エンジニアだけどコミュ障だからいつも会話でストレスを感じてしまいます。自分が質問する時に相手が理解できないことも多く、「なんか変なこと言ってしまったのかな…?」と不安になります。どうすればコミュ力を上げられますか?
こんなお悩みにお答えします。
ご紹介する「ITエンジニアがコミュニケーション能力を上げる方法13選」を読めば、コミュニケーションが苦手なエンジニアの方でも、いますぐコミュ力を上げる方法がわかり、実務で役立てることができますよ。
僕は5年目の現役エンジニアで、現在は大阪のWeb開発企業で働いています。実体験をもとに解説していきますね。
エンジニアやプログラマーは打ち合わせや仕様の確認などでコミュニケーションを取る機会が多いです。コミュニケーションの取り方がわからないとお互いにストレスを感じてしまいますし、仕事の効率も悪くなります。
この1記事読めば「エンジニアに必要なコミュ力の上げ方」がわかるので、ぜひ最後まで読んで実践してみてください。
1.エンジニアに必要なコミュニケーション能力とは何かを理解する
前提として、エンジニアに必要なコミュニケーション能力とは何かを解説しておきます。
まず、エンジニアに求められるコミュ力とは、世の中には様々な意見があると思いますが、僕はこう定義しています。
「仕事をスムーズに進めるための会話力」
上記の通り。
「え、そんなの当たり前じゃん」と思った方も多いと思いますが、そうです当たり前のことです。でもこの必要最低限のコミュ力がないエンジニアが多いのも事実です。
偉そうに語っている僕もコミュ障で、エンジニア歴2年くらいのときまでは、まともに会話ができないレベルでした。でも本記事でお伝えする方法を実践し続けたら、今では現場から「頼りになる」と言われるほどにはなれています。
でも僕は何もみんなとワイワイ仕事をするとか、飲み会に積極的に参加するとか、そういったことはやっていないです。
つまり、ここで伝えたいことは、別に「仕事をスムーズに進めるための会話力以外のコミュ力はなくてもいい」ということです。
たとえば、何か面白いことを言う能力とか、ハイテンションでいつも笑顔で接するとか。こういったコミュ力は不要です(あった方が良いのは良いですが)
エンジニアとは技術者のことで、その名の通り技術力があれば自然と現場からの信頼性は高まります。
なので、今コミュ障で悩んでいるエンジニアの方でも、「仕事をスムーズに進めるための会話力とスキル」さえあればOKです。
2.読解→思考→伝達の順で発信する
コミュニケーションの基本をそもそも理解できていないと、うまくコミュニケーションを取ることができません。
ではその基本とは何かというと、コミュニケーションは「読解→思考→伝達」の順で成り立っているということです。
たとえば、最初の読解を間違えると、相手の言っていることを理解できないのでその後の思考と伝達も間違えてしまいます。
そうなると相手が求めていることに対して的確に回答ができないので、相手を怒らせてしまう原因になります。
コミュニケーションが苦手なエンジニアの方は、読解を誤っているケースが多いです。
そのため、まずは相手の言っていることを正しく理解してから思考と伝達をすることを心がけるといいですね。
3.SDS法で話す
コミュニケーションにおける伝達のやり方になりますが、伝達をする際はSDS法で話すと効果的です。
SDS法とは何かというと、「Summary(要点)」「Details(詳細)」「Summary(要点)」の頭文字をとったものです。
最初に話したい要点(結論)を伝え、その後に詳細を伝える。最後にもう一度要点(結論)を伝えるという流れで話すことで、相手が話を理解しやすくなります。
コミュニケーションが苦手な人は、最初に詳細を伝える人が多いように思います。僕自身、新人エンジニア時代はよく詳細から伝えてしまっていたことがあり、先輩がなかなか理解できないという場面がありました。
まずは会話をする際に、SDS法で話すということを意識してみると良いですよ。
4.指示語だけで説明しない
エンジニアに限らずなのですが、会話をする際にはなるべく指示語は使わないようにしましょう。
指示語とは、「これ、それ、あれ、どれ」のことですね。
指示語はなぜよくないかというと、自分にとっては「これとはどれのことか」を理解しているけど、相手は「これってどれ?」という状態になりやすいからです。
特にエンジニア業界なら、複雑な事象を説明する場面も多く、余計に指示語では伝わりにくいことが多いです。
5.感情的な時に会話やチャットをしない
エンジニアとして働いていると、つい感情的になる場面もあるかと思います。
感情的になるなと言われても、人間なのでそれは難しいですよね。
なので1つだけ意識するといいことが、「感情的な時にはなるべく会話やチャットをしない」ということです。
人は怒りの状況下だと理性を失っているので、怒りを相手にぶつけてしまう傾向にあります。そうなると相手にも怒りが伝染し、人間関係の悪化につながります。
なので、感情的になった時は、
- 一旦席を離れる
- 水を飲む
- 深呼吸をする
- トイレでスクワットをする
とかして頭を冷却しつつ、理性を取り戻せたら会話やチャットをするといいかなと。
6.お互いのストレスが少ない質問の仕方をみにつける
エンジニアをやっていると質問をするシーンが多々あります。
特に複雑な事象を相手に伝え、理解してもらうには、適切な質問の仕方を身につけておく必要があります。
質問の仕方については以下記事でまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
7.コミュニケーションの心得をTODOメモに書いておく
これは割と効果があると実感している方法ですが、コミュニケーションで自分が特に意識したいことをTODOやタスクのメモに書いていつでもみれるようにしておくことです。
たとえば僕は、いつもVS Codeのテキストでその日のタスク管理をしているのですが、そのテキストメモの一番上にコミュニケーションで意識したいことを書いています。
- 結論から話す
- 相手の言うことを理解してから話す
- わからないことはわからないと伝える
- 落ち着いて話す
- 早く話す
上記は実際に僕がタスクメモに書いている内容で、毎日これをみてから朝会で報告をしています。
毎日見ていると潜在意識に刷り込まれていくので、普段の質問をする時とか何か会話する時も、自然に上記を意識した会話ができるようになってきます。
アナログなやり方ではありますが、コミュニケーションが苦手な方にとってはめちゃくちゃ効果絶大なので、ぜひ試してみてください。
8.相手の曖昧な問いにはすぐに回答しない
上司や常駐先の現場のリーダーなどから質問をされる時があると思います。
その時に、相手が言った質問の内容が曖昧な場合、すぐには回答しないことが賢明です。
なぜなら曖昧な質問は的確な回答ができない可能性が高いからです。曖昧な理解のまま回答したところで、相手が本当に求めている回答ではないことが多いんです。
こうなると曖昧な質問をした側がわるいのに、回答をした自分が的外れなことをいうやつだと認識されてしまいます。
たとえばこんな感じです。
「それってどうなっているの?」
この場合、指示語を使われていて、「それ」とはどれを指しているのかがわかりません。さらにいうと、どうなっているの?という問いについても、具体性がないですよね。
なのでこの場合は、「それとはどれを指しているのか」「具体的に知りたいことは何か」この2点を自分が理解しない限り、的確な回答は出せないです。
なので、曖昧な質問が来た時は、曖昧な部分を相手に聞き返すことがポイントです。そうして解像度を上げていき、自分が理解してから伝達するようにするといいでしょう。
9.理解できないことは素直にわからないと伝える
会話をしていると理解できない場面も出てくるかと思います。
そんな時に理解しないまま会話を進めると、理解していないことが相手に伝わってしまい、悪い印象を与えてしまいますし何より会話が成立しないので良いことがありません。
特に重要な話ほど理解しながら会話を進めていかないと、後で重大な失敗につながりかねないです。
なので理解できていない部分を言語化し、素直に相手に自分はここが理解できていないということを伝えることが大切です。
10.聞かれてもいないことを話さない
コミュニケーションが苦手なエンジニアがやりがちなことが、聞かれてもいないことを話してしまうことです。
相手はAについて知りたいのに、Aについての回答をせず、Bについての回答を長々としてしまうという感じです。
他にも、Aについての回答だけ知りたいのに、AとBとCについての追加情報を与えてしまうことも。
仮に追加情報を相手に伝達するのであれば、まずは相手が知りたい回答をし、もしそこで相手が理解できないあるいは追加情報を欲しがった時に伝達するといいかなと。
11.報連相を徹底する
これも基本中の基本ですが、なかなかできていないエンジニアも多いのではないでしょうか。
僕自身、エンジニア歴2年くらいの時までは報連相ができていなかったときもありました。
たとえば大体の現場のリーダーって忙しいことが多いですよね。忙しそうだから話しかけるのやめとこうかなとか、こんなこと相談したら「そんなことも知らないのか」とか思われないかなとか。
そう思うとなかなか報連相ができなかったりします。
でも報連相は些細なことでもした方が絶対にいいと、今では思います。たとえば納期が迫っている時に、納期に間に合いそうにないとします。この時に期日ギリギリになってから報告しても、もちろん相手は困ります。もっと早くしてほしいってなりますよね。
そうなってはプロジェクト全体の進捗にも影響がでてきますし、自分の信頼性が低下し、仕事を振ってもらえなくなったりします。
そうならないためにも、基本である報連相は徹底するのが賢明ですね。
12.ブログを書いて言語化トレーニングをする
ブログにアウトプットすることで、言語化トレーニングになります。
たとえばITエンジニアなら、ITについての特化ブログを運営し、ITの知識やプログラミングのノウハウなどをブログ記事に書けますよね。
記事にアウトプットするということは、つまり読者に読んでもらうことになるので、人が理解できるよう文章を書く必要が出てきます。これが言語化のトレーニングになります。
実際、僕は当ブログでエンジニアのノウハウを発信していますが、ブログを書くようになってからは会話の時もわりと言語化が上手くなった気がしています。
あとは記事を書くために色々調べたりするので、知識量も増えたりするので一石二鳥です。
ブログを始めるならWordPressであれば自分好みのデザインにカスタマイズできますし、広告を自由に貼って収益化もできるので、WordPressで始めると良いですよ。以下記事でブログの始め方を開設しているので、ぜひ始めてみてください。
13.セルフレビューをする
セルフレビューをすると、人に説明する能力がみにつきます。
セルフレビューとは、自分で自分が書いたコードや資料などを誰かに対して説明していることを想定しつつ、自分でレビューすることです。
たとえば僕は、過去に参画していた現場では毎日のようにコードレビューが行われていました。その現場のコードレビューはちょっと特殊で、自分が書いたコードを自分で相手に説明するという感じだったんですよね。
プログラムを説明するのって結構難しくて、なんとなくで書いたコードとかはもちろん人に説明ができないんですよ。なので適当なコードは書けないし、書いたとしてもきちんと人に説明できるように毎日自分が書いたコードをセルフレビューしていました。
セルフレビューをすることで人に説明できるようになるので、結果としてコミュニケーションがスムーズになるんです。
14.会話の引き出し(知識量)を増やす
そもそもの会話の引き出しを増やしておくことで、コミュニケーションがスムーズになりやすいです。
たとえば、その現場の詳細設計書の内容ついての会話をするなら、その詳細設計書を隅々まで読んでインプットしておいた方が会話がスムーズになるのは想像できますよね。
でもその詳細設計書を全く読まずに会話をするってなると、ぶっつけ本番みたいな感じなので、知識量が少なく引き出しが少ないので会話が成り立たないことが起きます。相手から質問された時にも、どこに何が書いてあるのかがわかっていないので、即答もできません。
他にも資料以前の問題で、ITの基本的な知識だったり、プログラミングの基礎知識だったりも同様です。ITの基本知識を底上げするなら、ITパスポートや基本情報などの資格を取得するのも効果的ですね。
なので、会話になるであろう事象についての知識量を増やしておくことで、コミュニケーションがスムーズに取れるようになります。
15.常にハイパフォーマンスの状態にしておく
コミュニケーションをスムーズに取るためには、常に体とメンタルを安定させ、ハイパフォーマンスの状態にしておくことが重要です。
たとえば睡眠不足の場合、頭が回らないので会話がうまくできないことが起きます。他にも昼に炭水化物をたくさん摂りすぎて、昼食後に眠気が来て仕事中にうとうとしてしまった場合、急に誰かから質問がきても頭が回っていないのでしどろもどろな回答になりがちです。
なので、ハイパフォーマンスの状態にしておくために、
- 1日7〜8時間睡眠をとる
- 朝起きたらカーテンを開けて日の光を浴びる
- ジムで筋トレして運動不足を解消する
- 1日15分以上は歩く
- 昼は炭水化物を抑える
- カフェインに頼らない
- 寝る1時間半前までに風呂に浸かる
この辺を意識するだけでもかなりメンタルが安定するので、ハイパフォーマンスの状態にできます。
以上がITエンジニアがコミュニケーション能力を上げる方法についてでした。
どれも効果絶大なので、ぜひ次の出勤日からでも試してみてください。