エンジニアって実務で学べるからプライベートで勉強いらないよね?
勉強した方がいいかもだけど、そもそも勉強する時間がない。
こんなお悩みにお答えします。
本記事で解説する「ITエンジニアが勉強しないリスク3つと対策【最初の3年が重要】」を読めば、勉強しないリスクと対策がわかり、エンジニアとして市場価値をあげる方法がわかりますよ。
この記事を書いている僕はエンジニア歴5年。現在はフリーランスエンジニアとして生活しています。それらの経験をもとに解説しますね。
僕自身、エンジニア初期の頃は、プライベートでもある程度勉強していました。しかし、半年ほど経過した頃には「プライベートで勉強するのしんどいな…」となり、正直サボっていた時期がありました。
その結果、実務で一向についていけるようにならず、チームの足を引っ張る事態になったんですよね。
そんな僕でも、本記事で解説する対策を実践した結果、今ではフリーランスエンジニアとしてリモートワークで快適に働けています。3年以上、継続的に案件を受注しつづけられるようにはなりました。
この記事をお読みいただくことで、エンジニアが勉強しないリスクと、今日から気軽に実践できる対策がわかります。
「エンジニアはやっぱり勉強しないとダメ?」と疑問に思っている方は、ぜひ参考にしてみてください!
前提:本記事はエンジニア歴3年未満の方に向けた内容です
多くのエンジニアが勉強しなくなる理由

僕も含めて、エンジニアは最初はみんな意欲的に学びます。
でも数ヶ月、数年経つと、多くのエンジニアが勉強をやめてしまいます。なぜわかるのか?
前提:勉強しなくなる=怠け心が全てではない
僕自身、今まで行ってきた現場で、プライベートで勉強しているエンジニアは少ないという印象を受けました。
最初の会社では、社長がミーティングの際に「みんな面接の時はいいこというけど、慣れてきたら意欲がなくなる」と言っていたんですよね。
でも僕は、多くのエンジニアが時間が経つと勉強しなくなる理由は、決して「怠け心からくるものが全てではない」と思っています。
実務でキャパオーバーになる
まず、基本的にエンジニアはみんな忙しいです。
エンジニア業界は「一手不足」と言われていることで有名ですが、本当にその通りだなと。
大阪でいろいろな現場にいきましたが、人手が足りていない現場が多かったですね。
かといって、会社が未経験者を採用するにもリスクがあるので、ガンガン採用するわけにもいかないのでしょう。
そして現場のエンジニアが業務に追われて、疲労が蓄積し、
- 「プライベートでも勉強なんて気力が持たない」
- 「プライベートくらい遊びたい」
- 「ゆっくりしたい」
こんな気持ちになるのは、ごく自然のことかなと。
実務=勉強じゃね?
はい、これは誰もが思うことでしょうし、僕自身もそう思います。
「エンジニアは実務経験が重要」
これはその通りですね。
実務で学んでいるんだからプライベートまで勉強しなくていいと、そう思う方がいてもおかしくないでしょう。
学ぶ目的がわからない
なんとなく「勉強しないとダメだよなぁ…」と頭では考えるもの、目的が明確じゃないので勉強する気になれない。
これもあるあるだと思います。
エンジニア未経験の頃は、エンジニアになると言う明確な目的があったはず。入社したての頃は、早く仕事ができるようになりたい。と言う目的があったはず。
じゃあ入社してある程度なれてきたら、次はどんな目的をもつといいのでしょうか?
- 転職したい
- 年収を上げたい
- フリーランスになりたい
こんな明確な目的があれば頑張れるかもしれません。
次の目的が曖昧だと「勉強をやる意味」が見出せないので、勉強しなくなるのも無理はありません。
ITエンジニアが勉強しない3つのリスク

エンジニアが勉強しなくなるのは、人によって色々な理由があると解説しました。
共感だけしてこの記事を終わりにしてもいいですが、それだとただの日記記事になってしまうので、勉強しないことによるリスクや対策もご紹介します。
僕は以下3つが、エンジニアが勉強しないことで直面しがちなリスクだと感じています。
- 成長速度が遅くなる
- 最新技術においていかれる
- 開発スキルが向上しにくい
リスク1:成長速度が遅くなる
エンジニアはプライベートでもある程度勉強しないと、成長速度は遅くなります。
なぜなら、IT業界は覚えることが無数にあるので、実務だけではインプットが間に合わないからですね。
会社の研修だけでは経験が足りない理由
多くの会社では新入社員に対して、研修をしています。
ですが、たとえ会社の研修を受けたとしても、現場で即プログラミングがバリバリできるようになるわけではありません。研修で学べることは初級レベルに過ぎないからです。
僕自身、入社前はプログラミングスクールでRubyを2ヶ月ほど学び、エンジニアに転職して1ヶ月間は研修でJavaを学びました。しかし、その後の実務で全くといっていいほどついていけませんでした。
例えるなら現場はサッカーの試合で、研修はリフティングをしているだけです。リフティングだけしていても、試合は上手くならないですからね。
最初の頃は特に、プライベートでもある程度勉強して、足りないスキルを補う必要があります。
リスク2:最新技術についていけなくなる
エンジニアはプライベートでも勉強しないと、最新技術についていけなくなる可能性があります。
現場によっては、古い技術をずっと使い続けているところもあるからです。
たとえば、これから伸びない技術を使い続けていては、エンジニアとしての市場価値があがりにくいです。
また、IT業界の技術サイクルは年々加速しています。
「フロント→モバイル→クラウド→AI…」などなど。
プライベートで自ら最新技術をキャッチアップしていくことで、「実務では身に付けられない需要のあるスキル」を補うことができます。
リスク3:プログラミングスキルが向上しにくい
3つ目は、プログラミングスキルが向上しにくいところです。
理由としては、エンジニアは実務で毎日プログラミングができるとは限らないからです。
たとえば、以下の作業もエンジニアの仕事です。
- 打ち合わせ
- 突発的な業務
- 資料作成
- エクセルにデータをまとめる
- プログラミングのテスト
- 設計
- 顧客対応
- 会社独自のツールを使った業務
プログラミング以外の仕事もたくさんあります。
実際、エンジニア歴は長くても、実務で簡単な改修などしか経験をしてこなかった場合、プログラミング力がほとんどないという方もたまにいますね。
プログラミングは家でもできるので、プライベートでも勉強(プログラミング)をする習慣を身につけておくことで、プログラミング力を補えます。
エンジニアが勉強しないリスクを回避する対策6選

勉強しないリスクを回避する方法は、以下の通り。
- 休日に1~2時間の学習時間を確保する
- モチベーションが上がる環境を作る
- 技術やSNSでアウトプットする
- 健康管理でパフォーマンスを最大化する
- 成長できる業務を自ら取りに行く
- 勉強する際は外に出る習慣を作る
順に見ていきましょう。
休日に1~2時間の学習時間を確保する
まずは休日に少しでも学習時間を確保するといいかなと。
毎週土日で2時間くらいなら、そこまで苦痛ではないのではないでしょうか。
毎週2時間勉強すると、
- 1ヶ月で8時間
- 年間にすると約100時間
になります。平日も30分くらいでいいので勉強時間を作れば、さらにスキルアップできます。
勉強時間の作り方
もし勉強する時間がない方は、まず一日何に時間を使っているのかを書き出しましょう。
もし無駄なことに時間を使っている場合、その時間をスキルアップの時間に当てるといいでしょう。
たとえば、
- スマホゲームを2時間している→アンインストールする
- 毎週飲み会にいっている→月1くらいにおさえる
- 朝おきてベッドの中でネットサーフィンをしている→すぐに布団を畳んでカーテンを開ける
上記のイメージですね。
時間は有限なので、有効活用していきたいところです。
勉強方法
「時間を捻出したはいいけれど、何を勉強すればいいかわからない」という方もいると思います。
もし何をすればいいかわからない方は、「Udemy」でひたすらプログラミングをやりましょう。
僕自身、よくUdemyで学習しています。色々なプログラミング言語やフレームワークの解説動画があり、現役エンジニアでも現場で使える技術が学べる優良の動画教材ですね。
初心者向けにやさしく解説されている動画がたくさんあるので、実務で使える技術を身につけたい方は、ぜひ活用してみてください。
モチベーションが上がる環境を作る
2つ目はモチベが上がる環境に身を置くことです。
理由としては、人は環境に左右されやすいからですね。
たとえば僕は、会社員エンジニアからフリーランスエンジニアに転身しました。フリーランスは即戦力が求められるので、嫌でも勉強してスキルアップする必要があります。この環境を利用して成長しようと考えたんです。
モチベが上がる環境とは?
僕の場合はフリーランスになったことで、一気に勉強のモチベが上がりました。
とはいえ、別にフリーランスになる以外でも、
- 転職or独立する
- 自分がやりたいスキルを扱える現場に入れてもらう
- 勉強会に参加する
- コワーキングスペースやカフェで勉強する
- 自宅のデスク環境をアップデートする(マウスとかキーボードをカッコよくするとか…)
などなど。
自分にとって、「どんな環境なら勉強のモチベにつながるのか?」を考えると良いかなと。
もしフリーランスに興味がある方は、以下記事でフリーランスになる手順をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
技術やSNSでアウトプットする
勉強をするために、技術ブログやSNSでアウトプットをやるのは得策です。
ブログやSNSに書くということは、知識がないとかけません。知識をつけるには、ネットや書籍で調べ物をすることになります。
- 調べ物をする=インプット
- ブログに書く=アウトプット
ができるのです。自分が調べた情報をネット上に公開することで、他の技術者の役に立てます。何より自身のスキルアップにつながるので、一石二鳥です。
さらに広告を貼っておけば副収入を得られるので、一石三鳥。エンジニアならみんな技術ブログを始めるべきといっても過言ではありません。
- 実務で学ぶ
- ブログで復習する
- 知識が定着する
- さらに実務でこなせるようになる
こんな感じですね。ぜひ今日からでも技術ブログを始めてみてください。
健康管理でパフォーマンスを最大化する
健康管理でパフォーマンスを最大化することもポイントです。常に最大のパフォーマンスなら、実務でも効率よく業務を終えられます。すると残業時間の短縮や、インプットアウトプットの質が向上します。
睡眠が一番重要です
まず、睡眠時間は7時間以上は取った方がいいです。
よく「成功者は睡眠時間を削ってでもやる」と聞くかもしれません。しかし、人は寝ないと、翌日のパフォーマンスが大幅に低下するので逆に非効率です。
僕も実際に徹夜してた時期もありました。でも次の日、眠すぎて全く仕事が進まなかったり、たくさんカフェイン取っても睡魔に襲われたりした経験があります。
いまは睡眠時間はだいたい7時間以上とっているので、眠気に襲われることはほぼなくなりました。おかげで本業に集中できていますし、早く仕事を片付けられたりして、残業を減らせています。
空いた時間を使って、家でプログラミングの資格勉強をしたり、ブログを書いたりしています。
徹夜は不要なので、とにかく睡眠はしっかり取った方がいいです。
成長できる業務を自ら取りに行く
エンジニアは自らスキルアップができる仕事を取りに行った方が良いです。
言われたことをやるだけだと、スキルアップに繋がらないような雑用をさせられる確率が上がるからですね。
僕は面接の時に「まずはプログラマーとして経験を積みたいです」「Javaをやりたいです」と自分の希望を伝えた結果、入社後にJavaを1年ほど経験させてもらえました。
自分のキャリアは自分でデザインしていくものなので、希望はある程度伝えておくことが大事ですね。「意欲的」というポジティブな印象もあたえられます。
6:勉強するなら外に出る

エンジニアはプライベートで勉強をするなら、外に出た方が良い場合もあります。
家だと誘惑に負けやすいので、なかなか集中力を保つことができないからですね。
僕自身、休日はほぼ外に出てブログを書いたり、プログラミングをしたりしています。
集中できるところならどこでもいいのですが、おすすめはカフェかコワーキングスペースです。
勉強するならカフェやコワーキングスペースが良い理由
カフェなら多少お金を払うことになるので、「せっかくお金を払ったから勉強しないともったいない」という気持ちになれます。
コワーキングスペースは月額料金がかかりますが、騒がしくないので集中できますよ。おすすめのコワーキングスペースは、全国に展開している「ビズコンフォート」です。僕は毎週土日はここで作業していますが、集中できるので作業効率がかなり良いですね。
外に出れば「勉強するしかない」状態にできるので、外に出る習慣を作ってみるのが良いですよ。
「勉強しない自由」より「選べる自由」を取ろう

ある程度の実務経験を積んだ方であれば、勉強しなくても既にスキルがあるので、プライベートを割いて勉強する必要はないかもしれません。
でもエンジニア歴が3年未満くらいの時は、いま勉強した方が早く実務についていけるようになるので、ストレスを軽減できます。
なにより好条件での転職やフリーランスへの独立、年収アップなどの選択肢が増えるので、結果的に将来の自分に返ってきます。
もし僕が過去の自分に伝えるとしたら、「特に最初の2〜3年は勉強しろ」ですね。ブログでアウトプットでもいいですし、プログラミング言語の資格を取るための勉強でもいいでしょう。
もちろんプライベートを優先するのも時には大切ですが、最初に勉強しておいた方がその分早く市場価値が上がるので、結果的に後で楽できます。
今回は以上です。
