フリーランスエンジニアのメリットって何かな?高収入とはよく聞くけど、他にも良い点はあるの?良いところだけじゃなくてデメリットの部分も知りたいなぁ。
こんなお悩みにお答えします。
この記事で解説する「フリーランスITエンジニアのメリット10選とデメリット9選」を読めば、フリーランスエンジニアのメリットだけでなく、デメリットについても具体的に知ることができますよ。
実際に僕は現役のフリーランスエンジニアです。会社員エンジニア歴は1年5ヶ月、フリーランス歴は1年半ほど。実体験をもとにお伝えしていきます。
記事前半でフリーランスエンジニアのデメリットを解説し、後半でメリットを解説します。
フリーランスITエンジニアのデメリット9選
まずはデメリットを9つあげていきます。
- 納期と契約のプレッシャーがある
- スキルチェンジの難易度が高い
- 収入と雇用が不安定
- マネジメント経験を積みにくい
- 福利厚生の恩恵がない
- 役職につけない
- 帰属意識が高まりにくい
- 契約の手続きや経理業務がめんどう
- 案件が変わるごとの環境への適応
納期と契約のプレッシャーがある
1つ目のデメリットは、納期と契約のプレッシャーがあるところです。フリーランスは企業と契約をしているため、納期に間に合わないと、契約を切られる可能性があります。
そのため、常に納期に間に合わせなければいけないプレッシャーがあります。
とはいえ、このプレッシャーが逆にやる気を引き起こしてくれることもあるので、デメリットである一方メリットでもあるかなと。
また、納期についてはフリーランスに限らず、正社員でもプレッシャーを感じやすい方もいるかと思います。
下記では、エンジニアが納期に間に合わない原因と対処法を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
スキルチェンジの難易度が高い
フリーランスエンジニアはスキルチェンジの難易度が高いです。なぜなら、フリーランスエンジニアは即戦力が求められるからです。
たとえば、Javaの実務経験が3年あり、Reactの実務経験は無いとします。この場合、Reactの実務は未経験のため、Reactの案件にシフトするにはかなり難易度が高いです。
なぜ実務未経験の場合、案件参画が難しいかと言うと、企業としてはミスマッチを無くしたいからですね。フリーランスエージェントも、エンジニアにはできるだけ長く稼働してもらいたいので、リスクが高い案件はなるべく紹介を避けたいのです。
もちろんフリーランスだからといって、スキルチェンジするのは不可能ではありません。ですが、基本的にフリーランスは即戦力が求められるので、難易度は割と高めです。
収入と雇用が不安定
フリーランスなので収入と雇用が不安定です。正社員と違って仕事がずっとある保証はないです。
参画する案件には契約があり、契約終了後は次の案件を探す必要があります。その際に次の案件が見つかれば良いのですが、見つけられない場合は収入がなくなってしまいます。
こういった感じで、フリーランスは収入と雇用が不安定なんです。もちろん、スキルがあってそのスキルの需要があればなかなか案件が途切れることはないですけどね。
マネジメント経験を積みにくい
フリーランスはマネジメント経験を積みにくいです。企業は、部下の教育は自社の社員に任せる傾向にあるから。
正社員の場合、勤続期間が経つにつれて、エレベーター式で新人の教育を担当することが多くなりますよね。他にもプロジェクトリーダーになったり役職についたりして、マネジメントの機会が増えていきます。
フリーランスエンジニアは企業からすると外部の人なので、社内のマネジメント業務を任されることがどうしても少ないです。なので、フリーランスはマネジメントスキルが身につきにくいです。
正社員のような福利厚生がない
フリーランスエンジニアは正社員のような所属会社の福利厚生がほぼありません。福利厚生がないということは、健康保険料は全額負担ですし、厚生年金がないので加入ができません。
しかし、反対にフリーランスは仕事に関わる色々な費用を経費にできるので、節税のメリットがあります。また、最近はフリーランスエージェントによって、福利厚生が正社員並みに良いところもありますからね。
役職につけない
フリーランスは役職に就けないのもデメリットの一つ。とはいえ役職者になりたい方はどのくらいいるのかという話にもなりますね。
あと個人事業主という肩書きは得られるので、別に社会的信用が低いというわけでもないです。そういった部分では特に大きなデメリットというほどでもないかなと。
帰属意識が高まりにくい
帰属意識が高まりにくいのもデメリットです。フリーランスは会社と契約をしているだけであって、会社に直接所属しているわけではありません。どうしても社内の人たちとの壁ができてしまい、それが理由で人間関係の構築が難しいケースがあります。
とはいえ、どちらかというと人と仲良くするのではなく、なるべくひとりが楽という方にとってはデメリットでもないかなと。極端な話、しっかりやることをやって成果を出しておけば、信頼は得られますからね。
契約の手続きや経理業務がめんどう
案件を自分で探す方は、企業との契約の手続きが面倒です。また、フリーランスなので会社員のように年末調整が基本的にはなく、自分で税金を納めるために確定申告をしないといけません。
とはいえ、契約手続きはフリーランスエージェント経由すれば、エージェントが代行してくれます。確定申告は税理士に丸投げすればOK。
僕自身、エージェントを経由しているので、契約手続きはほとんどやることがないです。また、確定申告は税理士に頼んでいるので、自分でやることは税理士に領収書と売上証明書を送るだけです。
今の世の中便利なサービスがたくさんあるので、利用できるものは利用すれば良いかなと。
案件が変わるごとの環境への適応
フリーランスエンジニアは1つの案件に長く携わることがあまりないので、1年や2年単位で案件を変える方が多いです。
そうなると、案件を変えるたびに環境も変わるので、その都度環境に適応しなければなりません。人間関係の再構築や、新しい技術のキャッチアップ、また新しい現場で開発をするための開発環境構築も必要になってきますね。
以上がフリーランスエンジニアのデメリットでした。
下記では、フリーランスエンジニアの「特にここがきつい」部分をまとめているので、興味のある方は読んでみてください。
フリーランスITエンジニアのメリット10選
続いて、フリーランスエンジニアのメリットをあげていきますね。
- 高収入を実現しやすい
- 労働時間を減らしやすい
- 自分で案件をある程度自由に選べる
- 人間関係のストレスを軽減しやすい
- リモートワークを実現しやすい
- 雑務が少ない
- 会社の縛りから解放される
- 自分の力で生きていける自信がつく
- 案件の掛け持ちや副業を自由にできる
- スキルを伸ばしやすい
高収入を実現しやすい
フリーランスエンジニアは収入が高い傾向にあります。フリーランスエンジニアは会社に属さないため、仲介会社が少なく、中抜きされる金額が減るからですね。
実際に僕も会社員エンジニア時代、収入は手取り17万円ほどでしたが、フリーランスになってからは月収50万円になりました。
さらにフリーランスになれば経験やスキルに応じて参画できる案件の幅が広がり、より単価の高い案件に入ることが可能です。
労働時間を減らしやすい
フリーランスエンジニアになれば労働時間を減らせます。週3〜4労働の案件があるので、そういった案件に入れば週5労働から解放されます。
空いた時間をつかってスキルチェンジのために新しいスキルを磨いても良いですし、プライベートを充実させるために時間を使っても良いですね。
もちろん中には、週5日働いてしっかり経験を積みたい方もいると思います。そういった方は週5の案件に入れば良いかなと。
自分で案件をある程度自由に選べる
フリーランスエンジニアは案件をある程度自由に選べます。たとえば、下記の通りです。
- スキルに合った案件
- 少し難易度の高い案件
- 簡単な案件
- 残業が少なめの案件
- 労働日数が少なめの案件
- リモートワークまたは出社の案件
などなど。
会社員と違って、上司からの指示で「次からこの案件に入って!」と強制されることはありません。フリーランスは自分のスキルの範囲であれば、自分で案件を選べます。
人間関係のストレスを軽減しやすい
フリーランスエンジニアは人間関係のストレスを軽減しやすいです。フリーランスは現場のエンジニアからすると、社外の人間なので、現場によっては丁寧に接してくれるところがあります。
また、万が一参画先の現場で人間関係が悪化した場合、案件を変えることも可能です。実際、世の中には参画してから3日とか1ヶ月で案件を変える方はいます。
もし正社員の場合、簡単に現場をころころ変えるのは現実的ではないですよね。たとえば会社を辞めるたびに上司に相談したり、退職届を出したりなど、準備が多すぎます。
フリーランスなら退職届はいらないですし、辞めるときもエージェントに伝えればOKです。なので、フリーランスは人間関係のストレスを軽減しやすいです。
リモートワークを実現しやすい
正社員エンジニアだと出社が必須だったりするのですが、フリーランスエンジニアならリモートワークの案件に入ればリモートワークが実現できます。
もちろん正社員でもリモートワークをしているところは多々ありますが、会社によっては急に方針が変わって出社が必須になったりします。もとより、リモートワークをしていない会社もあります。
現に僕は正社員時代、コロナ真っ只中でしたが、ほぼ毎日出社していました。社長が仕事をするなら出社して対面で顔を合わせてやれというタイプでしたので。
ですので、リモートワークをしたい方はフリーランスがおすすめです。
雑務が少ない
フリーランスエンジニアは雑務が少ないのもメリットの一つ。フリーランスエンジニアは契約で決められた業務をするため、基本的にそれ以外の業務は対応しなくてOKです。
たとえば、正社員だと月1の社内会議や電話対応、来客対応や突発的な雑用などがあります。
雑務が少ないと言うことは、その分実務経験を積むことに集中できます。
会社の縛りから解放される
フリーランスエンジニアは会社に属さないため、会社のルールに縛られることがありません。
たとえば、会社員やアルバイトの場合、定期的に面談をしますよね。そこで自分の評価をなぜか自分で評価シートのようなものに記載し、それを上司にプレゼンしたり。あとは、副業禁止しているところもありますよね。
他にも、強制参加の飲み会や、月1の無駄に長く社長がただ怒っているだけの社内会議への参加など。
こういった会社の縛りがフリーランスにはないので、ストレスが少ない傾向にあります。
自分の力で生きていける自信がつく
フリーランスは自分の時間とスキルを使って業務をこなし、報酬を得ています。会社員の場合は極端な話スキルがなくても仕事はもらえますし給料ももらえます。
しかし、フリーランスはスキルがなければ契約を継続することが困難です。なのでスキルアップし続ける必要があります。
スキルアップするために努力することで、スキルが身につくだけでなく、自分はやればできるんだという自信がつくので、自分の力で生きていける自信につながります。
案件の掛け持ちができる
フリーランスエンジニアは1つの案件だけではなく、複数の案件を掛け持ちすることができます。
たとえば、バックエンドでJavaの案件に入りつつ、フロントエンドでReactの案件を掛け持ちするなど。案件の掛け持ちをすれば、1つの案件がなんらかの理由で契約が打ち切りになったとしても、もう1つの案件があるので保険になります。また、幅広くスキルを習得することもできますね。
僕は今の時点で案件の掛け持ちはしていないですが、いずれ案件の掛け持ちはしようかと考えています。
スキルを伸ばしやすい
フリーランスはスキルの切り売りだからスキルアップしづらいと言う意見をお持ちの方もいますが、個人的には逆だと思っています。
なぜなら、フリーランスは無駄な雑務が少なく、実務に専念できるからです。また、案件を変えるたびに何かと新しい技術に出くわすので、技術の幅も広げやすいです。
さらに収入面でも高い傾向にあるので、稼いだお金で教材を買ったりして自分に自己投資することで、よりスキルアップができます。
現時点でエンジニアの実務経験が2年以上ある方は、フリーランスとして案件を獲得することは可能でしょう。
下記では、フリーランスエンジニアに最もおすすめのエージェントをまとめているので、これからフリーランスエンジニアになりたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスITエンジニアになる方法
さいごにフリーランスエンジニアになる方法をご紹介します。
会社員エンジニアからなる方法と、未経験からなる方法の2つに分けて解説しますね。
- 会社員エンジニアからなる方法
- 未経験からなる方法
会社員エンジニアからなる方法
会社員エンジニアからフリーランスエンジニアになるなら、実務経験が2年以上あれば十分案件は見つかるかなと。
フリーランスエンジニアになるなら、エージェントに相談して案件を紹介してもらうと良いです。もし2年の経験がない方は、あせらず、まずは実務経験を積むことに集中するとOKですよ。
すでに実務経験があっていますぐフリーランスになりたい方は、下記で僕が使ってみて良かった評判の良いエージェントを厳選しているので、ぜひ活用してみてください。
未経験からなる方法
未経験からフリーランスエンジニアになるなら、まずは会社員のエンジニアに転職がおすすめです。フリーランスは即戦力が求められるので、未経験からいきなりフリーランスになるのはハードルが高いです。
まずはプログラミングを勉強して、企業に応募しましょう。応募する際は転職サイトに複数登録して数を打つと良いかと。もしプログラミング学習とセットで転職支援も受けたい方は、転職支援付きのプログラミングスクールに行くと良いですよ。
まとめ
フリーランスエンジニアになるメリットとデメリットを解説しました。
フリーランスエンジニアはメリットやデメリットどちらもありますが、両者を比較しても、個人的にはメリットの方が多いと感じています。たとえば、収入面や働き方の自由度が高い点など。
以下では、僕が実際に使ってみて良かった評判の良いフリーランスエージェントをまとめているので、フリーランスエンジニアになりたい方は参考にしてみてください。