシステム開発をする(PG)
- テスト:プログラムが正常に動作するかテストする(PG)
ざっくり要約すると上記の通りです。世の中にはプログラマーとシステムエンジニアを兼任している人もいます。
2:Webプログラマーの仕事内容
Webプログラマーは、Web上で動作するアプリケーションの制作がメインです。Web上で動作するアプリとは、WebサイトやWebシステムが一般的ですね。
Webサイトとは、僕たちが普段ネットでみているWebサイト全般です。Yahoo!とかニュースサイトとか。Webプログラマーは、主に以下のプログラミング言語を使って開発をします。
HTML/CSS/JavaScript/Java/Ruby/Python/PHP/SQL
3:アプリケーションプログラマーの仕事内容
アプリケーションプログラマーは、パソコンやスマホで動作するアプリを制作するプログラマーです。たとえば、Twitterやメルカリ、LINEなどのアプリを制作します。
最近はスマホが普及しているため、アプリケーションプログラマーは今後もさらに需要が高まると予想されていますね。以下の言語をよく使います。
Java/C/Ruby/PHP/Swift/Kotlin/SQL
4:ゲームプログラマーの仕事内容
ゲームプログラマーは、その名の通りゲーム開発をするプログラマーです。ゲームといっても、パソコンやスマートフォン、テレビゲーム機など色々あります。
デザイナーやクリエイターと連携をとりながら、開発を進めていくことが多いです。よく使われる言語は以下の通り。
C++/C#/SQL
5:組み込み系プログラマーの仕事内容
組み込み系プログラマーは、家電製品などを制御するプログラムを開発するプログラマーです。たとえば、電子レンジや冷蔵庫、洗濯機などの家電製品の中には、動作を制御するための小型のコンピューターが入っています。
この小型のコンピューターが入っていることで、ボタンを押して動作できるわけです。組み込み系プログラマーは、主に以下の言語を利用します。
C/C++/C#/SQL
6:汎用系プログラマーの仕事内容
汎用系プログラマーは、汎用機で色々な開発をするプログラマーのことです。汎用機とは、大型コンピュータのことです。
たとえば、銀行のシステムやクレジットカードの顧客データベースの構築など。昔主流だったプログラミング言語「COBOL」という言語を使用することが多いですね。その他にも以下の言語がよく使われます。
C/COBOL/FORTAN/Java/RPG/SQL
7:通信系プログラマーの仕事内容
通信系プログラマーは、ネットワーク機器を実装するためのソフトウェアを開発します。たとえば、Wi-Fiルーターやモデム、テレビ会議システムやIP電話使用時の通話システムなど。主に以下のプログラミング言語を使います。
C/C++/Java
プログラマーの働き方や平均年収

プログラマーの働き方や平均年収についてご紹介します。
- 雇用形態
- 自社or受託開発
- 年間休日
- 仕事の流れ
- 平均年収
順番に見ていきましょう。
1:雇用形態
プログラマーの雇用形態はいろいろあります。正社員やアルバイト、派遣社員やフリーランスなど。正社員やフリーランスの仕事内容の違いには大差はないですが、フリーランスの方が平均年収は圧倒的に高い傾向にあります。平均年収については後述します。
2:自社or受託開発
プログラマーは以下3つの会社のいずれかに属しています。
- 自社開発:自社サービスを開発している会社
- 受託開発:顧客から仕事を受注して自社内で開発している会社
- SES:自社のプログラマーを他社に派遣する会社
自分の会社で自分たちのシステムを開発するのか、他社のシステムを開発するのかの違いですね。自社開発は納期が緩く、受託開発に比べるとゆったりできるイメージです。受託開発は顧客を相手にしているので、納期が厳しかったりします。その分いろいろな案件に携われるので、幅広くスキルアップできるメリットがあります。
3:年間休日
IT企業の年間休日は大体120日前後ですね。基本的に土日祝、年末年始は休みです。ちなみに僕は以前販売員だったのですが、土日祝や年末年始、ゴールデンウィークやお盆も出勤でした。年間休日は110日くらい。「せめて年末年始は休ませてくれ」という感じでした..。それに比べるとIT業界は休みが多い方なので、転職してよかったです。
4:プログラマーの仕事の流れ

プログラマーの1日の流れをまとめました。
1:出社→午前勤務、2:ランチ→午後勤務、3:退社
朝は7時〜8時頃に起き、準備して出社します。勤務開始時間は会社によりますが大体朝9時〜10時が多いです。最近はリモートワークを導入している企業が増えています。会社に着いたらパソコンを起動し、1日のスケジュールを確認します。プログラマーは1日中パソコンとにらめっこすることが多いです。日によっては1日中打ち合わせだったりもします。
ランチは基本的に自由行動です。近くのご飯屋に食べにいったり、弁当を持ってきている人がいたり。職場によってはランチを取る時間が自由のところもあります。ランチを終えると午後勤務開始です。午後は職場によりますが、大体17時30分〜19時ころまで勤務ですね。
午後勤務を終えると帰宅します。昔のIT企業は残業が多い時代があったので、IT=ブラックな印象をもっている人がいますが、最近はホワイトな会社が増えています。帰宅後は人によってはプログラミングで副業したり、ブログを書いたり、ゲームしたり色々な人がいますね。仕事終わりにIT資格を取るために勉強している人もいます。
5:プログラマーの平均年収(目安)

プログラマーの平均年収について、調査結果がありましたので引用します。以下をご覧ください。
- 一般的なサラリーマンの平均年収:20代(341万円)、30代(437万円)、40代(502万円)
- SE・プログラマーの平均年収:20代(383万円)、30代(482万円)、40代(570万円)
システムエンジニアとプログラマーの平均年収は、一般的なサラリーマンの平均年収に比べて40万円〜70万円ほどの差がありますね。
フリーランスプログラマーの平均年収
フリーランスプログラマーの年収は、1〜2年の経験で500万円から600万円くらいですね。

2年程度の経験で年収500万から600万円の収入見込みなので、フリーランスプログラマーは最も稼げる職業のひとつといえますね。以下でフリーランスプログラマーになるためのロードマップを解説していますので、興味のある方は参考にしてみてください。

プログラマーに向いている人と向いていない人の特徴

プログラマーに向いている人と向いていない人の特徴をあげていきます。
向いている人の特徴
プログラマーに向いている人は、主に以下の特徴があります。
- 黙々と作業に集中できる
- プログラミングが楽しいと思える
- 手に職をつけて稼ぎたい
- 成長思考
- コミュニケーションが苦手
黙々と作業できる人は向いていますね。プログラマーは深く考える時間が必要だからです。たとえば、学生時代にゲームを1日中できる人とかは向いています。何か1つに集中できる能力があるということなので。
向いていない人の特徴
プログラマーに向いていない人は以下の特徴があります。
- 1つのことに集中できない
- 自分で考えるのが苦手
- プログラミングが苦痛と感じる
自分の頭で考えることが苦手な方は、厳しいですね。プログラマーは日々問題解決をする仕事なので、言われたことをただこなすだけではつとまらないからです。
プログラマーになるメリットとデメリット

プログラマーのメリットとデメリットもみてみましょう。
個人的には給料をもらいながら技術力を高められるところが魅力ですね。仕事に対するモチベが全然下がりません。
プログラマーは1日中パソコンと向き合っていることが多いので、接客業に比べると会話が少ないです。IT業界は覚えることが多く、特に最初の1年はプライベートの時間を削ってでも勉強する覚悟が必要です。
以下では、プログラマーになるメリットとデメリットをさらに詳しくまとめています。

プログラマーの将来性
プログラマーは将来生があり現在も需要が高い職業です。近年、IT化が急速に進んでいるからですね。コンビニのレジの自動化やAIの開発、さまざまなWebシステムやアプリ開発が実施されています。
IT化が進んでいるにもかかわらず、プログラマーは圧倒的に人が足りていません。2030年には約79万人ものIT人材不足になると予想されています。

人手不足ということは、その分需要が高まり続けます。収入面でもプログラマーは一般職より高い傾向にありますし、今からでも目指す価値はありますね。
プログラマーに必要なスキル
プログラマーに必要なスキルは3つだけです。
プログラミングスキル
1つ目はプログラミングスキルです。プログラマーはプログラミングを使うのがメインだからですね。プログラミングスキルを身につけるなら、独学するかプログラミングスクールを受講するかがおすすめです。
3ヶ月ほど学習すればひとりで簡単なWebサイトくらいなら作れるようになります。プログラミングの副業で月5万円くらいを目指すのもいいですし、本格的にプログラマーに転職するのもありですね。
以下ではおすすめのプログラミングスクールをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

コンピュータ基礎知識
コンピューターを扱う仕事なので、コンピューターの知識がいります。パソコンはWindowsかMacを使うことが多いので、どちらかの基本的な操作方法がわかればOKです。
実際に仕事では日々わからないことはググりつつ業務を行うので、働きながら知識は身につけられます。実務で学びきれないところは、少しプライベート時間を削って覚えないといけない場面がありますが。
論理的思考力
論理的思考力は必須ですね。プログラマーはどうすれば効率良く開発できるか、そしてバグを少なくできるかが求められます。
そもそも論理的に考えないと複雑なロジックを考えられないので、プログラミングができません。ちなみに論理的思考力は最初からなくてもOKです。プログラマーになれば徐々にみについていきます。
未経験からプログラマーになる方法

最後に未経験からプログラマーになる方法を解説しますね。主に以下の3ステップで未経験でもプログラマーになれます。
- プログラミングを学習する
- エンジニアに転職する
- 転職後は実務経験を積み上げる
順番に見ていきましょう。
①:プログラミングを学習する
まずはプログラミングを学習します。未経験とはいえ、プログラマーになるには、ある程度プログラミングのスキルが必要です。
たとえば、プログラミングを全くやったことがない中で企業に応募しても、大半は書類選考で落とされます。
プログラミングを学習して何かオリジナルのアプリを開発しましょう。それを面接官に見せることで採用されやすくなります。
プログラミングの学習方法は主に2つ
プログラミングは独学するか、プログラミングスクールを受講するかの2択で議論されることが多いです。独学だと挫折率が9割と言われていますが、これは学習に対するモチベーションが維持できない人が多いからですね。
プログラミングスクールであれば、転職支援付きのところがあります。転職成功率は9割超えが大半なので、受講すれば高確率でプログラマーになれます。僕自身もプログラミングスクールを受講してプログラマーになれました。
以下では、転職支援付きのプログラミングスクールをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

②:プログラマーに転職する
プログラミングを学習したあとは、転職活動をします。転職活動の際は、転職サイトに登録して、プログラマー職に応募すれば良いだけです。転職サイトは以下でまとめていますので、複数のサイトに登録して、事前にどんな求人があるのかチェックしてみてください。

企業にたくさん応募をしよう
企業に50社ほど応募をすれば、5社から10社くらいは面接にたどり着けるはずです。あとは面接対策を万全にして面接に挑みましょう。面接で聞かれやすい質問については、以下でまとめています。

③:転職後は実務経験を積み上げる
プログラマーになった後は、実務経験を積み上げていけば時給があがっていきます。2年〜3年は本業に打ち込み、その後は転職して別の会社で年収アップを狙うか、またはフリーランスになるかが良いですね。
経験1年の時給の目安は2,000円〜3,000円ほど
僕の経験上、プログラマーで1年の実務経験があれば時給2,000円は超えると思います。実際に時給2,000円以上もらえるのかは会社によりますが、少なくとも「時給2,000円以上の市場価値」にはなれるはず。
僕自身、実務経験1年でそこまでスキルが高くない状態でフリーランスになったのですが、月40万円の案件に入れたんですよね。その後はさらに1年の経験を積み、月収50万円になりました。プログラマーになって2〜3年ほど本業に打ち込めば、手に職がついて年収を底上げできます。
プログラマーは最も需要のある職業の一つ
プログラマーは今後も需要が増え続ける職業です。プログラマーになるには学歴や資格はいりませんし、継続さえすれば、凡人でもわりと良い年収がもらえます。
僕の知り合いは、2020年に30代未経験からプログラマーに転職をしましたし、僕自身も半年で転職できました。
プログラマーに興味がある方は、年齢や経験の有無は関係ありませんので、ぜひ目指してみてください。以下で転職支援付きのプログラミングスクールをまとめていますので、チェックしてみてくださいね!
