フリーランスエンジニアの案件がなかなか決まらない。案件が途切れるのはなるべく避けたいなぁ。何か良い対処法があれば教えて欲しい。
こんなお悩みにお答えします。
この記事で解説する「フリーランスエンジニアで案件が決まらない時の対処法」を読めば、案件を見つけるためにすべき行動が明確になりますよ。
実際に上記の方法を実践した結果、フリーランスエンジニア歴2年ですが案件が途切れたことがありません。
とはいえ、僕自身もフリーランス初期の頃は案件がなかなか決まらず、決まるまでに1ヶ月半くらいかかったこともあります。
そんな僕が試行錯誤して実際に効果があったと実感する対処法をお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスエンジニアで案件が決まらない原因
まずは案件が決まらないの原因を見ていきましょう。
主に下記の原因が考えられます。
- エージェントの選定が悪い
- 希望条件が厳しい
- スキル不足
エージェントの選定が悪い
エージェントを利用している方向けにはなりますが、そもそもエージェントの選定が悪いと、案件が決まりにくいです。理由としては、エージェントによって案件の保有数が異なるからですね。
たとえば、A社エージェントは案件を500件保有していて、B社エージェントは案件を50件しか保有していないとします。いうまでもなくA社の方が案件母数が多いので、決まる確率も高いですよね。
また、エージェントによって実務経験が浅い人向けの案件を保有している数も異なります。反対に実務経験豊富な方向けのエージェントもあります。
このように、どのエージェントを選ぶかによって案件の決定率は変わってきます。
希望条件が厳しい
希望条件が厳しいと案件が決まりにくいです。希望条件とスキルに大きな差がある場合、企業側から面談依頼がきにくいからですね。
たとえば実務経験2年でスキルがJavaだったとします。希望工程は製造で、希望単価が80万円とかだと、厳しいですね。なぜなら製造工程でJavaで単価80万円は案件の母数が少ないから。設計から製造まで一通りできるとかならまだ見つかるかもしれません。
他にも未経験のスキルの案件を希望している場合などですね。たとえばVue.jsは未経験だけど、Vue.jsの案件を希望しているとか。フリーランスは基本的に実務経験を見られるので、未経験の案件に入るのはかなり難しいです。(もちろん不可能ではないですが)
希望条件が自分のスキルに見合っていない場合、案件は決まりにくいです。
スキル不足
スキル不足だと案件が決まりにくいです。実務経験が2年未満や、実務経験は3年以上あるけど経験してきた案件の内容が、たとえば「簡易な改修が多い」とかですね。
実際、僕はJavaの実務経験1年でフリーランスになったのですが、最初は案件探しに苦労しました。1ヶ月半かかってようやくみつかったのですが、当初は「見つからなかったらどうしよう」と不安でした。
たまたま見つかったので良かったですが、できればフリーランスになるなら実務経験は2年以上はほしいですね。
フリーランスエンジニアで案件が決まらない時の対処法
フリーランスエンジニアの案件が決まらない時は、以下の対処法を実践してみてください。
これらは僕が実際に行なって効果があった対処法です。
- 自分に合ったエージェントを利用する
- 希望条件を見直す
- スキルシートを丁寧に書く
- 正社員案件を並行して探すor粘る
自分に合ったエージェントを利用する
まずは自分に合ったエージェントを利用してみましょう。先述した通りエージェントとの相性はあります。
ではどうやって自分に合ったエージェントを探すのかと言うと、こればかりは複数登録してみるしかありません。というのも、エージェント会社の担当者との相性も関係あるからですね。
たとえば評判の良いと言われているA社エージェントに登録してみたものの、担当者との相性が悪く、なんか話が噛み合わないとか。こういうことが起きたりします。
一方で、そこまで知名度はないけど、担当者のやる気があるケースもあります。やる気のある担当者に当たった場合、案件をバンバンもってきてくれるので、これはあたりです。
僕は実務経験1年のころエージェントに1社しか登録しておらず、2週間で2社しか案件を紹介してもらえず、全然決まらなかったです。しかし別のエージェントに登録してみたところ、めちゃめちゃやる気のある担当者にあたり、1ヶ月で20社くらい紹介してくれたんですよね。利用するエージェントによって、紹介数は大きく変わることがあります。
以下で僕が実際に使ってみて良かったフリーランスエージェントをまとめていますので、まずは3社ほど無料登録し、面談を受けてみてください。
希望条件を見直す
案件が決まらない時は、希望条件を見直すと良いですよ。自分の実力と条件に大きな差がないかを、まずは確認してみてください。
たとえば僕は、実務経験1年の頃、下記の希望条件でしたが全然案件が決まらなかったです。
- 勤務地:大阪
- 単価:50万円(税込)
- スキル:Java
- 実務経験:1年
- 担当工程:製造以降
上記の何がよくなかったかというと、まず勤務地が大阪なので、東京に比べると案件の母数が少ないところ。また実務経験1年で、製造工程以降で単価50万円というところ。
単価を40万円に落として探し直してもらったら、わりとすぐみつかったんですよね。とはいえ、「いやいや、そんなに単価下げたら損するじゃん」と思うかもしれません。
しかし、もし希望条件を変えずそのまま探し続けていて、1ヶ月2ヶ月案件が決まらなかったらどうでしょう。その数ヶ月分、収入がない状態かつ実務経験が積めないので、その方が損ですよね。
また、僕の場合は単価を40万円に落としましたが、その1年後には50万円にあがりました。さらに1年後には60万円にあがっているので、フリーランスとして実務経験を積み上げていけば、単価はわりとすぐあげられます。はじめは経験を優先し、徐々に希望条件も良いようにしていけばよいかと。
こんな感じで、まずは自身のスキルにあった条件になっているかどうか、見直してみてください。
スキルシートを丁寧に書く
スキルシートは丁寧に書くと良いですよ。できるだけ詳しく書いた方が、これまでどんな経験をしてきたのかが企業に伝えやすいからです。
エージェントはスキルシートについて何も指摘してこないケースが多いです。理由はわからないですが。なので、自分で自分のスキルシートを見直すしかありません。
僕自身、初めはスキルシートをわりと適当に書いてたんですよね。でも見直して、経験してきたスキルや工程、使用したことのあるツールや自己PRなどを詳細に書き直しました。その結果、面談依頼数が、体感ですが結構あがりました。
これは採用する側に立てばイメージしやすいです。たとえばスキルが同じレベルのエンジニアが二人いるとします。一人のスキルシートは適当に書かかれていて、もう一人のスキルシートは超丁寧に細かく書かれている場合、どちらを採用したいかと言うと、いうまでもなく後者ですよね。
適当に書いていると、「この人は仕事も適当にする人なのかな?」とか、「情報が不足していて判断材料が少ない」と思われてしまいます。
そのため、まずは自身の経験を洗い出し、できるだけ詳細に書くように修正してみてください。
正社員案件を並行して探すor粘る
エージェントに複数登録しても、希望条件を見直しても、スキルシートを見直してもなかなか案件が決まらない時の対処法です。それが正社員案件を並行して探すか、引き続きフリーランス案件が見つかるまで粘るかです。
正社員として実務経験を1年や2年積んでから、またフリーランス案件を探す手もあります。とはいえ、「いや、正社員にはもう戻りたくない」と思う方は、粘りましょう。僕は正社員よりフリーランスの働き方があっていたので、粘りました。
この辺は好みの問題ですね。
案件をスムーズに決めるための今後すべき対策
今後長い目で見て案件をスムーズに決めるために、やるべき対策をご紹介します。
現在、案件が決まらない状況の方でも、先述した対処法と並行して実践してみてください。
- スキルを磨き続ける
- ポートフォリオを作成する
スキルを磨き続ける
1つ目は、スキルを磨き続けることです。僕が知る限り、プライベートでもスキルを磨いているエンジニアは割と少ない印象です。これは統計をとったわけではないですが、僕の周りのエンジニアやSNSにいるエンジニアたちをみてのイメージです。
つまり、スキルを磨くというごく当たり前のことを当たり前にやるだけで、周りと差別化できるんですよね。フリーランスエンジニアといえばハイスキルがもとめられると思われがちですが、実際そんなことはありません。案件の難易度にもよりますが、わりと普通に勉強してスキルを磨いていれば、通用します。
普通のスキルがあれば案件は決まります。ですので、普通以下にならないようスキルは磨き続けると良いですね。以下で具体的なスキルアップのやり方を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ポートフォリオを作成する
ポートフォリオを作成するのも、案件を決めやすくするには効果的です。ポートフォリオは未経験からエンジニアに転職する際に重視されがちですが、もちろん現役エンジニアも重視されます。
それなのにフリーランスエンジニアでポートフォリオを持っている人って割と少ないんですよね。おそらくみんな実務経験があるからポートフォリオなんてなくてもいいでしょと言う考えなのかなと。
僕自身、過去にフリーランス案件の集団面談を何回か受けてきましたが、ポートフォリオを持っているエンジニアは一人もいませんでした。
たしかにエンジニアはポートフォリオよりも実務経験が重要です。でも考えてみて欲しいのですが、なぜどちらか2択にするのでしょうか?実務経験もポートフォリオもどちらも重要という視点で見ることはできないのでしょうか。
実務経験を積み上げつつ、ポートフォリオも作成すればいいのではないかと、個人的には思います。ポートフォリオを作成する過程で、スキルアップだってできますからね。
ポートフォリオは1つでもいいので作成しておき、スキルシートにURLを記載しておきましょう。実際、僕もこのやり方をしてから、JavaからVue.jsの案件にスキルチェンジできたりしています。
効果ありなので、ぜひ試してみてください。
まとめ
フリーランスエンジニアで案件が決まらない時の対処法について解説しました。
案件が決まらない時は焦ってしまいがちですが、焦ってもメンタルがすり減るだけで何も変わりません。ですので、本記事で挙げた対処法を淡々と実践してみてください。
エンジニアは売り手市場なので、しっかり対策すれば案件は見つかります。面倒なことも多いですが、自身の今後のキャリアを形成していく上で重要なことなので、頑張っていきましょう。
以下でおすすめのエージェントをご紹介していますので、現状エージェントを複数利用していない方は、いくつか試しに登録してみてください。