フリーランスエンジニアのメリットって何があるの?ネットを見ると、収入が高いとか、働き方の自由度が高いとかはよく見るけど、他にもある?。あと良いことばかりじゃなくて、デメリットも知りたいな。
こんな疑問にお答えします。
本記事で解説する「フリーランスITエンジニアのメリットとデメリット18選」を読めば、フリーランスエンジニアのリアルな実態がわかります。
僕自身、エンジニア歴は5年ほど。フリーランス歴は3年半です。実体験を基にお伝えしていきますね。
記事前半で「フリーランスエンジニアのメリット」を解説し、後半で「デメリット」を解説します。
フリーランスエンジニアのメリット9選

まずはフリーランスエンジニアのメリットをあげていきますね。
案件を選べる

1つ目のメリットは、フリーランスエンジニアは自分で案件を選べるところです。
自分のスキルに見合う案件であれば、希望条件に近い案件を選んで応募できます。
- スキルに見合うちょうど良い案件
- 少し難易度の高いチャレンジ案件
- 難易度が低く比較的楽な案件
- コーディングが多めの案件
- リモートワークor常駐案件
- 設計や上流が中心の案件
- 労働日数が少なめの案件
- 残業が少なめの案件
- 新規開発の案件
会社員の場合は、会社からの指示で案件に入ることが多く、基本的に自分で選べません。ただフリーランスは自分で選ぶことができます。
実際、僕は「コーディング中心」「フロントエンドが多め」「リモート8割以上」の希望条件をもとにフリーランス案件を探した結果、希望の案件に参画できています。
おかげで毎日開発ができているので、楽しく仕事をしながら経験を積めています。ほぼリモートなので、満員電車に乗らなくていい分、ストレスを減らせていますね。
フリーランスエンジニアは、自分で案件を選べるのは大きなメリットです。
実務に専念できる

フリーランスエンジニアは実務に専念できるのもメリットです。
フリーランスエンジニアは契約で決まった範囲の業務を行います。なので、実務に専念できるため、効率よく実務経験を積めます。
たとえば、会社員の場合は社内の突発的な業務(電話対応やミーティング資料作成など)が入りやすいですが、フリーランスは契約先の企業の社内業務は基本的に行いません。
仮に製造工程の案件なら、製造を中心に業務を行います。
フリーランスエンジニアは実務に専念しやすい分、効率よくスキルアップできます。
収入が高い傾向にある

続いてのメリットは、収入が高い傾向にあるところです。
フリーランスエンジニアは会社に所属しない分、会社の中間手数料がないため、報酬が高くなりやすいから。
たとえば、フリーランスエージェント会社のレバテックフリーランスの利用者平均年収は881万円という結果がでています。(確認日:2025年11月5日時点の公式HP)
実際、僕は会社員エンジニアからフリーランスエンジニアになって、収入は倍以上にあがりました。また、ネットやSNSを見る限りでも、フリーになってから収入が大きく上がったという声は多い印象です。
フリーランスエンジニアは経験やスキルに応じて参画できる案件の幅が広がりますし、独立後もスキルや経験を積んでいけばさらに単価の高い案件に入ることもできます。
時間をコントロールしやすい

フリーランスエンジニアは、時間を作りやすいのもメリットです。
たとえば、以下のとおりです。
- 週3〜4労働のフリーランス案件に入る→労働日数を減らせる
- 残業が少ない案件に入る→残業時間を減らせる
- リモート案件に入る→通勤時間を減らせる
上記のように、フリーランスは柔軟な働き方を選べるので、労働時間を減らすことができます。
空いた時間を、プライベートを充実させるために、趣味や家族との時間に使えます。新しいスキルを身につける為のキャッチアップに時間を使ってもいいですね。
僕自身、フリーランスエンジニアになってからリモートワークができるようになり、毎日の満員電車から解放されました。朝起きたらすぐに仕事ができますし、夜は仕事が終わったらすでに帰宅している状態です。
もちろん中には、フリーランスになったとしても、週5日きちんと働いて、しっかり実務経験を積みたい方もいると思います。そういった方は週5の案件に入れば良いかなと。
人間関係のストレスが少ない

フリーランスエンジニアは、人間関係のストレスを軽減しやすいのもメリットです。
フリーランスは現場のエンジニアからすると、社外の人間なので、丁寧に接してくれる現場が多い印象です。
理由としては、主に2つあります。
- フリーランスと企業はビジネスパートナーのため、互いに丁寧なコミュニケーションを心がけていることが多い
- フリーランスは、現場を変える決定権が自分にあるため、人間関係の問題で現場が合わないなら変えられる
もし参画先の現場にいる人たちとの人間関係が合わず、案件を変えたくなった場合、エージェントに相談すれば新しい案件を紹介してくれます。
実際、参画してから3日や1ヶ月で案件を変えるフリーランスエンジニアの方はいますね。
正社員の場合、会社を辞めるとなると、上司に相談したり退職届を出したりなど準備が多いですよね。フリーランスは案件を変えるために退職届は不要で、エージェントに一言伝えればあとはエージェントが手配してくれます。
なので、フリーランスは人間関係のストレスを軽減しやすいです。
自己投資や自分磨きをしやすい

自己投資や自分磨きがしやすいのもメリットです。
フリーランスエンジニアは、先述したとおり「収入が高い傾向にある」「時間のコントロールをしやすい」というメリットがあります。そのため、自己投資や自分磨きにお金や時間を費やせます。
たとえば、フリーランスで得た収益をもとに、以下のようなことに自己投資や自分磨きをするのもいいでしょう。
- 新しいスキルを身につける(教材費・勉強時間)
- IT資格を取得する(教材費・受験費・勉強時間)
- 外見や清潔感を良くするために脱毛や美容治療をする(治療費)
- 将来に備えて貯金するor資産運用を始める(貯金・運用資金)
上記のとおり。
実際、僕はフリーランスになってから経済的に余裕がでてきたため、上記の例で挙げたような自己投資や自分磨きができるようになりました。
スキルアップに自己投資することで、自己成長できるので、より単価の高い案件にチャレンジできます。また、外見や身だしなみに投資することで、人からの印象を良くできますね。
こういった感じで、フリーランスエンジニアになって経済的に余裕が出てきたら、自己投資や自分磨きをする余裕もでてきます。
リモートワークを実現しやすい

フリーランスエンジニアはリモートワークを実現しやすいのもメリットです。
会社員の場合は出社が必須の企業がありますが、フリーランスならリモートワークの案件に入れば、リモートワークができます。
僕自身、正社員時代はコロナ真っ只中でしたが、ほぼ毎日出社していました。社長が「仕事をするなら出社して対面で顔を合わせるべきだ」という方針だったからです。
でも僕は毎日満員電車に乗るのがしんどくて、はやくリモートワークをしたいと考えていました。そしてフリーランスになってリモートワークできるようになったので、いまでは快適に自宅で仕事ができています。
なので、会社員の方で「リモートワークをしたくても会社の方針でできない」という方は、フリーランスになってリモートワークができる案件を探すのもありですね。
自力で生きていける自信がつく

自力で生きていける自信がつくのもメリットです。
フリーランスエンジニアは自分で案件を探し、現場で成果を出して収入を得ています。自己管理する必要があるので、セルフマネジメント能力が向上していきます。
また、フリーランスは会社員と違って、スキルがなければ戦力不足になり、契約を継続することが困難です。なので、積極的にスキルアップし続ける必要があります。
そういった行動の積み重ねが、やがて自信に繋がっていきます。
実際、僕もフリーランスになってからは、自分で生きていける自信がついてきたと実感しています。
複数案件や副業など自由にできる

複数案件や副業など自由にできるのもメリットですね。
フリーランスエンジニアは会社に所属していないため、会社のルールに縛られることがありません。そのため、複数案件の掛け持ちや副業など自由にできます。
案件の掛け持ちや副業をするメリットは、スキルの多様化や収入源を増やせる点です。
たとえば、案件の掛け持ちをすれば、幅広くスキルを習得できます。副業をすれば、本業以外にも収入源が生まれて、経済的に余裕が出てきます。
以上がフリーランスエンジニアのメリット9選についてでした。
次はデメリットを見ていきましょう。
フリーランスエンジニアのデメリット9選

フリーランスエンジニアのデメリットは以下の9つです。
1つずつ解説していきますね。
収入が不安定

フリーランスエンジニアは、収入が不安定なところがデメリットですね。
フリーランスは正社員と違い契約ベースで仕事をするため、常に仕事があるわけではないです。
案件の契約が終了した場合、次の案件を探す必要があります。次の案件が見つからないと、収入がストップになります。
とはいえ、準委任契約で長期案件に入っていれば、短期間で案件を変えるようなことはあまりないです。しっかり成果を残しておけば、現場からも評価してもらえるので、長期的に契約を更新できる可能性は十分あります。
実際、フリーランスエンジニアで同じ現場で長期的に稼働し続けている人はいますね。僕自身、この記事を書いている現時点で参画している案件には、1年半近く契約しています。
フリーランスは会社員よりも収入と雇用が不安定なのは事実です。でも、長期案件に入ってきちんと成果を出し続けていけば、収入を安定させることはできます。
スキルチェンジが難しい

フリーランスエンジニアはスキルチェンジの難易度が高いです。
理由としては、フリーランスエンジニアは即戦力が求められるため、未経験分野の案件に入ることが難しいからです。
たとえば、Javaの実務経験が3年あり、Reactの実務経験は無いとします。この場合、React案件に入るのは難易度が高いです。
企業としては、フリーランスを雇ってミスマッチを無くしたいので、特に実務経験を重視しています。
フリーランスエージェントも、エンジニアにはできるだけ長く稼働してもらいたいので、リスクが高い案件はなるべく紹介を避けたいんですよね。
とはいえ、フリーランスでも、対策をすればスキルチェンジはできます。実際、僕はフリーランスになってから、バックエンド中心の案件から、フロントとバック両方の案件にスキルチェンジできています。
スキルチェンジをする方法は様々ですが、新しいスキルの基本を学びつつ、ポートフォリオを作ってエージェントに相談するのは一つの手段です。
契約と納期のプレッシャー

契約と納期のプレッシャーがあるところもデメリットですね。
フリーランスは契約ベースで稼働するため、納期に間に合わずパフォーマンスが悪いとみられてしまうと、契約終了になる可能性があります。なので、常に納期に対するプレッシャーがあるんですよね。
もちろん納期についてはフリーランスに限らず、正社員でもプレッシャーを感じやすい方もいると思いますが、個人的にはフリーの方が感じやすいかなと。
ただ、このプレッシャーが逆にやる気を引き起こしてくれることもあります。なので、ある意味メリットなのかもしれません。
とはいえ、納期のプレッシャーはなるべく減らしたいですよね。以下記事で、エンジニアが納期に間に合わない原因と対処法を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

組織との一体感を持ちにくい

組織との一体感を持ちにくいのもデメリットですね。
フリーランスは会社に直接所属しているわけではなく、あくまでビジネスパートナーです。社員の方たちとの壁ができてしまい、孤独を感じる方もいると思います。
実際、僕も何度か「やっぱり会社員って仲間意識があっていいな」と感じたことはあります。
とはいえ、フリーランスだから仲間意識が絶対に芽生えないかというとそんなことはなく、結局のところ現場との相性もあったりします。
健康保険と年金の負担が大きい

健康保険と年金の負担が大きいのもデメリットですね。
会社員の場合は会社が健康保険料や厚生年金を折半してくれると思いますが、基本的にフリーランスは社会保険が使えないので、国民健康保険と国民年金を全額負担になります。
ただ、フリーランスは経費が使えるので、節税ができる分トータルで見て負担を減らすことはできます。
マネジメント経験を積みにくい

フリーランスエンジニアはマネジメント経験を積みにくいです。なので、マネジメント力を伸ばしたい人にとってはデメリットになります。
企業は、部下の教育は自社の社員に任せる傾向にあるため、フリーランスが現場の社員の教育に携わることはあまりないです。そのため、マネジメント力が身につきづらいです。
とはいえ、フリーランスでもプロジェクトリーダーやテックリードなどの管理ポジションとして参画すれば、チームを管理できる役割なのでマネジメント力も身につけられます。
正社員のような福利厚生がない

フリーランスエンジニアは正社員のような所属会社の福利厚生がほぼありません。
福利厚生がないということは、
- 有給休暇や育休がない
- 健康保険料や厚生年金は全額負担
- 資格支援制度などもない
- 病気で仕事を休むと収入は止まる
こういったデメリットがあるんですよね。
なので、民間保険やiDeCo、積立貯金などで自衛しておくといいでしょう。
漠然とした将来への不安がある

フリーランスは先行きの見通しが不透明なので、不安を感じやすいです。
どういうことかというと、
- AIの進化や自社開発企業の増加が進み、数年後に案件が減るのではないか
- 年齢を重ねていくにつれて、案件を探しづらくなっていくのではないか
- 不景気の時に突然、契約終了になるのではないか
- 定年までフリーランスで働けるのかがわからない
多くのフリーランスが、上記のような不安を抱えていると思いますね。
ただ対策はいろいろありまして、
- 計画的な貯金や投資をしておく
- 需要のあるスキルを習得しておく
- 収入源を1つに頼らない
こういった対策をしておくことで、将来に対する不安を軽減できます。
確定申告の手続きが負担になる

フリーランスエンジニアは、確定申告の手続きが負担になるのもデメリットです。
フリーランスは会社員のように年末調整がないので、自分で1年間の所得に対する税金を納めるために、確定申告をしないといけません。
確定申告をするためには、
- 1年間の収入や経費を計算したり
- 会計ソフトを導入したり
- 領収書を整理したり
- 帳簿を記入したり
と準備の負担が大きいです。
とはいえ、確定申告の準備は必ずしも自分でする必要はなく、税理士にお願いしてもOKです。
僕自身、確定申告の準備は税理士に毎年頼んでいるので、自分でやることは税理士が作ってくれた納税書をもとに銀行で税金を納めるだけです。
税理士に頼むと数万円ほど費用はかかりますが、準備の負担を減らせることや時間を節約できることを考えると、僕はお願いする方がメリットが大きいと感じています。
まとめ:フリーエンジニアはデメリットを上回るメリットがある

フリーランスエンジニアのメリットとデメリット18選を紹介しました!
本記事の内容をまとめます。
上記のとおり。
フリーランスエンジニアはデメリットもありますが、個人的にはそれを上回るメリットがあると思っています。
「メリットとデメリットはよくわかったけど、結局のところ自分はフリーランスエンジニアに向いているのかな?」と疑問をお持ちの方は、以下記事を参考にしてみてください。

これからフリーランスエンジニアを目指したい方は、以下記事をご覧ください。

現在会社員エンジニアの方で、いますぐフリーランスエンジニア案件を探したい方は、以下のおすすめエージェントをぜひ活用してみてください。

今回は以上です。
