エンジニアだけど納期に間に合わない。クライアントに納期が間に合わないって言いづらいし。納期が間に合わない時はどうすればいいの?
こんなお悩みにお答えします。
この記事で解説する「ITエンジニアが納期に間に合わない原因と対処法」をお読みいただければ、納期に間に合わない時にどう立ち回るべきかが明確になり、精神的負担を減らせますよ。
実際に僕はこれまでに納期に追われた経験を多々してきています。なので、その時にどう乗り越えてきたのかなどを、実体験ベースで解説しますね。
エンジニアやプログラマーは「納期との戦い」とも言われています。人によっては納期に間に合わないことがプレッシャーになり、精神的にくる方もいます。僕自身もそうでした。
でも考え方や立ち回り方さえ工夫すれば、気持ちが楽になりますし、場合によっては納期に間に合わせられるようになります。ぜひ最後まで読んで試してみてください。
ITエンジニアが納期に間に合わない原因
前提として、エンジニアが納期に間に合わない場面はよくあります。
納期が間に合わない原因はいくつかあります。
- 仕様変更が入った
- 工数が足りていない
- 人員不足
- 案件に参画したばかり
- スキル不足
上記の通り。実はどれも仕方のないことが多いんですよね。
IT業界は専門的な知識を必要とし、複雑な要素が重なります。その結果、適切な期限を見積もりことができず、工数を見誤ってしまいます。他にも発注者がいきなり仕様を変更してくるなど。これは避けようがありません。
もちろん自分のスキル不足が原因で納期に間に合わないのはNGです。その場合はスキルアップするしかありません。しかし、それ以外の不可抗力な理由で納期に遅れるなら、それは自身のせいではないです。
ITエンジニアが納期に間に合わないときの対処法4選
エンジニアが納期に間に合わないのは仕方のないこと。まぁそれで、済むならそうしたいですよね…。でも現実はそうはいきません。なので納期に間に合わない時や間に合いそうにない時の対処法をお伝えします。
結論として、以下が対処法です。
- 納期に間に合わない原因を考える
- 間に合うにはどうすれば良いか考える
- いつまでにできそうか考える
- 考えがまとまってから上司に相談する
順に解説していきますね。
納期に間に合わない原因を考える
まずは「なぜ納期に間に合わないのか」を考えていきます。なぜなら、報告する際の理由として必要だからです。そもそも遅れる原因を特定することで対策が練れます。
先述しましたが、納期に遅れる大半の原因は以下の通りです。
- 仕様変更が入った
- 工数が足りていない
- 人員不足
- 案件に参画したばかり
- スキル不足
原因を突き詰めた上で、具体的な対策を練っていきます。
納期に間に合うにはどうすれば良いか考える
納期に間に合わない原因がわかったら、次は納期に間に合うにはどうすれば良いかを考えます。
たとえば、設計やプログラミング、単体テストの工程をあなたが担当するとします。そこでプログラミングの実装の途中で仕様変更が入り、明らかに工数が足りなくなったとします。
その場合、単体テストを同時並行で誰かに手伝ってもらえれば、なんとか納期に間に合うかもしれませんよね。それなら「手伝ってもらえないか」を相談すればOKです。そもそもリスケできないか相談できそうなら、相談しましょう。
こんな感じで、納期に間に合うにはどうすれば良いか思考します。時には誰かに頼ってもいいです。実際に僕も頼ることはあります。
嫌々の残業は微妙
よくあるのが、納期に間に合わせるために、おそくまで残業することです。残業すること自体、僕は否定はしませんし、僕自身も残業することはよくあります。
でも嫌々の残業は微妙です。嫌々の残業ってモチベーションがあがらないですし、疲れが溜まっていきますからね。仕事が好きならOKですが、そうでないなら無理して遅くまで残業を続けるのは賢明ではありません。
間に合わないならいつまでにできそうか考える
何をどうしても納期に間に合わない時は、「いつまでにできそうか?」を考えることが重要です。
僕の経験上、納期に間に合わないなら、少し余裕を持って期限を伝えることが重要です。なぜなら余裕のない期限を決めると、また間に合わないとなった場合、印象がさらに悪くなるから。
たとえば、明らかにあと1週間間はかかるのに「あと2日で終わります」と言うのはNGです。冷静に考えたら無理だとわかっていても、焦っている時ほど思考がぐちゃぐちゃになるので、こういう余裕のない期限を伝えがち。
いつまでなら間に合うのかを、少し余裕をもって伝えるのが賢明です。
考えがまとまってから上司に相談する
エンジニア界でよく言われがちなのが「納期に間に合わないなら、早めに伝えるべきだ」という意見です。これは僕も否定はしないのですが、1つ注意点があります。それは、「早すぎる報告はダメ」ということ。
早すぎる報告をすると、「こいつは納期に間に合わせようと頑張る気はあるのか?」と思われる可能性があるからです。やってみないとわからないこともあります。1〜2日は作業をしてみて、感覚的に間に合わないなと思ってから伝えるでも良いと思います。
もちろん期限ギリギリに納期に間に合わないと伝えるのはNGです。でも、早すぎる報告も、よくないと思っています。繰り返しですが、少し作業をしてみて、間に合わないなと思った時点で相談が良いかなと。
ITエンジニアが納期遅れを事前に避けるためのコツ
エンジニアなら誰しも納期に追われたことはあるんじゃないでしょうか。現場によっては上司やクライアントが詰めてきて、精神が削られる経験をしたことがある人もいるでしょう。
できれば納期遅れは事前に避けたいですよね。そこで納期遅れを事前に避けるためのポイントが以下の4つです。
- スキルアップし続ける
- 個人プレーを避ける(チームの場合)
- そもそも納期が緩い案件に変える
- モチベが上がりやすい案件に変える
スキルアップし続ける
1つ目はスキルアップし続けることです。当前のことかもしれませんが、スキルが高ければ仕事のスピードも上がる傾向にあります。スキルがあれば調べる時間が短縮されるから。
スキル不足と自覚している場合、勉強するしかありません。かくいう僕は最初の2年目まではスキル不足と自覚していたので、プライベートを犠牲にして勉強してました。
ここまでやる必要はないかもですが、休日は土日で2時間は勉強するなど、決めておくと良いかなと。
個人プレーを避ける(チームの場合)
多くのエンジニアはチームで開発しています。もしあなたがチームで開発しているのであれば、チームメンバーを巻き込むことも、納期に間に合わせるための手段の一つです。
たとえば、設計のある箇所はBさんに手伝ってもらい、実装のある箇所はCさんに手伝ってもらうなど。資料作成はDさん。テストはEさんに。という感じです。全部自分でやる必要はないです。
なるべく手が空いている人にタスクを割り振ることで、結果的にチーム全体の生産性が上がります。
そもそも納期が緩い案件に変える
そもそもの問題で、納期が厳しい案件があるなら、納期がゆるい案件もあります。つまり、「納期が緩い案件に変えてしまう」のも得策です。
実際に僕は納期が厳しい案件とゆるい案件の2つ経験したことがあります。納期が厳しい案件では、画面項目が10個以上ある難易度の高い画面の実装を担当しました。たった4日で完了しないといけないところ、1ヶ月かかりました。毎日12時間作業して、毎回ミーティングで詰められながらの1ヶ月です。
当時の僕は実務経験1年半ほどでスキル不足だったというのもあるので、実装に1ヶ月もかかったのは自分のせいです。でも明らかに参画したてのエンジニアには納期が厳しすぎました。
一方で納期がゆるい案件の方は、定時にあがれることが多く、全然ストレスを感じませんでした。二つともJavaの案件なのに、現場によってこんなに負担は変わるのかと不思議に思いました。
そもそも今の現場の納期が厳しいなら、納期がゆるそうな案件にシフトするのが賢明ですね。
フリーランスエンジニアなら案件を選べる
会社員エンジニアは自分で案件を選べないことが大半ですよね。上司に言われるがままに、希望ではない案件に参画させられることもあるでしょう。
一方でフリーランスエンジニアなら自分でスキルに合った案件を選べます。納期のゆるい案件や、自分が磨きたいスキルの案件に入ればOKです。
さらにフリーランスの案件はエンジニアへの還元率が高いので、高収入を狙えます。実際に僕は会社員エンジニア時代は手取り16万円でしたが、フリーランスエンジニアになってから月収50万円を超えたんです。エンジニアならフリーランスがおすすめです。
エンジニアの実務経験が2年~3年以上あればフリーランス案件は取れます。案件探しはフリーランスエージェントから紹介してもらえばOKですよ。
以下でフリーランスエンジニアに最適なエージェントをまとめていますので、興味のある方は参考にしてみてください。
モチベーションが上がりやすい案件に変える
今の案件は、モチベーションが上がりますか?もしそうでないなら、モチベーションが上がりやすい案件に変えるのも良いですよ。
仮に納期に間に合わなかったとして、残業をすることになっても、モチベが上がりやすい案件なら残業も苦痛じゃなくなりやすいからです。
たとえば僕は、もともとJavaの案件をやっていたのですが、TypeScriptの案件に入りました。その案件は納期が厳しくて残業が増えてしまったのですが、僕はTypeScriptのスキルを磨いて単価をあげたかったので、モチベが常に高く残業が苦痛じゃなかったんですよね。
こんな感じで、モチベーションが上がりやすい案件に変えるのも対策のひとつです。
エンジニアは自分のメンタルケアが一番大事
本記事では「エンジニアが納期に間に合わない時の対処法」について解説しました。
世の中のエンジニアは納期に追われて疲弊してしまう方が多いです。
僕も過去に4日間が期限のプログラミングの案件で1ヶ月かかったことがあります。その当時は休憩時間も犠牲にして、毎日残業して、クライアントに詰められて身も心もかなり削られました。夢でもコードを書いていて実質やすめていなかったです。
体を壊しては本末転倒です。納期を守ることももちろん大事ですが、それ以上に自分のメンタルの方が重要です。努力で納期のプレッシャーを乗り越えられるなら良いですが、自身に危険信号がでているなら別の案件に変えるなどの対策が必要です。
自分の人生なので、他人や会社のためではなく、自分のために生きてください。