SE・プログラマー2年目のレベルと目標の設定方法

2022年10月22日

プログラマー2年目
shin

シン

フリーランスエンジニア。Java(SpringBoot)。Oracle認定Java Gold保有。全日本SEO協会認定SEOスペシャリスト。SEO検定全級保有。プログラミング、エンジニア、SEO情報を発信。大阪在住

「SEやプログラマーは2年目でどのくらいのレベルなのかな?2年目の目標の設定方法も知りたい」

こんな疑問にお答えします。

SEやプログラマーは、2年目から徐々に実務に慣れてくる頃です。1年の実務経験を積むだけでも、未経験者と比べれば、圧倒的に知識と技術力が身についているからですね。

とはいえ、なかには「自分はまだまだ仕事ができない」とあまり自信がなくて悩んでいる方もいるでしょう。

そこで本記事では、「SE・プログラマー2年目のレベル」についてご紹介します。

この記事を書いている僕は3年目のフリーランスエンジニアです。今まで色々な案件に参画した経験をもとに、2年目プログラマーのレベルについて解説していきますね。

この記事をお読みいただくことで、今後の具体的な方向性や目標設定の方法について知ることができますよ。

ではさっそくみていきましょう!

プログラマー2年目のレベルはどのくらい?

プログラマー2年目のレベル

プログラマー2年目のレベルについて、僕の実体験をもとにお伝えしていきますね。

以下の順で解説していきます。

  • 徐々にコードの読み書きができるように
  • フリーランスエンジニアに独立しスキルも収入もアップ
  • 一人称でプログラミングができるように
  • エラーの解決や未知の業務もこなせるように

徐々にコードの読み書きができるように

2年目の初期は、徐々にコードの読み書きができるようになっていました。

ちなみに僕は普段、Javaで開発をしています。Javaはコードの記述量がRubyなどと比べると長く、習得するのに時間がかかりましたね。

また、SQLでデータの検索や登録、テスト用のデータ作成なども経験しています。

1年目は一人でまともに仕事ができないダメダメだったので、その頃に比べると、技術レベルは上がっていると感じました。でも、まだサポートがいなければ、決して一人で問題解決できるレベルではありませんでしたね。

でも徐々に実務が楽しくなっていったのを覚えています。

フリーランスエンジニアに独立しスキルも収入もアップ

プログラマー歴1年5ヶ月とJavaの実務経験1年のタイミングで、フリーランスエンジニアに独立しました。

なぜフリーランスになったかというと、理由は主に以下の通りです。

  • もっとスキルアップしたかった
  • 収入をあげたかった
  • 雑用から解放されたかった

もとは正社員エンジニアとして、3年から5年ほどは経験を積んでからフリーランスになろうと考えていました。でも30歳を目前として、年齢的に3年も5年も待っていられないと思ったんですよね。

また正社員エンジニア時代は電話対応や突発的な雑用が多く、「スキルを高めるには非効率だった」というのも独立した理由の一つです。

独立する際は、フリーランスエージェントに案件を紹介してもらいました。実務経験1年でも案件はわりと多かったです。

収入は正社員エンジニア時代は手取り16万円前後でしたが、フリーランスエンジニアになってからは初月から月単価50万円の案件に入れました。

フリーランスエンジニアは契約でやる業務が決まっているので、突発的な雑用などは任されにくいです。

おかげで正社員時代にあった電話対応やゴミ出し、無駄な会議や飲み会への強制参加などの雑用がなくなりました。今は開発に集中できています。

以下では、Javaのフリーランスに必要なスキルについてまとめていますので、興味のある方は参考にしてみてください。

一人称でプログラミングができるように

プログラマー歴18ヶ月目から21ヶ月目のころ。フリーランスになって2ヶ月目です。Javaを用いたリプレイス案件に参画することになりました。

某大手会社の案件で、古い在庫管理のWebシステムを、新しいWebシステムとしてリニューアルする案件です。

結論として、この案件のおかげでめちゃめちゃコードを書く力が身についたんですよね。

移行先のシステムは新しいJavaのバージョンでの開発だったのと、旧システムよりもコーディングのルールが大きく変わっていたので、ほぼ1から新たに実装でした。

ただ何もない白紙の状態からの実装ではなく、他に似ている画面がすでに実装されていたので、それらを参考にしながら実装を進めていった感じです。

毎日10時間プログラミング漬けになり、これが1ヶ月半は続いたのですが、この経験のおかげで僕はプログラミングのスキルがわりと伸びたと実感しています。

正社員時代は簡単な改修やスキルアップにつながらない雑用ばかりで、正直ぬるま湯状態だったんですよね。

今回のような比較的難易度が高い案件に入れたことは、貴重な体験になりました。

未知の業務もこなせるように

プログラマー歴22ヶ月目〜24ヶ月目。フリーランス歴5ヶ月目のころです。次はJavaのWebシステムの改修とJavaのフレームワーク「SpringBoot」のバージョンアップを行いました。

前回のフリーランス案件のおかげで、プログラミングスキルと自走力が強化されたので、今回はほぼ一人称で業務を行うことができたんですよね。

もちろんわからない箇所は独断で進めたりせず、後でまとめて確認したりしています。どうしても聞かないと進められないような箇所は、その都度確認しながら進めていきました。

改修内容はWeb画面に表示されるテキストを変えたり、検索条件を変えるなどの簡単な改修でしたね。メインどころのフレームワークのバージョンアップが割と大変でした。

フレームワークのバージョンアップで大変だったところは、主に以下の通りです。

  • 一部の既存クラスやインターフェースの廃止に伴い、大量にコードの修正を行なった
  • ググっても日本語のサイトがほぼなかった
  • 社内に有識者が少ないため、トライアンドエラーで進めていくことが多かった

特にやっかいだったのが、日本語で書かれている記事が少なく、公式サイトにある情報もあまり親切ではなかったところ。英語サイトを中心にリサーチしながら進めましたが、無事バージョンアップできたので、よかったです。

以上がプログラマー2年目に参画した案件の概要と、レベル感についてのご紹介でした。

次以降で2年目の目標設定のやり方などをご紹介していきます。

プログラマー2年目の目標設定のやり方

プログラマー2年目の目標設定

プログラマー2年目の方に向けて、2年目に僕がやってよかった目標設定のやり方を解説します。

これからキャリア形成していく上での参考にしてもらえればなと思います。

  • 目標設定のやり方
  • 行動するだけで周りと差別化できる

目標設定のやり方

プログラマー2年目は成長の分かれ目です。技術者としてスペシャリストを目指すのか、上流工程やマネジメント側を目指していくのかに分かれます。

もしくは上流も下流もどちらもできるエンジニアを目指す方もいるでしょう。

2年目である程度目標(方向性)を決めておくことで、次にどんなスキルを磨いていくべきなのか、計画を立てられます。

自分がなりたいエンジニア像を思い浮かべたら、次はなるために必要な技術を洗い出していきましょう。

必要な技術を洗い出すことで、ピンポイントでスキルを磨けます。

具体的な目標設定の例

目標設定の具体的な例をご紹介します。以下はテンプレとしてお使いいただければと思います。

目標設定の例

  • 目標:〇〇の資格を取得する、設計から製造までを一人称でできるようになる等
  • 計画:土日は5時間参考書を使って勉強する、1からWebアプリを制作する
  • 期限:2023年3月末まで

目標と計画を決めた後は、必ず期限もセットで決めておくと良いです。期限を決めておくことで、1日に費やすべき時間が明確になるからですね。

筆者の目標設定の例

僕の場合は上流工程やマネジメントよりも、開発を中心にやっていきたかったので、なんとなくプログラミングのスペシャリストになりたいと思ってました。

そこでプライベートでもプログラミングをしたり、Javaの資格を取ることを決めたんです。

その時、資格取得のために以下の目標を計画しました。

筆者の目標の例

  • 目標:Javaの資格を取得する
  • 計画:1日30分、土日は10時間学習
  • 期限:3ヶ月以内

上記の通りで、この目標設定をしたおかげで、わりと短期間でJavaの資格を取得することができています。

もちろん目標で決めたこと以外にも、プライベートである程度プログラミングをしたり、当ブログで技術記事を書いたりしています。

目標はたくさんあると行動する際に壁になるので、本当に達成したいことを1〜2つほど決めておくのが良いかと。

実は行動するだけで周りと差別化できる

目標設定後は、行動するだけで周りと差別化できます。なぜなら目標は決めるけど、実際に行動できていない方は多いからです。また、目標を決めて行動はするけど、継続ができない方も多いです。

たとえば僕も1年目の頃は「開発も設計もできる一人前のエンジニアになりたい」と思い、いろいろな目標を立てていましたが、ほとんど行動できていませんでした。

もし過去の僕のように、なかなか行動できない方は、以下の方法がおすすめです。

  • ITの資格を取ると決める
  • 年収アップを目標にする
  • 技術ブログを始める

なぜ上記が良いかと言うと、「人は明確なゴールがあることで走りやすくなるから」です。

例えば資格の取得ってゴールが明確ですよね。資格を取るためには必然的に勉強しないといけないですから。年収アップに関しても、お金は人が最も行動しやすい動機になると思うんです。

一人前のエンジニアになるなどの抽象的な目標を立てるだけでは、挫折する方がほとんどです。

それなら何か一つ資格を取ると決めたり、年収を上げることにフォーカスしたり、ブログにアウトプットしたりする方がモチベーションは維持しやすいですよ。

以下記事では、技術ブログの始め方を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

プログラマーは2年目から市場価値が高くなる理由

プログラマーは2年目から市場価値が高くなる

プログラマー2年目は徐々に仕事を覚えてくる時期です。

でも人によっては、まだまだ実務についていけなかったり、自信がなかったりする方もいると思います。

なので、ここからは、以下の2点についてご紹介していきますね。

  • 2年目以降のプログラマーは市場価値が高い
  • 成長するためには環境を変えるのも手段の一つ

2年目以降のプログラマーは市場価値が高い

プログラマーは2年目から市場価値が上がる傾向にあります。未経験と1年でも経験がある人とでは、天と地くらいレベル差があるから。

まぁエンジニア界隈でいう2年目は、ベテラン勢からしたらまだまだ新人の部類です。それでも未経験と比べたらとてつもないレベル差はあるんですよね。

考えてみて欲しいのですが、プログラミング未経験者からすると、HTMLやCSSができるだけでもすごいんですよ。それに加えてJavaなどのバックエンド言語ができるなんて、初心者からしたら未知の世界です。

実際に僕はそこまで高いスキルを持ってなかったですが、実務経験1年でフリーランスとして案件を獲得できています。

もし今あなたがプログラマー2年目で「自分はまだまだ仕事ができない」と思っていたとしても、特に問題ないですよ。

あなたが思っている以上に、自身の市場価値は上がっているので、自信を持っていいと思います。

成長するためには環境を変えるのも手段の一つ

プログラマーは2年目でバリバリ仕事ができる人もいれば、環境が悪くて自信がなくなってしまう方もいます。

ここでいう「環境が悪い」とは、たとえば実務以外の雑用が多いとか、テストばかりで開発をさせてもらえないとかですね。

今あなたがいる環境では、この先は成長が見込めないようであれば、2年目のこのタイミングで環境を変えるのも戦略の一つです。

環境を変える例

  • 正社員として新しい会社に転職する
  • 部署移動する
  • フリーランスエンジニアになる

上記の通りです。

僕は正社員時代、簡単な改修やテストが割と多かったので、2年目のタイミングでフリーランスエンジニアになりました。

フリーランスは案件をある程度自由に選べるので、おかげでスキルアップに専念でき、年収を上げることができています。

もちろん今の環境でまだ学べることがたくさんあるなら、変える必要はありません。

でも過去の僕のようにあまり恵まれた環境ではない方は、2年目のタイミングで働く環境を変えるのが得策だったりします。

以下記事では、エンジニアは1年で転職が良い理由についてまとめていますので、興味のある方はチェックしてみてください。

プログラマーが成長するには環境が最も重要:まとめ

プログラマーは覚えることがたくさんあるので、1年や2年といった短期間で、知識や技術力を網羅することは難しいです。

今スキルが足りなくても、継続さえしていれば技術は磨かれていきます。プログラマーは才能よりも、環境によってスキルの上がり幅が大きく変わります。

マネジメントよりも開発に専念したい方や収入を大幅に伸ばしたい方は、開発中心の案件に参画したり、案件をある程度選べるフリーランスエンジニアがおすすめです。

マネジメント職に移行して、ゆくゆくは部下の指導やリーダーの経験を積みたい方は、正社員を続けるのが良いでしょう。

ひとまずプログラマーとして1年の経験を積んだということは、非常大きな成果です。

あなたの市場価値は、意外と自分が思っている以上に高まっているはずなので、引き続き頑張っていきましょう!

  • この記事を書いた人
shin

シン

フリーランスエンジニア。Java(SpringBoot)。Oracle認定Java Gold保有。全日本SEO協会認定SEOスペシャリスト。SEO検定全級保有。プログラミング、エンジニア、SEO情報を発信。大阪在住