「会社員エンジニアをやっているのだけど、フリーランスエンジニアになりたい。面談のコツとかあれば教えて欲しい」
こんなお悩みにお答えします。
本記事では、フリーランスエンジニアの面談対策について解説します。
僕は現役でフリーランスエンジニアをやっています。これまで数十社のフリーランスエンジニアの面談を受けてきたので、実体験ベースで情報提供しますね。
記事の後半では、面談に落ちる理由と、よく聞かれる質問についてまとめました。
この記事を全て読み終えた頃には、フリーランスエンジニアの面談に受かるための知識が身についていることでしょう。
ぜひ最後までご覧いただき、きっちり事前準備をしてみてください。
フリーランスエンジニアの面談の流れ
前提として、フリーランスエンジニアの面談の流れについて解説しますね。
- フリーランスエージェントに無料登録し面談を受ける
- スキルシートをエージェントに提出し企業へ応募する
- 実際の面談の流れ
その①:フリーランスエージェントに無料登録し面談を受ける
まずはフリーランスエージェントサイトに無料で登録します。
フリーランスエージェントサイトはたくさんありますが、当たり外れがすごいです。
実際に僕が使用してみてよかったエージェントは、レバテックフリーランス とテックビズフリーランス
です。
正直、上記以外は不要と言っても過言ではありません。僕は上記の2社から1ヶ月で40社紹介してもらえました。
ちなみにハズレのエージェント会社は、ひどいところだと、1ヶ月半で3社しか紹介してくれなかったりします。
やる気のないエージェント会社が割と多いんですよね。あれもこれも登録しても時間の無駄なので、ひとまず上記に無料で登録をしましょう。
その②:スキルシートをエージェントに提出し企業へ応募する
エージェントサイトに登録後、エージェントの方との面談を受けます。
その後にスキルシートを書いてエージェントの方に提出します。
そしてエージェント経由で応募企業にスキルシートを提出してくれるといった流れです。
なのでまずはスキルシートを作成し、エージェントにメールで送信しましょう。
スキルシートはエージェントサイトに登録をすれば、フォーマットがもらえますので、そちらを活用していただければOKです。
その③:実際に企業と面談する
エージェントに登録をした後は、エージェントの方から求人を紹介してもらえるので、いい求人があれば応募していきます。
そして企業から面談依頼が来たら、後は日程を決めて面談を受けると言う流れになります。
日程調整などは自分で企業に営業をかけている方は自分でやらないといけないですが、エージェントを経由すればエージェントが全てやってくれるので楽です。
あとは企業と面談を受け、結果を待ち、オファーがあれば同意した上で参画すると言った流れです。
フリーランスエンジニアの面談対策【受かるコツ】
フリーランスエンジニアの面談対策について解説します。
- スキルシートは具体的に書く
- 経歴説明は関連する箇所を端的に話す
- 結論から話す
- H・T・Sを意識する
- 相手の目を見過ぎない
- 意欲を見せる
- 応募数を増やす
スキルシートは具体的に書く
1つ目はスキルシートは具体的に書くです。
企業側は応募者をスキルシートを見て面談するかどうか選別しています。
たとえば同じスキルでも、
- Aさん「RubyでWebアプリケーションの開発経験あり」
- Bさん「RubyでWebアプリケーションの開発経験があり、5画面分の詳細設計書の作成から結合テストまでを経験」
どちらを面談に進めたいかと言うと、明らかに後者ですよね。
なので、スキルシートは具体的に書きましょう。
経歴説明は関連する箇所を端的に話す
面談時、経歴の説明は関連箇所のみを手短に話しましょう。
なぜなら企業側は事前にスキルシートを見て大体把握しているので、同じような説明を長々とされても、時間が無駄だからですね。
応募する企業に合わせて代表的な部分に絞り、端的に話しましょう。
またどのようなシステムを開発していたのかや、どの部分を担当していたのかなどはなるべくわかりやすく詳細に伝えてください。
結論から話す
面談時は、「結論から話す」ことがとても重要です。
なぜなら結論から話さないと、話が頭に入りづらいからです。
たとえば、「結合テストはやったことありますか?」という質問に対して
「私は今までにRubyで開発をしてきましたが、多くの案件に携わってきた中で、製造からテストまで一通り経験してきました。テストは単体テストから結合テストまで経験があります。」
上記の質問だと、最終的に「結合テストまで経験があります」と言っているので話は伝わりますが、答えが話の最後なので序盤だけを聞くとなんの話?ってなりますよね。
なのでこの場合、
「はい、結合テストの経験はあります。私は今までのRubyで開発をしてきましたが〜...」というように、結論から話してその後詳細を話す方が、頭に入りやすいのです。
H・T・Sを意識する
H(ハキハキと)・T(丁寧に)・S(時折スマイルで)を意識しましょう。ちなみにH・T・Sは僕が作った造語です。
H・T・Sはとても重要で、基本的ではあるものの、面談となると緊張したりして意識が薄れがち。
相手も人間ですし、そもそも自信がなさそうな人を雇いたいと思わないですよね。
自分だったらどんな人を雇いたいのかを考えるとわかりやすいですね。
なのでH・T・Sはぜひ意識してみてください。
相手の目を見過ぎない
よく話をする際は「相手の目を見て話しましょう」と言う方がいますが、正直間違ってると思います。
なぜなら日本人はシャイで警戒心が強く、目をみすぎるとかえって不快に感じる方が多いからです。
なので話す時は3秒目を見てそらし、また3秒目を見て話すくらいが丁度良いです。
これは別に研究結果が出てるとかではなく、実際に僕が昔販売員時代に働いていた時、当時の優秀なリーダーがやっていたことです。
僕はそのリーダーに対して何故か不快感を感じなかったので、動きを分析していたのですが、視線の動きが相手の目を3秒ほどみてそらすということをしていたんですよね。
確かに自分がジロジロみられると、なんか話しにくいですよね。
逆に相手の目を全く見ないのもNGですが、見過ぎもよくないということを心がけてみてください。
意欲を見せる
これは当たり前の話ですが、その現場で働きたいという意欲を少しでもいいのでアピールしましょう。
そして意欲というのは出そうと思って出すのではなく、勝手に出るものだと思います。
じゃあどうすればいいのかというと、その現場で働いた先に得られるものをイメージすると良いです。
たとえば僕はフレームワークの実務経験が少なかったので、次の現場でフレームワークを学べばエンジニアとしての単価もあがると考えました。
将来的に単価を上げるためなら、なんとしてでも受かりたいですし、そう思えば勝手に意欲はでてくるはず。
後は上手く言語化して、「自分の今のスキルはこうで〜、こんな部分でお力になれると考えています。」などと言えばOkです。
エージェントはこの2つに登録する
フリーランスエンジニアのエージェントは1社ではなく、複数に登録しましょう。
なぜならエージェントの会社によって保有している案件数や営業力が大きく異なるからです。
たとえばA社は1ヶ月で20社紹介してくれるのに対してB社はたったの2社などということはよくあります。
B社だけに頼っていては、そもそも案件数が少ないため、なかなかフリーランスエンジニアになることができません。
僕のおすすめは「レバテックフリーランス 」「テックビズフリーランス
」です。
この2社は保有数だけではなく、営業力が最強なので、ひとまず登録しておけば問題ないです。
特に実務経験1年の僕でも月単価50万円のフリーランスエンジニアになれたのは、レバテックフリーランスのおかげです。
フリーランスエンジニアの面談で落ちる理由
フリーランスエンジニアの面談で落ちる理由についてご紹介します。
- 話がしどろもどろ
- 質問の意味を理解しないまま答える
- 事実をありのままに話している
- スキルシートと乖離がありすぎている
話がしどろもどろ
面談で落ちる1つ目の理由は、「話がしどろもどろ」だからです。
話が伝わらないと、エンジニアとして必要な「仕事におけるコミュニケーション能力が低い」と見られます。
いくらスキルはあっても、そう思われては面談には受かりません。
なぜなら、いかにストレスなくコミュニケーションを取り、仕事を進めていけるかが重要だからです。
とはいえあまり難しく考える必要はありません。
先述しましたが、ひとまず「結論から話す」ということだけを意識してみてください。それだけで印象は変わります。
質問の意味を理解しないまま答える
企業の担当者の質問が曖昧だったりすると、理解できなかったりしますよね。
その際にあてずっぽうで的はずなれ答えをすると、「いやいや、それが知りたいんじゃないんだよ」と思われてしまいます。
まぁ曖昧な質問をする方が悪いんですけど、そういった質問をする側は、自分の質問力の低さを理解していないので仕方ないんですよね。
ですのでよくわからない質問をされたら、はっきりと「〇〇とはどういうことでしょうか?」と聞き返すようにしましょう。
事実をありのままに話している
スキルシートに書いてあることをただ読み上げるパターンはよくないです。
なぜなら企業の担当者はスキルシートは事前に見ているので、知っているからです。
事実をありのままに話すのではなく、スキルシートには書いていない、あなたの強みや現場で活かせることをアピールしましょう。
どんなシステムを開発したのかや、どんなフェーズを担当したのか。
スキルシートと乖離がありすぎている
スキルシートを盛りすぎて面談時に乖離がありすぎているパターンですね。
いうまでもなくスキルシートは盛らない方が良いですよ。
自分を偽って仮に参画できたとしても、フリーランスなら期待外れとなるとすぐに契約を切られてしまいます。
できることとできないことは明確に伝え、できないことは意欲的に取り組む姿勢をアピールすればOKです。
「〇〇の経験はありませんが、自分自身新しい技術もどんどん経験してみたいので、積極的に取り組んでいきたいと考えています」
という感じで答えると好印象ですね。
フリーランスエンジニアの面談でよく聞かれる質問集
フリーランスエンジニアの面談でよく聞かれる質問をまとめました。参考程度にどうぞ。
- ソースコードのレビュー経験はあるか?
- レビューする際は何を意識していたか?
- 開発は要件定義から設計・開発からテストまで一通りの経験はあるか?
- Gitを用いたチーム開発の経験はあるか?
- フロントとバックエンドどちらに興味がありますか?
- 他のエンジニアやデザイナーと、どうコミュニケーションを取り開発を進めていたか?
- 今まで業務で苦労したことはなにか?またそれをどのように解決したか?
- なぜフリーランスになろうと思ったのか?
- なぜこの技術を選択したのですか?
- コードを書く時に1番重要視しているポイントは何か?
- テスト仕様書を作成する時に品質向上のために気をつけていることは?
- 何をもってテスト完了としているか?
- MVCとは何か?
- 本番環境へのデプロイ経験はありますか?
- 将来どんなキャリアプランを考えていますか?
- オブジェクト指向とは何か?
- 最近気になったニュースはありますか?
フリーランスエンジニアの面談は面接より楽:まとめ
フリーランスエンジニアの面談は、正社員エンジニアの面接と比べると圧倒的に楽です。
「なぜ弊社を応募したのですか?」といっためんどくさい志望動機などは聞かれません。
フリーランスエンジニアの面談では自分を売り込みすぎる必要はありません。
ある程度スキルシートを見てスキルレベルは把握されるので、あとは基本的にコミュニケーションをとることや、身だしなみを整えておけばOKです。
マイナスな印象を与えず、意欲があることをアピールしてみてください。そうすれば面談には受かります。
今回は以上です。