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プログラマー1年目で感じた4つの壁とやってよかったこと

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フリーランスエンジニア|歴5年【保有資格】Oracle認定JavaGold・ITパスポート・SEO検定全級・全日本SEO協会認定SEOスペシャリスト【メインスキル】Vue.js(TypeScript)・Java(SpringBoot)|大阪のIT企業でフルスタックエンジニアとして参画中
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  • 新人プログラマー(エンジニア)1年目の実務内容ってどんな感じ?
  • どんなところが大変なの?
  • 何かしておいた方がいいことってある?

こんな疑問にお答えします。

本記事で解説する「プログラマー1年目で感じた4つの壁とやってよかったこと」を読めば、1年目に具体的に何をすれば成長を加速できるのかがわかりますよ。

僕自身、プログラマー歴は5年。現在は大阪のIT企業でフルスタックエンジニアとして働いています。それらの知見を基に解説しますね。

これからプログラマーを目指す方や、新人プログラマーの方の参考になれば幸いです。

前提:プログラマー1年目で行った業務内容

前提:プログラマー1年目で行った業務内容

前提として、プログラマー1年目で僕が行った業務は以下の通りです。

  • 入社
  • 1〜4ヶ月:研修・プログラミング・テスト
  • 5〜8ヶ月:プログラミング・テスト
  • 9〜12ヶ月:設計・プログラミング・テスト

入社

僕は2020年にプログラミングスクールを受講しました。

スクール卒業後は3ヶ月間転職活動をし、未経験からエンジニアに転職できました。勤務先は大阪の受託開発企業で、少人数の小さな会社です。

入社当日はめちゃ緊張しましたが、特に人間関係のいざこざもなく、半年くらいで職場の雰囲気にも慣れました。

1〜4ヶ月:研修・プログラミング・テスト

プログラマー1〜2ヶ月目は、研修でプログラミング言語「Java」の学習を行いました。

Javaの研修内容
  • Javaの基礎文法
  • メソッドや変数
  • クラスや継承

僕は入社前、スクールでRubyを学習していたので、プログラミングの基礎はなんとなく理解できていた状況です。なので最初はスムーズに研修を進められました。

ただJavaはRubyと違ってコードの記述量が多く、習得難易度が高いです。そのため、後半はかなりつまずいた記憶があります。

3ヶ月目あたりからは、企業のWebサイトのレスポンシブ対応を行いました。主にHTMLやCSS、少しだけJavaScriptを使っての開発です。HTMLとCSSは、Progateで慣れていたのと、プログラミングスクールでも習っていたのでスムーズに仕事を進められました。

スマートフォン対応の作業が終わってからは、実際にWebサイトで動きに不具合がないかの単体テストを行いました。

5〜8ヶ月:プログラミング改修・テスト

5ヶ月目以降は、Javaで企業向けの既存システムの改修作業やテストを行ないました。

改修といっても、ベテランエンジニアがほぼ答えを書いてくれているエクセルの手順に従って、プログラミングをしていくだけの作業です。

既存のシステムに新しい画面を追加する作業でした。特にHTMLのテーブルが分からなくて苦労しましたね。ググったり先輩に聞いたりして、なんとか乗り越えました。

9〜12ヶ月:設計・プログラミング・テスト

9ヶ月目以降は、プログラミングとテスト、詳細設計書の作成を行いました。

設計書は、あらかじめ似ている設計書をコピペして、編集していくものです。これも初めての作業で、なかなか苦戦しました。

設計書を作成後は、その設計を基にプログラミングで画面を作っていきます。

開発は主にJavaを使って、以下のことをやりました。

  • 画面遷移
  • DBから値を取得しての画面に表示
  • データを削除する
  • 入力データをクリアする

最初は先輩に聞きまくりでしたが、徐々に質問しなくてもできるようになってきました。

  • プログラミングをする
  • エラーが出る
  • 仮説検証をする
  • 解決

という感じです。

こんな感じで、徐々に「プログラマーって楽しいな」と感じるようになってきました。とはいえ、それと同時に「しんどいな…」と思う場面も多々ありました。

プログラマー1年目で大変だった4つの壁

プログラマー1年目で大変だった4つの壁

プログラマーを1年やってみての感想ですが、正直にいうと「きつい5割」です。

どの仕事もそうだと思いますが、特に初めの3ヶ月は覚えることも多くて大変です。僕自身、7ヶ月目あたりで仕事がきつくて真剣に転職を考えたこともありました。

ここからは「新人プログラマー1年目で大変だった4つの壁」を解説していきます。事前に知っておくことで対策できることもあるので、参考にしてみて下さい。

何がわからないのかがわからない

1つ目の壁は、「何がわからないのかわからない」です。

わからないIT用語を調べても、専門用語を専門用語で解説されるので、結局「なんとなくの理解」で終わることが大半です。調べても全くわからない用語もありました。

また、プログラミングでエラーが発生したときにも「何故エラーが発生しているのか」がわからないので、質問したくても上手く言語化できてなかったのがもどかしかったです。

でもこの経験が良い言語化トレーニングになり、日常でも上手く話せるようになった気がします。

質問しにくい

エンジニアは打ち合わせ以外は、基本的にパソコンと向き合っています。なので、声を出す機会が少なく、基本的に職場は静かです。

その静かな中で、新人の僕が先輩に話しかけるのは、割と勇気がいりました。僕の同期も、ときどき気まずそうな感じで、先輩に質問していましたね。

とはいえ静かな中で上司に話しかけにくいのは、慣れの問題です。それよりも、個人的に一番苦痛だったのは、調べて分からないから質問しているにもかかわらず「なんでそんなことも分からんの?」といった雰囲気で対応されることでした。

僕は「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という気持ちでやっていましたが、「自分って才能ないんかな?」と思うことがあり、結構つらかったです。ベテランエンジニアも人間なので、人当たりがよくない人もいれば、めちゃ優しい人もいるので多種多様です。

もちろんわからない自分がわるいですし、質問の仕方も悪かった部分はあったかもしれません。なので質問する前には、要点をまとめてからするようにしたり、不明点はなるべく自力で理解しようとする努力は継続してました。

実務についていけない

なかなか実務についていけるようになれなかったのは、わりとつらかったです。

でも今思うと、1年目のプログラマーは技術力が低いですし覚えることが多いので、実務についていけないのは普通のことです。

打ち合わせでは新人がいても関係なく、業界用語が飛び交うので、僕も話についていけないことは多々ありました。

いつも打ち合わせの終わり間際で「何か不明点ある?」と聞かれるのですが、何が不明なのかわからないので、質問したくても何を聞けばいいかわからないことも多かったです。

理解しないまま案件に参画し、いざ開発をしようとしても、「何から手をつければいいかわからない」状態になり、度々怒られることもありました。

さすがにこのままではダメだと思い、以下のことを実践してみました。

  • わからなくても上司の話に耳を傾ける
  • 不明点はメモを取る習慣を身につける
  • 不明点はまず自力で調べる→それでも不明なら上司に聞く
  • 仕様を理解してから開発を行う

上記のとおりに心がけました。

この心がけを意識し始めてからは、エラーで詰まった時に「なぜエラーになったのか?」「どうすれば解決できるのか?」と論理的に考えられるようになったので、よかったと思います。

エンジニアで仕様の理解ができない原因と対策は、以下でまとめていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

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とにかく辞めたい衝動に駆られる

入社して7ヶ月経ったあたりから、仕事がつらくて真剣に転職を考えました。

僕は元々Webマーケターになりたかったので、Webマーケターの道を進もうと考えたのです。

でもプログラマーになってから、まだ半年くらいしか経っていなかったので、「まだエンジニアの楽しさとか何も分かっていないよな」と思い、転職は踏みとどまりました。

「石の上にも三年」は長いですけど、せめて1年はものごと継続してみないと、見えてこないものもあると思います。

結果的にこの記事を書いている現在は、一人称で開発ができるプログラマーになれているので、あの時諦めなくてよかったのかなと。

でも職場によっては、パワハラ上司がいて、精神的に病んでしまう可能性もあると思います。そういった職場に当たってしまった場合は、現場を変えてもらうか転職するかなど、対策をしたほうが良いですね。

プログラマー1年目で楽しかったこと

プログラマー1年目で楽しかったこと

プログラマーはつらいことも多いですが、楽しいことも多いです。

この章では、プログラマー1年目で楽しかったことについて解説していきます。

研修でプログラミングの基礎を理解できた

僕はプログラミングスクールのTECH CAMPで、ある程度プログラミング言語の基礎は学習していました。なので、会社の研修を受けることで復習になり、さらに理解が深まりました。

研修はインターネットで無料で見れるJavaの学習サイトでやりました。Javaのクラスやインスタンス、条件分岐や繰り返し文などを学び、わからない点は都度上司に確認する流れで進めていった感じです。

基礎学習を終えると、上司からプログラミングの問題を渡され、それをひたすら解いていきました。課題を進めていくと、どんどん難易度が上がっていって、最終的に1つの問題を解くのに1日かかったりもしましたね。

でも「徐々にプログラミングができるようになっている」という実感がわいてきて、楽しみながら学習できていました。

3ヶ月目で開発案件に参画

3ヶ月目で、企業向けのWebサイト改修案件に参画させてもらいました。

業務内容は主に、レスポンシブ対応です。スマートフォン用に最適化するために、HTMLやCSSを使って作業を行っていきました。

僕はプログラミングスクールやProgateで、ある程度HTMLとCSSはできるようになっていました。なので、あまり苦戦することなく開発を進められましたね。

新人ながらも、自分の思い通りに開発を進められたことに、楽しさを感じました。

実務経験を積んでいる実感がわいてくる

プログラマーとして働いていると、「自分は今給料をもらいながら経験を積んでいる」という実感がわいてきます。

お金をもらってスキルアップできるのは、控えめに言っても良いですよね。そして自分自身が成長すれば、会社にも貢献できるし評価アップにもつながります。そう考えると、より仕事のやる気が上がっていきました。

僕自身、前職は販売員でした。販売員のころは、その現場でしか使えないスキルだったので、モチベーションはあがりにくかったです。その点プログラマーは比較的モチベーションを保ちやすい職業だと僕は思います。

プログラマー1年目にやっておくと良いこと

プログラマー1年目にやっておくと良いこと

プログラマー1年目で「これはやっておいた方が良い」というポイントをあげていきます。

目標設定をする

プログラマーなら、目標設定は絶対にやっておいた方が良いです。

目標を決めることで、そこに向かっていくための道筋を考えて実行できます。すると、周りより圧倒的に成長できます。

例えば僕は「1年以内に基本情報技術者の資格を取る」という目標を立てました。その資格を取るために、隙間時間はIT用語の学習などに、充てることができたんですよね。

もし目標を立てていなければ、わざわざ隙間時間に学習しようなんて思わないです。なので、目標設定はしておいた方がプラスになります。

自習はしておいた方が良い

業務外の時間でも、自習はできる限りやったほうが良いです。

1年間やってきて「これは1番大事だな」と思います。プログラマーといっても、仕事中ずっとプログラミングしているわけではないからです。

実務のみだと、経験値を貯めるのに時間がかかります。でも自習を取り入れることで、本業で覚えきれなかった部分を補えるのです。

僕は初めの2ヶ月は自習していましたが、それ以降プライベートを優先するためにやめてしまったので、めっちゃ後悔しています。

詳しくは以下記事の「エンジニアが勉強しないリスクと対策」で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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調べてもわからないなら質問する

エンジニア界隈では「ググり力が大事」と言います。でも新人が実務でわからないことをググったところで、わからないことが多いです。

例えば問題の答えを知ったところで、「なぜそうなるのか?」まで理解するには、その答えの前提知識がなければ無理だったりします。

なので「上司に質問しないとわからないこと」がたくさん出てきます。自分で調べてもわからないことは、素直に上司に聞いた方が効率良くインプットできます。

現場によっては質問すると怒る上司がいますが、これは仕方ないとわりきりましょう。むしろ聞かずに時間だけが過ぎてしまい、後で上司に終わっていないことがバレたほうが怒られますからね。

とはいえ、上司も人間なので、質問の仕方が悪いと人間関係の悪化にもつながります。

以下で良い質問の仕方をご紹介していますので、1度目を通してみてください。

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メモは取るべき

プログラマーは覚えることが多いので、「メモを取らなくても良い」と指導する方がいます。

でも個人的にメモはとったほうが良いと思っています。紙じゃなくてもPCのメモでOKです。

IT用語とか、調べたらすぐにわかることはメモしなくていいです。ですが苦労して見つけた情報や調べても分からない業界用語は、メモをとったほうが忘れにくくなります。他にも仕事の進め方とかもメモると良いかなと。

たしかに、エンジニアは覚えることが多いです。しかし、メモを取らず全てを実践で身につけようとすると失敗します。

上司エンジニアを分析する

上司は未来の自分の姿っていいますよね。

1年目で入った会社の上司が、どのような技術を扱っているのかや、どのくらいの給料をもらっているのかを分析してみると良いです。

たとえば、何人もの上司がエクセルでデータをまとめるだけの仕事しかしておらず、プログラミングを一切しないとかだと、多分その会社はプログラマーを育てる意思がなさそうです。

自分が将来なりたいエンジニア像は、「その会社で実現することができるのか?」がある程度わかると思うので、分析してみると良いですよ。

以下では、プログラマー2年目のレベル感や年収について解説していますので、1年目の方も参考にしてみてください。

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1年目はきついこともあるけど続ける価値あり

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プログラマー1年目はつらいこともあります。

でも続けていくことで、技術力や市場価値が上がっていくので、徐々に楽しさが増してきます。

  • 技術力が向上し仕事の幅が広がる
  • 実務経験を積めば需要のある人材になれる
  • フリーランスへの独立
  • 好条件での転職など選択肢が広がる
  • 収入アップで生活の自由度を高められる
  • 案件の選択肢が広がる
  • 在宅勤務で快適に働ける案件を選べる

などなど、プログラマーとして経験を積んでいけば、上記のようなメリットが得られます。

下記記事では、新人エンジニアが気をつけると良いことをまとめていますので、あわせて読んでみてください。

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