未経験からITエンジニアになったけど、1年で転職は早い?未経験の自分を雇ってくれた会社には恩を感じているので、正直に言うと辞めにくいです…。
こんなお悩みにお答えします。
本記事では、「ITエンジニアは1年で転職が良い理由と、1年で辞めるメリット」についてご紹介します。
実際、僕は2020年10月に入社したIT会社を2022年2月にやめて、今はフリーランスエンジニアとして活動しています。
結論から言うと、エンジニアは1年で転職した方が大きなメリットを得られる可能性が高いです。とはいえ、逆に1年で辞めない方が良い人の特徴もあります。詳細は本記事で解説しますね。
記事の後半では、エンジニアが1年で辞める際の注意点についても触れています。
ぜひ最後までお読みいただき、今後のキャリア形成の参考にしてみてください。
ITエンジニアは一年で辞めても良い理由
ITエンジニアは、1年で転職をするとプラスになることも多いです。
理由は以下の3つです。
- ITエンジニアは1年で市場価値が上がっている
- 会社は正社員の新人エンジニアを安く使おうとしている
- 1年目のエンジニアは、老害からお荷物と思われている可能性大
理由①:ITエンジニアは1年で市場価値が上がっている
ITエンジニアは1年の実務経験を積むだけで市場価値が高まっています。
IT業界は深刻な一手不足のため、開発のスキルがあるだけで需要のある人材になれるからです。
例えば僕は、Javaの実務経験1年でフリーランスエージェントに相談した結果、月収40万円から50万円の案件を紹介していただき、フリーランスエンジニアになれました。その2年後には月収60万円までアップしています。
会社員エンジニア時代は手取り17万円だったので、実務経験1年でフリーランスになった結果、収入が2.5倍以上になりました。
収入面以外でも、残業が少ない案件に入ったおかげで時間を確保できたり、毎日出社だったのがリモート8割になったりなどのメリットもあります。
以下では実務経験1年で独立するメリットを解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
理由②:会社は正社員の新人エンジニアを安く使おうとしている
多くの会社は新人エンジニアを安く使おうとしています。
新人エンジニアは最初は技術力が低く、足を引っ張るので、高額な給料を出せないからです。
でもエンジニアって1年でも経験を積めば、ある程度戦力になります。しかし、上司は「最初のできない頃の新人エンジニアの印象」を強く持っています。
なので、成長した新人のスキルが上がっていることに、気づいていない上司が多いんですよ。もちろん全ての上司がそうではないですけど。
成長に気づいてもらえなければ評価は上がらないので、給料も上がらないです。そのため、会社は実務経験1年のエンジニアに、適正な給料を渡していないことが多いです。
理由③:1年目のエンジニアは、老害からお荷物と思われている可能性大
1年目のエンジニアは、一部の老害エンジニアから1年経っても「お荷物」と思われている可能性が高いです。老害エンジニアは、全て自分基準で考えるからですね。
たとえ新人が1年経って成長していたとしても、老害エンジニアが思う基準に満たしていなければ、評価しないんですよね。
例えば僕が勤めていた以前の会社に老害エンジニアはいました。1年経った僕に誰でもできるような雑用を任せた上、少しでもできがわるいと、文句の嵐でした。
- 「そんなんじゃいつまで経っても成長できないぞ」
- 「なんでそんなこともわからないんだ。わかるだろ!!」
このような老害エンジニアに消耗している新人エンジニアは、多いと思います。なので、1年技術力を身につけてから転職し、人間関係をリセットするのが最善策だったりするんですよね。
ちなみに1年で転職するなら、フリーランスになった方が収入は上げやすいです。なので個人的にはフリーランスになるのもありかなと。安定的に行くなら会社員エンジニアとして転職もありですね。
ITエンジニアで一年で辞めない方が良い人の特徴
1年で辞めない方が良い人の特徴もあるので、あげていきます。
- 会社で学べる技術がまだまだある
- 自身のスキルなど適正に評価してくれている
特徴①:会社で学べる技術がまだまだある
会社で学ぶべきことがまだたくさんある方は、1年で辞めない方が良いです。
エンジニアは技術力の世界なので、学べることは学んでおくべきだからですね。
たとえば1ヶ月後に新たなプロジェクトがあり、そこで開発経験が積める場合など。
もし次の案件が3ヶ月後とか、半年後とかでその間は雑用しなければならないといった状況であれば、転職した方が良いです。
特徴②:自身のスキルを適正に評価してくれている
1年目の会社で適正に評価されている方は、辞める必要はありません。
理由としては、適正に評価されているからです。1年で辞めるべき人は、適正な評価を受けていない方です。
たとえば、1年目と2年目の給料がたった5千円しか変わらないとか、周囲の自分への対応も相変わらず雑だったりとか。
僕が思うに、2年目エンジニアが適正に評価されるケースはごく少数です。大企業とか、売り上げに圧倒的に貢献した人くらいじゃないかなと。
ITエンジニアが一年で辞める(転職)メリット3つ
エンジニアが1年で転職するメリットを3つご紹介します。
- 年収を大きく上げられる確率が高い
- 人間関係をリセットできる
- ある程度仕事が選べるので技術力を高められる
メリット①:年収を大きく上げられる確率が高い
1つ目のメリットは、「年収を大きく上げられる確率が高い」です。
なぜならITエンジニアは1年の実務経験があれば、市場価値が上がりやすいからです。
僕は実務経験1年積んでフリーランスになった結果、正社員時代よりも給料が2倍になりました。
ただこういうと、「いやいや、それはあんたのスキルが高かったからでしょ?」と思う方がいるかもしれません。しかし、当時の僕は上級者の指導のもと開発ができる程度のレベルなので、正直スキルは高くないです。
SNSやネットの記事を見る限りでも、1年で転職した人は年収が100万円以上上がっている方が多い印象です。なので、実務経験1年で転職をすれば、今の会社よりも年収を上げられる可能性が高いです。
メリット②:人間関係をリセットできる
2つ目のメリットは、人間関係をリセットできる点です。
新人エンジニアは最初は仕事ができないので、上司たちに迷惑をかけることになり、中には老害に八つ当たりされることもあります。
そうはいかなくとも、そもそも人間関係が合わない上司や同僚がいたりする方もいるでしょう。
1年経験を積んで転職をすれば、人間関係をリセットできます。
メリット③:ある程度仕事が選べるので技術力を高められる
3つ目のメリットは、ある程度仕事が選べるので、技術力を高められる点です。
実務経験1年というと、1人称で開発はできないですが、上級者の指導があればできるレベルだと思います。指導があって開発ができるレベルであれば、仕事の幅は広いです。
現に僕はJavaの実務経験を1年積み、フリーランスエージェントに相談した結果、1ヶ月で40社の案件を紹介してもらえました。紹介いただいたのは、東京ではなく、ほぼ大阪の案件です。
1年経験を積めば、ある程度仕事が選べるようになるので、後は自分に合った案件に参画すれば良いです。僕が実際に利用したフリーランスエージェントは、以下でまとめていますので、よければ参考にしてみてください。
ITエンジニアが一年で辞める(転職)デメリット2つ
ITエンジニアが1年で転職する際のデメリットを2つ解説します。
- 1年なので仕事の幅はそこまで広くない
- 1年だと自信がつきにくい
デメリット①:1年なので仕事の幅はそこまで広くない
1つ目のデメリットは、1年なので仕事の幅はそこまで広くないところです。
もちろん実務経験1年あれば、未経験者と比べて圧倒的に仕事の幅は広がるのは間違いないです。ただ1年ってわりと微妙なラインなので、面接官によって2手に分かれるんですよね。
1年じゃスキルが足りないと思う面接官もいれば、1年あるならそこそこ使える人材だよねと思う面接官もいるんですよ。
ちなみになぜ僕がこのようなことが言えるかと言うと、実際にフリーランスエンジニアの面談を5社ほど受けてみて感じたからですね。
1年だと案件の幅はそこまで広くはありませんが、評価してくれる会社もあるということです。
デメリット②:1年だと自信がつきにくい
2つ目のデメリットは、1年だと自信がつきにくいところです。1年って長いようで短いからですね。
僕自身、実務経験1年積んでフリーランスエンジニアになりましたが、正直言って自分の技術力に自信はなかったですね。それでも現場に飛び込めば、人間なれる生き物なので、なんとかなります。
そもそも面接官も実務経験1年のエンジニアのレベルがどのくらいなのかは、スキルシートとか見ればわかりますからね。そんなに心配はいらないです。逆に1年で自信があるほうが、珍しいと思います。自信がないなら、これから努力すればOKです。
ITエンジニアが一年で転職するなら正社員かフリーランスが良い【派遣はやめとけ】
エンジニアが1年で転職するなら、正社員かフリーランスが良い理由を解説します。
以下の順で解説していきます。
- 正社員:安定を求めつつスキルアップができる
- フリーランス:大きく稼ぎつつスキルアップもできる
- 派遣エンジニア:派遣エンジニアは微妙です
正社員:安定を求めつつスキルアップができる
安定とスキルを手に入れたい方は、正社員エンジニアがおすすめです。正社員は福利厚生や税金面でも有利ですし、何よりクビになる可能性が低いので安定しているからですね。
実務経験1年積んでいれば即戦力としても歓迎されますので、自身がやりたい案件の求人に応募すればOKです。安定と技術を手に入れたい方は、正社員エンジニアとして転職しましょう、
フリーランス:大きく稼ぎつつスキルアップもできる
実務経験1年あれば、フリーランスエンジニアになるという選択肢があります。フリーランスエンジニアのメリットは、大きく稼ぎつつスキルアップもできる点です。
フリーランスは不景気の際に切られるリスクがあったりしますが、給料が高いです。さらに案件を自由に選べるので、自分のやりたい案件に応募をすれば稼ぎつつもスキルアップもできます。
収入と技術力を同時に高めたい方は、フリーランスエンジニアに転身してみると良いですね。
派遣エンジニア:派遣は微妙です
結論として、派遣エンジニアは微妙です。世の中には派遣エンジニアを推す人がいるのですが、何でですかね。
派遣エンジニアはフリーランスよりも時給が低い傾向にありますし、フリーランスと業務内容が大して変わらないんですよ。
そもそも実務経験1年あっても、派遣エンジニアになるのはハードル高いです。実際、僕は実務経験1年で派遣会社に複数登録しましたが、2ヶ月経って面談まで進めたのはたった1件だけです。
一方、フリーランスエージェントからは、実務経験1年でも1ヶ月で40社紹介してもらいました。では、なぜ経験1年だと派遣エンジニアは案件が少ないのかというと、理由は以下の通り。
というケースが多く、良い案件はベテランに持っていかれているんですよね。
でもよく考えてみれば、派遣にも派遣切りがあるので、その点フリーランスと変わらないと思います。あと派遣はフリーランスより大体時給が低いです。なので派遣エンジニアを目指すくらいなら、フリーランスエンジニアになるのがお得です。
ITエンジニアで「会社に恩返しできていないから辞めるのは悪い」と思っている方へ
会社に恩を感じている心優しい方も、中にはいるかと思います。
- 1年でも十分恩返しはできる
- 会社のために生きているのではないはず
- 市場価値にあった給料を提供しない会社はどうなのかを論理的に考える
1年でも十分恩返しはできる
恩返しを考えている方は、言うならば、まだ恩を返せていないと言うことですよね。1年の経験があれば、僕は十分恩を返せると思っています。
たとえば、
- 早めの納品
- 社内清掃
- 電話対応
- 来客対応
- データ整備
- テスター
- 残業
上記のことを率先してやれば、1年でも十分恩返しできますよ。何も開発業務を1人称でできなくても、できることはあるはず。
恩返ししないとと考えるくらいなら、今の自分にできることを考え、それに注力する方が会社にとっても自分にとってもプラスです。
会社のために生きているのではないはず
あなたは誰のために生きていますか?多くの方は、「大切な人を守るため」「自分のため」に生きていると思います。
でも意外と人生が会社中心になっていることはあると思います。気が付いていないだけで、会社のために生きているということです。
自分が成長して稼げるようになれば、「家族、恋人、友人、ペット」たちに価値提供できます。会社の資産を積み上げても、あなた自身の資産は積み上がらないです。
市場価値にあった給料を提供しない会社はどうなのかを論理的に考える
会社によってはエンジニアを恩で縛るわりに、市場価値に見合った給料を渡さないところが多いんですよね。あなたが適正な評価を受けていないのであれば、「そもそも評価しない会社はどうなのか?」を論理的に考えるべきではないでしょうか。
実務経験1年でそこそこ業務ができるようになってきたのにもかかわらず、給料は新人の時とほぼ変わらないなんてことは、よくある話です。
もちろん新人の頃は仕事ができないので給料が低くて当たり前です。しかし、ある程度戦力になってきたら、それに伴って給料も渡すべきだと思うんですよね。
なので、「恩返ししなきゃ」と考えるより、「適正に評価しない会社にいるあなたにとってのメリットは何か?」を考えてみると良いですね。
ITエンジニアが一年で会社を辞めるときの注意点3つ
1年で会社を辞めるときの注意点を3つご紹介します。
- 1~2ヶ月前には会社に伝えておく
- 転職サイトやエージェントは1つに頼らない
- 次の転職先が見つかってから辞める
注意点①:1~2ヶ月前には会社に伝えておく
辞める時は、できれば2ヶ月前には会社に伝えておきましょう。退職の手続きや、業務の引き継ぎなどあるからですね。
雇ってくれた会社ですから、辞める時はなるべく迷惑をかけないようにした方が良いです。
なので、2ヶ月前には会社に退職の意向を伝えておくと良いですね。遅くても1ヶ月前には伝えておきましょう。
注意点②:転職サイトやエージェントは1つに頼らない
転職活動をする上で、転職サイトやエージェントは、1つに頼らないようにしましょう。
理由は主に以下の通り。
- 転職サイトによって案件が異なる
- エージェントによって営業力や案件に差がある
僕自身も最初は派遣サイトに登録していたのですが、全然案件紹介してくれなかったので、3つ4つと他のサイトに登録しました。1つのサイトに頼らず複数のサイトに登録をし、応募数を増やすことが転職のポイントです。
次の転職先が見つかってから辞める
次の転職先が見つかってから辞めましょう。もし辞めてから転職活動をして案件が決まらなかったら、金銭的にきついですからね。失業保険がもらえるならいいかもしれませんが、次の仕事が決まってから辞める方が精神的に安定ですよ。
辞める時は会社に「次の案件決まってから辞めたい」と交渉しておくと良いですね。会社としても、なるべく長く残ってもらいたい場合もあるので、別にあつかましいことではないかと。
ITエンジニアは一年で辞めて転職するメリットは大きい:まとめ
ITエンジニアになって1年の実務経験を積めば、市場価値は高まります。
適正な評価をもらえていない方や、人間関係をリセットしたい方は1年で転職しましょう。会社に恩を返そうという意思は素晴らしいです。しかし自分の人生なので、まず自分がよくなるための行動を優先すべきです。
以下でおすすめのフリーランスエージェントを厳選しています。フリーランスに興味のある方は、自身に合ったフリーランス案件があるかどうかを確認するだけでもいいので、ぜひ一度無料で相談してみてください。
引き続き正社員エンジニアとして転職しようと思っている方は、以下でIT転職に強いエージェントをまとめていますので、参考にしてみてください。