プログラミングって時間を空けると書き方とか忘れてしまうよね…どうすれば記憶に定着させられるんだろう?
こんな疑問にお答えします。
- プログラミングを忘れる原因3つ
- プログラミングを忘れないための対策
- プログラミングを覚えるよりも大事なこと
この記事を書いている僕はエンジニア歴4年。現在はフリーランスエンジニアとして生活しています。それらの経験をもとに解説していきますね。
プログラミングを忘れる原因3つ

結論として、プログラミングを忘れてしまう主な原因は以下の通りです。
- 人は1ヶ月後に7割以上忘れるから
- 毎日コードを書いていない
- コピペばかりしているから
順番に解説していきますね。
忘れる原因1:人は1ヶ月後には7割以上忘れるから
プログラミングを忘れる1つ目の原因は、「人は1ヶ月後には7割以上忘れるから」です。
人の記憶は忘れるようにできています。全てを記憶してたら、脳のメモリーがすぐになくなりますからね。
たとえば、以下は心理学者の「ヘルマン・エビングハウス氏」による、人の記憶についての実験結果です。
時間経過 | 節約率 | 忘却率(ざっくり) |
---|---|---|
20分後 | 58% | 約42% 忘れている |
1時間後 | 44% | 約56% 忘れている |
9時間後 | 35% | 約65% 忘れている |
1日後 | 34% | 約66% 忘れている |
2日後 | 27% | 約73% 忘れている |
6日後 | 25% | 約75% 忘れている |
1ヶ月後 | 21% | 約79% 忘れている |
上の通りで、1時間後には5割以上のことを忘れており、1日後には6割、1ヶ月後には7割以上のことを忘れています。
記憶に定着させるには反復が必要
脳が重要だと思ったことは長期記憶になるので覚えやすいです。そして記憶するには「反復」が必要です。
プログラミングを記憶に定着させるなら、「人の記憶は忘れるもの」という認識を持った上で「繰り返し学習すること」がポイントです。
ベテランプログラマーでもほとんど検索している
どんなに歴の長いプログラマーの方でも、「経験の少ない技術を扱う際は検索する頻度が多い」です。
反対に、何もみずに0から大量のコードを書けるプログラマーがいるとすれば、それはシンプルにその言語を経験してきた「年数が長い」ということです。経験年数が長いので記憶に定着しているため、引き出しが多いんですよね。
一部の天才は、新しい技術やプログラミング言語を扱うことになった場合でも、少し触れただけでそのほとんどを記憶してしまう方もいるかもしれません。
しかし、大多数の方はおそらくちょっと触っただけで完全に記憶するのは困難でしょう。
経験の少ないプログラミング言語は、知識が定着していないので、検索しながらコードを書いていけばOKです。
忘れる原因2:プログラミングを日常的にしていないから
プログラミングを忘れる2つ目の原因は「プログラミングを日常的にしていないから」です。
日常的にしていないと、記憶に定着させるための「反復」をしていないということなので、忘れるのも仕方ありません。
本業でも毎日プログラミングをするとは限らない
とはいえ、エンジニアは本業で毎日プログラムだけ書いているわけではないですよね。設計書を書いたりテストをしたり、プログラミング以外にもやることは多いと思います。
もし本業でプログラムを書くことが難しければ、プライベートの時間をつかって、一日30分でもいいのでコードを書いてみるとかの対策がいります。
忘れる原因3:コピペばかりしているから
プログラミングを忘れる3つ目の原因は、「コピペばかりしているから」です。
コピペして簡単に動かせたプログラムは、脳が重要なものではないと認識しやすいからです。重要なものじゃないなら、覚えなくても良いですからね。また次もコピペすればOKですよね。
コピペをする場合でも、コードの意味は理解すべき理由
プログラミングを根本的に覚える場合、コピペするにしても、そのコードが何をしているのかの意味もきちんと理解する努力が必要かなと。
理解する努力をすれば、脳に「重要な情報」だと認識させることができるので、記憶に残りやすくなります。
プログラミングを忘れないための対策3つ

プログラミングを忘れないようにするには、以下3つの対策が効果的です。
- ポートフォリオを作る
- 技術ブログでアウトプットする
- 言語の資格を取る
順番に見ていきましょう。
対策1:ポートフォリオを作る
1つ目は、覚えたいプログラミング言語を使ってポートフォリオを作ってみることです。
なぜなら、ポートフォリオを1から作り上げることで、プログラミングスキルの向上にもつながるからです。
たとえば僕は、JavaScriptのフレームワーク「React」を使ってポートフォリオをいくつか作りました。おかげでReactの知識が増えて、実務のフロントエンド開発にも役立てることができています。
また、ポートフォリオがあれば転職時にも有利になるので、一石二鳥です。
もし作りたいものが浮かばない方は、下記記事を参考にしてみてください。

対策2:技術ブログでアウトプットする
プログラミングの知識を定着させるなら、「技術ブログでアウトプットする」のも効率良いです。なぜならブログを書くことで、知識をアウトプットできるので、復習になるからですね。
また、記事を書くには知識が必要です。知識がないなら調べて情報をインプットするしかありません。そのインプットの作業がまた、知識量を増やす要因になります。
さらに、自分で書いたブログを通勤電車や隙間時間にスマホから見ることで、復習につながります。
プログラミングを覚えるのであれば、技術ブログを運営するのが効率良いですよ。
対策3:言語の資格をとる
プログラミング言語の資格の取得をするのも、忘れないための対策になります。資格を取得するには勉強が必要だからですね。
たとえば僕は、Javaの資格を取得するために、500ページある参考書を1ヶ月半で3週しましたが、おかげでJavaの基礎がみにつきました。
とはいえ、すべてのプログラミング言語の資格があるわけではないです。
なのでもし覚えたいプログラミング言語の資格がないのであれば、その場合は資格取得じゃなくても、
- ちょっと分厚めの書籍を買って学ぶ
- 動画教材でも良いので何か1本買って学ぶ
- プログラミングノートを作ってたまに見返す
でも良いと思います。
プログラミングを覚えるよりも大事なこと3つ

さいごに、プログラミングを覚えるよりも、大事なことがあります。
以下の3つがポイントです。
- 忘れたとしても自分を責めない
- 暗記するより概念を理解すべし
- 暗記するより検索力が重要
その1:忘れたとしても自分を責めない
プログラミングを忘れたとしても、自分を責めるのはやめましょう。
「自分はなんてダメなんだ…」という風に、ネガティブに自己否定をしてしまうと、次第にプログラミングも自分のことも嫌いになってしまいます…。
記事前半でもお伝えしましたが、人は忘れる生き物なので、忘れるのは当たり前のことですよ。
その2:暗記するより概念を理解する
プログラミングで重要なことは、暗記するよりも「概念を理解する」です。
プログラミングは覚えることが山ほどあるので、全てを記憶しようとするのは非効率だからですね。
たとえば、「魚を与えるよりも釣り方を教えよ」という言葉がありますが、それと同様ですね。魚をもらったとしても、たべたら1日でなくなるけど、釣り方を知れば明日も明後日も自分で魚を釣ってたべられますよね。
プログラミングの概念を理解するコツ
プログラミングに置き換えると、文法とかメソッドの意味を一つ一つを覚えるのももちろん良いのですが、それ以上に
- 「なぜこのような動きをするのか?」
- 「このメソッドはどういう時に使うのか?」
- 「なぜこんな書き方なのか?」
といったように、「なぜ?」を考えて追求していくのがポイントです。
プログラミングは言語によって書き方は違えど、考え方や概念はだいたい似たようなものです。
プログラミングは一つを覚えれば他にも応用が効く
プログラミングは言語によって細かな文法とかは違えど、概念は大体同じものが多いです。
複数の言語に手をつけるよりも、まずは1つの言語を集中的に深く学ぶことで、他の言語の習得も早くなります。
その3:暗記するよりも検索力が重要
われわれエンジニアは、忘れたとしても検索する手段を用いることができます。
そのため、当たり前のことですが、忘れたとしても検索すればすぐに情報に辿り着けますよね。
僕自身、実務で毎日のようにググりますし、プライベートでプログラミングする時もわからないことはその都度ググっています。
今の時代、GeminiやChatGPTなどのAIツールも進化してきています。これらをフル活用すれば、コードの理解をする手助けにもなります。
下記記事では、効率の良い検索の仕方についてまとめておりますので、よければ参考にしてみてください。

まとめ

プログラミングを忘れる原因と対策について解説しました。
本記事の重要ポイントを3つに絞るなら…
- 「記憶に定着させるには反復が重要」
- 「不明点はググるかAIで検索すればOK」
- 「暗記するより概念を理解するといい」
上記の3つがポイントです。
ぜひ意識してみてください。