
客先常駐することになったのだけど、初日ってどんな流れなのかな?初めての現場だから緊張するなぁ。
こんなお悩みを解決する記事を書きました。
この記事で解説する「SES・フリーランス入場初日の流れと注意点」を読めば、初日にすべきことを事前に把握でき、現場から良い印象をもたれて信頼性を向上できるようになりますよ。
実際に僕は現役のフリーランスエンジニアです。2020年3月にフリーランスに独立し、現在は大阪のWeb開発企業で働いています。それらの知見をもとに解説しますね。
SESやフリーランスエンジニアで、初めての客先常駐ってなんだか不安ですよね。僕も2022年3月からフリーランスとして客先常駐になったのですが、初日は朝の電車で「緊張するなぁ…どんな現場なんだろう」と考えていました。
SESやフリーランスには契約があるので、今後も契約を継続していくためにも、初日で第1印象を良くしておくことが大切です。
3分ほどでお読みいただけますので、ぜひ最後までご覧ください。
SES・フリーランス入場初日の現場の流れ
結論として、客先常駐エンジニアとして入場する場合、初日は下記の通りに進めていくことが多いです。
- 1人or営業担当者と現場に向かう
- 現場で参画先の人と対面する
- 現場のチームメンバーに挨拶する
- 施設案内をうける
- セキュリティ研修を受ける
- プロジェクトの概要説明を受ける
- 開発環境構築をする
順番に見ていきましょう。
一人or営業担当者と現場に向かう
初日は自分1人、もしくは営業担当者と一緒に現場に向かいます。
現地には大体、15分前には到着しておくと、気持ち的に少し余裕が持てますよ。
僕の場合、初めての現場は1人で向かったので、かなり心細かったです。ただ人によっては営業担当者がついてきてくれる時もあります。
万が一遅刻する場合は、早めに担当者に連絡しましょう。
現場で参画先の担当者と対面する
現場に着いたら参画先の相手と対面します。
初めての現場で緊張するかもしれませんが、第1印象は重要ですので、元気よく挨拶が大事です。
念の為、挨拶のテンプレートを載せておきますね。
- その1:「おはようございます。本日からお世話になります、〇〇と申します。よろしくお願いします。」
- その2:「お世話になっております。本日から参画させていただきます、〇〇です。よろしくお願いします。」
もし「どんな風に挨拶すればいいのかな?」と悩んでいる方は、ぜひ上記のテンプレートを参考にしてみてください。
現場に入ってチームメンバーに挨拶をする
現場に入ったら、チームメンバーに挨拶回りにいきます。
挨拶回りに行く時は、だいたいは勤務先の担当の方が一緒についてきてくれるので、基本的に1人で回るということはないです。
ただ現場によっては、挨拶回りに一緒にきてくれないところもあります。その時は、隣の席の人とチームメンバーには軽く挨拶しておいた方が良いですね。
施設案内をうける
現場の施設案内を受けます。
トイレや自動販売機、入り口と出口はどこにあるのかなど、教えてくれると思います。
施設によっては迷路みたいな部屋のところもありますね。忘れっぽい方は、どこに何があるのかメモしておくと良いですよ。
セキュリティ研修を受ける
大半の現場では、セキュリティ研修を受けます。
研修時間は1時間〜2時間ほどで終わることが多いです。
セキュリティ研修の内容は、
- 情報の取り扱い方法
- 貸与PCの管理方法
- セキュリティカードキーの管理方法
などなど。
重要なセキュリティについての説明を受けます。
研修の形式は現場によりますが、ペーパーテスト形式だったり、あるいはスライド形式で受講したりします。
プロジェクトの概要説明を受ける
参画先のプロジェクトの概要説明を受けます。
概要説明は大体プロジェクトのリーダーか、サポート担当の方から説明を受けると思います。
概要説明は主に、
- どんな案件なのか
- どのような開発をするのか
- 自分の担当箇所はどこか
- 開発環境や言語のバージョン
- 使用するツールは何か
などを教えてくれるかなと。
説明されたことは、後で見てもわかるように、ノートにメモしておきましょう。設計書の場所やファイルサーバーの接続先なども、先に聞いておくと良いかもしれません。
環境構築をする
初日は一通り案内を受けた後、環境構築をすることが多いです。
環境構築は3日〜1週間くらいでできることが多いです。
現場によっては前任者がすでに環境構築してくれているものを、そのまま残しているケースもあります。残してくれていれば、環境構築が不要なのでラッキーですね。
とはいえ、大体は1から環境構築し直すパターンが多いです。また、多くの現場には環境構築用の手順書がありますが、手順書の内容が適当だったりすることは、わりとあります。
わからない箇所は1つずつ調べながら進めたり、不明なことは速やかに担当者に質問しつつ、構築していくと良いですね。
SES・フリーランスが初日で注意すべきこと
SES所属の方やフリーランスエンジニアが、初めての現場で注意すべきことをまとめました。
- ひとまずリラックスする
- 朝と帰りの挨拶は元気に印象良く
- チームメンバーの情報を把握する
- やることの期限を見積もる
1つずつ解説していきますね。
ひとまずリラックスする
初の現場でソワソワすると思いますが、できるだけリラックスすることを心がけましょう。
緊張は相手にも伝わりやすいので、コミュニケーションに支障がでることもあります。
具体的には以下の方法を実践していただければ、気持ちが安定しやすいですよ。
- 挨拶のイメージトレーニングをしておく
- 参画先の仕事の流れをイメージしておく
- 脱力しつつ呼吸を整える
上記の通り。
前日でもいいですし、当日の朝の電車の中でもいいので、上記のポイントを実践してみてください。
そもそも、人は予測ができないから不安になって緊張するんですよね。イメージトレーニングをしておけば、大体予想がつくので、リラックスしやすいですよ。
朝と帰りの挨拶は元気良く
これは言うまでもありませんが、朝と帰りの挨拶は元気良くしましょう。
特に客先常駐となると、最初は参画先の方との信頼関係がありません。挨拶で印象を良くしておくことで、後々お互いコミュニケーションがとりやすくなります。
それと、IT業界あるあるなのですが、挨拶できない人って意外といるんですよね。ちゃんと挨拶できるだけで好印象です。
現場によっては挨拶しても無視されるところもあるかもしれませんが、あなたの印象をよくするためにも、しっかりやっておきましょう。
チームメンバーの情報を把握する
チームメンバーの情報は、把握しておきましょう。
チームメンバーとはコミュニケーションを取る機会が多いです。なので、メンバーの情報収集はしておいた方が良いです。
ちなみに情報とは以下のことです。
- 顔
- 名前
- どこの席か
- 連絡先(会社メール等)
名前は挨拶の時に聞くと思いますので、メモしておくと良いです。
もしどうしても名前を忘れてしまった場合は、素直にもう一度聞きましょう。
現場によっては、メンバーの席と名前をエクセル等のデータで管理しているところもあるので、そちらを確認するのもありですね。
タスクを見積もる
これから自分がやる仕事はどのくらいで終わるのか、常にタスクを見積もっておきましょう。
見積もりをしておかないと、納期に間に合わなくなる可能性が高いからですね。
たとえばプログラミングで開発をする場合、
- 登録機能の実装は3日くらい
- 削除と変更機能の実装は2日くらい
- 検索機能は今日中にやる
という風に、担当する作業のタスクを細分化し、どのタスクがどのくらいで終わりそうか見積もっておきましょう。
とはいえ、業界の経験が浅い方は、どのくらいで作業が終わるのかイメージしづらいと思います。ただこれは慣れの問題。最初は大体でもいいので、タスクの期限を見積もる練習はしておきましょう。
どうしても期限内に終わりそうになければ、「早めに上長に報告する」という意識ももっておくと良いですよ。一番印象が悪くなるのは、期限が遅れた上、報告も遅れることなので。
SESやフリーランスが初めての現場で成功するコツ
初めての現場で成功するための、コツをご紹介しますね。
結論からいうと、以下のポイントを押さえていただければOKです。
- パスワード関連はメモしておく
- 頻繁に使うサイトはお気に入りへ
- マウス等の入力速度を最速に
- 新しい技術はなるはやで習得する
- 質問できる人を見つけておく
パスワード関連はメモしておく
パスワード関連は、メモ帳やテキストエディター、エクセルなどにメモをしておきましょう。
パスワードは忘れがちなので、もし忘れてしまうと、再度聞かないといけなくなるので印象がわるくなります。
たとえば、パソコンのWindowsのパスワードや、勤怠システムログイン時のパスワードなどはつい忘れがち。パスワードはエクセルかテキストエディター、自身のノートなどに管理しておきましょう。
よく使うサイトはお気に入り登録する
頻繁に使うサイトは、お気に入り登録しておきましょう。
お気に入り登録することで、毎回利用するサイトを検索しなく済むので、時間効率が良くなります。
たとえば現場でよくブラウザは
- Google Chrome
- Microsoft edge
のどちらかが多いと思います。
Google Chromeなら、お気に入りしたいサイトにアクセスした後に、右上の星マークをクリックすれば良いです。


頻繁に使うサイトはお気に入り登録をしておきましょう。
マウスやキーボードの入力速度を最速にする
マウスとキーボードの入力速度は最速にしておくと、時短できます。
エンジニアなら、「いかに効率よく作業ができるか」がポイントなので、細かい設定にもこだわった方が良いです。
下記はmacbookのキー入力速度の設定画面です。


マウスやキーボード入力の速度を最速にすると、最初は速すぎてやりにくいかもしれません。ただ次第になれますので、ご安心ください。
Windowsやmac、どちらでも最速の設定はできます。初めのうちに設定してみてください。
新しい技術は迅速に習得する
参画先の現場で使う新しい技術は、なるべくはやめに習得しておきましょう。
初の現場で成功するには、いかに早く仕事についていけるようになれるかが鍵です。
たとえば僕は、フリーランスエンジニアとして参画した案件で、JavaのフレームワークのSpringを初めて扱うことになりました。
Springは経験したことがなかったですが、これから開発していくためにも、習得しなければなりません。そこで、プライベートの時間に、書籍で学習していちはやく習得を試みました。


おかげで開発の速度が上がり、現場にも貢献できたと思っています。新しく扱う技術は自習をするなりして、早めに習得しておくと良いですよ。
質問できる人を見つけておく
初めての案件で不慣れな状況だと思いますが、質問できる人は見つけておいた方が良いです。
初の現場なら、当然わからないこともでてくるからですね。
とはいえ、大半の現場は参画先の担当者が、質問はどの人にすれば良いのかなど教えてくれます。
ただ、なかには教えてくれないところもあります。その場合、同じチームメンバーで質問しやすそうな人を見つけておくと良いですよ。
SESやフリーランスの初日の流れ:まとめ
SES・フリーランスの初日の流れを要約します。
- 一人or営業担当者と現場に向かう
- 現場で参画先の担当者と対面する
- チームメンバーに挨拶する
- 施設案内をうける
- セキュリティ研修を受ける
- 案件の概要説明を受ける
- 開発環境構築をする
上記の通り。
初日は慣れない場面が多く、大変だと思いますが、無理しない程度にやってみてくださいね。
下記では、フリーランスエンジニアがスキルアップする方法をまとめています。
フリーランスエンジニアの方や、フリーランス以外のエンジニアの方も参考になると思うので、ぜひ一度読んでみてください。

