「Javaエンジニアになりたいのだけど、効率の良い学習手順が知りたいなぁ」
こんなお悩みにお答えします。
Javaは昔から現在まで、数多くの企業で使われている人気のプログラミング言語です。
これからJavaを学びたい方で「Javaは難しいイメージがある」「どの手順で学習すればいいのかわからない」と悩んでいる方もいると思います。
僕もJavaを学習し始めの頃は、どういう順序で勉強を進めていけば良いのかわからず、悩んでいました。
そこで今回は、Javaを習得したい方に向けて、Javaエンジニアになるための学習ロードマップをご紹介します。
実際に僕は現役Javaエンジニアで、Javaの資格も保有しています。初学者の方にも、わかりやすく解説しますね。
記事の後半では、Javaエンジニアとしての、「今後のキャリアプラン」についてもまとめました。
本記事でご紹介する内容は、僕がいままでに色々なJavaの案件に携わってきた上で、「開発現場でよく使われている技術」に焦点をあてています。
この記事の内容を実践していただければ、Java未経験の方でも、実務で役立つJavaの技術を身につけることができますよ。
ご紹介するロードマップの学習にかかる費用は、1.3万円以内を目安にしています。
ぜひ最後までお読みいただき、実践してみてくださいね。
Javaエンジニアの学習ロードマップ【目標設定】
まずは学習ロードマップのゴール設定をしていきます。
本記事では、以下を目標設定にしますね。
Javaエンジニアに必要な技術に特化しています。ぜひJavaを習得してみてください。
Javaエンジニアの学習ロードマップ【10STEP】
ではJavaエンジニアになるためのロードマップを、10STEPで解説していきます。
学習は以下の流れで進めていきますね。
- Javaとは
- まずはJavaを体験してみよう
- Java開発でよく使われるIDEとは
- Javaの環境構築とアプリ制作しよう
- MVCモデルとは何か
- Javaで使われやすいフロント技術
- JSPとサーブレットを理解しよう
- SQLを学習しよう
- GitとUNIXコマンドを学習しよう
- Javaフレームワークの習得とアプリ制作
どれも実務で役立つ項目をピックアップしています。
1つずつ見ていきましょう。
Javaとは
まず、そもそもJavaとはなんぞや?というところから解説していきます。
Javaは、1995年にサン・マイクロシステムズ社がリリースしたプログラミング言語です。
2010年には、オラクル社に吸収合併されているため、現在はオラクル社が版権をもっています。

Javaは「オブジェクト指向」という概念のもとに作られています。
たとえば、
- クラス
- インターフェース
- インスタンス
等の1つ1つを、オブジェクト(モノ)として考えます。
これらのオブジェクトを組み合わせ、1つのシステムを作り上げるのです。
そもそもJavaって何に使われているの?
Javaは、世界中の多くの業務システムやWebアプリケーションなどに使われています。
たとえば、有名どころで言いますと以下の通り。

- 楽天サイト
- みずほ銀行システム
- Androidアプリ
- マインクラフト
- Evernote
などなど。
日本でもJavaを採用している企業は多く、案件数はトップクラスです。
レバテックフリーランスの公式サイトによると、Javaの案件は全体の26.9%もしめているようです。

Javaを習得しておけば、案件に困りにくいというメリットがありますね。
まずはJavaを体験してみよう
Javaとは何か?を知ったところで、次にJavaの基本を学習していきましょう。
Javaは比較的記述量が多く、初心者には難しいと思われがちです。しかし、基礎を正しく理解すれば、初心者でも問題なく習得できる言語です。
Javaを学ぶなら、まずは体験としてProgateのJavaコースを1週してみましょう。

Javaコースは「Java 1からJava 6」までありますので、まずは一通り学習してみてくださいね。
Progateは月額1,0780円(税込)課金すれば全コース受講できるので、技術を身につけるために課金しておくことをおすすめします。
また当サイトでは、Javaの技術記事を執筆していますので、あわせて参考にしてみてください。
Java関連記事
Java開発でよく使われるIDEとは
続いて、Javaでよく使われるIDEについて解説します。
IDEとは、Integrated Development Environmentの略で、統合開発環境と呼ばれています。

下記の画像は、実際に僕がプライベートで利用しているIDE(eclips)の画面です。

IDEは簡単にいうと、「プログラミングで開発をするために必要なものが一式そろっている環境」のことをいいます。
通常Javaで開発をするには、
- コードを書くためのエディター
- コードをコンピューターが理解できるようにする処理
- コードを実行する処理
上記の処理を実行するためのツール等が必要です。IDEにはそれらの必要な1つ1つのツールが、セットになっているというイメージですね。
IDEといっても種類はたくさんありますが、Javaの開発は、eclips(イクリプス)がよく使われています。
Javaの環境構築と簡易アプリを制作しよう
Javaで開発を行うには、お使いのパソコンにJavaで開発するための環境構築が必要です。環境構築といっても、先述したIDE(eclips)のインストールをすればOKです。
まずはeclipsをインストールした上で、Javaの基礎をしっかり学んでいくと良いですよ。
以下はUdemyのJavaの基礎コースですが、こちらの講座は環境構築のやり方からJavaの基礎を丁寧に解説してくれています。

タイトル:Java超初心者でも大丈夫!挫折させないJavaプログラミング講座~基礎固め編~
講座ではJavaの基礎も学習できる上、Javaで簡易アプリを作成することも可能です。
実際に僕も購入しましたが、初心者がJavaを理解するにはもってこいの講座だと感じました。
上記のUdemy講座の値段は、税込で3,680円です。飲み会約1回分くらいなので、ぜひ受講してみてください。
MVCモデルを理解しよう
Javaの実務でWeb開発をするにあたり、重要な概念があります。それが、MVCです。
MVCはJavaのWeb開発をする上で、絶対に理解しておいた方が良いので、ここで押さえておきましょう。
まずMVCとは、Model(モデル)View(ビュー) Controller(コントローラー)の略です。
.png)
いつもみなさんが使っているWebブラウザーでたとえてみますと
- ブラウザからControllerにリクエストをなげる
- ContorollerがModelに指示を出す
- Modelがデータベースとやりとりをする
- Modelが受け取ったデータをViewに渡す
- ContorollerがViewに画面表示の命令をする
- Viewにデータが渡されWebブラウザに表示される
上記の通り。
このControllerとかModelといったものは、要するにJavaのクラスのことです。
JavaのMVCモデルで作られているWebサイトは、ページを開く際に上記のような流れで画面が表示されます。
基本的にJavaは、MVCモデルの構成で開発することが多いですね。
今はMVCといわれてもイメージしづらいかもしれませんが、頭の片隅にでも入れておいてください。
Java開発でよく使われるフロントの技術を学習しよう
ステップ6では、Javaとよく一緒に使われる他の言語も学んでいきましょう。
結論として、以下の言語は多くの現場で使われています。

HTML CSS JavaScript jQuery
それぞれの言語の特徴や、おすすめの学習方法は、以下の通り。
言語名 | 特徴 | 学習サイト |
HTML | Webページの文字を表す言語 | ProgateのHTML&CSSコース |
CSS | HTMLを装飾する言語 | ProgateのHTML&CSSコース |
JavaScript | Webページに動きをつける言語 | ドットインストール |
jQuery | JavaScriptのライブラリ JavaScriptをより短縮して記述できる | ProgateのjQueryコース |
HTMLとCSS、jQueryの学習をするならProgate。JavaScriptはドットインストールでOKです。
僕はドットインストールもProgateも両方試しましたが、JavaScriptはドットインストールの方が、圧倒的にボリュームがありました。
HTMLとCSS、jQueryは、個人的にProgateの方がわかりやすかったですね。
習得したい技術によって、サイトを使い分けつつ、効率よく学習していきましょう。
JSPとServletを理解しよう
JSPとServletも、多くの開発現場で使われています。
JSPとは?
JSPとは、Java Servlet Programの略で、HTML内にJavaのコードを記述することができます。
たとえばJSPは、「index.jsp」のようなファイル名です。
Servletとは?
Servlet(サーブレット)とは、Webサーバー上で動くJavaのプログラムのことをいいます。
JSPとServletの学習方法は?

学習方法は、PaizaのServlet/JSPでOKです。
Servlet/JSPは、Progateとドットインストールにはないので、Paizaで良いですね。ひとまず1週しておいてください。
SQLを学習しよう
SQLは、ほとんどの現場で使われている言語です。こちらも学習していきましょう。
SQLとは
SQLとは、Structured Query Languageの略で、主にデータベースを操作するための言語です。

たとえば、とあるWebサイトで会員情報の登録をしたいときに、氏名や年齢を登録する際にもSQLが使われていたりします。
他にも、データを検索したい場合やデータを削除や変更をしたいときにも、SQLが使われているのです。
SQLの学習方法は?
SQLは、ProgateのSQLコースで学習するのがおすすめです。

基本的なデータの検索方法や登録、更新や削除といった、SQLの基礎を身につけることができます。
ぜひ受講してみてください。
当サイトでもSQLについて書き方の基本をまとめていますので、よければ参考にしてみてください。
GitとUNIXコマンドを学習しよう
GitとUNIXコマンドにも慣れておきましょう。
Gitとは?
Gitはバージョン管理のツールです。簡単にいうと、開発したソースコードを保管しておくためのものです。
Gitを使えば、保存前のコードに戻したいとなった時に、履歴から戻すことも可能です。
UNIXコマンドとは?
UNIXコマンドとは、専用のコマンドを入力してコンピュータを操作することができるコマンドです。
たとえば、パソコンを操作する時には基本的にマウスを動かしますが、UNIXコマンドはコマンドを入力することで操作が可能です。
GitとUNIXコマンドの学習方法は?
GitはProgateのGitコース、UNIXコマンドはProgateのCommandLineで学習してみてください。

それぞれ1レッスンずつしかありませんが、いま操作に慣れておけば、実務でスタートダッシュが切れますよ。
GitとUNIXコマンドは、すでに実務で経験されている方は、必要ないと思います。復習としてやっておくと、いいかもしれませんね。
Javaのフレームワークを習得しWebアプリを制作しよう
Javaのフレームワークは多くの現場で使われています。
フレームワークとは?
そもそもフレームワークとは、すごく簡単に言うと「骨組み」のようなイメージです。

たとえばフレームワークを使わずに開発すると、1から10まで開発しなければなりません。
フレームワークを使えば、開発を時短することができるのです。
フレームワークは多くの企業が採用しており、必須のスキルと言っても過言ではありませんので、この機会にぜひ習得しておきましょう。
Javaのフレームワークの学習方法は?
JavaのフレームワークはSpringやStruts、Seaser2やJavaEEといったものもあります。
フレームワークは、基本的には現場で使うものを学習すればOKです。
とはいえ、現場でまだ何を使うかわからない方は、Springを学習しておけば良いですよ。Springは汎用性があり、セキュリティ面でも優秀なので、多くの企業で使われています。
僕自身、今の現場では、JavaとSpringを使って開発をしています。
僕は以下の入門書でSpringの基礎を学習しました。

>>Spring Framework超入門 ~やさしくわかるWebアプリ開発
あとUdemyでは、以下の講座が実際にアプリを作りながら学べるので、おすすめです。

タイトル:入門 ~ SpringBoot 2 を使ってお問い合わせアプリとToDoアプリを作る ~
Udemyは時々セールをやっていますので、もしUdemyで学ぶならセール中に購入がいいですよ。
あとSpringの学習は、ネットの情報だと少々わかりづらいのと、そもそも情報量が少ないので、書籍やUdemyで学ぶのが効率良いです。
以上が、Javaエンジニアになるための学習ロードマップでした。
これまでにご紹介した学習を終えた方は、もうJavaエンジニアと名乗れるレベルにまで到達しているはずです。
ロードマップは10STEPと少し多いかもしれませんが、1つずつ進めていけば必ずスキルが身につきます。ぜひチャレンジしてみてください。
Javaのおすすめの学習方法2つ
Javaの学習ロードマップについてご紹介してきました。
ここからは、Javaのおすすめの学習方法を2つご紹介します。
- 本記事の学習ロードマップで独学する
- Javaの無料プログラミングスクールで学習する
本記事の学習ロードマップで独学する
Javaの独学は、本記事でご紹介したロードマップをご活用いただければ、実践で約立つJavaの技術を習得できます。
とはいえ独学だと、エラーの解決方法がわからずに詰まってしまったり、質問する人がいなくて非効率な場面もでてくると思います。
そんなときに役立つ質問掲示板と、質問できるサービスもまとめました。
上記の通り。
一人で悩みすぎると、あっという間に時間が過ぎてしまいますので、上記の質問サイトもあわせてご活用くださいね。
Javaの無料プログラミングスクールを活用する
Javaを独学してみたけど、すぐ人に質問できなくて効率が悪いと感じる方。もっと効率よく学びたいという方もいると思います。
そんな方におすすめなのが、Javaが学べる無料のプログラミングスクールです。
無料のスクールはいろいろありますが、以下の2社はJavaが学べる評判の良いスクールです。
スクール名 | 年齢制限 | 経歴条件 | 受講料金 | 就職先エリア | 転職成功率 | 無料体験 | 転職支援 |
プログラマカレッジ![]() | 22〜26歳まで | 大卒、正社員経験1年以上 | 完全無料 | 東京 | 98.3% | なし | あり |
GEEK JOB![]() | 20代 | フリーター可 | 無料(条件あり) | 一都三県 | 97.8% | あり | あり |
上記の無料スクールは、Javaを無料で学べるだけではなく、転職支援もしてくれます。ただ無料といっても、年齢制限はあります。
GEEK JOBに関しては、途中で退会すると違約金が発生します。プログラマカレッジは途中で辞めても違約金は発生しませんが、入校条件がやや厳しいです。
無料スクールを受講するなら、22歳~26歳の大卒で社会人経験が1年以上ある方はプログラマカレッジ。それ以外の20代の方はGEEK JOBという感じですね。
GEEK JOBはプログラミングの無料体験をオンラインで受けられますので、まずは気軽に参加してみると良いかと。
Javaエンジニアのキャリアプラン
Javaエンジニアとしての、キャリアプランについて解説します。
今後Javaエンジニアとしてステップアップしていきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 未経験者は会社員エンジニアに転職しよう
- Javaの資格を取得しよう
- 自由度を上げるならフリーランスという選択肢も
- SEになるなら上流工程の経験を積もう
未経験者はITエンジニアに転職しよう
まず、現在エンジニア未経験の方は、Javaをある程度学習してからエンジニアに転職しましょう。
エンジニアに転職することで、実務経験を積むことができるので、自身の市場価値を高めることができます。
エンジニアに転職した後は、そのまま社員で役職者を目指したり、あるいはフリーランスになる方もいます。
僕自身、会社員エンジニアを経て、現在はフリーランスとして稼働しています。
いま未経験者の方は、ひとまずエンジニアに転職することを目標に頑張ってみてください。
以下記事では、エンジニア転職時の面接対策とおすすめの転職サイトをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
Javaの資格を取得しよう
さらなるスキルアップをするために、Javaの資格を取得するのもありです。
資格を取得するメリット
資格を取得するメリットは、以下の通り。
資格取得のメリット
- Java言語の基礎を定着させることができる
- 自信がつく
- 転職時の面接などで評価されやすい
- 会社によっては給料が上がる場合も
Javaの資格を取得するなら
Javaの資格を取得するなら、Oracle認定の資格でOKです。

画像引用元:Oracle公式サイト
Javaの資格
- Java Programmer, Gold SE 11
- Java Programmer, Silver SE 11
- Java Programmer, Bronze SE
Oracle認定のJavaの資格はBronze、Silver、Goldの3種類あります。
Goldが最難関となっており、Goldの試験を受験するにはSilverを保有している必要があります。
Silverの試験はBronzeがなくてもできるので、本学習ロードマップを終えている方は、Silverから取得を目指しても良いですよ。僕もいきなりSilverを受験しました。
開発に専念したいならフリーランスという選択肢も
Javaの開発スキルをより磨いていきたいなら、フリーランスになるのもありですよ。
フリーランスは案件を選べるので、開発フェーズの案件に参画し続けることで、開発に専念することができます。
たとえば僕は、正社員エンジニア時代、わりと突発的な雑務が多かったです。また、電話対応や飲み会なども、地味に嫌でした。
でもフリーランスは契約で決まった業務に集中できるため、電話対応や雑用がほとんどないんですよね。
ですので、開発に専念したい方は、実務経験1年以上あるなら、独立という選択肢もありですね。
以下の記事では、フリーランスに独立するタイミングを解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
SEになるなら上流工程の経験を積もう
システムエンジニアとしてキャリアアップしていくなら、上流工程の経験も積んでいくと良いです。
なぜなら上流工程の経験があれば、より需要のある人材になれるからです。
以下は、上流から下流の開発の流れになります。

上流から下流まで1つずつ進めていくので、ウォーターフォール開発と呼ばれています。
また、他にはスピード重視のアジャイル開発と呼ばれる手法もありますが、ここでは長くなるので割愛します。
システムエンジニアとしてスキルアップをしていくのであれば、要件定義や基本設計などの上流工程の経験を積んでみてください。
まとめ
Javaエンジニアになるための学習ロードマップについてご紹介してきました。
本記事で解説したロードマップの内容は、僕がJavaの実務でよく使ったことのある技術に絞っています。
1つずつ学習を進めていただければ、Javaエンジニアに必要なスキルを身につけることができますよ。
ぜひチャレンジしてみてください。
この記事が良いなと思った方は、下のSNSボタンより他の方にもシェアしていただけると嬉しいです!