プログラミングに英語力は不要な理由【現役エンジニアが解説】

プログラミングをやるのに英語力はなくても大丈夫かな?
こんなお悩みにお答えします。
本記事では「英語力がなくてもプログラミングはできる理由」を解説します。

僕は現役でフリーランスエンジニアをやっています。英語力はありませんが、特に不自由だと感じたことはありません。
結論として、英語力がなくても問題なく開発できます。もしあなたが英語力がなくても、エンジニアになることは可能です。
記事の後半では「プログラミングと英語はどちらを先に学ぶべきか」についても触れています。ぜひ最後までご覧ください。

プログラミングに英語力は必要か
プログラミングに英語力は不要です。とはいえ、英語力は無いよりはあったほうが有利です。
下記2点について解説します。
- プログラミングに英語力は不要な理由
- でも英語力はあると有利
英語力は不要な理由
プログラミングに英語力は不要です。英語が読めなくても、ググったり翻訳したりすれば良いからです。現に英語力のないエンジニアは数多くいますからね。
僕の現場で20年やっている上司も英語力はありませんが、プログラミングはめちゃくちゃできます。
英語力がなくてもエンジニアにはなれますし、プログラミングスキルは身につけられます。
英語力はないよりあった方が有利
プログラミングに英語力は必要ないですが、「あると有利」なのは間違いないです。
英語力があることで、翻訳する手間が省けるので、時間効率がよくなるからですね。
現場の上司で英語ができるエンジニアがいるのですが、英語で書かれたエラーを読んで一瞬で理解していました。
英語が読めると、翻訳する時間が省けるので、開発効率があがります。
英語力のないエンジニアはどのように開発しているのか
英語力のないエンジニアはどのようにして開発をしているのか。
下記2点を解説しますね。
- 不明な英単語は検索や翻訳する
- 同じ英単語が何度も出てくるので記憶できる
その①:不明な英単語は即検索や翻訳する
英語力のないエンジニアは不明な英単語が出てきたら即ググっています。
たとえば以下のコードがあったとします。
public static void main (string args[]){
}
上記を一つずつ分解すると、以下になります。
- public
- static
- void
- main
- string
- args
ここでpublicの意味がわからない場合、まずpublicとは何かをGoogleで検索します。
すると「public」とは「公開する」という意味であることがわかりました。
プログラミングでは、変数や定数、関数、メソッドなどが、別のクラスなどプログラム中のどこからでも参照できることをパブリックであるという。 多くの言語では、変数などの宣言時に有効範囲の識別子として “public” と記述する。
IT用語時点e-Words
エンジニアは不明な英単語が出てきた場合、1つ1つググって理解した上で開発しています。
その②:同じ英単語が何度も出てくるので記憶できる
プログラミングをしていると、同じ英単語やエラーに出くわすことが多いです。繰り返し見ていると徐々に覚えていきます。
IT界では英単語がたくさんありますが、実際の現場で頻繁に使われるのは限られています。
全ての用語を理解しようとしなくてもいいですし、必要な単語だけ記憶すればいいです。
プログラミングで英語力があるメリット
英語力があるメリットを解説します。
下記3点が英語力があるメリットです。
- 学習の効率が上がる
- 開発の効率があがる
- 収入アップも見込める
英語力があるメリット①:学習の効率が上がる
1つ目のメリットは「学習効率が上がる」です。英語が読めることで、英単語を即座に理解しやすいからですね。
例えば「Integer」という英単語が出てきたとします。英語力がある方なら、「Integer=整数」とすぐにわかりますよね。
プログラミング初心者は英語力があれば、英語力がない方と比べて学習スピードに差が生まれます。
英語力があれば翻訳の手間が省けるので、学習効率が上がります。
英語力があるメリット②:開発の効率があがる
2つ目のメリットは、「開発効率が上がる」です。
英語力があれば、初めて見る英単語やエラー文なども、パッと見てどのような意味なのか理解しやすいからですね。
たとえば、以下のようなエラーがあったとします。
java.lang.ArrayIndexOutOfBoundsException
これは「配列インデックスの範囲外の例外」という意味ですが、英語力がある方ならすぐに「配列の数があっていないのかな?」という風に仮説を立てられます。
英語力があれば翻訳する手間が省けるので、開発効率もあがるというわけです。
英語力があるメリット③:収入アップも見込める
3つ目のメリットは、「収入アップが見込める」です。
実際に転職サイトの「DODA」では、TOEIC700点以上の方と、未受験の方とでは、年収に100万円近く差が出ると発表しています。
なぜ英語ができると収入が上がるかというと、以下が主な理由かなと。
- 英語で書かれた最新情報をいち早く手に入れることができるから
- 英語ができることで外国籍の方とのコミュニケーションが円滑になるから
- 仕事の効率が上がるから
英語ができる方が年収が高い傾向にあるというだけで、英語ができなくても年収1000万円を超えているエンジニアももちろんいます。英語はできないよりも、できるに越したことはないです。
英語力がないエンジニアは英語を学ぶべきか
プログラミングをやる上で英語力は必須ではありません。ただ英語力があることで調べる手間が省けるので、開発効率が上がるのは事実。
現時点で英語力がないエンジニアが、英語を学習すべきか?という疑問についてお答えします。
- 初学者はプログラミングを優先すべき
- 自身がなりたいエンジニア像に合わせよう
その①:初学者はプログラミングを優先すべき
プログラミングを始めて間もない方は、英語を学習する前に、プログラミングを学習したほうが良いです。英語を先に学習したところで、プログラミングは一向にできるようにならないから。
プログラミングを上達するコツは、「プログラミングをやるのが1番早い」です。プログラミング初学者で、英語力がなかったとしても、プログラミングを優先した方が良いです。
まだプログラミングを本格的にやったことがない方は、下記でおすすめのプログラミングスクールをまとめていますので、ぜひ活用してみてください。

その②:なりたいエンジニア像に合わせよう
将来海外でエンジニアとして働きたい方もいると思います。
英語圏で働くのであれば、もちろん英語力は必要です。そのような方はプログラミングのスキルを身につけたあとに、英語を学べば良いでしょう。
自分がどんなエンジニアになりたいのかを明確にした上で、英語が必要と判断するなら学べばOKです。
プログラミングの最新情報はほとんどが英語
プログラミングの最新技術情報は、ほとんどが英語で書かれています。
「英語を身につけないと、最新技術に遅れをとるのではないか」と不安に思う方もいるでしょう。
ここでは下記2点について解説します。
- 最新情報に乗り遅れたところで特に困らない
- なんだかんだ古い技術が生き残っている
最新情報に乗り遅れたところで特に困らない
結論として、英語が読めなくて最新情報に乗り遅れたところで、特に困らないです。世の中のサービスは、最新技術だけで成り立っているわけではないからですね。
たとえば、プログラミング言語のJavaは1996年からありますが、2022年の今でも多くの企業に重宝されている人気プログラミング言語です。
他のウェブサイトを見ると「英語力のあるエンジニアは常に最新情報をいち早く取りに行く」と書いてあるところもありますが、別に最新情報を知ったところで、何も変わりません。多分大半は「へぇ〜こんな新技術が開発されているんだ〜」くらいで終わると思います。
確かに最新技術を取り入れて、現場の開発効率が上がることもあるかもです。しかし、最新情報に乗り遅れたからといって、明日から仕事がなくなるのかというと、そんな確率は極めて低いでしょう。

最新情報に乗り遅れでも問題ないですし、そもそも英語力がないなら、Google翻訳して読めばいいだけなんですよね。
なんだかんだ古い技術が生き残っている
なんだかんだいって、古い技術が生き残っています。プログラミング言語のJavaは1996年からありますし、Rubyは1995年からあります。
いまから最新技術が出たとしても、「ではその全てが5年後10年後に生き残っているか?」というと、多分大半の技術は使われなくなっていると思います。
20年たった今でも昔からの技術が使われているくらいです。
英語で書かれた最新情報が読めないエンジニアだったとしても、特に問題なしです(英語のドキュメントを読みたいなら翻訳して読めばOK)
プログラミングに英語力は不要だがあると有利
プログラミングをする上で、英語力は不要というテーマで解説しました。
- プログラミングに英語力は必要ではない
- とはいえ、英語力はあると有利
- 英語力がないエンジニアは、即検索や翻訳をしている
- 英語力があれば開発効率や収入アップが見込める
- プログラミング初学者は、英語よりもプログラミングを優先して学ぶべき
- 最新情報は英語で書かれていることが多いが、乗り遅れたところで特に問題はない
上記の通り。エンジニアに英語力は必須ではありません。僕も英語力はないですが、エンジニアになれました。
エンジニアに必要なのは、技術力やコミュニケーション能力です。英語力がなくても、エンジニアになれます。
以下では、おすすめのプログラミングスクールをまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
