フリーランスエンジニア契約期間の目安と案件切替のタイミング

フリーランスエンジニア契約期間の目安と案件切替のタイミング
Writer:シン
現役フリーランスITエンジニア
【メインスキル】TypeScript・Vue.js・Java【保有資格】Java Gold・ITパスポート・SEO検定全級・認定SEOスペシャリスト【経歴】配送業▶︎販売員▶︎プログラミングスクール受講▶︎プログラマー▶︎独立【発信内容】ITエンジニアとして市場価値を高めるために必要なマインドやノウハウを発信|大阪在住|31歳
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フリーランスエンジニアの契約期間の目安を知りたい。3ヶ月は短すぎ?1年は長い?みんなどのくらいの期間参画しているの?

こんなお悩みにお答えします。

この記事で解説する「フリーランスエンジニア契約期間の目安と案件切替のタイミング」を読めば、適切な契約期間がわかり、フリーランスとして経歴を有利に作られるようになりますよ。

僕は現役のフリーランスエンジニアです。エンジニア歴は4年ほど。現在は大阪のWeb開発企業で働いています。それらの知見をもとに解説していきますね。

フリーランスエンジニアにとって契約期間は超重要です。これを知らずに短期契約ばかり繰り返していると、新しい案件を探す際に選考で不利になってしまいます。

自身がそうならないためにも、ぜひ本記事で契約期間の目安や案件切り替えの適切なタイミングを知り、戦略的に行動していきましょう。

記事前半で「フリーランスエンジニアの契約期間の目安」を解説し、後半で「案件を切り替えるタイミング」についてご紹介します。

目次

フリーランスエンジニアの契約期間の目安は6ヶ月から1年が良い

結論として、フリーランスエンジニアの契約期間の目安は、6ヶ月から1年ほどが目安です。

理由は以下の通り。

  • 信頼性が保ちやすい
  • スキルアップしやすい

1:信頼性が保ちやすい

1つ目は信頼性が保ちやすいからです。

6ヶ月から1年くらいあれば短期契約ではないので、次の案件を探す時にマイナスになりにくいです。

たとえば、3ヶ月未満とかだと、短期契約なので選考で不利になります。

企業に応募した際に、採用担当者目線でいうなら

  • 「この人は3ヶ月未満の短期契約が多いな」
  • 「実力不足で契約を切られているのかな?」
  • 「短期で案件を変えるということは、飽き性なのかな?」

といった印象を持たれやすいんですよね。

とはいえ、じゃあ3ヶ月未満の契約が1つでもあると不利なのかというと、別にそうではないです。実際、もとから3ヶ月未満だけの短期契約の案件もあるからです。

ポイントは、3ヶ月未満の短期契約での経歴が多いと不利になるということ。

なので、そういった意味でも、最低でも6ヶ月〜1年は参画したいところです。

2:スキルアップしやすい

契約期間を6ヶ月から1年ほどにするメリットはもう一つあります。

それが、スキルアップしやすい点です。

6ヶ月から1年なら短期契約ではないので経歴が汚れにくいです。それだけではなく、6ヶ月から1年なら長すぎず短すぎずなので、わりと早いサイクルで案件を切り替えることができます。

いろいろな案件を経験することで、幅広いスキルが身につけられます。また、1つのスキルを集中してアップさせることも可能です。

たとえば、難易度が低い案件に入り、限界までスキルアップする。その後、前の現場と同じスキルだけど難易度が中くらいの案件に変えて、また限界までスキルアップする。

これの繰り返しにより、効率よくスキルアップができます。

実際、僕は大体6ヶ月から1年ほどで案件を変えています。その結果、Javaで3年ほど経験を積めましたし、フロントエンドにスキルチェンジもできています。

安定してきたら契約期間は2年以上でもOK

フリーランス初期の頃は、色々な現場を経験したりスキルアップするために、6ヶ月から1年ほどで案件を変えても良いです。でも、ある程度安定してきたら、2年以上など長期契約をするのもありです。

ずっと6ヶ月から1年ほどで案件を変えていては、案件を変えるたびにその現場に慣れる必要があり、労力がかかりますからね。

この辺は好みの問題だと思うので、自身と要相談です。

以下記事では、おすすめの優良フリーランスエージェントをまとめています。高単価案件や低マージン案件を多数保有しているエージェントを厳選していますので、案件を探す際にはぜひ活用してみてください。

フリーランスエンジニアが契約期間を更新し続けるコツ

「そもそも契約期間を更新するコツってあるの?」

という方に向けて、フリーランスエンジニアが契約期間を更新し続けるコツについてご紹介します。

フリーランスエンジニアは契約切りのリスクがあります。現場からの評価が低いと契約期間を更新できない場合があります。

ですがきちんと対策をすれば、現場から低評価をもらって契約を切られるリスクは回避できます。

その対策方法について、以下の順でみていきましょう。

  • まずは言われたことをこなす
  • 相手が幸せになれる提案をする
  • 納期に遅れないor代替案を提案する
  • 現場で扱う技術を磨き続ける

まずは言われたことをこなす

フリーランスエンジニアとして重要なことが、まずは言われたことをこなすことです。

「え?言われたことをやるだけの人って無能なんじゃないの?」

そう思う方もいるかもしれませんが、実はそうではないです。

僕が過去に参画していた現場のとあるリーダーは、その現場の社員こんな会話をしていました。

社員「リーダーはどんなエンジニアがほしいですか?」

リーダー「言われたことをやってくれる人が良い」

上記のような会話です。

この会話を僕なりに分析してみました。まず、エンジニアによっては良かれと思って、言われたことと違うことをしてしまうことがあります。たとえば、設計書に載っているレイアウトと違うレイアウトを作成したり、仕様と違う実装をしたりなどです。

基本的にシステム開発は要件や仕様が決まっており、その通りに実装しなければなりません。その上で、どうしても仕様通りに進めると不具合が起きたり何か問題が発生する際は要相談という感じです。

フリーランスエンジニアなら特に契約切りのリスクがあるので、契約を更新し続けるためには、まずは言われたことをこなせるようになって「この人に任せたらちゃんと言ったとおりにこなしてくれる」という信頼を得る必要があるのです。

相手が幸せになれる提案をする

先述した通り、「まずは言われたことをこなす」ことは最低限必要なことです。

しかし言われたことをこなす人と、受け身な人間とでは、また話が違ってきます。

どういうことかというと、たとえば何か質問をする時に、自分で何も考えずに質問をするのはよくない例です。

  • 「これってどうしたらいいですか?」
  • 「エラーが出ました」

こんな感じの質問ですね。

もちろん本当に全くわからない時はこのような質問をするしかないので良いですが、そうではないケースがほとんどだと思います。

なので、ある程度自分で考えた上で質問することが重要です。そしてその質問の際に、相手が幸せになれる提案をできるようになると、信頼を得やすくなります。

たとえば、提案の例をあげるなら

  • 「ここの実装について相談させてください。まずここって設計書に載っていないんですけど、こういう感じで実装すればバグも少ないですし、パフォーマンスも良くなると思うのですが、どうでしょうか?」
  • 「ここの仕様って、ほんとうに入力可能でいいんですかね?この仕様ですと、いつでもユーザーが入力できてしまうので、意図しないデータ更新が起きる可能性があります。入力不可にすべきではないですか?」

上記のようなイメージです。

大事なのは適当に勘で提案するのではなく、自分の考えや経験、具体的な根拠をもとに「こうした方が良いのでは?」という提案することでです。

当てずっぽうで適当に提案するくらいなら、まだ素直に「わからないので教えてください!」というスタンスで質問する方がマシです。

フリーランスエンジニアでこの「提案」ができるようになると、現場からの信頼を得やすく、結果的に契約更新の依頼をもらいやすくなります。

納期に遅れないor代替案を提案する

契約期間を更新し続けるためには、納期に遅れないことが重要です。

納期に遅れないようにするには、

  • タスクが振られた瞬間に納期を確認しスケジュールコントロールをする
  • スキルアップして業務スピードを上げる

上記の2点を押さえる必要があります。

とはいえ、そもそもの見積もりが間違っていて、何をどうあがいても納期に遅れてしまうこともあるかと思います。

そんな時は、「見積もりミスなんだから、仕方ない」で終わらせるのではなく、どうすればこの遅れを取り戻せるか?を考え、そしてそれを提案することが大事です。

たとえば僕は、期日に間に合わないとなった時に、「実装が想定より時間がかかってしまい、期日に間に合いません。ですが、次の単体テストでこの遅れを取り戻せそうです」と伝えたこともあります。

正直、色々な現場をみてきましたが、フリーランスエンジニアでこの代替案を提案できている人はほぼいません。なので、これができるだけで周りと差別化になるので、結果として契約更新につながりやすいです。

現場で扱う技術を磨き続ける

フリーランスエンジニアは、結局のところ成果を出し続けることが一番重要です。

当然ながら、現場はフリーランスエンジニアに成果を出してもらうために雇っているわけですからね。

成果を出すためには、その現場で扱う技術を洗い出し、磨き続けるとOKです。

以下記事で、フリーランスエンジニアがスキルアップするコツについてまとめているので、合わせてチェックしてみてください。

より詳しい契約更新のコツや、万が一契約を切られてしまった場合の対処法についてまとめているので、事前に把握しておきたい方はあわせて参考にしてみてください。

フリーランスエンジニアが案件を切り替えるタイミング例

さいごにフリーランスエンジニアとして、案件を切り替える適切なタイミングを解説します。

記事前半でも解説しましたが、前提として、経歴を汚さないためにも「1つの案件は6ヶ月から1年くらいは契約する」ことがおすすめです。

その上で、もし以下のいずれかに当てはまる場合、案件を切り替えてもOKかなと。

  • よりスキルアップしたい
  • 新しい技術にスキルチェンジしたい
  • 単価を上げたい
  • 稼働日数を減らしたい
  • リモートワークがしたい
  • 人間関係をリセットしたい

よりスキルアップしたい

「いまの現場ではこれ以上スキルアップは難しいな」

そう思った時、案件を切り替えるタイミングかもしれません。

たとえば、Javaエンジニアの方で、1年ほどその現場でJavaの開発をしました。1年も経験すればその現場で得られるスキルはある程度みにつきます。以降も同じようなJavaの機能追加や改修案件が続くようであれば、それ以上、大きく成長することは難しくなってきます。

なので、このタイミングでより難易度の高い案件に切り替えることで、効率よくスキルアップが目指せます。

新しい技術にスキルチェンジしたい

スキルアップというより、新しい技術にスキルチェンジしたい方も、案件を切り替えるタイミングかなと。

同じ技術を長く続けて、その道のスペシャリストになることももちろん大事です。でも、フリーランスエンジニアの案件は、大体1つの言語の経験年数が3年から5年ほどあれば高単価は狙えます。

フリーランスの案件の募集要項を見ても、

  • 〇〇言語の開発経験3年以上
  • 〇〇言語の開発経験5年以上

というような内容が多いです。

つまり、3年から5年ほど1つの言語経験を積んだ後は、別のスキルにチェンジしてそっちを伸ばしていくという方法もありです。

たとえば、Javaで3年の経験を積んでから、Pythonで5年の経験を積むなどです。こうすればJavaとPythonで高単価案件を狙えます。もしJavaが不人気になって需要がなくなってきたとしても、Pythonがありますよね。

実際、僕はJavaの開発経験を3年積んだ後、JavaScript(Vue.js)やTypeScriptを扱うフロントエンドエンジニアにスキルチェンジしました。スキルチェンジはリスク管理でもあります。

習得スキルは広く浅くだと意味がないですが、複数のスキル経験をもち、かつそのスキルの経験年数が長ければその分案件の幅が広がるのでおすすめです。

単価を上げたい

  • 「とりあえず単価を上げたい」
  • 「稼ぎたい」

という方も案件を切り替えるには良いタイミングかなと。

単価を上げるには、案件を切り替える時がベストです。なぜなら、現在参画中の現場で単価をあげようとしても、あがりにくいからです。

たとえば今の案件の単価が50万円だとしたら、現場に単価交渉をして上がったとしても51万円とか52万円とかですかね。実際、僕はフリーランスエージェントに単価アップについての話を聞いたことがあるのでわかります。もちろん例外はあると思いますが、現実的にはこのくらいしかあがらないんじゃないかなと。むしろ1円もあがらないこともありますし。

なので案件を変える時に、そもそも自分の希望している単価で募集している案件に応募することで、わりとあっさり単価をあげられる場合があります。

稼働日数を減らしたい

稼働日数を減らしたい時も案件を切り替える適切なタイミングですね。

週4労働にしたり残業を減らしたりなど。

ただ稼働日数を減らすのはデメリットもあります。それはシンプルに「経験値がその分減る」ということ。

僕は週5勤務にしていますが、「もっとエンジニアとして実務経験を積みたい」という意図があるからです。

とはいえ、この辺は人それぞれ価値観が違うと思います。たとえば「週5労働はそもそも多いよ」って思っている方や、「仕事よりも家庭を大事にしたい」という方もいるかなと。他にも「別の事業を伸ばしたいんだよね」という方は、稼働日数は減らす方が良いですね。

リモートワークがしたい

「リモートワークがしたいけど、今の現場ではリモートワークをさせてもらえない」

こんな時も案件を切り替えるタイミングとしてはありです。

IT業界といえば、リモートワークができる印象を持っている方は多いですが、実際はリモートができない現場もわりとありますよね。

  • その現場の会社の社長がリモートワークを嫌っている
  • 社員はリモートできるけど派遣やフリーランスは基本NG

上記はほぼリモートできないケースです。

実際、僕は上記の2つとも現場経験があるのでわかります。僕は正社員エンジニア時代、社長がリモートを嫌っていて、コロナ禍でもずっと出社していました。

フリーランスになってからも、最初の1年くらいはずっと出社でしたね。たまたまその案件の現場の方針が、派遣やフリーランスはリモートNGだったので。

なので僕は、「そろそろリモートさせてほしい…」という願いを叶えるために案件を切り替えました。おかげでいまでは週1出社だけでよくなりましたし、通勤のストレスなどからもほぼ解放されました。

こんな感じで、リモートワークがしたい方は、案件を切り替えても良いかなと。

人間関係をリセットしたい

「今の現場の人間関係があまりよくないので、現場を変えて人間関係をリセットしたい」

という方も、案件を変えてOKでしょう。

人が働く上で重要なのは、やはり人間関係ですよね。

良好な人間関係の中で働く方がストレスは少ないですし、なにより楽しいですよね。まぁ良好な人間関係じゃなかったとしても、人間関係が悪化していなければまだ問題はないかなと。

人間関係が悪化している状態だと、ストレスは大きいですし、メンタル的にもきますよね。

フリーランスの特権は、正社員と違って現場を自分の意思で簡単に変えられるところです。この特権を活用しない手はないかなと。

以下記事で、案件切り替え時におすすめのフリーランスエージェントをまとめています。僕が実際に使ってみて良かった優良エージェントを厳選しているので、ぜひ何社か登録して希望に合う案件を紹介してもらってみてください。

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