ITエンジニアやプログラマーには才能やセンスが必要なのかな?学歴がなくてもなれるとは聞いたけど、やっぱり地頭の良さとか必要なんじゃないの?
こんな疑問にお答えします。
本記事で解説する「才能がないITエンジニアでも伸びる人の特徴」を読めば、才能がなくても実力を伸ばせる理由について知ることができますよ。
僕自身、未経験からエンジニアになりました。現在は大阪でフリーランスエンジニアをやっていますので、現役エンジニアの視点でお伝えしていきますね。
記事の後半では、「エンジニアがセンスを磨くためのコツ」も解説しました。
エンジニアは専門性が求められる技術職なので、「才能がなければ厳しい」というイメージを持たれている方がいると思います。特に未経験から目指している方は、学習でつまずいたりして「自分は才能がない」と判断し、挫折する方もいます。
ぜひ最後までご覧いただき、エンジニアとしてレベルアップし市場価値を高めてみてください!
ITエンジニアに才能やセンスは必要?
結論から言うと、エンジニアに才能はなくても良いです。しかし、より技術力や市場価値を伸ばしていくためには「センスは必要」です。以下の2つについて、見ていきましょう。
- 才能は不要
- センスは必要
才能は不要
エンジニアに才能は不要です。なぜなら、経験値を積み上げれば、必ずレベルアップできるからです。
たとえば、ポケモンでも草むらのポッポやコラッタを倒せばレベルが上がっていきますよね。それと同じでプログラマーも独学したり実務経験を積んだりすることで、市場価値は上がっていきます。
天才を目指すなら才能は必要
日本で誰もが知るような凄腕エンジニアや、世界レベルの天才プログラマーを目指す場合、才能は必要かもしれません。
ですが、僕の感覚だと「年収600万円以上」とか、「ある程度平均レベルよりも上を目指したい」といったレベルであれば才能はなくてもOKだと思っています。
センスは必要
ITエンジニアには、才能は不要といいましたが、センスは必要だと思っています。なぜなら、センスがないITエンジニアは、仕事をする上で細部まで気にかけることができないから。
ちなみに「センス」とは何かを、Weblioで調べてみました。
物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。また、それが具体的に表現されたもの。
引用元:weblio辞書
上記の通りです。センスがないエンジニアは、たとえば下記の点に当てはまるかと。
- 微妙なデザインのズレに気づかない
- 冗長なコードを記述する
- 重大なセキュリティ事故を起こしやすい
- 単純ミスが多い
もちろんエンジニアになりたての新人なら、上記に当てはまるのも仕方のないことです。しかし、2年や3年以上経験を積んでいるにもかかわらず、上記に当てはまる方は、センスがないといえます。
ですが今の時点でセンスがなくても大丈夫です。理由は、センスは才能と違って後発的に鍛えることができるから。少し意識を変えるだけで良いです。
才能がないITエンジニアでも伸びる人の特徴
エンジニアで才能やセンスがない人でも伸びる手法について、以下の順で解説していきます。
- 「ゾーン」に入っている
- 「考えるよりも先に行動」する
伸びる人は「ゾーン」に入っている
結論として、エンジニアで伸びる人の特徴は「ゾーン」に入っている人です。ゾーンとは、スポーツの世界で言う「超集中状態」のことです。仕事やプライベートで学習する際に、ゾーンに入ることで、時間を忘れるほど没頭できます。
たとえば、好きなゲームをする時は、1日5時間から多いと10時間くらいプレイできますよね。いつのまにか全ステージをクリアしているパターンです。
エンジニアとしてスキルアップしていくには、ゾーンに入って膨大な時間を費やすことが近道です。
最も伸びる人は無意識にゾーンに入っている
エンジニアで伸びる人は無意識にゾーンに入っています。夢でもプログラミングをするくらい仕事に夢中です。彼らは気がついたころには「超集中状態」です。自分は頑張っているとは思わず、夢中で仕事や学習に取り組んでいます。
もちろん、努力や根性でも、十分に成長することは可能です。ただ、努力は夢中には勝てないのが正直なところ。エンジニアとして働くことを楽しみながら夢中になれる人が伸びやすいです。
「考えるよりも先に行動」する
考えるよりも先に行動する人は、成長が早いです。人は考え出すと「やらない理由」ばかり思いついてしまうからです。
たとえば、平日の夜や休日に学習をしようと思い、「今日はやっぱりしんどいからやめとこう。YouTubeをみよう」といった気分になる時ありますよね?僕もときどきあるのですが、それは先に考えてしまっているからなんですよね。
とりあえずパソコンを開いてみて、「1行だけでもコードを書いてみる」というように、先に行動した方が効率が良いです。先に行動をすることで、まるで自転車が坂道を下るかのように、気がつけば学習を進められていることがあります。
ITエンジニアがセンスを磨くコツ4つ
ITエンジニアがセンスを磨くためのコツをまとめました。以下の流れでみていきましょう。
- IT知識と業界知識を身につける
- 深く思考する
- 自分の頭で考える癖をつける
- 潜在意識に問いかける
IT知識と業界知識を身につける
1つ目は、IT知識と業界知識を身につけることです。業界知識とは、開発するシステムを「実際に使う業界」に関することを指しています。エンジニアに必要なのは「知識」です。インプットをしなければ知識が浅く、知識が浅いと良質なアウトプットができません。
実務で問われる知識といえば、主にITの知識と業界知識の2つです。ITの知識というと幅広いのですが、たとえばプログラミング力や設計力です。
また、業界知識についてですが、そもそも案件を受託してシステムを開発する際の取引先には様々な業界があります。
- 医療会社向け
- 運送会社向け
- 自治体向け
- 一般ユーザー向け
上記の通りです。プログラミングスキルだけではなく、その業界についての知識もセットでみにつけることで、利用者の立場に立って開発できます。利用者の立場で開発できるようになれば、細部まで気にかけられるので、質の高い成果物を残せるのです。
もちろんエンジニアは仕様書に沿って開発するのが基本ですが、センスがあるエンジニアは、バグになりやすそうとか、不便になるであろう設計に気がつけます。知識があればセンスが磨かれ、精度の高い仕事ができます。
深く思考する
深く思考する習慣を身につけておくと、センスが磨かれていきます。深く考えられる人は、問題をあらゆる角度から見ることができるので、問題解決能力が上がります。
思考が浅いエンジニアは、ちょっとした問題に遭遇すると、すぐに投げ出してしまいます。そのため、周囲からは「あいつは問題解決能力が低い」「センスがない」などと、錯覚されやすいのです。
でもそれは、その人に問題解決能力がないとか、センスがないとかの話ではないんですよね。大半の方は、深く考えられていないだけです。
たとえば、深く考えない人の例をあげると、
- エラー文を読まない
- コードを理解せずコピペする
- 少しググっただけでわからずにすぐ質問する
といった行動をとります。もし1ページ目に重要な情報がないのなら2ページ目も調べてみるなど、「すぐに諦める癖を直す」ことで、センスは磨かれていきます。
自分の頭で考える癖をつける
日頃から自分の頭で考える癖をつけることが大切です。エンジニアは問題を解決する仕事なので、自走できなければ仕事が非効率になるからですね。
たとえ経験のない仕事を振られたとしても、まずは「自分の頭でどうすれば良いか」を考えてみると良いです。その上で、現場の過去のサンプルを参考にしたり、検索したりしながら進めてみるのが効率的です。
もちろん調べても考えてもわからないことは、独断で無理に進めるのはNG。そういった場合は、有識者に質問する必要がありますね。自分の頭で考える習慣をみにつけることで、エンジニアに必要なセンスが磨かれていきます。
潜在意識を書き換える
潜在意識を書き換えるのはとても効果的です。潜在意識を書き換えることで、ものごとがうまく進みやすくなるからです。潜在意識とは、過去の体験などから作られた無意識の価値観のことです。
たとえば、プログラミングを始めたばかりの方で、「自分には才能やセンスがない」「自分は何もやってもうまくいかない」と思っているとします。しかし「思考は現実化」しやすいので、先述したようなマイナスなことばかりを考えていると、本当にプログラミングのスキルが伸びていきません。
僕自身、高卒未経験からフリーランスのエンジニアになりましたが、「絶対にフリーランスエンジニアになる」と自分の中で言い続けていました。学歴や資格、自信も何もない僕でしたが、潜在意識に問いかけ続けていました。そのおかげもあってか、今こうしてやっていけています。
自信がない方でも「私ならできる」と思い込んだ方が、成長できますし、モチベーションも維持しやすいですよ。
センスを磨いて市場価値を高めよう
エンジニアに才能は不要ですが、より高みを目指すなら「センス」は必要です。
本記事の内容をまとめます。
- 才能は不要でセンスは必要
- 「ゾーン」に入れると伸びる
- 「考えるよりも先に行動」
- センスを磨くなら知識をつける
- 深く思考する習慣を身につける
- 自分の頭で考える癖をつける
- 潜在意識を書き換える
上記の通りです。エンジニアのセンスは後から磨いていけます。
下記記事では、優秀なエンジニアの特徴について解説しているので、あわせて読んでみてください。