ITエンジニアで仕様の理解ができない原因と解決策

ITエンジニアで仕様の理解ができない原因と解決策
Writer:シン
現役フリーランスITエンジニア
【メインスキル】TypeScript・Vue.js・Java【保有資格】Java Gold・ITパスポート・SEO検定全級・認定SEOスペシャリスト【経歴】配送業▶︎販売員▶︎プログラミングスクール受講▶︎プログラマー▶︎独立【発信内容】ITエンジニアとして市場価値を高めるために必要なマインドやノウハウを発信|大阪在住|31歳
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エンジニアだけどシステムの仕様の理解が難しいです。上司からの指示も瞬時に理解できない。その場で質問しづらいから、指示をきちんと理解せずそのまま実務に入るけど、結局のところ仕様を理解できてないから後でつまるケースが多い。何か良い解決策があれば教えて欲しい。

こんなお悩みにお答えします。

この記事で解説する「ITエンジニアで仕様の理解ができない原因と解決策」を読めば、仕様を正しく理解する方法が明確になり、効率よく実務をこなすせる方法がわかりますよ。

僕はエンジニア歴3年半で、過去5つの現場を経験しました。個人でもWebアプリのポートフォリオを1から制作したり、ITの資格を複数保有していします。それらの知見をもとに解説していきますね。

システムの機能によっては仕様が複雑なケースはよくあります。人によって仕様を理解する速度が違うのも事実。しかし、仕様は理解の仕方さえ把握すれば、そこまで難しい話ではありません。

ではさっそくみていきましょう!

目次

ITエンジニアで仕様の理解ができない原因

まずはエンジニアで仕様の理解ができない原因をみていきましょう。

原因は以下の通り。

  • 仕様書や設計書の情報が不足している
  • そもそも資料の場所がわからない
  • 複雑な仕様を頭だけで理解しようとしている
  • 口頭でのやり取りで終わっている
  • 不規則な生活をして頭が回っていない

1つずつ解説していきますね。

原因1:仕様書や設計書の情報が不足している

1つ目は、仕様書や設計書の情報が不足しているケースです。これはどの現場でもよくあります。特にアジャイル開発などの現場ではよくありますね。アジャイル開発の現場には詳細設計書がなく、漠然とした仕様書をもとに開発することが多いです。詳細設計書があったとしても、全てを網羅できていないケースもあります。

必要な情報がないと理解するのは難しいです。この場合、理解力がどうこうの話ではありません。やるべきことは、情報が足りているのかどうかを判断すること。そして足りていないのであれば質問する。これだけです。

当たり前ですが、当事者になると意外と気づけていないケースがあり、「自分は理解力がないのかな」なんて誤解してしまいがちなので、意識してみると良いですね。

原因2:そもそも資料の場所がわからない

そもそも仕様書や設計書等の資料が、どこにあるのかわからないケースです。これは新しく案件に参画し始めたころのエンジニアによく起きがちです。

そもそも資料の場所がわからないと、仕様の理解以前の問題です。人によっては、資料の存在すら把握していないことも。もし資料の存在を認知していない場合、疑問に感じたこと1つ1つ質問しなければなりません。それはさすがに非効率的ですよね。

ほとんどの現場には仕様書や設計書があります。そして頭で考えていた難しい仕様も、すでに仕様書に答えが書いてあるケースがよくあります。

そのため、まずシステム開発をする前に、必ず資料の場所は把握しておく必要があります。

原因3:複雑な仕様を頭の中だけで理解しようとしている

複雑な仕様を頭の中だけで理解しようとしても、うまくいかないことが多いです。これは、人の脳の短期記憶には限界があるからです。もちろん人によっては稀に優れた頭脳を持っていて、イメージだけで1から10まで理解できる人はいると思います。

ですが少なくとも僕は、頭の中だけで理解するのは難しい場面が多いです。そしてこの記事を読んでいるあなたも、おそらく僕と同じタイプの方だと思います。

仕様を理解するには時間がかかります。まずは頭の中だけで理解しようとするのはやめて、PCのメモやエクセル、あるいは紙にアウトプットしましょう。見える化しておけば、後で見返したときに思い出しやすいメリットもあります。

原因4:口頭でのやり取りで終わっている

会議の際に、仕様の話題になった時、口頭でやりとりすることはよくありますよね。しかし、口頭だけで済ませるのはナンセンスです。

たとえば、エビングハウスの忘却曲線によると、人は1時間後には56%忘れると言われています。口頭でやり取りをすると、伝えた側は何を伝えたのか忘れることがあります。指示を受けた側も、何の指示を受けたのかを忘れることがあります。そして最終的にあとで言った言わない論争に発展するなど、トラブルになるんですよね。

もちろん口頭でのやりとりを、一切なくすべきということではありません。口頭でのやりとりは、短時間で手軽にコミュニケーションが取れるというメリットがありますからね。

ただ口頭でやり取りをするのなら、プラスで文章にも残すべきだと考えています。文章に残しておけば、証拠になりますし、何度も読み返して理解を深めることができるからです。

原因5:不規則な生活をして頭が回っていない

5つ目の原因は、不規則な生活をして頭が回っていないケースです。当たり前だけど、意外とできていない人が多い原因ですね。頭が回っていないということは、もちろん物事の理解力や判断能力が低下します。

エンジニアは特に複雑な仕様を理解する必要がある「クリエイティブな職種」のため、一般職よりも考える時間は長いです。頭のスポーツと言っても過言ではないです。それなのに肝心の頭が回っていないと、仕事をスムーズに進めることは困難です。

たとえば、空気のない自転車を漕ぐと、遅いですよね。定期的に空気を入れ、エネルギーを補充する必要があります。それは人も同じ。人はご飯を食べたり睡眠を取ったりしているときに、エネルギーが補充されます。

エネルギー切れの状態では、頭が回らず、人の話も文章も何もかも頭に入ってきづらくなります。そのため、規則正しい生活と、良質な睡眠をとるよう心がけてみてください。

ITエンジニアで仕様の理解ができない時の解決策

ここからは具体的な解決策について解説していきます。

先ほどあげた5つの原因に対して、解決策を述べていきますね。

  • 仕様を理解するための情報はそろっているのかどうか
  • 資料の場所を把握しておく
  • システムの流れをPCのメモでまとめる
  • 仕様の話になった際は必ず文章に残す
  • 常に80%以上のパフォーマンスを発揮できる状態にしておく

1:仕様を理解するための情報は載っているのか

まずは仕様を理解するために必要な情報は載っているのかを確認します。仕様書といっても肝心の情報が載っていないことはよくあります。

わかりやすい例で言うと、ボタンの制御とかですね。初期表示時はAボタンは使用可能なのか不可能なのか。特に細かいことは載っていないことはあります。

もちろん何でもかんでも質問する必要はありません。たとえ仕様書に情報が載っていなくても、既存の機能と同じ処理でできそうなところは、同じ処理にすればよかったりします。

そのため、まずはそもそもの仕様が載っているかどうかをチェックしてみましょう。もし仕様が載っていない場合、自分で仕様を考えて実装するか、顧客と仕様をにぎっておくか大体どちらかのパターンになるかなと。

2:資料の場所を把握しておく

新しい現場に参画した際に、資料がどこにあるのかはいち早く把握しておきます。というのも、資料の場所を知らずに質問してしまうエンジニアはよくいます。

たとえば、質問で聞きたかったことは、すでにある仕様書や設計書に書いてあるケースがあります。この状況は僕自身、いろいろな現場に入ってきて、よく目にしてきたのでわかります。

資料の場所を聞いて、怒る人はまぁいないですので、ここは遠慮なく聞きましょう。もしそれで怒る人がいるのなら、そのような現場にいるとメンタルが悪化するので、早いうちに別の案件を探しましょう。

まずは新規案件に参画した場合、仕様書や設計書などの場所は把握しておくと良いですね。

3:システムの流れをメモでまとめる

仕様を理解するなら、システムの処理の流れをメモにまとめるのは効果的です。仕様は頭の中だけで考えるのではなく、アウトプットすることでイメージしやすくなります。

PCのメモやエクセル、あるいは紙に書いても良いでしょう。僕自身もアウトプットし始めてから、理解の速度が上がったと実感しています。

メモの仕方はなんでも良いです。たとえば僕は、箇条書きにしていますが、人によってはフローチャートや図を書いている人もいると思いますね。

とはいえ、現場には画面遷移図などが既にあったりします。まずは画面遷移図などを確認し、その上で分からなければ自分が理解しやすいようまとめてみると良いでしょう。ぜひ試してみてください。

4:仕様の話になった際は必ず文章に残す

会議の際に仕様の話になった際、必ず文章に残すようにしてください。できれば、指示をする側が文章に残して欲しいところですが、上司によってはめんどくさがって口頭だけで済ませようとする人がいます。

この場合、自分でメモを取るしかありません。その場合は自分でメモを取りましょう。そして後で、そのメモを指示した側に共有してください。チャットでもメールでも何でも良いです。

共有する理由は、もしメモの内容が間違っていた場合、指摘してくれるからですね。早いうちに指摘をもらっていた方が、お互いの認識が一致した状態で作業を進められるので、手戻りが少なくなるメリットがあります。

5:常に80%以上のパフォーマンスを発揮できる状態にしておく

エンジニアは頭のスポーツと言っても過言ではないほど、頭を使う仕事です。そのため、パフォーマンスが悪いと、頭が回転しないため相手の話がなかなか理解できなくなります。

常に80%以上のパフォーマンスは発揮できるようにしておくと良いです。当たり前かもですが、規則正しい生活をし、適度に運動する。これだけでも1日のパフォーマンスはよくなります。

たとえば、下記は僕が行なっているハイパフォーマンスを出すための対策です。

  • 朝はスクワットと瞑想をする
  • 昼ごはんは食べすぎない
  • ジムでウエイトトレーニングする
  • 寝る前にアルコールは飲まない(平日は)
  • 7時間睡眠をとる

上記をやるだけでも食事と睡眠、運動を管理できるため、かなりメンタルがよくなりパフォーマンスがあがります。ぜひ試してみてください。

まとめ

ITエンジニアで仕様の理解ができない原因と解決策について解説しました。

IT業界は専門的な事象が多く、仕様の理解が難しい場面はよくあります。また、人によって理解力の良し悪しはあります。しかし、仕様の理解は頭のよしわるしというよりかは、情報を見つけられるかどうかが鍵だと思っています。

その情報は仕様書や設計書に載っているのか、あるいは既存のコードにあるのか、あるいは絶対に質問しないとわからないことか。この辺りを判断できるかどうかが重要です。

ぜひ本記事で挙げた解決策を実践してみてください。

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この記事を書いた人:シン
現役フリーランスITエンジニア
大阪在住|31歳【保有資格】Java Gold・ITパスポート・SEO検定全級・全日本SEO協会認定SEOスペシャリスト【経歴】配送業▶︎販売員▶︎プログラミングスクール受講▶︎プログラマー▶︎独立【発信内容】プログラミング・エンジニア転職・フリーランス
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