Javaの条件分岐(if文)の書き方は?使い方についても

Javaのif文(条件分岐)って何ですか?意味や書き方をわかりやすく解説してほしい。
こんなお悩みにお答えします。
本記事で解説する「Javaのif文の書き方と使い方」をお読みいただければ、プログラミングを始めたばかりの方でも、Javaのif文の基礎を身につけられますよ。

実際に僕は現役エンジニアで、実務ではJavaを扱っています。実体験をもとに解説しますね。
if文は開発現場では頻繁に使われるので、この記事でマスターしていってください!

Javaの条件分岐if文の基本概要
まずはif文基本から解説していきますね。
if文とは
if文とは、プログラミングで条件分岐をする際に使われる構文のことです。
条件分岐は「もし〜なら〜する」というように、条件を満たす場合に処理を行えます。
たとえば「もし財布に200円入っている場合、おにぎりを買う」というプログラムも作れます。
if文の基本構文
if文の基本構文は下記の通りです。
if(条件式){
// 処理
}
条件式がtrue(真)なら処理を行い、false(偽)なら処理が行われません。
ifの条件式の後にelseをつけると、条件式がfalseの場合の処理を行えます。
if(条件式){
// 処理A
}else{
// 処理B
}
「もし条件式がtrueの場合、Aの処理を実行する。そうでなければBの処理を実行する。」というイメージです。
Javaの条件分岐if文の書き方【else if】
if文で複数の条件を書きたい場合は「else if」を使います。
else ifの書き方について解説していきますね。
else ifの書き方
else ifの書き方は以下の通りです。
if(条件式){
// 処理A
}else if(条件式){
// 処理B
}else{
// 処理C
}
上記を解説すると、1つ目の条件式がtrueの場合にAの処理を実施。
1つ目の条件式がfalseで、2つ目の条件式がtrueの場合はBの処理を実施。
いずれにも合わない場合はCの処理を行います。
複数のelse ifの書き方
else ifは複数記述できます。
if(条件式){
// 処理A
}else if(条件式){
// 処理B
}else if(条件式){
// 処理C
}else {
// 処理D
}
複数の条件式を書くことはよくあるので、覚えておくと良いですね。

Javaの条件分岐if文の書き方【or and not】
if文の条件式は、複数の値を比較したり繋げたりできます。
条件式はtrueの場合が基本ですが、否定系としても扱えます。
詳しく解説していきますね。
or(または)の書き方
if文では「AまたはBの条件式がtrueの場合、処理を実行する」という風に記述できます。
書き方は以下の通り。
if(条件式A || 条件式B){
// 処理
}else{
// 処理
}
上記は「条件式AまたはBに合う場合に処理を実行する。AにもBにも合わない場合はelseの処理を実行する」という意味です。「または」の記号は「||」を用います。
and(かつ)の書き方
if文では「AかつBがtrueの場合に処理を実行する」と記述できます。
書き方は下記の通り。
if(条件式A && 条件式B){
// 処理
}else{
// 処理
}
「かつ」は、AとBのどちらも、といった意味です。「かつ」の記号は「&&」を用います。
not(否定系)の書き方
if文では「!」を付けて、条件式を否定系(false)にできます。
例えば「条件に合わなければ」という感じです。
if(!条件式A){
// 処理
}else{
// 処理
}
通常のif文はtrue。否定系はfalseになります。

Javaの条件分岐if文の使い方
Javaのif文の使い方も見ていきましょう。
比較
条件分岐で値の比較をする方法を解説します。
Javaでは下記の様に、値を比較するための演算子があります。
演算子 | 例 | 役割 |
> | a > b | aがbよりも大きければtrue。それ以外はfalseになる。 |
< | a < b | aがbよりも小さければtrue。それ以外はfalseになる。 |
>= | a >= b | aがb以上であればtrue。それ以外はfalseになる。 |
<= | a <= b | aがb以下であればtrue。それ以外はfalseになる。 |
!= | a != b | aとbが等しくない場合はtrue。それ以外はfalseになる。 |
== | a == b | aがbと等しければtrue。それ以外はfalseになる。 |
上記の演算子を使い、条件分岐をしてみます。
class Test1 {
public static void main(String[] args) {
int num1 = 40;
int num2 = 40;
int num3 = 30;
int num4 = 50;
int num5 = 10;
if (num1 > num2) {
System.out.println("num1はnum2より大きいです");
} else {
System.out.println("num1はnum2より小さいです");
}
if (num1 < num3) {
System.out.println("num1はnum3より小さいです");
} else {
System.out.println("num1はnum3より大きいです");
}
if(num1 >= num4){
System.out.println("num1はnum4以上です");
} else {
System.out.println("num1はnum4未満です");
}
if(num1 <= num5){
System.out.println("num1はnum5以下です");
} else {
System.out.println("num1はnum5より大きいです");
}
if(num1 != num2){
System.out.println("num1はnum2と等しくないです");
} else {
System.out.println("num1はnum2と等しいです");
}
if (num1 == num3) {
System.out.println("num1はnum3と等しいです");
} else {
System.out.println("num1はnum3と等しくないです");
}
}
}
実行結果:
num1はnum2より小さいです
num1はnum3より大きいです
num1はnum4未満です
num1はnum5より大きいです
num1はnum2と等しいです
num1はnum3と等しくないです
return
条件分岐の処理では「return」もよく使われます。
returnとは、値を返す、または以降の処理を行わないという役割があります。
class Test1 {
public static void main(String[] args) {
int num1 = 40;
int num2 = 40;
if (num1 > num2) {
System.out.println("num1はnum2より大きいです");
return;
} else if(num1 >= num2){
System.out.println("num1はnum2以上です");
return;
} else if(num1 == num2) {
System.out.println("num1はnum2と等しいです");
return;
} else {
System.out.println("num1はnum2より小さいです");
}
System.out.println("実行する");
}
}
実行結果:
num1はnum2以上です
上記を解説すると、最後の処理で(”実行する”)を記述していますが、出力されていません。これは(”num1はnum2以上です”)の次の「return」によって処理が終わったからです。
returnは以降の処理を実行したくない時に使えます。
他にも値を返す時にも使用されます。
class Test1 {
public static void main(String[] args) {
System.out.println(test(30,20));
}
public static int test(int num1, int num2) {
int num3 = 15;
int num4 = 25;
int num5 = 35;
if (num1 > num2) {
System.out.println("num1はnum2より大きいです");
return num3;
} else if(num1 >= num2){
System.out.println("num1はnum2以上です");
return num4;
} else {
System.out.println("num1はnum2より小さいです");
return num5;
}
}
}
上記はmainメソッドでtestメソッドに引数として30と20を渡しています。num1が30でnum2が20で両方の値を条件分岐で比較しています。
結果はnum1の方が大きいため、returnでnum3の15が返されました。
実行結果:
num1はnum2より大きいです
15
Javaの条件分岐「if文」の書き方と使い方:まとめ
プログラミング言語「Java」の条件分岐if文の書き方について解説してきました。
if文はプログラミングでよく使われますので、ぜひ習得してみてくださいね。
以下では、Javaエンジニアの学習ロードマップをご紹介していますので、あわせて読んでみてください。
