フリーランスエンジニアのきついところ9選【現役の僕が解説】

フリーランスエンジニアの現実はきついのか、実態とは
Writer:シン
現役フリーランスITエンジニア
【保有資格】Oracle認定 Java Gold・ITパスポート・SEO検定全級・全日本SEO協会認定SEOスペシャリスト【経歴】配送業→販売員→プログラミングスクール受講→プログラマー1.5年→独立【メインスキル】Java・React・Next.js|大阪在住|31歳
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フリーランスエンジニアといえば、リモートワークで好きな時間に働けて、高収入なイメージがある。自分もなってみたいのだけど、実際フリーランスエンジニアってきついの?実態を教えてほしい。

こんな疑問にお答えます。

本記事で解説する「フリーランスエンジニアのきついところ9選」をお読みいただければ、フリーランスエンジニアの実態や独立するメリット、向き不向きなどがわかりますよ。

僕は4年目の現役エンジニアです。フリーランス歴は1年10ヶ月ほど。実体験をもとに解説しますね。

記事の後半では「フリーランスエンジニアできつい現場に当たった時の対処法」についてもまとめました。最後まで読めばフリーランスエンジニアの実態がわかるので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

フリーランスエンジニアのきついところ9選

実際に僕がフリーランスエンジニアになってみて、特に「ここがきつい」と思ったところを9つあげていきます。

今後フリーランスエンジニアになろうと考えている方の参考になれば幸いです。

  • 納期が厳しい現場に入った時
  • 残業が増えた時
  • 現場が変わるたびに行う環境構築
  • 新しいシステムの仕様把握
  • スキルチェンジの難易度が高い
  • 質問しにくい現場に当たった時
  • プレッシャーがある
  • 漠然とした不安がある
  • 参入障壁が高い

納期が厳しい現場に入った時

1つ目は、納期が厳しい現場にあたった時です。IT業界は納期が厳しい傾向にあるのですが、中でも特に納期が厳しい現場にあたると疲弊します。

たとえば僕は、フリーランス初期の頃、納期が非常に厳しい現場にあたりました。どのくらい厳しかったかというと、エンジニア歴3年ほどの人が実装したとしても2週間はかかるであろう開発を、4日でやらないといけない状況でした。

当時の僕はエンジニア歴1年6ヶ月ほどで一人称で開発できないレベルです。スキル不足&納期が厳しい状況だったんですよね。結局、この案件は4日で終わらせないといけないところ1ヶ月かかりました。

毎週ミーティングがあったのですが、そこで毎回「いつおわるの?」「なんでそんなに遅いの?」「今まで何やってきたの?」という風に詰められ、精神的にきつかったです。ただ僕のスキル不足が原因というのもあるので、人のせいにするつもりはありません。

僕は納期の遅れを取り戻すために、朝の通勤電車でプログラミングの学習をし、8時半ころに出社して仕事。昼休みは15分ほどでご飯をさくっと食べて仕事に戻り、夜は20時くらいに退社。帰りの電車でもプログラミング学習をし、帰宅するという生活を1ヶ月半送りました。あと、その現場は遅くまで残業ができなかったので、それが逆にきつかったです。

また一番きつかったのが、開発メンバーは僕以外ほぼリモートだったこと。画面共有できるツールもなく、質問しにくいため、なかなか作業が進められない状況が多かったです。

納期が厳しい現場に入ると、疲弊してしまいがちです。とはいえ僕はこの案件のおかげで技術力が鍛えられたこともあってか、次の現場ではわりとスムーズに仕事ができるようにスキルアップしていたので、結果オーライです。

残業が増えた時

2つ目は、残業が増えた時です。フリーランスといっても残業が多い案件はあります。また参画当初は残業が少なかったとしても、後から仕様変更が入ったり、時期によって仕事が増えたりして残業が多くなることがあります。

残業は短期間なら良いのですが、1ヶ月や2ヶ月といった長い期間が続くとメンタルにきますね。もちろんこれはフリーランスに限らず、正社員でも残業が多いときついと思います。

ただ、フリーランスになる人の多くは、おそらく働き方の自由度を求めている方だと思います。自由を求めてフリーランスになったのに、残業が多いときついですよね。

現場が変わるたびに行う環境構築

3つ目は、現場が変わるたびに行う環境構築です。フリーランスエンジニアは1年や2年単位で現場を変えるケースが多く、現場が変わるたびに環境構築をしないといけません。

やっかいなのが、現場によって開発のシステムが変わるため、そのシステムにあった環境構築をしないといけないところです。現場によって環境構築のやり方が違うケースが多いのです。

現場に環境構築のやり方の手順書があれば、スムーズに構築できる場合はあります。しかし、現場によっては手順書がないところや、手順書はあるけれど情報が更新されておらず、古い情報のままで使い物にならないケースはよくあります。

実際、僕がこれまでに参画した現場は4つほどあります。どの現場にも環境構築の手順書はありましたが、情報が古くて参考程度にしかなりませんでした。

こういった感じで、フリーランスは案件を変えるたびに、その現場のシステムにあった環境構築をしないといけなくなります。

新しいシステムの仕様把握

4つ目は、新しいシステムの仕様の把握をする必要があるところです。これも先ほどの環境構築の話と同様で、現場を1年や2年単位で変えているフリーランスエンジニアにいえることです。

現場を変えるとシステムも変わるので、そのシステムの仕様を把握しないといけません。規模が大きいシステムほど膨大な量のソースコードが存在するため、仕様を把握するのに数ヶ月かかるケースはあります。

ただ僕の経験上、エンジニアの実務経験を2年〜3年以上しっかり積んでいれば、これはそこまで大きな問題ではないと思っています。たとえシステムが変わったとしても、いままでの経験があればスムーズに仕様を把握できる場合があるからです。

スキルチェンジの難易度が高い

5つ目は、スキルチェンジの難易度が高いところです。フリーランスエンジニアは即戦力が求められるので、基本的には身につけたスキルに合った現場にはいることが多いです。なぜなら、企業側は採用に失敗したくないので、フリーランスを雇うなら実務経験がある人を採用する傾向にあるから。

たとえば、Javaの実務経験が3年あり、Reactの実務経験がないエンジニアがいたとします。そのエンジニアはJavaの現場には入りやすいですが、Reactの現場に入るにはかなり難易度が高いです。

仮にフリーランスエージェントを使ったとしても、実務経験のない案件はなかなか紹介してもらえないです。とはいえ、スキルチェンジする方法はいくつかあり、それは「独学してポートフォリオを作る」や「メインスキル+スキルチェンジしたいスキルが経験できる案件に入る」です。

実際、僕も上記の方法で現在スキルチェンジをしようとしています。また世の中にはスキルチェンジに成功しているフリーランスエンジニアは存在しますので、スキルチェンジが全くできないというわけではないです。

質問しにくい現場に当たった時

質問しにくい現場に当たった時はきついですね。質問できない場合、自己解決しないといけません。

いくらエンジニアの実務経験があるフリーランスだったとしても、参画当初はわからないことが山ほどあります。たとえば、新しくみるシステムの構成や設計書の格納先、実装方針や技術的な質問など。

僕はこの記事を執筆している2024年1月の時点で、これまで5つほど現場を経験してきました。そのうちの1つの現場は、先述しましたが質問しづらい状況だったんですよね。

どういう感じだったかというと、下記のような状況でした。

  • 僕以外のチームメンバーはほぼリモート(持ち出せるPCが足りないため僕は出社)
  • チャットツールで質問はできたが画面共有ができないので文字のみでやり取りしないといけない
  • 質問してもほしい回答が得られないことが多い(「他の画面をみてください」で終わりみたいな…)

こういった現場に当たった時はきついです。

プレッシャーがある

フリーランスエンジニアには、プレッシャーがあるのもきつい理由です。僕の場合はどんなプレッシャーがあるかというと、単価に見合った成果を出さなければならないというプレッシャーですね。

企業側は自分に期待して契約してくれて、単価を支払ってくれています。なので、期待値に見合う成果、もしくは期待値以上の成果をださないと申し訳ないという気持ちになるんですよ。

とはいえ、僕の場合はこれが逆に良いプレッシャーになっていて、成果を出さないといけない=スキルアップし続ける原動力になっています。

たしかにプレッシャーがない方が気持ちは楽ですけど、自己成長につながるプレッシャーならあった方が良くないですかね。

漠然とした不安がある

漠然として不安があるところもきついです。おそらく多くのフリーランスの方が経験されているのではないでしょうか?

じゃあ漠然とした不安って何?と聞かれると、それは多分以下の要因が大きいかなと。

  • 会社員よりも収入が不安定
  • 不景気になって契約切りにあう可能性がある
  • 成果が出せなければ存在価値が見出せない
  • 何歳までフリーランスを続けられるかわからない

上記のような不安と常に隣り合わせです。とはいえ、フリーランスエンジニアは在宅ワークがしやすく、収入が高い傾向にあるので安心面が多いのも事実です。

個人的には若いうちに高収入を得た方が、他の事業に投資したり自己投資したりして資産を積み重ねることができるため、将来のためになると考えています。

参入障壁が高い

フリーランスエンジニアは他の職業に比べて、参入障壁が高いと思います。なぜなら、プログラミングスキルやITの知識など、一般的にみて難易度の高いスキルが求められるからですね。

もう少し具体的にいうと、たとえばフリーランスエンジニアの案件を探しているとします。でも世の中には実務経験10年あっても、なかなか案件が決まらないエンジニアはいます。

これは何が起きているかというと、経験年数よりも経験の質が重視されているからです。たとえば、簡単な改修案件ばかりやってきたエンジニアと、新規開発や機能追加など大規模な開発経験があるエンジニアとでは、後者の方が技術力は高く採用されやすい傾向にあります。

もちろん実務経験の年数も重要です。たとえば、実務経験1年のエンジニアの場合、いくら経験の質があるとはいえ実務経験の年数が少ないので、案件はなかなか見つけづらいです。なぜならフリーランス市場は伸び続けており、他のベテランエンジニアたちに案件を奪われてしまいやすいから。

こういった背景があり、フリーランスエンジニアは誰にでもできる職業ではなく、参入障壁が高いといえます。でも逆に参入障壁が低いと、その分新規参入者が増えてライバルが激増します。

そうなるとフリーランスエンジニアの需要が少なくなります。なので僕は参入障壁が高い方が、むしろライバルが増えにくのでメリットだと思っています。

フリーランスエンジニアがきつい現場にあたった時の対処法2つ

フリーランスエンジニアになって「きつい」と思った時に効果的な対処法を2つご紹介します。

  • 現場を変える
  • 会社員にもどる

現場を変える

1つ目は現場を変えることです。もし現場の環境や人間関係が合わなかった場合、エージェントに相談して別の案件を紹介してもらうことができます。

「そんな簡単に現場なんて変えられるの?」と思った方もいるかもですが、意外と変えられます。実際に僕の知り合いは、入った現場の環境があわず、1ヶ月で別の案件に切り替えていました。

もちろん現場が合わないからといって、いきなり案件を変えるのではなく、エージェントに相談するのもありです。エージェントに相談すれば、エージェント経由で現場の人にかけあってくれます。

フリーランスエンジニアはエージェントを使って案件に入っている場合、担当営業がついているはずなので、ひとりではありません。なので、ひとりで抱え込む必要はないです。そして、万が一のことがあれば「いつでも現場を変えられる」と思えば、気持ち的に楽かなと。

会社員にもどる

会社員エンジニアからフリーランスエンジニアになった人で、もしフリーランスの働き方があわないと感じた場合、もう一度会社員にもどる選択肢があります。

僕の周りではいまのところそのような方はいませんが、世の中にはときどき会社員に戻る方がいるようです。

僕はフリーランスの方が金銭面や働き方にメリットを感じているので、現時点で戻る気はないですが、価値観は人によって違いますからね。会社員の方がメリットが多いと感じる方は、会社員に戻るのもありです。

ひとまず、会社員もフリーランスもどちらも経験してみた方が、どっちが自分にあっているか比較しやすいと思います。いま会社員エンジニアの方で、これからフリーランスになろうか考えている方は、一度フリーランスを経験してみると良いかなと。

まとめ

フリーランスエンジニアのきついところを解説しました。たしかにフリーランスエンジニアはプレッシャーがあったりして、きついところはあります。でも僕はそれ以上にメリットがあると感じています。

実際に僕は会社員エンジニア時代、毎日出社でしたが、フリーランスになった今では、念願のリモートワークが実現できました。働き方の自由度が高まりましたし、年収は2倍以上に増えています。

会社員エンジニアの方で、これからフリーランスエンジニアになろうとお考えの方は、ぜひなってみてください。

以下で僕が使ってみて良かったフリーランスエージェントを厳選しています。自分が希望している案件があるかどうかの確認や、今後のキャリア相談をするだけでも無料でできますよ。ぜひ参考にしてみてください。

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この記事を書いた人:シン
現役フリーランスITエンジニア
大阪在住|31歳【保有資格】Java Gold・ITパスポート・SEO検定全級・全日本SEO協会認定SEOスペシャリスト【経歴】配送業▶︎販売員▶︎プログラミングスクール受講▶︎プログラマー▶︎独立【発信内容】プログラミング・エンジニア転職・フリーランス
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