こんな疑問にお答えします。
エンジニアを目指す上で、無料のプログラミングスクールを活用するのは、コスパが良いです。しかし、なかには「なぜ無料なの?何か裏があるんじゃないの?」と疑い深い方もいると思います。
そこで今回は、無料のプログラミングスクールは、なぜ無料なのか?について解説します。
実際に僕はプログラミングスクールを卒業し、現在は大阪でフリーランスエンジニアとして勤務しています
結論から言うと、無料のプログラミングスクールがタダなのは、「企業から紹介料をもらっているから」です。詳細は本記事で解説しますね。
記事の後半では、「プログラミングスクールを受講した後に、失敗せずにエンジニアに転職する方法」についてもまとめました。
4分ほどでお読みいただけるので、ぜひ最後までご覧ください。
無料のプログラミングスクールはなぜタダなの?
まず無料のプログラミングスクールは、なぜ無料なのかについて、以下の2点を解説していきますね。
- 企業から紹介料をもらっているから
- 無料のプログラミングスクールの数
企業から紹介料をもらっているから無料
無料のプログラミングスクールは、企業から紹介料をもらっているため、受講料金をもらわなくても無料で運営ができるのです。
たとえば、以下のイメージです。
- 受講生を募集する
- 受講生のスキルを転職できるレベルまで上げる
- 受講生に求人を紹介し、エンジニア転職してもらう
- 紹介先の企業から採用料をもらう
ただし無料のプログラミングスクールはたしかに受講料金は0円ですが、紹介先の企業に転職しなかった場合、違約金が発生するところがあります。
とはいえ、途中で退会しても違約金がかからない、完全無料のプログラミングスクールもあります。次でご紹介しますね。
そもそも無料プログラミングスクールはいくつあるか
無料のプログラミングスクールは、一体どのくらいあるのでしょうか?下記早見表を作成いたしました。
無料プログラミング スクール | オンライン 対応 | 転職支援 | 無料カウン セリング | ポートフォリオ 作成支援 | 受講期間 (目安) | 学べる言語 |
プログラマカレッジ | ○ | ○ | ○ | ○ | 1ヶ月~3ヶ月 | HTML/CSS/JavaScript/PHP/Java/SQL/jQuery/Ruby |
ITCE Academy | ○ | ○ | ○ | ○ | 1ヶ月~2ヶ月 | HTML/CSS/JavaScript/PHP |
GEEK JOB | ○ | ○ | ○ | ○ | 1ヶ月~3ヶ月 | HTML/CSS/Java/Ruby/Ruby on Rails |
ITプロ育成スクール | ○ | ○ | ○ | ー | 1ヶ月~6ヶ月 | HTML/CSS/Java |
A-Square | ○ | ○ | ○ | ー | 1ヶ月~3ヶ月 | HTML/JavaScript/Java/PHP/Ruby/Python/jQuery |
無料PHPスクール | ○ | ○ | ○ | ○ | 23日間 | HTML/CSS/JavaScript/jQuery/PHP |
ぼくらのあした | ○ | ○ | ○ | ー | 1ヶ月~3ヶ月 | HTML/CSS/JavaScript/Java/Spring/Python |
0円スクール | ○ | ○ | ○ | ○ | 1ヶ月~2ヶ月半 | HTML/CSS/SQL/JavaScript/jQuery/Java |
ネットビジョンアカデミー | ○ | ○ | ○ | ー | 2ヶ月 | マナー研修/セキュリティ研修/CCNA資格勉強 |
Tech Academy無料体験 | ○ | ー | ○ | ー | 1週間 | HTML/CSS/JavaScript |
上記の中でも、「完全無料」のスクールは以下の2つです。
- プログラマカレッジ
- 0円スクール
この2つは途中で退会しても、違約金が一切かかりません。実際にプログラマカレッジの公式HPでは以下の記載があります。
途中で辞めてしまっても違約金やその他の金額をご請求することはございませんので、ご安心ください。
引用元:プログラマカレッジ公式サイト
プログラマカレッジは、転職支援や入社前研修などもあります。完全無料なのにサービスの質も良いです。
リスクなしでスキルを身につけ、エンジニアを目指すのであれば、プログラマカレッジが良いですね。
プログラマカレッジに関しては、以下で詳しくまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
無料のプログラミングスクールを受講するメリット
無料のプログラミングスクールが、なぜ無料なのかがわかったところで、実際に受講するメリットをご紹介します。
結論、以下2点が主なメリットです。
- 費用がかからずに一生もののスキルを身につけられる
- 無料で転職支援も受けられる
順番に解説していきます。
メリット①:費用がかからずプログラミングスキルを身につけられる
1つ目のメリットは、費用がかからずに一生もののスキルを身につけられることです。
日本のIT業界は人材不足が続いているので、プログラミングのスキルがあれば、職に困ることはないです。
- 受講生は無料でプログラミングが学べる
- スクールは企業から紹介料をもらえる
- 企業もある程度スキルを身につけた駆け出しエンジニアを採用できる
上記の通りで、WinWinWinですね。
メリット②:無料なのに転職支援も受けられる
2つ目のメリットは、無料なのに転職支援も受けられることです。
無料のプログラミングスクールは、受講生に求人を紹介するだけではなく、転職支援も行なっています。
たとえば、完全無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」であれば、以下のサービスを受けられます。
- 履歴書、職務経歴書の作成サポート
- 面接対策
- ビジネスマナー対策
- 企業の詳細情報の提供
- 入社前研修
プログラミングスキルを身につけても、面接対策がうまくできなければ、なかなか採用されません。
なのでこういった支援を受けられるのはありがたいですよね。
メリット③:上京支援が受けられるところもある
3つ目のメリットは、上京支援を受けられる場合もあるところです。
たとえば、プログラマカレッジであれば以下のサービスを受けることができます。

- 上京就活中は無料で都内の部屋を借りられる
- 就職サポート(面接対策/履歴書作成/SPI対策/業界研究)
- 上京交通費1,5000円支給
IT企業は東京に集中している為、紹介先の企業も東京になるケースが多いです。
上京するとなると、わりと費用がかかりますが、支援をうけることで金銭的負担を減らすことができます。
無料のプログラミングスクールを受講するデメリット
無料のプログラミングスクールを受講するデメリットについても解説します。
以下3つがデメリットになります。
- スクール経由で転職しなければ違約金が発生するところもある
- 年齢制限がある
1つずつ解説していきますね。
デメリット①:スクール経由で転職しなければ違約金が発生するところもある
1つ目のデメリットは、スクール経由で転職しなければ違約金が発生するケースがあるところです。
無料のプログラミングスクールは、紹介先の企業から紹介料をもらうことで成り立っています。
そのため、受講料金をもらわない、紹介先の企業にも転職しないとなると、違約金がかかります。違約金の金額に関しては、スクールによって異なります。
たとえば無料スクールの「GEEK JOB」であれば、以下の通り。
IT技術学習料金の金額は、受講料を月額約10万円(別途消費税)とみなし、日額3,300円(別途消費税)にて暦日日数で換算するものとします。なお、コース受講開始日から60日間(土日祝日を含む)以内に教養プログラミングコース、プレミアム転職コースへのコース変更を行った場合は対象外とします。
引用元:GEEK JOB利用規約第31条
日額3,630円なので、仮に50日在籍して退会した場合は、3,630円×50=181,500円というわけですね。
絶対にエンジニアになる覚悟があるなら良いですが、そうでないなら完全無料のスクールが安心です。
デメリット②:年齢制限がある
2つ目のデメリットは、「年齢制限がある」です。
たとえば「19歳以上30歳未満」といったイメージです。それもそのはずで、無料スクールはなんといっても紹介料をもらって運営しているので、転職しやすい年齢の方を募集しているわけです。
とはいえ、30歳以上の方でもエンジニアに転職することは可能です。
実際に僕が通っていたTECH CAMPでは、35歳くらいの方が受講して転職していました。
年齢制限で無料のスクールが受講できないけど、金銭的余裕はある方であれば、有料スクールを検討してみるのが良いかなと。
無料と有料のプログラミングスクールはどちらが良いか
無料と有料のプログラミングスクールは、どちらが良いのでしょうか?以下の2点について、解説します。
- 無料スクールが良い人の特徴
- 有料スクールが良い人の特徴
順に見ていきましょう。
無料プログラミングスクールが良い人の特徴
無料のプログラミングスクールが良い人の特徴は、以下の通り。
- エンジニアになりたいけど、お金に余裕がないので費用をかけたくない
- 学習についていけるか不安なので、なるべく金銭的リスクを減らしたい
お金に余裕がないのであれば、無料のスクールに行くべきだと思います。
そもそもプログラミングに向いているかどうか不安な場合は、一度Tech Academyの1週間無料体験を受けてみれば良いですよ。
僕自身、Tech Academyの無料体験を実際に受講してから、有料のプログラミングスクールを受けました。
プログラミングの適性があるかどうかわかるので、いきなり長期間のスクールを受講して挫折するよりも、安全ですね。
ひとまず無料なので、受けてみるとよいかと。
有料プログラミングスクールが良い人の特徴
有料のスクールが良い人の特徴は、以下の通り。
- 金銭的に余裕がある
- 絶対に挫折せず、何がなんでもエンジニアになりたい
- 転職支援を受けつつも、自分で就活をして希望の企業に就職したい
有料のスクールは20万円〜70万円のところが多いです。それだけ大金を払うということは、簡単に挫折することができないですよね。
さらに本気の人たちが集まってくるので、良い刺激になります。
金銭的に余裕があるなら、有料のスクールが良いでしょう。
プログラミングスクールを受講して失敗しない方法
無料にしても有料にしても、プログラミングスクールに行くなら絶対に失敗したくないですよね。
ここでは、スクールを受講して失敗しない方法について、以下4つをご紹介します。
- プログラミングのスキルが必要な理由を見つける
- 完全無料のプログラミングスクールに行く
- 卒業後も転職後もプログラミングは独学する
- 確実に挫折したくないなら有料スクールに行く
順に見ていきましょう。
失敗しない方法①:プログラミングのスキルが必要な理由を見つける
1つ目は、「自分にはプログラミングが必要な理由を見つける」です。
人は必要と感じない限り動かない生き物なので、曖昧な気持ちでプログラミングスクールを受講すると挫折します。
僕自身、以下の動機があったので、挫折することなくエンジニア転職することができました。
- 「何をやってもうかくいかなかった人生を変えたい」
- 「将来リモートワークでフリーランスエンジニアになりたい」
- 「手に職をつけて市場価値の高い人材になりたい」
たとえば、他にも「作りたいものがある」とか、「稼ぎたい」とかでもいいと思います。
「必要性を感じる動機がある」ことが、失敗を避けるためのポイントとなります。
失敗しない方法②:完全無料のプログラミングスクールに行く
2つ目は、「完全無料のプログラミングスクールに行く」です。
完全無料なのでリスクはほぼありません。仮に受講した後に、プログラミング学習に挫折したとしても、金銭的負担は0円です。
完全無料のスクールを受講したあとに退会をしたとしても、あとで有料のスクールに行くという手段もあります。
失敗しない方法③:卒業後も転職後もプログラミングは独学する
3つ目は、「卒業後も転職後もプログラミングは独学する」です。
プログラミングはそう簡単に理解できるものではないので、スクールに行っただけでは、一人前のプログラマーになることはできないからですね。
転職をして実務経験を積むことができれば良いですが、プライベートの時間もある程度は削って学習する意欲がないと、そもそも実務でついていくことが難しいです。
なので、スクール卒業後も、プログラミングの学習は継続する覚悟が必要です。
以下では、プログラミングの独学方法についてまとめていますので、よければ参考にしてみてください。
失敗しない方法④:確実に挫折したくないなら有料スクールに行く
4つ目は、「確実に挫折したくないなら有料スクールに行く」です。
有料スクールはカリキュラムの質が良いだけではなく、大金を払うので、簡単には挫折できなくなります。
僕はTECH CAMPに70万円支払いましたが、挫折するという選択肢はありませんでした。挫折するとエンジニアになれないだけではなく、70万円が無駄になるからです。
絶対に挫折したくないなら、有料スクールもありですね。
下記記事では、プログラミングスクールの選び方についてまとめていますので、参考にしてみてください。
エンジニアになるなら無料プログラミングスクールはあり:まとめ
エンジニアになるなら、無料のプログラミングスクールを活用するのは、全然ありです。
本記事の内容をまとめます。
- 無料のプログラミングスクールが無料なのは、企業から紹介料をもらっているから
- 完全無料スクールは、「プログラマカレッジ」「0円スクール」
- スクール経由で転職しなければ、違約金が発生するところもある
- 無料スクールは年齢制限がある
- 自分には、「絶対にプログラミングのスキルが必要」な理由を見つける
- 完全無料のプログラミングスクールなら、リスクゼロ
- スクール卒業後、転職後もプログラミングは独学する
- 確実に挫折したくないなら、有料スクールに行く
エンジニアになりたいけど、金銭的余裕がない方は、完全無料のプログラミングスクールがおすすめです。
年齢制限で引っ掛かるなら、有料スクールも検討してみると良いですね。
以下の記事では、無料から有料のプログラミングスクールをご紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。