本記事の内容
- Javaのmainメソッドの基本概要
- mainメソッドで知っておきたい4つのこと
- mainメソッドの使い方
プログラミング言語のJavaではmainメソッドが使われますが、mainメソッドとは一体どのような役割があるのでしょうか。今回はJavaのmainメソッドについて、わかりやすく解説していきます。
先に結論を言うと、mainメソッドはJavaプログラムの起点となるメソッドで、Javaでは欠かせない存在です。
僕自身は現役のエンジニアで主に業務でJavaを扱っていますので、情報の信ぴょう性はあるかと思います。
本記事をお読みいただければ、Javaのmainメソッドの意味や書き方の基礎を身につけることができます。ぜひ最後までご覧ください。
目次
Javaのmainメソッドの基本概要
まずはmainメソッドの基本についてみていきましょう。
- mainメソッドとは
- mainメソッドの書き方
mainメソッドとは
mainメソッドとは、Javaプログラムのエントリーポイント(起点)となるメソッドのことをいいます。Javaプログラムが動くとき、最初にmainメソッドが実行されます。mainメソッドがないとエラーが発生するため、必ず記述しなければなりません。
mainメソッドの構文
mainメソッドの書き方は以下の通りです。
public static void main (String[] args){
}
修飾子はpublicとstaticをつけ、戻り値はvoidにします。メソッド名はmainとし、引数にはString[] argsをつけます。もし上記以外の修飾子や引数をつけると、mainメソッドとして認識されなくなってしまいます。
Javaのmainメソッドで知っておきたい4つのこと
Javaのmainメソッドで押さえておきたい4つのことを解説していきます。
- mainメソッドの決まり事
- mainメソッドのクラス名
- mainメソッドなしの場合はどうなるか
- mainメソッドは複数あるとどうなるのか
順番に見ていきましょう。
その①:mainメソッドの決まり事
mainメソッドはpublic static void main(String[] args)と記載します。「なぜpublicでstaticなのか」と気になる点はあると思います。中にはおまじないと教えられた方も多いでしょう。しかしこれは仕様で決まっているものですので、こういうものなんだなという理解で問題ありません。なので暗記してしまいましょう。
Javaでは通常のメソッドと、mainメソッドがあります。mainメソッドと認識してもらうためには、仕様で決められた記述をしなければなりません。おさらいですがmainメソッドは以下のように書きます。
public static void main (String[] args){
}
例えば、下記のようにするとmainメソッドではなく、通常のメソッドとして扱われます。
static void main (String[] args){
}
上記2つの違いは、後者がアクセス修飾子であるpublicの記述がありません。そのためmainメソッドと認識されず、通常のメソッド扱いとなります。mainメソッドは決まった書き方をする必要があります。
その②:mainメソッドのクラス名
mainメソッドのクラス名は、何にすれば良いでしょうか。結論、クラス名は特に決まりはありません。mainメソッドといっても、通常のメソッドの一種なので、クラスの中に定義しておく必要があるだけで、クラス名の指定をする必要はないです。
その③:mainメソッドなしの場合はどうなるか
mainメソッドとは、Javaプログラムのエントリーポイントです。仮にmainメソッドがないと、エラーが発生します。たとえば下記のメソッド名はmainという名前がついていますが、修飾子のstaticがないため、通常のメソッド扱いとなりエラーが出ます。
class Test1 {
public void main(String[] args) {
test(30);
}
public static void test(int num) {
System.out.println(num);
}
}
実行結果:
>java Test1
エラー: メイン・メソッドがクラスTest1のstaticではありません。次のようにメイン・メソッドを定義してください。
public static void main(String[] args)
mainメソッドと認識されるためには、public static void main(String[] args){}と記述する必要があります。
class Test1 {
public static void main(String[] args) {
test(30);
}
public static void test(int num) {
System.out.println(num);
}
}
実行結果:
30
その④:mainメソッドは複数あるとどうなるのか
mainメソッドは複数あるとどうなるのでしょうか?例えば下記の様なコードです。
class Test1 {
public static void main(String[] args) {
test(30);
}
public static void test(int num) {
System.out.println(num);
}
}
class Test2 {
public static void main(String[] args) {
test2(40);
}
public static void test2(int num2) {
System.out.println(num2);
}
}
実行結果:
30
40
結論としてmainメソッドは複数あっても特に問題はありません。
Javaのmainメソッドの使い方
ではここまでの基本を抑えた上で、実際にmainメソッドを使ってみましょう。
メソッドの呼び出し方
まずはメソッドの呼び出し方です。
mainメソッドは通常のメソッドと同様に、インスタンス化することでメソッドを呼び出すことが可能です。
class Test1 {
public static void main(String[] args) {
test();
}
public static void test() {
System.out.println("呼び出されました");
}
}
実行結果:
呼び出されました
引数の渡し方
mainメソッドから他のメソッドを呼び出す際に、引数を渡すやり方です。
class Test1 {
public static void main(String[] args) {
test(30);
}
public static void test(int num) {
System.out.println(num);
}
}
実行結果:
30
Javaのmainメソッド:まとめ
Javaのmainメソッドについて解説してきました。mainメソッドはJavaプログラムのエントリーポイントとなるメソッドです。
mainメソッドは必ずpublic static void main(String[] args){}とし、通常のメソッドと同様にクラスの中に定義していきます。
mainメソッドはJavaでは欠かせない存在なので、ぜひ本記事を繰り返し読んで、理解を深めてみてください。
今回は以上です。