【基本】ITエンジニアの良い質問の仕方【質問力は超重要】

エンジニアの質問の仕方
Writer:シン
現役フリーランスITエンジニア
【保有資格】Oracle認定 Java Gold・ITパスポート・SEO検定全級・全日本SEO協会認定SEOスペシャリスト【経歴】配送業→販売員→プログラミングスクール受講→プログラマー1.5年→独立【メインスキル】Java・React・Next.js|大阪在住|31歳
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エンジニアだけど質問するのが苦手だなぁ。上手な質問の仕方を教えて欲しい。

こんな疑問にお答えします。

この記事をお読みいただくことで、質問下手な方でも、すぐに質問力を向上させることができますよ。

僕自身、大阪の開発会社でフリーランスエンジニアをやっています。質問力に関しては自信があるので、わかりやすく解説しますね。

ITエンジニアは複雑な処理や難解な用語が多いため、質問をする際は、相手にストレスを与えないことがポイントです。

ぜひ最後までご覧いただき、試してみてください。

目次

ITエンジニアは質問力が必要な理由

ITエンジニアは質問力が必要な理由

まず、エンジニアは質問力が必要な理由は以下の2点です。

  • 的確な質問は作業効率が高まる
  • 下手な質問は相手の時間を奪う

的確な質問は作業効率が高まる

質問力があると、的確な質問ができます。的確な質問ができると、作業効率が格段に上がります。

質問力のある人は、ピンポイントでわからないことが聞けるので、余計な時間がかかりません。特にIT業界は難解な用語や事象が多いため、より相手に”伝わる”ように、わかりやすく説明する必要があります。

的確な質問ができるとスムーズにコミュニケーションを取ることができます。その結果、作業効率が高まるのです。

下手な質問は相手の時間を余計に奪う

質問をする時点で「相手の時間」を奪います。下手な質問は、余計に相手の時間を奪ってしまうのです。

たとえば、以下のような丸投げの質問は、典型的な悪い例といえます。

すみません、エラーが出てしまったのですが、どうすればよいですか?

上記のどこが悪いのかというと、具体的には以下の部分が足りていないです。

  • エラー名は何なのか
  • 何をしていてエラーになったのか
  • 自分は何を調べたのか
  • 何を試したのか

つまり、「自分で労力をつかわず、相手に丸投げをしてしまっている」ということです。

この典型的な悪い質問の例では、相手の時間を奪うばかり。自分の頭で考えていないので、自身は成長できません。丸投げの質問は避けた方が良いですね。

では良い質問の仕方について、次以降で解説していきます。

ITエンジニアの良い質問の仕方

ITエンジニアの良い質問の仕方

エンジニアの良い質問の仕方について、以下の順でご紹介していきます。

  • 質問する前に考える
  • 質問事項を一文で書き出す
  • 問題を具体的に書き出す
  • 文章or対面かを切り分ける
  • 質問の例(テンプレート)

最後に質問のテンプレートも用意しました。順番に見ていきましょう!

その1:質問する前に考える

1つ目は、質問をする前に「他に何か手段はないのか?」を考えることです。自分で考えることで、自己成長につながります。

例えばわからないことがあった時は、すぐにでも有識者に質問を丸投げした方が、業務が早く進むかもしれません。自分で考えずに相手に質問を丸投げをすることで、自分は少ない労力で問題解決できるので、楽ですよね。

しかし、人間の脳は楽して手に入れた情報には重要性を感じないです。そのため、すぐに人に答えを求めていると、自分の成長につながらないんですよね。

もちろん納期との戦いでもあるので、あまり考える時間がない場合もあるでしょう。不明点はすぐに聞かなければならない時もあります。その辺は状況をみながらで良いですね。

ひとまず質問する前に、「もう何もできることはないか?」と考えてみると良いかなと。

その2:質問事項を一文で書き出す

2つ目は、質問事項を一文で書き出すことです。なぜなら、シンプルに伝えるためです。IT業界は難解な用語や事象が多く、説明が複雑になりがちです。

たとえば、「A」についての回答がほしかったのに、自分が長々と説明をしてしまったせいで、最終的にお互いの認識がずれてしまうケースはあります。結局何を聞きたかったのか、混乱するパターンですね。

先に質問したいことを一文で書いておき、それを真っ先に相手に伝えておくことで、スムーズに問題解決に繋げられます。

その3:問題を具体的に書き出す

3つ目は、起きている問題を具体的に書き出すことです。先ほど説明した、質問事項を一文で書き出した後にやると良いですね。

問題を具体的に書き出すことで、質問する相手が少ない労力で問題を理解してもらいやすくなります。

たとえば、エラーが起きた場合

  • エラーが起きるまでの過程
  • エラー名
  • 調べた内容
  • 検証したこと

上記のように、伝えるべきポイントを具体的に書き出してみることです。特に重要なのが、3番目と4番目の「調べた内容」「検証したこと」ですね。

自分で調べたことや試したことを、質問内容とセットで伝えることで、上司から「ここまで頑張ったけどわからなかったんだな」と思ってもらいやすくなります。すると、質問を聞き入れてくれやすくなります。

質問をする際は、問題点を具体的に書き出してみてください。

その4:文章or対面かを切り分ける

質問をする時は、文章でするのか対面でするのかを、状況に応じて切り分けましょう。言葉で説明するよりも、文章で説明した方が良い場合もあります。

文章なら履歴にも残るので、後で見返すことができます。反対に対面で聞いた方が良い時もあり、それは「すぐに解決しそうな内容」「文章だと伝えにくい内容」ですね。

ちなみにリモートワークをしている方は、基本的にはチャットなので、質問は文面ですることが多いと思います。

実際に画面を見せた方が相手に伝わりやすいと思うのであれば、Zoomなどで画面共有をしつつ、質問をすると良いですね。

その5:質問の例(テンプレート)

質問の例をテンプレートにしました。

僕自身、いつも意識しているテンプレですので、よければ活用してみてください。

質問の例

結論:1点お聞きしたいことがあります。〇〇を実装しようとしているのですが、△△というエラーが発生しました。

詳細:〇〇.javaの153行目のプログラムを書いた後に発生しました。エラー名で検索を行った結果、××が原因かと思い、検証をしてみましたが解決に至っておりません。

一言:何か他に考えられることはありますでしょうか?お手数ですがご確認の程よろしくお願いいたします。

上記を解説しますと、まず結論を端的に書きます。

次に「どこで」「何をしていて」「どんな問題が起きたのか」「あなたは何を調べたのか」を書きます。最後にお願いの一言です。

上記の質問のテンプレに加えて、以下もセットにすると良いです。

  • 問題箇所の画像のスクリーンショット
  • コンソールのエラー内容をテキストファイルにコピペして送付

実際に問題の画像とコンソールエラーもセットで見せた方が、圧倒的に伝わりやすいです。一つ注意点として、情報の漏えいだけはしないよう気をつけてください。ここまですれば、たとえ新人でも、「伝わる質問」ができるはずです。

ぜひ本記事を何度も読み返しつつ、試してみてください。

ITエンジニアで質問の仕方が悪いor苦手な方の特徴

ITエンジニアで質問の仕方が悪いor苦手な方の特徴

先ほどは良い質問の仕方を解説しましたが、反対に悪い質問の仕方やそもそも質問が苦手な方の特徴についても見ていきましょう。

以下5つのポイントを解説します。

  • 質問のタイミングが悪い
  • 無駄なプライドが高い
  • 人に頼るのが苦手
  • 不明点が不明
  • 言語化できない

質問のタイミングが悪い

質問はタイミングがとても大切です。タイミングが悪いと相手をイラつかせてしまうからですね。

たとえば会議や打ち合わせの5分前に、時間がかかりそうな質問をするのは良くないですね。もし緊急で聞かなければならないことであれば、仕方ないかもしれないですが。

ですので、質問をする際はタイミングを意識しましょう。

無駄なプライドが高い

無駄なプライドが高い人は質問が下手な傾向にあります。

なぜなら、無駄なプライドが高いと、自分ができないことを認めずに相手に質問するから。無意識のうちに高圧的に質問しがちなんですね。

基本的に相手は質問されたくないです。時間が取られますからね。その中で高圧的な質問をされると、誰でも気分は良くないですよね。

なので質問する際は無駄なプライドは捨てることが重要です。「教えてもらっている」というスタンスで聞くと良いでしょう。

人に頼るのが苦手

人に頼るのが苦手な方は、そもそも質問する回数がすくなくなりがちです。このパターンの人は、考え方を変えると良いです。

たとえば僕は、「質問すると相手に申し訳ないな…」「でも聞かないとこれ以上作業を進められないし、チーム全体の生産性が下がるよな」と考えています。

質問しないことが、決して良いというわけではないんですよね。

わからないことがわかっていない

質問する際に、そもそも自分が「わからないことがわからない」という状況だと、相手にストレスを与えてしまいます。

質問する人自身が問題点を把握していないと、質問される側は「結局何をしたいのかな?わたしはどうすればいいの?」となるからです。

なので、「良い質問の仕方」で述べたように、まずは問題点を具体的に書き出すことが重要です。

言語化できていない

問題をうまく言語化できていないと、良い質問ができません。頭の中ではなんとなく問題点はわかっているけど、相手にうまく伝えられていないケースですね。

自分が思っていることはきちんと言葉にしないと、当然ですが伝わりません。

言葉で説明するのが苦手な方であれば、まずは文章にまとめて相手に送ってから、その文章を見ながら口頭でも質問すると伝わりやすいですよ。

ITエンジニアの質問する際の注意点

ITエンジニアの質問する際の注意点

さいごに「質問の注意点」をみていきましょう。

以下の10個を順に解説していきますね。

  • 質問は悪ではないことを知る
  • 相手にしてほしいことを伝える
  • 調査・検索をする
  • 問題の結果報告をする
  • わかったふりをやめる
  • 質問しないデメリットを知る
  • 質問できる環境に身を置く
  • 相手に敬意を払う
  • 「くれくれ」オーラを出さない
  • 感情的にならない

ちょっと項目が多いですが、どれも重要なポイントですので、頑張って見てみてください!

質問は悪ではないことを知る

1つ目は、「質問は悪ではない」ということを認識しておくことです。

よく新人エンジニアで、

  • 「質問するのが怖い」
  • 「質問をして迷惑をかけたくない」

と思う方がいます。ですが、プロジェクトを進めるためには、どうしても質問をしなければならない場面はあります。質問をすることで、自分自身が成長できますし、自分が成長すれば現場にも貢献できます。

迷惑とか考えるよりも「自分が成長して後で取り返す」くらいの気持ちで仕事に取り組む方が、10倍スキルアップできますよ。

相手にして欲しいことを伝える

質問する際は相手にして欲しいことをはっきり伝えることが重要です。特にIT業界は複雑な事象が多く、説明の内容も複雑になりがちです。

問題の事象をうまく説明できたとしても、結局「相手が何をすればいいかわからない」状況になるパターンはよくあります。

なので、質問時は相手に求めることを最初に伝えましょう。

調査・検索をする

質問する前に入念に調査とググる習慣はつけておくと良いでしょう。

あまり調べずに相手に質問すると、相手は「この人は自分で考えずにすぐ聞く人なんだな」というレッテルを貼られてしまいます。

  • 過去のソースコードを見る
  • 過去の資料を見る
  • 検索して1ページ目のサイトを全て見る

などなど。

それでもわからないことは質問すればいいです。その際には「自分はこれだけ調べたけどわかりませんでした」と言うこともできますね。

問題の結果報告をする

質問後に問題がどうなったのか、結果報告をすると親切です。質問された側は意外と「そういえば、あの問題ってどうなったのかな?」と気になっている方が多いです。

結果報告することで、質問された側の方も回答した内容が正しかったかどうかを把握できます。

そうなると、お互いにスキルアップができるので一石二鳥です。

わかったふりをやめる

質問して相手から回答を得た後に、すぐに理解できないことってありますよね。

その際に「わかったふり」をしてしまう方がいるのですが、これは自分の成長に繋がらないですし、質問した意味がないのでやめた方が良いです。

わからなければ、素直に「理解できませんでした」と言い、わかるまで聞く。もしくは、相手に聞きすぎてしつこいと思われたくないのであれば、「なんとなくはわかった気がするのですが、もう一度調べてみます」といって、一旦その場を乗り切るかが良いですね。

その上で調べてもわからなければ、別の角度から再度質問するのもありですね。

質問をしないデメリットを知る

質問をしないことのデメリットについても知っておくと良いですね。デメリットを知っておくことで、質問することに対する抵抗が薄れるからです。

たとえば、以下はデメリットだと言えます。

  • 納期に遅れる可能性が高くなる
  • やり方を誤り、後で問題になるかもしれない

主に上記の2つがデメリットかなと。

何でもかんでも質問するのはよくないですが、考えても調べてもわからないなら質問するしかありません。また、わからないのに質問をせず、独断で進めるのはよくありません。

適当に仕事を進めてしまうと、後でバグが発生してシステムが止まる可能性もあります。そうなると、大問題です。自分の身を守るためにも、人に迷惑をかけないためにも、必要に応じて質問はした方が良いですね。

質問できる環境に身を置く

質問できる環境に身を置くことは重要です。職場によっては、質問すると異常に怒る上司がいて、なかなかしづらい方もいるでしょう。

質問しやすい相手を見つけておくことも得策です。とはいえ、新人は職場によってはメンターが固定されていて、相手を選ぶのが難しいケースもあるでしょう。

質問しづらい環境だと、なかなか成長もしづらいですし、何よりストレスが溜まると思います。そんな時は転職するか、実務経験が1~2年以上ある方は、フリーランスに転身して案件を変えるという道もありですよ。

以下では僕が実際にフリーランスエンジニアになった方法を書いていますので、よければ参考にしてみてください。

相手に敬意を払う

質問する際は、基本的に相手に敬意を払うと良いです。

  • 言葉遣い
  • 丁寧な文章
  • お礼をする

当たり前のことですが、意外とできていないエンジニアはいると思います。

なるべく平和にコミュニケーションをとれた方が、お互いストレスが少なくてハッピーですからね。

「くれくれ」オーラを出さない

質問する際に、多くの情報を抜き出そうと、しつこく質問攻めをしたり自分で考えずにすぐ質問したりするのはNGです。

「質問攻め」をしたり「論破」しようとしたりすると、相手は尋問されている感覚になってしまうので、嫌われてしまいます。

相手に嫌われると、次から質問しづらくなりますので、「くれくれ」オーラは出さずに、いま聞きたいことだけを端的に質問しましょう。

感情的にならない

質問をして「ほしい回答」が得られなかった時に、イライラして感情的になる方がたまにいますが、これもNGです。

感情的になると、言うまでもなく人間関係は悪化しますし、頭に血が上って正常な判断ができなくなります。

ほしい回答が得られない場合は、別の切り口で再度質問をするか、別の人に聞きましょう。あくまで「教えてもらっている立場」という認識を忘れずに接すると良いですね。

ITエンジニアは質問力を身につけるべし

エンジニアは質問力が必要という内容を解説しました。

  • 質問する前に考える
  • 質問事項を一文で書き出す
  • 問題を具体的に書き出す
  • 文章or対面かを切り分ける

上記の通りです。

ぜひ明日から「良い質問の仕方」を意識しつつ、円滑に業務を進めてみてください。

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この記事を書いた人:シン
現役フリーランスITエンジニア
大阪在住|31歳【保有資格】Java Gold・ITパスポート・SEO検定全級・全日本SEO協会認定SEOスペシャリスト【経歴】配送業▶︎販売員▶︎プログラミングスクール受講▶︎プログラマー▶︎独立【発信内容】プログラミング・エンジニア転職・フリーランス
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