ITエンジニアだけど、そろそろ実務経験が1年経つなぁ。ところで経験1年で市場価値はどのくらいになるのかな?できれば年収の具体的なあげ方も知りたい。
こんなお悩みにお答えします。
この記事で解説する「ITエンジニア実務経験1年の市場価値と年収のあげ方」を読めば、実務経験1年の市場価値の目安と今後エンジニアとして年収を高める方法がわかりますよ。
実際に僕は未経験からITエンジニアに転職をし、現在は大阪の開発会社でフリーランスエンジニアとしてWeb開発しています。これからお伝えする情報は全て実体験なので、信ぴょう性はあるかなと。
記事の前半で市場価値を解説し、後半で実際に年収をあげる方法を紹介します。
リアルな収入の話もしていきますが、あくまで「経験1年でこのくらいもらえるんだ」という目安を知っていただき、自身の年収アップに少しでも役立てられれば良いなと思っています。
ぜひ最後までお読みいただき、ITエンジニアとして市場価値を高めてみてください。
ITエンジニア実務経験1年の市場価値
では僕が実務経験1年の時点で行った、市場価値の調査結果を解説していきます。
調査の結果からお伝えすると、ITエンジニアの実務経験1年の市場価値は、年収でいうと約480万円から約600万円ほどかなと。ただしスキルや働き方、あるいは所属の会社によっても年収は変動するため、あくまで目安です。
次以降で詳しく解説していきます。
実務経験1年の時点でのスキル
まず、実務経験1年のころの僕のスキルです。
- IT業界歴は1年5ヶ月
- Javaの開発経験は1年
- HTML/CSSは1年
- 1人称で開発はできない
- バージョン管理はGit,SVN,CVS
- エディターはeclipse
- 資格は運転免許証のみ
上記の通りです。業界歴は1年5ヶ月ですが、Javaの実務経験は1年ほど。全体的にスキルは高くありませんでした。
手取りは約17万だったので、時給で言うと1,000円ほど。ITの資格も一切もってなかったです。
この状態で派遣サイトとフリーランスエージェントのサイトに登録して相談しました。
派遣エンジニアの時給
最初は派遣サイトに登録しました。約2ヶ月間転職活動を行いましたが、結果は以下の通り。
- A社:時給2000円~2200円の案件を10社
- B社:時給1850円以上を2社
派遣会社ならA社が案件数も多く、時給も高かったです。
ひとまず、1年で時給2,000円を超えるなら、悪くはないのではないでしょうか?僕はエンジニア1年目の時給は1,000円でした。なので実務経験1年で時給が1,000円あがる計算です。
時給2,000円ならフルタイム8時間で月収32万円。残業を月10時間したとすると年収400万円ほど。たった1年でここまで時給が上がるのは、やはりITエンジニアは強いですね。
フリーランスエンジニアの月収
派遣だけでなく、フリーランスの案件についても確認しましたので、その結果も紹介します。今回はフリーランスエンジニア専門のエージェントを利用しました。
結論から言うと、フリーランス案件では、月単価40万〜50万の案件を1ヶ月半で15社ほど紹介していただきました。月単価40万円なら、時給で言うと約2,500円。実務経験1年でこれだけもらえるのは、控えめに言ってもフリーランスエンジニアは最強といえるのではないでしょうか。
派遣よりもフリーランスの方が収入は高い傾向にありますね。
そして僕は正社員エンジニアを辞めて、フリーランスエージェント経由でJavaの開発案件に参画しました。正社員時代は手取り17万だったので、フリーランスになっただけで収入が2倍以上になりました。
以下の記事では、実際に僕が利用してよかったフリーランスエージェントをまとめていますので、フリーランスに興味のある方は参考にしてみてください。
ITエンジニア実務経験1年の年収のあげ方
実務経験が1年あるエンジニアの市場価値の目安は、約480万円から約600万円ほどとお伝えしました。
ここからは、実際に実務経験1年あるエンジニアがどうやって年収を上げればいいのかを解説します。
結論として、下記の2つのポイントを押さえれば年収は上げられます。
- 転職する
- 一点突破する
転職する
1つ目は転職することです。転職といっても、働き方はさまざまです。
- 正社員エンジニア
- 派遣エンジニア
- フリーランスエンジニア
先述しましたが、年収が高い傾向にあるのはフリーランスなので、おすすめはフリーランスですね。
転職するのが良い理由
では、なぜ転職するのが良いかと言うと、会社は新人のエンジニアに対して給料を多く払わない傾向にあるからです。
たとえば、正社員で1年経過して多少仕事ができるようになったとしても、手取り17万円からいっきに30万円とはなりにくいですよね…。もちろん、絶対ではないですが、現実的ではないかなと。
であれば、自身の現時点でのスキルや経験をみてくれて、経験に見合う給料を支払ってくれる会社を探した方が早く年収を高められます。
1年で転職は早いという意見について
- 「まだ1年しか働いてないのに転職なんて、せっかく採用してくれた会社に申し訳ない…」
- 「まだ1年だし、スキルに自信がないから転職なんてまだ早いよね…」
上記のように思った方もいるでしょう。確かに1年で転職は、一般的には早いかもです。
たとえば僕は、実務経験1年でフリーランスになりました。最初は仕事についていくのに必死でしたね。でも気がつけば一人称で開発ができるようになり、月収も40万円から1年で50万円になりました。
僕の場合はフリーランスになってから、むしろ成長できたと思っています。
人生は1回のみなので、自分が「どうしたいのか?」を軸に決めると良いですね。
とはいえ1年で転職しない方が良い場合もある
とはいえ、1年で転職しない方が良い場合もあります。それは今の会社に居続けるメリットがある方です。
具体的には以下のようなメリットがあるなら、まだ転職しない方が良いといえます。
- 自分のやりたいことにチャレンジさせてくれる
- あと1年ほどで給料が大きく上がるとわかっている
- 年収よりも人間関係や働きやすさを重視している
上記の通り。やりたいことが明確で、そのやりたい仕事にチャレンジさせてくれる会社なら、居続けることで今後スキルアップしやすいと思います。
あと1年ほど働けば給料があがることがわかっているようなパターンや、年収よりもストレスが少ない働き方を重要視されている方も、無理に転職する必要はないでしょう。
ただ、この記事を見ているくらいなので、年収を上げたい方が多いとは思いますが。
一点突破する
ITエンジニアが年収を上げる方法は、一点突破することです。なぜなら1つのスキルの経験年数をいかに増やすかが市場価値を高めるキーとなるから。
具体例を挙げていきます。下記は2人のエンジニアの例です。どちらもIT業界歴1年とします。
Aさんのスキル | Bさんのスキル |
---|---|
HTML/CSS:1年 JavaScript:6ヶ月 Java:1年 | HTML/CSS:6ヶ月 JavaScript:3ヶ月 PHP:4ヶ月 Ruby:2ヶ月 Java:3ヶ月 |
上記の2人のスキルを見て、あなたはどちらのエンジニアが市場価値が高いと思いますか?
おそらくAさんですよね。Aさんは1つのスキルの経験が1年以上あるからです。確かにBさんは幅広い経験がありますが、広いといっても浅く広くですよね。
エンジニアの案件を見てみればわかる通り、ほとんどの案件が「〇〇言語の開発経験が○年以上」といった年数単位での募集が多い傾向にあります。募集が多い=需要があるので、市場価値が高いといえます。
そのため、1つのスキルは少なくとも1年以上経験することが、市場価値を高めるコツです。まずは何か1つを極め、その後に新たに身につけたいスキルを習得していけばOKです。
実務経験が積めない場合
もし実務経験で伸ばしたいスキルが伸ばせない場合、プライベートで習得すると良いですよ。
独学でもスキルの習得はできます。確かに実務経験があった方が転職の際は評価されやすいですが、独学でもポートフォリオなど作れるくらい学習している場合、評価対象に入ります。
僕自身、実務ではJavaを経験していますが、プライベートではReactやNext.jsといったJavaScriptのスキルを伸ばしています。
そのため、実務経験が積めないからといってあきらめるのではなく、個人開発でもスキルを伸ばしていくのが市場価値を高めるコツです。
まとめ:ITエンジニアは実務経験1年で市場価値は高い
ITエンジニアは実務経験1年で市場価値は十分高いと言えます。
今の会社にいて成長ができる、あるいは収入アップが見込めるのであれば、居続けるメリットがあります。もしそうでないなら、転職を視野に入れるのも良いかなと。
実際に僕は業界歴1年5ヶ月、Javaの実務経験1年でフリーランスになりました。会社員エンジニア時代は手取り17万円でしたが、フリーランスになってからは月収40万になり、1年後には50万円以上になりました。
市場価値は高くても、実際にもらっている収入が低いエンジニアは多いと思います。ぜひこの記事で解説した年収のあげ方を参考に実践してみてください。
もしフリーランスに興味のある方は、下記で僕も使ったことのあるエージェントをまとめているので、ぜひ一度無料で相談してみてください。