フリーランスエンジニアと会社員エンジニアって何が違うの?フリーランスの方が難易度が高いイメージがあるけど、実際はどうなの?
こんなお悩みにお答えします。
この記事で解説する「フリーランスエンジニアと会社員の違い」を読めば、それぞれの働き方や収入の違いについて分かりますよ。
実際に僕は会社員エンジニアを1年5ヶ月経験し、フリーランスエンジニアになりました。会社員とフリーランス両方の経験を持つ僕が、両方の違いについてわかりやすく解説します。
記事後半では、会社員エンジニアに向いている人とフリーランスエンジニアに向いている人の特徴もまとめました。自分が理想とするキャリアを実現するには、会社員が良いかフリーランスが良いかは人によって異なります。
とはいえ、個人的にはフリーランスエンジニアの方が「収入が高い、スキルアップしやすい、自由度が高い」など、圧倒的にメリットが大きいと感じています。
ぜひ最後まで読んでみて、自分はどちらに向いているのかを判断してみてください!
フリーランスエンジニアと会社員エンジニアの違い
フリーランスエンジニアと会社員エンジニアの違いについて解説していきます。
雇用形態の違い
まずは雇用形態の違いです。
会社員は正規雇用、フリーランスは準委任契約(業務委託)または請負契約で仕事を受注します。
- 会社員:正規雇用
- フリーランス:準委任契約または請負契約
準委任契約とは簡単にいうと、成果物の完成ではなく、一定期間業務を行うことを約束する契約です。
準委任契約であれば数ヶ月から数年単位での契約なので、契約期間はその現場で働くことになります。請負案件は成果物の完成がゴールなのと、継続案件ではないところが特徴です。
収入の違い
フリーランスエンジニアと会社員エンジニアは収入面で大きな違いがあります。実際にフリーランスエンジニアと会社員エンジニアの年収の違いを見てみましょう。
フリーランスエンジニアの年収層で一番多いのは600~700万円。次いで、700万~800万円の年収層が多くなっているほか、1,000万円超えも少数ですが存在します。
会社員エンジニアで一番多い年収層は500~600万円。次に多いのが400~500万円の年収層となっています。フリーランスのような、1,000万円以上の年収層はほとんど見られません。
引用元:PE-BANK
上記の通り。
会社員エンジニアよりもフリーランスエンジニアの方が倍近く年収が高いですね。シンプルに会社員は会社に報酬の大部分をもっていかれるので、自分の手元に入ってくる給料が低い傾向にあるんですよね。
一方で、フリーランスエンジニアは会社に属していないので、単価がそのまま自分に入ってくるイメージです。ただエージェントを使っている場合、エージェントにいくらか手数料を払わないといけないので、正確には単価からその手数料を差し引いた金額です。
とはいえ、エージェントに支払う手数料はだいたい10%〜20%が相場といわれています。それを考慮したとしても、やはりフリーランスエンジニアの方が手元に入ってくる金額は多い傾向にあります。
実際に僕は会社員エンジニア時代は給料が手取り17万でしたが、フリーランスエンジニアになってからは月収50万を超えたので、会社員時代の2倍以上収入が伸びました。
福利厚生の違い
福利厚生面での違いも大きいです。福利厚生面では会社員の方が優遇されています。
具体的には以下の通り。
会社員エンジニア | フリーランスエンジニア | |
社会保険 | ○ | × |
賞与 | ○ | × |
退職金 | ○ | × |
有給休暇 | ○ | × |
研修制度 | ○ | × |
育児休暇 | ○ | × |
会社員は社会保険に加入できるところやボーナスがあるところが大きなメリットですね。フリーランスは税金は全て自己負担なので、健康保険や年金など全て自分で支払う必要があります。
とはいえ、フリーランスは先述した通り、年収が会社員よりも大幅に高い傾向にあります。税金自己負担だとしても利益は多いです。
規則の違い
会社員エンジニアとフリーランスエンジニアでは、会社の規則が異なります。
会社員は副業とか起業禁止のところもありますが、フリーランスエンジニアは会社に所属していないので副業しようと自分で会社を立ち上げようと自由です。
会社員だと規則に縛られがちですが、フリーランスは基本的に自由なので色々なことに挑戦しやすいですね。
業務内容の違い
業務内容については会社員とフリーランスで大きな違いはありません。ただし会社員の方が任せられる仕事の範囲は広い傾向にあります。
個人的には会社員よりフリーランスの方がストレスは少ないと思っています。なぜなら会社員は技術に関係のない業務も多々任せられる可能性が高いからです。
たとえば、以下のような雑用も任せられます。
- 電話対応
- 来客対応
- 資料作成
- 社内会議
- 社内清掃
などなど。
フリーランスは業務委託なので、契約で決まった範囲での業務しかできません。電話対応とかやらなくて良いんですよね。開発に専念したければ開発案件に入ればOK。フリーランスは会社員と違い、やるべき業務に専念しやすいです。専念できる分スキルアップしやすいです。
自己管理の違い
会社員エンジニアよりもフリーランスエンジニアの方が自己管理能力が求められます。フリーランスは会社に属していないため、税金周りや仕事のスケジュールなど自分で管理しないといけないからですね。
とはいえ、フリーランスといっても会社員と同じ「エンジニア」なので、決まった時間に働くことが多くスケジュール管理をするほどのことは少ないでしょう。税金関連で言うなら、確定申告は税理士に丸投げすれば良いので、税金についてめちゃくちゃ詳しくなる必要もないかなと。
なので、会社員とフリーランスで求められる自己管理能力に大差はないですね。
モチベーションの違い
会社員エンジニアとフリーランスエンジニアは、仕事に対するモチベーションの違いがあります。あくまで僕個人の見解を解説します。僕は会社員よりもフリーランスエンジニアの方がモチベーションが圧倒的に高いと感じています。
その理由は以下の通りです。
- フリーランスの方が収入が高い
- 会社に所属していない
フリーランスは収入が高い分、それに見合った仕事をしようと思えるのでモチベーションは高まります。また、フリーランスは会社に所属していないので、スキルがなさすぎると評価されず契約が切られる可能性があります。逆に言えばスキルがあればそんな問題はほぼ起きません。
さらにスキルアップすればするほど単価を向上できます。僕自身、フリーランスになってから収入は2倍以上伸びました。もっと単価を上げるために「スキルアップしたい」と思えるようにもなったので、いまはモチベーションが会社員時代よりもはるかに高いです。
なのでフリーランスの方がモチベーションは上がりやすいと思っています。
人間関係の違い
会社員エンジニアとフリーランスエンジニアは人間関係の違いがあります。SESを除く会社員エンジニアは、基本的に現場は固定なので、人間関係も固定されます。
フリーランスエンジニアは1つの現場に居続けることはあまりなくて、基本的に6ヶ月から1年ほどで現場を変える方が多いです。なので人間関係もリセットされますね。
人間関係の違いについては、会社員とフリーランスどちらが良い悪いはなく、どちらが自分に合っているかがポイントです。
フリーランスエンジニアと会社員はどっちが良いのか
結局のところ、会社員エンジニアとフリーランスエンジニアはどちらが良いのかについて、それぞれ向いている方の特徴を解説します。
以下2点についてみていきましょう。
- 会社員エンジニアに向いている人
- フリーランスエンジニアに向いている人
会社員エンジニアに向いている人
まずは会社員エンジニアが向いている方の特徴をあげていきます。
安定したい
1つ目は安定したい方です。会社員のメリットはなんと言っても安定しているところ。クビになることもそうそうないですし、出社すれば給料はもらえます。
定年まで働けるし、会社によっては退職金もでます。安定思考の方は会社員が向いているといえますね。
役職に就きたい
役職に就きたい方は会社員が向いています。課長や部長になれば給料もそこそこもらえます。
とはいえ、会社で役職者になるには社内からの評価を高めたり、成果を出したりしなければなりませんので、並大抵の努力では難しいでしょう。
どんなに技術力が高くても、実績を出したとしても、そもそも席が空いてなければなかなか役職につくことはできません。役職者になるには、運やタイミングに左右される部分が大きいですね。
人間関係を固定したい
人間関係を固定化したい方は会社員エンジニアが向いているといえます。会社員エンジニアはSESを除けば基本的に自社内で仕事をするので、人間関係がリセットされることはほとんどありません。
コミュニケーションが苦手な方や、人間関係がリセットされるのがめんどうと感じる方は、会社員エンジニアが良いですね。
フリーランスエンジニアに向いている人
続いてフリーランスエンジニアに向いている方の特徴をあげていきます。
収入を伸ばしたい
収入を大きく伸ばしたい方はフリーランスエンジニアに向いています。先述した通り、会社員エンジニアの年収は400万円から多くても600万円ほどですが、フリーランスエンジニアの年収は600万円から多くて1000万円くらいだからですね。
たとえば僕は、会社員エンジニア時代は手取り17万でしたが、フリーランスになってからは月収50万を超えました。
エンジニアの実務経験が2年以上ある方は、フリーランスに独立すれば収入が大幅に伸ばせる可能性が高いです。収入を伸ばしたい方は、フリーランスエンジニアが向いています。
スキルを伸ばしたい
スキルを伸ばしたい方はフリーランスエンジニアがおすすめです。フリーランスエンジニアは会社員と違って雑用が少なく、業務に専念しやすいからですね。
僕は会社員エンジニア時代は「電話対応・来客対応・お茶出し・社内清掃・毎日のゴミだし・ホワイトボードのスケジュール表の更新・月一の無駄な社内会議」といった技術に関係のない雑用を任されていました。
一方でフリーランスエンジニアになった瞬間から、上記の無駄な雑用は全て無くなり、今は開発に専念できています。現に独立してからの方が圧倒的にスキルアップしましたし月収は2倍以上になりました。スキルを伸ばしたい方はフリーランスエンジニアが向いていますよ。
自由度を高めたい
自由度を高めたい方もフリーランスエンジニアがおすすめです。フリーランスエンジニアなら副業OKですし、会社を立ち上げるのもOKです。
リモートワークがしたいなら、リモートワークの案件に参画すればいいですし、週4日労働が良ければ週4の案件に入ればOK。
会社員は会社で決められた規則に従わなければならないので、自由度が低いですが、フリーランスエンジニアなら全て自己で決められます。
何か挑戦したいことがある方や会社に縛られたくない方は、フリーランスエンジニアが向いています。
会社員エンジニアからフリーランスエンジニアになる方法
さいごに会社員エンジニアからフリーランスエンジニアになる方法をご紹介します。
- 実務経験を2年以上積む
- エージェントに相談する
- 会社に退職の意向を伝える
- 独立する
上記のたった4ステップでOKです。順番にみていきましょう。
実務経験を2年以上積む
実務経験は2年以上は積んでおきましょう。フリーランスと会社員は業務内容の違いに大きな差はないですが、フリーランスはある程度即戦力が求められます。
僕の場合は早くフリーランスになりたかったので、Javaの実務経験1年で独立しました。もし経験がまだ浅い方は、まずは仕事に打ち込んで実務経験を積むことに集中してみてください。
下記でフリーランスエンジニアになるタイミングについて解説しています。より詳しく知りたい方は読んでみてください。
フリーランスエージェントに相談する
実務経験がある方は、フリーランスエージェントに相談しましょう。案件を獲得する方法はいろいろありますが、エージェント経由の方が自分で案件を探す手間が省けます。早ければエージェントと面談した後、翌日から案件を紹介してくれます。
応募後に企業から面談依頼が来たら面談を受けて、無事面談に受かったら参画といった流れです。会社に退職の意向を伝えるまえに、まずは事前にエージェントに相談して自分にあった案件がありそうか確認してみてくださいね。
以下では僕が実際に使ってよかった優良エージェントを厳選していますので、ぜひ利用してみてください。
会社に退職の意向を伝える
フリーランスエージェントに相談した後は会社に退職の意向を伝えましょう。おそくても1ヶ月前には伝えておくと良いですね。この辺りは社内規則などもあるのでそれに従ってください。
会社に退職の意向を伝えたのちに、エージェントから本格的に案件を紹介してもらうよう相談してみてくださいね。
独立する
エージェントから案件を紹介してもらった中で、希望の案件がありましたら、どんどん応募していきましょう。
応募後に企業から面談依頼が来ましたら面談を受けて、受かった中で自分の希望とマッチする案件に参画してみてください。
以上が会社員エンジニアからフリーランスエンジニアになるための流れです。
エンジニアはフリーランスの方が自由度が高い
総合的にみてフリーランスエンジニアの方がメリットは大きいです。
フリーランスは会社員と業務内容に大差はないにもかかわらず、「収入が高い、スキルアップがしやすい、ストレスが少ない、案件を選べる」といったメリットがあります。
2〜3年の実務経験があればフリーランスとして十分案件を獲得できますし、現場でも通用するかなと。大半のエンジニアはフリーランスになった方が個人的には良いと考えています。
役職者や大手企業で年収の高いエンジニアであれば、会社員のままが良いかもです。でもそれ以外の多くのエンジニアは技術力があるのに少ない給料で働かされ、消耗している方が多いので、そんな方こそ一度フリーランスを経験してみてほしいです。
以下では、僕が実際に利用したことのある「フリーランスエンジニアにおすすめのエージェント」を厳選していますので、これから独立したい方はぜひ参考にしてみてください!