エンジニアやプログラマーのスキルは2年目でどのくらいのレベルなの?2年目の目標設定のやり方も知りたい。
こんな疑問にお答えします。
この記事をお読みいただくことで「エンジニア・プログラマー2年目のレベル感と今後の具体的な方向性」について知ることができますよ。
僕は4年目の現役エンジニアです。今まで色々な案件に参画した経験をもとに、2年目エンジニアのレベルについて解説していきますね。
エンジニアは2年目から成長の分かれ目といっても過言ではありません。この記事では僕自身の2年目の状況や目標設定方法をお伝えします。
ぜひ今後のキャリア形成の参考にしてみてください!
エンジニア・プログラマー2年目のスキルレベル
エンジニア・プログラマー2年目のレベルについて、僕の実体験をもとにお伝えしていきますね。
以下の順で解説していきます。
- 徐々にコードの読み書きができるように
- フリーランスエンジニアに独立しスキルも収入もアップ
- 一人称でプログラミングができるように
- エラーの解決や未知の業務もこなせるように
徐々にコードの読み書きができるように
2年目の初期は徐々にコードの読み書きができるようになっていました。僕は普段、Javaで開発をしています。Javaはコードの記述量がRubyなどと比べると長く、習得するのに時間がかかりました。
SQLでデータの検索や登録、テスト用のデータ作成なども経験しています。1年目は一人でまともに仕事ができないダメダメだったので、その頃に比べると、技術レベルは上がっていると感じました。
しかし2年目の初期の頃はまだ上司のサポートがいなければ、一人で問題解決できるレベルではありませんでした。それでも徐々に実務が楽しくなっていったのを覚えています。
フリーランスエンジニアに独立しスキルも収入もアップ
エンジニア歴1年5ヶ月、開発の実務経験1年のタイミングで、フリーランスエンジニアに独立しました。フリーランスになった理由は主に以下の通りです。
- もっとスキルアップしたかった
- 収入をあげたかった
- 雑用から解放されたかった
もともと正社員で3年から5年は経験を積んでからフリーランスになろうと考えていました。でも30歳を目前として、年齢的に3年も5年も待っていられないと思ったんですよね。
また正社員エンジニア時代は電話対応や突発的な雑用が多く、「スキルを高めるには非効率だった」というのも独立した理由の一つです。独立する際はフリーランスエージェントに案件を紹介してもらいました。実務経験1年でも案件はわりと多かったです。
収入は正社員エンジニア時代は手取り16万円前後でしたが、フリーランスエンジニアになってからは収入が2倍以上になりました。
フリーランスエンジニアは契約でやる業務が決まっています。突発的な雑用などは任されにくいです。おかげで正社員時代にあった電話対応やゴミ出し、無駄な会議や飲み会への強制参加などの雑用がなくなりました。今は開発に集中できています。
以下では、フリーランスエンジニアになるためのロードマップをまとめていますので、興味のある方は参考にしてみてください。
一人称でプログラミングができるように
エンジニア歴18ヶ月目から21ヶ月目のころ。フリーランスになって2ヶ月目です。Javaを用いたリプレイス案件に参画しました。某大手会社の案件で古い在庫管理のWebシステムを、新しいWebシステムとしてリニューアルする案件です。
結論として、この案件のおかげでめちゃめちゃコードを書く力が身についたんですよね。
移行先のシステムは新しいJavaのバージョンでの開発だったのと、旧システムよりもコーディングのルールが大きく変わっていたので、ほぼ1から新たに実装でした。
ただ何もない白紙の状態からの実装ではなく、他に似ている画面がすでに実装されていたので、それらを参考にしながら実装を進めていった感じです。
毎日10時間プログラミング漬けになり、これが1ヶ月半は続いたのですが、この経験のおかげで僕はプログラミングのスキルが伸びたと実感しています。
正社員時代は簡単な改修やスキルアップにつながらない雑用ばかりで、正直ぬるま湯状態だったんですよね。今回のような比較的難易度が高い案件に入れたことは、貴重な体験になりました。
未知の業務もこなせるように
エンジニア歴22ヶ月目〜24ヶ月目。フリーランス歴5ヶ月目のころです。次はJavaのWebシステムの改修とJavaのフレームワークのバージョンアップを行いました。
前回のフリーランス案件のおかげで、プログラミングスキルと自走力が強化されたので、今回はほぼ一人称で業務を行うことができたんですよね。
もちろんわからない箇所は独断で進めたりせず、後でまとめて確認したりしています。どうしても聞かないと進められないような箇所は、その都度確認しながら進めていきました。
改修内容はWeb画面に表示されるテキストを変えたり、検索条件を変えるなどの簡単な改修でしたね。メインどころのフレームワークのバージョンアップが割と大変でした。
フレームワークのバージョンアップで大変だったところは、主に以下の通りです。
- 一部の既存クラスやインターフェースの廃止に伴い、大量にコードの修正を行なった
- ググっても日本語のサイトがほぼなかった
- 社内に有識者が少ないため、トライアンドエラーで進めていくことが多かった
特にやっかいだったのが、日本語で書かれている記事が少なく、公式サイトにある情報もあまり親切ではなかったところ。英語サイトを中心にリサーチしながら進めましたが、無事バージョンアップできたので、よかったです。
以上がエンジニア2年目に参画した案件の概要と、レベル感についてのご紹介でした。次以降で2年目の目標設定のやり方などをご紹介していきます。
エンジニア・プログラマー2年目の目標設定のやり方
エンジニア・プログラマー2年目の方に向けて、2年目に僕がやってよかった目標設定のやり方を解説します。
これからキャリア形成していく上での参考にしてもらえればなと思います!
- 目標設定のやり方
- 行動するだけで周りと差別化できる
目標設定のやり方
エンジニア2年目は成長の分かれ目です。技術者としてスペシャリストを目指すのか、上流工程やマネジメント側を目指していくのか。もしくは上流も下流もどちらもできるエンジニアを目指す方もいるでしょう。
2年目である程度目標(方向性)を決めておくことで、次にどんなスキルを磨いていくべきなのか、計画を立てられます。
自分がなりたいエンジニア像を思い浮かべたら、次はなるために必要な技術を洗い出していきましょう。必要な技術を洗い出すことで、ピンポイントでスキルを磨けます。
具体的な目標設定の例
目標設定の具体的な例をご紹介します。以下はテンプレとしてお使いいただければと思います。
- 目標:設計から製造までを一人称でできるようになる、〇〇の資格を取得する
- 計画:1からWebアプリを制作する、土日は5時間参考書を使って勉強する
- 期限:2023年3月末まで
目標と計画を決めた後は、必ず期限もセットで決めておくと良いです。期限を決めておくことで、1日に費やすべき時間が明確になるからですね。
筆者の目標設定の例
僕の場合は上流工程やマネジメントよりも、開発を中心にやっていきたかったので、なんとなくプログラミングのスペシャリストになりたいと思ってました。
そこでプライベートでもプログラミングしたり、Javaの資格を取ることを決めたんです。その時、資格取得のために以下の目標を計画しました。
- 目標:Javaの資格を取得する
- 計画:1日30分、土日は10時間学習
- 期限:3ヶ月以内
上記の通りで、この目標設定をしたおかげで、わりと短期間でJavaの資格を取得できています。目標で決めたこと以外にも、プライベートである程度プログラミングをしたり、当ブログで技術記事を書いたりしています。
目標はたくさんあると行動する際に壁になるので、本当に達成したいことを1〜2つほど決めておくのが良いかと。
行動するだけで周りと差別化できる
目標設定後は、行動するだけで周りと差別化できます。なぜなら目標は決めるけど、実際に行動できていない方は多いからです。目標を決めて最初は行動するけど、継続できない方も多いです。
たとえば僕は1年目の頃、「開発も設計もできる一人前のエンジニアになりたい」と思い、いろいろな目標を立てていました。しかし、ほとんど行動できていませんでした。
もし過去の僕のように、なかなか行動できない方は以下の方法がおすすめです。
- 年収アップを目標にする
- ITの資格を取ると決める
なぜ上記が良いかと言うと、「人は明確なゴールがあることで走りやすくなるから」です。
例えば資格の取得ってゴールが明確ですよね。資格を取るためには必然的に勉強しないといけないですから。年収アップに関しても、お金は人が最も行動しやすい動機になると思うんです。
一人前のエンジニアになるなどの抽象的な目標を立てるだけでは、挫折する方がほとんどです。それなら何か一つ資格を取ると決めたり、年収を上げることにフォーカスしたりする方がモチベーションを維持しやすいですよ。
エンジニア・プログラマーは2年目から市場価値が高くなる理由
エンジニア・プログラマー2年目は徐々に仕事を覚えてくる時期です。でも人によっては、まだまだ実務についていけなかったり、自信がなかったりする方もいると思います。
ここからは、以下の2点についてご紹介していきますね。
- 2年目以降のITエンジニアは市場価値が高い
- 成長するためには環境を変えるのも手段の一つ
2年目以降のITエンジニアは市場価値が高い
エンジニアは2年目から市場価値が上がる傾向にあります。未経験と1年でも経験がある人とでは、天と地くらいレベル差があるから。
エンジニア界隈でいう2年目は、ベテラン勢からしたらまだまだ新人の部類です。それでも未経験と比べたらとてつもないレベル差はあるんですよね。
考えてみてほしいのですが、プログラミング未経験者からすると、HTMLやCSSができるだけでもすごいですよ。それに加えてJavaやRuby、JavaScriptなどのプログラミング言語が書けるなんて、初心者からしたら未知の世界です。
実際に僕はそこまで高いスキルを持ってなかったですが、実務経験1年でフリーランスの案件を獲得できています。もし今あなたがエンジニア2年目で「自分はまだまだ仕事ができない」と思っていたとしても、特に問題ないですよ。
自分が思っている以上に自分の市場価値は上がっているので、自信を持っていきましょう。
成長するためには環境を変えるのも手段の一つ
エンジニアは2年目でバリバリ仕事ができる人もいれば、環境が悪くて自信がなくなってしまう方もいます。ここでいう「環境が悪い」とは、たとえば実務以外の雑用が多いとか、テストばかりで開発をさせてもらえないとかですね。
今あなたがいる環境では、この先は成長が見込めないようであれば、2年目のこのタイミングで環境を変えるのも戦略の一つです。
- 正社員として新しい会社に転職する
- 部署移動する
- フリーランスエンジニアになる
上記の通りです。
僕は正社員時代、簡単な改修やテストが多かったので、2年目でフリーランスエンジニアになりました。フリーランスは案件をある程度自由に選べるので、おかげでスキルアップに専念でき年収を上げることができています。
今の環境でまだ学べることがたくさんあるなら環境を変える必要はありません。でも過去の僕のように恵まれた環境ではない方は、2年目で働く環境を変えるのが得策だったりします。
以下記事では、エンジニアは1年で転職が良い理由についてまとめていますので、興味のある方はチェックしてみてください。
エンジニア・プログラマーが成長するには環境が重要:まとめ
エンジニアは覚えることが沢山あるので、1年や2年などの短期間で知識や技術を網羅することは難しいです。今スキルが足りなくても継続すれば技術は磨かれていきます。エンジニアは才能よりも環境によってスキルの上がり幅が大きく変わります。
マネジメントより開発に専念したい方や収入を伸ばしたい方は、開発中心の案件に参画したり、案件をある程度自由に選べるフリーランスエンジニアがおすすめです。マネジメント職に移行し、ゆくゆくは部下の指導やリーダーの経験を積みたい方は、正社員を続けるのが良いでしょう。
エンジニアとして1年の経験を積んだということは、非常大きな成果です。市場価値は、意外と自分が思っている以上に高まっているはずなので、引き続き頑張っていきましょう。