ITエンジニアで実務経験が積めない原因と積み方を解説

エンジニアで実務経験が積めない原因と積み方
Writer:シン
現役フリーランスITエンジニア
【メインスキル】TypeScript・Vue.js・Java【保有資格】Java Gold・ITパスポート・SEO検定全級・認定SEOスペシャリスト【経歴】配送業▶︎販売員▶︎プログラミングスクール受講▶︎プログラマー▶︎独立【発信内容】ITエンジニアとして市場価値を高めるために必要なマインドやノウハウを発信|大阪在住|31歳
読者

エンジニアだけど実務経験が積めない。実務経験の積み方を教えて欲しい。

こんな疑問にお答えします。

ご紹介する「ITエンジニアで実務経験が積めない原因と積み方」を読めば、実務経験を積む方法がわかるだけでなく、今後エンジニアとしての市場価値を高める方法が分かりますよ。

僕は現役でフリーランスエンジニアをやっています。実務経験1年でフリーランスになり、その後実務経験をさらに1年積み上げ、月収50万円になりました。実体験をもとに解説していきますね。

現在IT企業に勤めているけどなかなか実務経験が積めない方や、未経験からエンジニアになって実務経験を積む方法を知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

ITエンジニアの実務経験とは

前提として、「エンジニアの実務経験とは何か」について解説します。

まず、エンジニアの実務経験といっても、おそらく人によって定義が曖昧です。なので、あくまで僕個人の見解として解説させていただきますね。

以下の2つをみていきましょう。

  • 実務経験になる例
  • 実務経験にならない例

実務経験になる例

実務経験とは、実際に現場で業務を行った経験を指しています。とはいえ、エンジニア界で重要視されている「エンジニアの実務経験」とは、現場で行った業務の全てが対象ではないことが多いです。

具体的にいうと、以下がエンジニアの実務経験になる例です。

  • 企画
  • 要件定義
  • 設計
  • プログラミング
  • テスト
  • リリース

実務経験にならない例

ではエンジニアの実務経験にならない例もみていきましょう。

たとえば、以下はエンジニア界で重要視されている実務経験とは言い難いです。

  • 新人研修
  • ひたすらテスト
  • ひたすらデータをエクセルにまとめる
  • サーバーをただ監視する作業

新人研修は、「教えられる側」であることや、「実際の業務ではない」ので実務経験とは言えないかなと。

テストに関しては、実務経験と言えば実務経験です。しかし、3ヶ月や6ヶ月といった長期間ひたすら動作確認だけをするテスターは、エンジニアの実務経験とは言い難いです。なぜなら、バグの修正や仕様の確認が伴わないテストは、専門知識を必要としない単純作業だからですね。

他にもデータをエクセルにまとめるだけの作業も単純作業なので、実務経験とは言い難いですね。

ITエンジニアで実務経験が積めない主な原因は3つ

エンジニアで実務経験が積めない原因は主に3つ考えられます。

  • 開発の機会がない
  • スキル不足
  • ブラックSESだから

開発の機会がない

1つ目は、所属の会社で開発の機会がないからです。そもそも開発の機会がなければ開発経験は積めないですからね。

よくある例が、上流工程は自社エンジニアで行い、開発以降は外注プログラマに任せているケースです。これは、大手企業や中小企業のSIerに多い傾向がありますね。

会社としては、プログラミングは外注して他の雑務や上流工程を自社の社員に任せた方が、業務効率は良いのでしょう。でも社員はいつまでも開発経験が積めない状態になります。

上流工程の経験が積めている場合はOK

プログラミングの機会がなくても、上流工程の経験が積めている場合は市場価値はあがっていきます。なぜなら要件定義や設計書の作成ができるだけでも、需要のある人材になれるからですね。

たとえば、フリーランスエンジニアになるにしても、上流工程だけの案件は存在します。とはいえ、「プログラミングの経験」もあった方が、案件の幅は広がります。

スキル不足

2つ目は本人にスキルが足りていないケースです。スキルがないと、開発業務を任せてもらえないことがあります。

多くの会社はエンジニアの教育体制が整っていないです。そういった会社は、「スキルがある人にだけ仕事を任せる」傾向にあります。つまり、スキルがない人には簡単な業務ばかり任せるのです。

なので「スキルがない人は、ずっと実務経験が積めない」という負のループに陥ってしまいます。これが実務経験をいつまでも積めない原因のひとつです。

ブラックSESだから

3つ目は、ブラックSESに所属しているからです。ブラックSESとは、面接時に実務経験が積めると言っておきながら、入社したら開発と関係ない業務をさせる悪質SES企業のことです。

ブラックSES企業にいると、いつまでも実務経験が積めず、市場価値が高まりません。僕の友人もブラックSESで「2年間サーバーをただ監視する作業」をさせられたことがあるようです。友人はその会社を辞めて、プログラミングスクールを受講してスキルを身につけてから、再度転職活動をしていました。

世の中には、スキルのない新人エンジニアを利用して、利益を追求しようとするブラックSES企業は多いです。なので、そういった会社に入社しないためにも、悪質かどうかを見極める力が必要です。

以下では、SESのヘルプデスクではスキルアップが難しい理由を解説していますので、参考にしてみてください。

ITエンジニアの実務経験の積み方は3つ

エンジニアが実務経験を積む方法は以下の3つです。

  • 自社の営業に交渉する
  • 転職する
  • フリーランスになる

自社の営業に交渉する

1つ目は自社の営業に交渉することです。自社に開発案件がある場合が前提ですが、まずは自社内で実務経験を積めるのがベストかなと。

営業に交渉する場合、もちろんスキルが必要です。そのため、スキルが低いなら、スキルアップしてから交渉するのが得策です。

具体的にスキルアップする方法は、プログラミングを学んで何かポートフォリオアプリを作ってみるのが良いですね。そしてそのポートフォリオをもとに、営業に開発案件に入らせてもらえないかを交渉しましょう。

転職する

2つ目は転職することです。営業に交渉しても応じてくれない場合や、そもそも交渉するのが億劫という方は転職がおすすめです。

そもそもエンジニアは1つの会社に長くい続けるよりも、ある程度1年や2年ごとにいろいろな現場を経験した方がスキルを磨きやすいです。現場によって扱う技術は異なりますし、プロジェクトの進め方も違います。いろいろな現場を経験することで、スキルの幅が広がります。

転職する際は募集要項をしっかりと確認し、実務経験が積めそうかどうかを見極めましょう。面接時に逆質問がある場合、「自分が入社した場合はどのような業務を担当できそうか」を聞いてみるのもポイントですよ。

以下でITに強いおすすめの転職サイトをまとめているので、ぜひ活用してみてください。

フリーランスになる

3つ目はフリーランスのエンジニアになることです。フリーランスはスキルに合った案件を選べるので、実務経験を多く積めそうな案件に参画すればOKです。フリーランスになるなら実務経験は2年以上はあった方が安心です(僕は1年で独立しました)

僕自身、会社員エンジニア時代はまともに実務経験が積めませんでした。具体的には、「毎日の社内清掃」「データ整備」「テスター」「ヘルプデスク」「微妙な改修」といった簡単な業務ばかりしていました。

なので、フリーランスの開発案件をエージェントに紹介してもらい、そこからスキルアップしていったんです。フリーランスになったことで、会社に属さない分、受け取れる報酬額も増えました。会社員エンジニア時代は手取り17万円でしたが、フリーランスになってから月収50万円まで増えました。

下記で僕が使ってみて良かったフリーランスエージェントを厳選しているので、フリーランスに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

エンジニアが実務経験が積めない原因と、実務経験の積み方について解説しました。

エンジニアとして価値を高めていくのであれば、「実務経験を積む」ことに、こだわり続けてください。IT業界は実力主義の世界なので、実務経験者と未経験者の市場価値の差は大きいです。

既にIT企業に勤めている方なら、スキルアップしてポートフォリオを作成し、自社の営業に実務経験を積める案件に入れるかどうか交渉してみましょう。転職するかフリーランスになって実務経験を積み上げていくのもありですね。

以下でフリーランスエージェントを3つ厳選しているので、独立して実務経験を積み上げていきたい方は、利用してみてください。

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