新人エンジニアがわからないことだらけ理由10選【対処法あり】

- 仕事でわからないことが多すぎる…
- 仕事についていけなくてこの先が不安…
- 上手な仕事の進め方を知りたい
こんなお悩みにお答えします。
- 新人エンジニアがわからないことだらけの理由10選
- 新人エンジニアがわからないことだらけの時の対処法10選
僕自身、新人エンジニアの頃は、会議中に「マジでみんな何喋っているのかわからない…」という状態でした。
ですが今ではフリーランスエンジニアとして生計を立てられるまで成長できています。そんな僕が「新人の頃にもどるとしたら、こうする!」という対処法をまとめました。
記事前半で「わからないことだらけと感じる原因」を解説し、後半で具体的な対処法を解説しますね。
ぜひ参考にしてみてください!
新人エンジニアがわからないことだらけの理由10選

まずは「わからないことが多いと感じる主な原因10選」をみていきましょう。
- IT業界は覚えることが多い
- 専門用語が多すぎて意味不明
- 1つ覚えるのに関連項目の理解が必要
- ググっても情報がない場合がある
- プログラミングが理解できない
- 仕事の進め方がわからない
- 開発をさせてもらえない
- なにをいっているのかがわからない
- 質問したら怒られる
- 何がわからないかがわからない
IT業界は覚えることが多い
IT業界は覚えることが非常に多いので、「わからない」と感じる場面が多いです。
- ほぼ無限にあるIT用語
- PC知識
- Webの基礎
- プログラミング言語の習得
- DB・サーバー周辺知識
- クラウド知識
- テスト・リリース作業
- 各種ツールの操作
どんなに凄腕のベテランエンジニアでも、全てを把握している人はいません。なので、新人の方がいきなり全てを把握するのは不可能です。わからないことが多いと感じるのは普通のことですよ。
まずは、いきなり全てを覚えようとするのではなく、「いま必要な知識を優先的に取り入れる」ことがポイントです。
専門用語が多すぎて意味不明
IT業界って、専門用語が多すぎて意味不明ですよね。
特に会議中はほんとうに話についていくのが大変かなと。
- 上司から会議に参加するように指示される
- よくわからないけど会議に参加する
- 特に何も発言することなく会議が終わる
- 会議の内容は専門用語が多すぎて話が理解できない
- 理解できていない自分に対して不安になる
これは新人エンジニアなら誰しも通るみちです。特に最初の数ヶ月は続くでしょう。でも決して自身だけがついていけていないわけではないです。他の新人エンジニアも同じ。
とはいえ、意味がわからないなりにも、不明点はメモしておくといいですよ。後でわからなかった用語を調べるとかはしておくことで、成長度合いが変わってきます。
1つを覚えるのに関連項目の理解が必要
IT業界では、1つの事象を理解するためには、他の関連情報も把握しておく必要があるケースが多いです。Aを理解するにはBを理解しないといけないという感じです。
たとえば、こんなケースはあるあるかと思います。
- CSSで要素を固定配置する方法が知りたい
- 調べたところ、position: absolute;がいいと知る
- 「2」を使うには親要素にposition: relative;をつけない
- そもそもpositionとは?relativeとabsoluteって何が違うのか?をまた調べる…
上記の通り。
つまり、1を理解するには、position: absolute;とposition: relativeの二つを理解しないといけないという感じです。
エンジニアはこういうケースが本当によくあるので、根気強く調べる必要があるんですよね。
ググっても情報がない場合がある
ググっても情報がでてこない時ありますよね。
上司から「わからないことはとにかくググれ」といわれるので、とりあえずググるけど、そもそも欲しい情報がでてこないときは困ったものです。
これは特に、業界独特の仕様や用語を扱っている現場で起こりやすいです。
この場合は有識者に聞くのが一番いいです。とはいえ、「質問できる相手がいない…。」と悩んでいる新人の方も中にはいるかと思います。
プログラミングが理解できない
プログラミングは習得難易度が高く、慣れるまでは「わからないことだらけの状態」が続きます。
- プログラミングの基礎文法の理解
- コードの書き方
- エラーの意味や解決方法
- 言語独自の仕様
- 他人が書いたコードの読み方
などなど。覚えることが多いんですよね。
そのため、多くの新人エンジニアは、「プログラミングはわからないことが多い」と感じてしまうのです。
以下記事では、プログラミングが全くわからない時の対処法を解説しているので、よければ参考にしてみてください。

仕事の進め方がわからない
仕事の進め方がわからないのも、あるあるですね。
上司から業務指示をされて、その場では「わかりました!」と返事はするものの、いざ仕事を進めようとすると「何から手をつければいいかわからない…」
といった感じです。これは僕も初めの頃によくありました。
もちろんわからないことはその場で聞くべきですが、時間がなかったり、聞くタイミングを逃したりしてしまうこともありますからね。
開発をさせてもらえない
開発スキルを磨きたいのに、開発をさせてもらえないとつらいですよね。
「ただでさえ、わからないことが多いのに、肝心の実務経験がつめないとスキルアップできないじゃん…」みたいな感じです。
特に新人エンジニアは初めは雑用をさせられるケースが多いです。開発させてもらえないと、エンジニアとして成長はしづらいです。
僕自身、入社してから最初の1年間は下記の雑用をさせられていました。
- 電話取り
- お茶だし
- 出社時と退社前の社内清掃
- テスター
まだテスターや電話取りならわかりますが、さすがに「お茶だし」は嫌でしたね…。経理や総務、営業がいない職場だったので、仕方なかったんですが。
こんな感じで、初めは雑用をさせられるのは仕方のないことです。でも万が一、半年以上など長期間雑用だけをさせられるようでは、その会社は新人エンジニアを育てる意思がないです。
それだとエンジニアとしてスキルが身につかないので、その際は転職を考えたほうが良いでしょう。
なにをいっているのかがわからない
上司と会話をする際に、上司がなにをいっているのかがわからないときありますよね。
上司にとっては当たり前の用語でも、新人にとっては意味不明なことはよくあります。
繰り返しですが、IT業界は専門用語が多いです。上司もその都度、新人相手にわかりやすく説明するのには、労力がいるんですよね。
なので新人が頑張って勉強して1つずつ用語を覚えていくしかないのですが、そんなにすぐに全ての用語を把握できるわけではないかなと。
なので、会話でわからない用語が出てきたらその都度聞くとか、メモをしておいて後で調べるなどをしておくといいでしょう。
質問したら怒られる
「わからないことは聞いてね」といわれたので上司に質問したら、「そんなこともわからないのか!」と怒られた新人の方もいるのではないでしょうか。
「いやいや、わからないことは聞いてっていったじゃん…」という感じですよね笑
そうしていくうちに徐々に質問が怖くなり、わからないことが放置されたままになるケースもあるでしょう。
エンジニアは職人気質ということもあってか、人当たりの良くない方が多い傾向にあります。もしくは、怒られるということは、質問の仕方が悪い可能性もあります。あとは納期が迫っていてみんなピリピリしていたりとかも。
とはいえ、質問しないと前に進まないのであれば、それはもうするしかありません。質問をせずに時間だけがすぎて納期に間に合わなかった時の方が、余計に怒られますからね。
何がわからないかがわからない
「何がわからないのかがわからない」
これは多くの新人エンジニアが抱えるつらい悩みといえるでしょう。
わからないことがわからないと、自分の疑問を言語化できないので、思い通りにいかず「つらい」と感じてしまうのです。
人は自分の思い通りに行かなかった時にストレスを感じます。質問をする際に、言葉が出てこないので、毎回先輩を困らせてしまうということもあるでしょう。
僕も質問をする際に、自分で何をいっているのかわからないことは多々ありました。
とはいえ、新人はわからないのは当たり前なので気にしなくてOKです。エンジニアとしての経験値が増えていくにつれて、良い質問の仕方もわかってきます。
新人エンジニアがわからないことだらけの時の対処法10選

新人エンジニアが「わからないことだらけ」の時の対処法を紹介していきます。
これから解説する対処法は、僕が実際にやってみて効果があると感じた内容です。
- 選択と集中する
- 努力しつつも時には開き直る
- 完璧主義より完了主義になる
- 不明点はすぐに調べる
- 制限時間を設ける
- 質問内容を事前にまとめる
- 論理的に考える
- 長期視点で考える
- 転職or独立する
- 何がわからないのかを把握する
順番に解説していきますね。
対処法1:選択と集中する
まずは仕事に対して「選択と集中」をすることが重要です。具体的には、いま必要なスキルを洗い出して、最初の2年くらいはスキルアップに集中するといいですね。
理由としては、エンジニアのほとんどの悩みは、「技術力」があがれば解消するからです。
- 技術力があれば仕事を迅速に進められる
- 周りからも賞賛されやすい
- 技術力があるエンジニアの需要は高い
- 希望の案件に入りやすく収入も伸ばしやすい
特に技術力があるエンジニアの需要は高いので、好条件で転職したり独立したりすることもできます。
新人エンジニアは最初の2年間だけでもいいので、エンジニアとしてスキルを上げることに集中するといいでしょう。
スキルアップする方法
スキルアップの具体的な方法も解説しておきますね。
結論として、以下の方法がおすすめです。
- 目標達成した先に得たいものを決める:技術力を高めて仕事をスムーズにこなせるようになりたい、2年後にフリーランスになりたい、経済力を高めて生活の自由度を高めたい・趣味や美容に投資したい・家族を余裕をもって養えるようになりたい等
- 目標を決める:Javaを1年以内に1人称で開発できるレベルになる、2年後にフリーランスになる、1年で資格を2つ取る等
- 目標達成のための手段を決める:平日は1日30分、休日は土日で10時間ほどUdemyやProgateでプログラミングを学ぶ、個人開発しながら学ぶ、コワーキングスペースを契約する等
最初に目標達成した先に得たいものを決めるべき理由は、目標だけを決めても、結局は「何のために頑張っているのか?」と努力の目的がわからず途中で挫折するからです。
だからこそ、最初にあなたが本当に手に入れたいもの(ゴール)を決めておき、その後に目標を決めます。
そして「目標達成のための手段を決める」という流れが、学習を継続しやすいのでおすすめです。
対処法2:努力しつつも時には開き直る
新人エンジニアは特に、最初の2年間は頑張った方がいいです。でも頑張りすぎはNGです。努力しつつも、時には開き直ることが大事かなと。
なぜなら、気負いすぎると精神を病んでしまう方もいるからです。真面目な人に多いですね。
仕事で多少のミスくらいなら、「まぁ仕方ないよね。次がんばろ〜」と気楽に考えるくらいがちょうどいいです。もちろん上司の前で開き直った態度を見せるのはよくないですし、重要度の高い仕事のミスは許されないので、そこで開き直るのは良くないです。
あと「開き直るだけ開き直って、全く努力をしない」というのもダメですね。これではただサボっているだけで、自身が成長ができません。
「努力はしつつも、たまに開き直る」
これがポイントかなと。
対処法3:完璧主義より完了主義になる
完璧主義よりも完了主義になりましょう。
理由としては、エンジニアは常に納期との戦いなので、仕事のスピードが求められるからですね。
完璧にしようとした結果、納期に遅れてしまっては、品質は高くても自身への信頼性は低いです。
そして、新人がどれだけ完璧を追求したとしても、ベテランエンジニアからすればそれは完璧ではないことが多いです。
だからこそ、完璧主義よりも完了主義になることが重要ですね。
- まずは作業を終わらせる
- 早くレビューをしてもらう
- 早くフィードバックをもらって修正する
これが新人が仕事を素早く正確に終わらせるためのコツです。
もちろん完了主義になった方がいいからといって、スピードを重視しすぎて適当に仕事をするのはよくないです。そこは注意が必要です。
対処法4:不明点はすぐに調べる
プログラミングにしても、専門用語にしても、不明点があった時はすぐに調べたほうが良いです。
理由としては、調べることを後回しにすると、後で調べることを忘れてしまいがちだからです。そうなると身につくはずの知識がつかないですからね。
もちろん打ち合わせ時などで、どうしてもすぐに調べることができない場合もあると思います。そのような時はメモをしておき、後でまとめて調べましょう。
調べる習慣がつけば、次第に知識がついていき、業務についていけるようになるでしょう。
僕自身も仕事に関わらず、日常生活でもなにかわからない用語とかでてきたときは、すぐに調べるようにしています。いまはAIも進化してきているので、すぐに欲しい情報は手に入れられますからね。
下記で検索のコツについてまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

対処法5:問題解決に制限時間を設ける
新人エンジニアの方は、事前に「〇〇分調べても分からなかったら質問する」と決めておくと良いですよ。
なぜなら、仕事をする中で問題が発生し、そこで詰まってしまい、時間だけが過ぎていくパターンがあるからです。
- 悪い例)時間制限を設けなかった場合:長時間1つの問題について調べた上に、結局解決できず、納期にも間に合わなかった
- 良い例)時間制限を設けた場合:一定時間調べてもわからなかったので質問した→解決できて納期に間に合った
実際に僕は納期が迫っている時、いまでも「〇〇分調べても分からなかったら質問する」と決めている日もあります。
時間がかかっても、自分で調べて理解できるならまだ良いですが、理解できずに時間だけ過ぎていくのはよくないですからね。
納期が迫っている業務なら特に、質問した方が早期解決できることもあります。
事前に上司に「〇〇分調べても分からなかったら質問していいですか?」と言っておくと、質問しやすくなりますし、自身の気持ち的に楽になるかなと。
対処法6:質問内容を事前にまとめておく
上司に質問する際は、相手に伝わりやすいように、事前に内容をまとめてから質問すると良いです。
なぜなら、考えをまとめずに質問をすると、何を伝えたいのかが分からなくなりやすいからです。
特に新人エンジニアは、「何が分からないのか分からない」ことも多いので、うまく言語化できない場面もでてくるでしょう。
上司もベテランだからといって、新人の言いたいことが全てわかるわけではありません。そのため、事前にまとめてから質問することで、お互いストレスが少なくコミュニケーションを取れますよ。
下記でエンジニアの良い質問の仕方を解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

対処法7:論理的に考える
エンジニアは論理的思考力が必要不可欠です。
論理的に考えないと、問題を正しく理解することができず、解決までのスピードが遅くなるからです。
プログラミングで詰まってしまった時に、「あれ?結局自分は何がしたかったんだっけ…」となることはよくあります。
もし論理的に考えられるようになると、下記のような考え方ができます。
- そもそもの問題は何?
- 何でここでつまずいたの?
- どうすれば解決できる?
目的と達成するために必要なことが明確になるので、スムーズに問題を解決できるようになります。
新人のころから、「論理的に考える習慣」を身につけておくといいですね。
対処法8:長期視点で考える
新人エンジニアの方は、長期視点で考えるとモチベーションを維持しやすいです。
というのも、新人エンジニアは「今のつらいこと」に焦点が合わさりやすいです。
たとえば、ITエンジニアは経験を積めば、一気に市場価値が高まります。実際に僕は、正社員として入社した1年目は時給1200円でしたが、その1年後に派遣エンジニアに転職しようとしたところ、時給2000円以上を提示されたこともあります。
1年もエンジニアとして経験を積めば、市場価値は高まります。全くの未経験者と1年の経験がある人とでは、IT業界での需要度は大きく変わってくるからです。
なので、長期で考えた方がモチベーションを保ちやすです。
「毎日スキルを磨いていけば1年後2年後の自分はきっとできるようになっている。だからつらいのは今だけ」
こんな感じに長期目線で考えると、今がつらくても乗り越えられると思います。
対処法9:転職or独立する
そもそも人間関係が悪くて、悩んでいる新人エンジニアの方もいると思います。
そういった方は転職するか独立するのもありです。たとえば、上司からパワハラなどを受けている場合は、早急に転職すべきでしょう。技術を身につける前に、身を滅ぼしてしまいかねません…。
実務経験1年あれば転職は可能です。2年の経験があればフリーランスもありでしょう。転職や独立は決して逃げではありませんし、むしろ今よりも好条件になるケースが多いです。
環境が良くなれば、収入面でも技術面でもプラスになるケースはありますからね。
対処法10:何がわからないのかを把握する
まずは、自分が何についてわからないのかを把握するところからはじめましょう。
わからないことには必ず原因があり、その原因を言語化して突き詰めていくことが、問題解決の最短ルートだからです。
たとえば、PCのメモに何がわからないのかを、自分なりに書き出してみるといいです。
実際、僕は現時点でエンジニアを5年ほどやっていますが、いまだにわからないことは多いです。不明点が出てきた時は、要点を箇条書きにしてまとめることはよくあります。
一つずつわからない問題について調査し、自力で解決できない部分は上司に質問をしています。そうやって一つずつ飛ばさずに、着実にクリアしていけばOKです。
まとめ

新人エンジニアが、わからないことだらけなのは当然のことです。なかには、つらくてやめる方もいます。
僕も最初は不明点が多く、仕事ができなさすぎて、本当にやめようかと転職エージェントに相談したことがありました。
ただこの記事で解説した対処法を実践した結果、つらい状況を乗り越えることができ、エンジニア歴約2年の時点で一人称で開発できるレベルになれました。
エンジニアとして実務経験を2年ほどつめば、圧倒的に市場価値の高い人材になれるので、ぜひ長期視点をもって継続してみてください。